LAST TORTURE 〜魔界の拷問吏と捕虜勇者〜

拷問７日目 〜夜時間〜

「ふあ～あ…」

魔王から借りた自室。
魔王への翌朝の拷問のリクエストを済ませたリーモンが、やることもなく欠伸をしていると、ふと部屋の隅にあるラックの上が目についた。

（ん？なんだ？）

其処に置いてあった、とある魔界道具を手に取る。

（これは…たしか…予めセッティングしておいた場所の監視ができる魔界道具だ。）

スイッチを押す。
するとホログラムのような魔力でできた映像が宙に浮かぶ。

『……っはぁ……』

リーモンは目を見開いて驚いた。

（ルタ！？）

映像には胎児のように蹲って息を荒げる彼の姿がある。

（どうしたんだ？）

よく目を凝らして見ると…

『んっ…』

無人の独房であるにも関わらず、総身で隠しながら陰茎をしごいている。
まるで決して誰にも見られたくないかのように。

『っ！！………ふぅ、ふぅ、ふぅ。』

白濁が飛び散り、動きが止む。
紅潮した顔で息を荒げ、快楽で蕩けきり呆然と宙を見る瞳に、リーモンは思わず生唾を飲み込んだ。

『…んぅ…』

再びそそり立ち脈打つ陰茎をしごく。
あっという間に精が放たれ、再度呆ける。

『…ふっ…』

ルタが切なげに身悶える。
どうやら陰茎はもう勃たないが、疼きは収まらないようだ。

『……っ……』

ルタは震える手を臀にまわす。
そして…

『んっ…っ…』

食指でアナルを慰めるように摩り、やおら挿入する。

『…く…ぅ…』

微かに顔を顰める。
どうやら未熟な腕で闇雲に弄っているせいか、痛いようだ。

（あーあー慣らしも濡れもさせずに入れちまって…ケガでもしたら拷問に響くだろうが。）

しかしその苦痛も欲望に掻き消される。

『はっ、あ、あぁぁっ。』

中指、薬指と本数を増やし、にゅくにゅくと律動を繰り返す。
熱に浮かされたかのように喘ぎ、悶え、目を潤ませる。
あまりにも妖艶なその様を、リーモンは食い入るように見つめた。

『……っ！！！』

ビクビクと大きく痙攣し、ぱたりと脱力する。
はたから見れば彼の身に何が起きたのか分からなかっただろうが、リーモンには手に取るように理解できた。
アイツ、メスイキしやがった。
自分の意思で、自分ひとりの手で。
リーモンは映像のスイッチを切る。

（順調だ。よもやこのような形で成果が実感できるとは。）

ウブだった当初から淫らかに成長した男を眺め、ひとりほくそ笑む。

（よしよし。あの調子なら大丈夫そうだな。
明日の夕方の拷問で、俺はアイツを……クックック！！！）

リーモンはベッドに身を委ね、明日の拷問に胸を弾ませながら瞳を閉じた。