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ローゼリア様は専属の侍女と新たに侍女見習いになったボルケ子爵令嬢を連れてマナンティアールに訪れた。仮婚約者である彼女を客人として出迎え、その日の晩餐会は家族とローゼリア様でおこなう。兄に連れられて現れた彼女はマナンティアールで定番のドレスを身に纏っていて、華やかな彼女にはシンプルすぎるかもしれないが似合っていた。
食べる前には皆で三神様に祈りをささげ、それからは和やかに時間が過ぎていった。彼女はマナーなどは問題なさそうだしこちらの国についてもある程度は勉強をしてきたようで両親達とも問題なく会話をされている。
あの卒業舞踏会での様子を見ていて不安だったけど、さすがに考えすぎだったみたいね。彼女だって長年に渡って王家へ嫁ぐ者として勉強されていたのだから、やる時はやるはずよ。
食後に口の中をさっぱりさせるために我が国ではほのかに酸味のする爽やかなお茶を飲む。飲みなれていないローゼリア様には砂糖と蜂蜜も一緒に出されているので、お好みで少量入れれば飲みやすくなるだろう。そう思っていたのに彼女の行動でゆっくりと味わいながら飲んでいたお茶を思わずこぼしそうになってしまう。
「ろ、ローゼリア様?」
「ふふふっ、ローゼリアさんにはお口に合わなかったみたいね」
父も母も穏やかに微笑んでいるがわずかに口元が引きつっていた。私は思いっきり引いているし、兄は変わらずにこやかだ。
「甘くておいしいですねこのお茶」
たっぷりと蜂蜜を注ぎ、それでも足りないというように砂糖も大量に投入したそのお茶は甘い以外の感想なんてあるわけがない。もはや特徴であったほのかな酸味も爽やかさも消え失せた甘い飲み物に見ているだけで胸やけがする。彼女は紅茶にもあのように砂糖などを大量に入れて飲むのだろうか。クリストバル殿下達とお茶会をした時にはそんな素振りも無かったはずなのに、味覚も変わってしまったという事なのかもしれない。
こうして晩餐会は私の視覚と胃にダメージを残して、おそらく和やかに無事に終わったのだと思う。
本日はもうすぐ学園が再開するので、その前に王都に戻って来ている友人達と私専用の庭園でお茶会を開いている。ペラゴス公爵家のファビアナ様、セディージョ侯爵家のアナベル様、カーサス侯爵家のベアトリス様、アラニス伯爵家のエステラ様は同年の学友である。一年間の留学での事やこちらでの事などを話していれば、やはり兄の仮婚約者になったローゼリア様のお話になっていく。
「驚きましたわ。まさかアルフレド殿下が他国の方と婚約されるなどとは思いませんでしたもの」
「それも王太子殿下の元婚約者様なのですよね。すでにこちらに来ていると聞いていますわよ」
「ふふふっ、皆様お耳が早いですわ。彼女は先日より花嫁修業のために滞在されています」
すでに皆はどういった経緯でそうなったのかも情報を掴んでいる。帰国してからは私を励ますかのような手紙を皆が送ってくださって、ずいぶんと慰められた。
「あら、それならばどこかでお会いできるかしら? ご挨拶をしなくてはいけませんわね」
「おやめになった方がいいですわよ。アナベル様は殿下の婚約者候補だったのですもの、睨まれてしまいますわよ。妹君であるクレス殿下の事さえも睨んでいた方ですもの」
「まぁ、怖い!」
ベアトリス様があの卒業舞踏会での彼女の様子を話しているので皆が「まぁ!」や「あらあら」などと相槌を打ってお淑やかに笑っているが、全員の目だけは笑っていない。
「私の姉なんて出会ったら卒倒してしまうかもしれませんわ」
ファビアナ様の姉君は父が一番望んでいた候補者のビビアナ様だ。姉妹の祖母と私の祖父が兄妹なので彼女達とは親戚にもなり昔から交流があった。ファビアナ様は大人しいビビアナ様と違って勝気な性格をしているが、それでも姉妹仲は良いのでいつも引きこもりがちな姉を心配していた。
「その時はファビアナ様がどうにかしてしまうのでしょう?」
「うふふっ、どのようにしてしまいましょうかね」
私の友人達は見た目ではわからないが好戦的な方ばかりだ。皆様が優秀な方達なので本当にどうにかしてしまいそうで恐ろしい。でも彼女達は未来の婦人方になるのだからローゼリア様は友好的に接していかないと足元を掬われてしまうだろう。
「それで、アルフレド殿下はどうして彼女をお選びになりましたの?」
「その事については私もわかりませんの。王子妃としての教育をすでに受けているのでちょうどよかったとも言っていましたし……いつもにこやかに彼女の事を見てはいますがそこに熱が籠められているようにも思えませんでしたわ」
「まぁ、あの方の事ですから別の思惑もあるかもしれませんわね」
そうなのだとしても何故彼女だったのかと、またため息をこぼしそうになるがお茶と一緒に飲み込んでしまう。
自分が今持っている紅茶のカップを眺めながらあの日の晩餐会でのお茶事件を思い出して嫌な汗が背中を流れた気がした。あの日以降は彼女には普通の紅茶と適量の砂糖しか出していない。紅茶も元々甘みのある茶葉で淹れたものなので本来は砂糖も入れる必要はない。そのほのかな甘みを楽しむためのお茶であるのだから砂糖を入れてしまっては台無しになってしまう。そもそも砂糖にしても貴重な物だ。特に我が国では砂糖はあまり好まれていないので自然な甘さや蜂蜜の方が好まれる。エザフォスでも砂糖を大量に使ったお菓子類もなかったはずなので、裕福であるエレティコス家ではあのように砂糖を大量に使う事ができただけなのかもしれない。
思い出しただけで胸やけがしてくるなんて、お願いしておいたレモンとハーブの効いた爽やかなドリンクを出してもらおう。それを飲めば少しは落ち着くと思いたいですわね。
「クレス殿下、顔色が悪いですわよ。もしかして何か他にも問題が?」
「えぇ、少し問題が……」
簡単にお茶事件について話したら皆様も胸を押さえて顔色を悪くしている。特に甘いものが苦手なファビアナ様は私と同じようにレモンとハーブのドリンクに口をつけて何とか凌いでいるようだ。
彼女の事で思わず皆様を巻き込んでしまって申し訳ないが、この先もきっと巻き込んでしまう予感がする。その事を伝えて先に謝っておいたが、さっそくその元凶様が私達の前に現れるのだった。
食べる前には皆で三神様に祈りをささげ、それからは和やかに時間が過ぎていった。彼女はマナーなどは問題なさそうだしこちらの国についてもある程度は勉強をしてきたようで両親達とも問題なく会話をされている。
あの卒業舞踏会での様子を見ていて不安だったけど、さすがに考えすぎだったみたいね。彼女だって長年に渡って王家へ嫁ぐ者として勉強されていたのだから、やる時はやるはずよ。
食後に口の中をさっぱりさせるために我が国ではほのかに酸味のする爽やかなお茶を飲む。飲みなれていないローゼリア様には砂糖と蜂蜜も一緒に出されているので、お好みで少量入れれば飲みやすくなるだろう。そう思っていたのに彼女の行動でゆっくりと味わいながら飲んでいたお茶を思わずこぼしそうになってしまう。
「ろ、ローゼリア様?」
「ふふふっ、ローゼリアさんにはお口に合わなかったみたいね」
父も母も穏やかに微笑んでいるがわずかに口元が引きつっていた。私は思いっきり引いているし、兄は変わらずにこやかだ。
「甘くておいしいですねこのお茶」
たっぷりと蜂蜜を注ぎ、それでも足りないというように砂糖も大量に投入したそのお茶は甘い以外の感想なんてあるわけがない。もはや特徴であったほのかな酸味も爽やかさも消え失せた甘い飲み物に見ているだけで胸やけがする。彼女は紅茶にもあのように砂糖などを大量に入れて飲むのだろうか。クリストバル殿下達とお茶会をした時にはそんな素振りも無かったはずなのに、味覚も変わってしまったという事なのかもしれない。
こうして晩餐会は私の視覚と胃にダメージを残して、おそらく和やかに無事に終わったのだと思う。
本日はもうすぐ学園が再開するので、その前に王都に戻って来ている友人達と私専用の庭園でお茶会を開いている。ペラゴス公爵家のファビアナ様、セディージョ侯爵家のアナベル様、カーサス侯爵家のベアトリス様、アラニス伯爵家のエステラ様は同年の学友である。一年間の留学での事やこちらでの事などを話していれば、やはり兄の仮婚約者になったローゼリア様のお話になっていく。
「驚きましたわ。まさかアルフレド殿下が他国の方と婚約されるなどとは思いませんでしたもの」
「それも王太子殿下の元婚約者様なのですよね。すでにこちらに来ていると聞いていますわよ」
「ふふふっ、皆様お耳が早いですわ。彼女は先日より花嫁修業のために滞在されています」
すでに皆はどういった経緯でそうなったのかも情報を掴んでいる。帰国してからは私を励ますかのような手紙を皆が送ってくださって、ずいぶんと慰められた。
「あら、それならばどこかでお会いできるかしら? ご挨拶をしなくてはいけませんわね」
「おやめになった方がいいですわよ。アナベル様は殿下の婚約者候補だったのですもの、睨まれてしまいますわよ。妹君であるクレス殿下の事さえも睨んでいた方ですもの」
「まぁ、怖い!」
ベアトリス様があの卒業舞踏会での彼女の様子を話しているので皆が「まぁ!」や「あらあら」などと相槌を打ってお淑やかに笑っているが、全員の目だけは笑っていない。
「私の姉なんて出会ったら卒倒してしまうかもしれませんわ」
ファビアナ様の姉君は父が一番望んでいた候補者のビビアナ様だ。姉妹の祖母と私の祖父が兄妹なので彼女達とは親戚にもなり昔から交流があった。ファビアナ様は大人しいビビアナ様と違って勝気な性格をしているが、それでも姉妹仲は良いのでいつも引きこもりがちな姉を心配していた。
「その時はファビアナ様がどうにかしてしまうのでしょう?」
「うふふっ、どのようにしてしまいましょうかね」
私の友人達は見た目ではわからないが好戦的な方ばかりだ。皆様が優秀な方達なので本当にどうにかしてしまいそうで恐ろしい。でも彼女達は未来の婦人方になるのだからローゼリア様は友好的に接していかないと足元を掬われてしまうだろう。
「それで、アルフレド殿下はどうして彼女をお選びになりましたの?」
「その事については私もわかりませんの。王子妃としての教育をすでに受けているのでちょうどよかったとも言っていましたし……いつもにこやかに彼女の事を見てはいますがそこに熱が籠められているようにも思えませんでしたわ」
「まぁ、あの方の事ですから別の思惑もあるかもしれませんわね」
そうなのだとしても何故彼女だったのかと、またため息をこぼしそうになるがお茶と一緒に飲み込んでしまう。
自分が今持っている紅茶のカップを眺めながらあの日の晩餐会でのお茶事件を思い出して嫌な汗が背中を流れた気がした。あの日以降は彼女には普通の紅茶と適量の砂糖しか出していない。紅茶も元々甘みのある茶葉で淹れたものなので本来は砂糖も入れる必要はない。そのほのかな甘みを楽しむためのお茶であるのだから砂糖を入れてしまっては台無しになってしまう。そもそも砂糖にしても貴重な物だ。特に我が国では砂糖はあまり好まれていないので自然な甘さや蜂蜜の方が好まれる。エザフォスでも砂糖を大量に使ったお菓子類もなかったはずなので、裕福であるエレティコス家ではあのように砂糖を大量に使う事ができただけなのかもしれない。
思い出しただけで胸やけがしてくるなんて、お願いしておいたレモンとハーブの効いた爽やかなドリンクを出してもらおう。それを飲めば少しは落ち着くと思いたいですわね。
「クレス殿下、顔色が悪いですわよ。もしかして何か他にも問題が?」
「えぇ、少し問題が……」
簡単にお茶事件について話したら皆様も胸を押さえて顔色を悪くしている。特に甘いものが苦手なファビアナ様は私と同じようにレモンとハーブのドリンクに口をつけて何とか凌いでいるようだ。
彼女の事で思わず皆様を巻き込んでしまって申し訳ないが、この先もきっと巻き込んでしまう予感がする。その事を伝えて先に謝っておいたが、さっそくその元凶様が私達の前に現れるのだった。
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