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21.確信
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「逃げても無駄よ、マージョリー!」
そんな叫声が聞こえてくるが、お構い無しに全力で走り続ける。
やがて時計塔が見えてくると、私は素早く裏口に回った。
そして、勢いよく扉を開けると、無我夢中で螺旋階段を駆け上がる。
「もう、これ以上は走れない」と体が悲鳴を上げていた。でも、何が何でもあの場所まで辿り着かないと……。
そうやって、息を切らしながらも屋上に到着すると、今度は『展望室』を目指して再び階段を駆け上がる。
目を血走らせたアリーゼとそんな彼女を必死に追いかけるギュスターヴも、負けじと階段を上がってきた。
展望室の扉の前までやって来ると、私は『立入禁止』と書かれた貼り紙をベリッと剥がす。そして、扉を開けて室内へと入った。
「柵の修繕工事は、まだ始まっていないみたいね」
バルコニーに出るなり、私はほっと胸を撫で下ろす。
何故なら、もし修繕工事が始まっていたら私の計画は狂ってしまうからだ。
柵に手が加えられていないことを確認すると、私は二人がバルコニーに入ってくるのを待ち構える。
「ふふふ……こんな場所に逃げ込んで、どうするつもりだったの?」
しばらく待っていると、やがてアリーゼがどこか嗜虐的な笑みを浮かべながらバルコニーに入ってきた。
以前のアリーゼは、疑念を抱きつつもまだ母親としての慈愛を持ち合わせていた。
けれど、今は違う。今の彼女は、最早憎い相手を追い詰めることに愉悦している狂人だ。
「……別に、深い理由はないわ」
「そう。まあ、どこに逃げたっていずれは捕まる運命だものね」
「──一つだけ、教えてほしいことがあるの」
「何?」
問いかけると、アリーゼは眉一つ動かさずに冷淡にそう返した。
それとほぼ同時に、ギュスターヴが少し遅れてバルコニーに入ってくる。
二人が揃ったのを確認すると、私は話を続けた。
「あなた達は、『アメリア』としての私を心から愛していた?」
尋ねた瞬間、ギュスターヴは動揺するように目を大きく見開いた。
反して、アリーゼは微動だにしない。
「ええ、そうね。愛していたわ。あなたの中身が『マージョリー』じゃなければ、私はずっとあなたのことを大切な一人娘として愛し続けることができたと思うわ。でもね……正体が分かった今、もう以前と同じように無条件に愛情を注ぐことなんてできないのよ」
質問に対して、アリーゼは躊躇なくそう答えた。
「ギュスターヴ。あなたは?」
「……! 僕は……」
尋ねられると、ギュスターヴは口ごもって私から目をそらした。
そんな彼の反応を見て、私はある事を確信する。
しばらく沈黙が続くと、見かねたのかアリーゼが助け舟を出した。
「もちろん、あなたも私と同じ気持ちよね? 自分の娘の正体が前世で別れたがっていた女だったと判明して、今まで通り愛情を注げなくなった──そうでしょ?」
助け舟というよりも、むしろ強要に近い。
けれど、アリーゼは有無を言わさずギュスターヴに迫った。
「あ、ああ……もちろんだよ」
ギュスターヴは気後れするようにそう返すと、私に向かって提案をしてきた。
「聞いてくれ、アメリア。ガートルートの呪いについて調べたのなら、既に知っていると思うけれど……ガートルードの処刑に関わった者達の末裔は、何代にも渡って転生した彼女を殺してきた。それはある意味しきたりみたいなものだから、子孫であるフローレス家の人間達はご先祖様と同じように君を殺そうと決めたんだよ。とはいえ……前世の君の両親と話し合った結果、結局殺害を実行するのはガートルードの処刑とは全く無関係の家に生まれた僕になったけれどね。恐らく、夫妻はそれで呪いを断ち切れると考えたんだろう。……先日、フローレス夫妻と会った時に言われたよ。『一刻も早くアメリアを捜し出せ。そして、殺せ』ってね。でも……色々考えた結果、僕は今世では君を殺さないことに決めたんだ」
「どういうこと……?」
私が首をかしげると、ギュスターヴは話を続けた。
「誰がなんと言おうと、今世の君はアメリア・クロフォード──そう、僕達夫婦が愛し合って生まれた子供であることに変わりはない。血の繋がった実の娘を殺すのは流石に良心が痛むんだよ。だから、女王陛下に直談判してみたんだ。『どうにか、アメリアを殺さずに済む方法はありませんか?』と。そしたら、色々と考慮してくださったみたいでね。君を生涯王城の一室に軟禁して見張りをつける代わりに、天寿を全うさせることを約束してくださったんだ」
訝しむ私に向かって、ギュスターヴは経緯を語った。
彼の話しぶりから察するに、きっとガートルードの処刑に関わった者達の末裔は代々、王の命令で密かに彼女の生まれ変わりを殺害してきたのだろう。
「それは、つまり……生かしてもらえる代わりに自由がなくなるということ?」
「ああ。そういうことになるね。でも、君だってこれ以上殺されたくはないだろう? お互いに譲歩し合えば、平和的な解決ができる──そう思ったからこそ、僕は陛下との直談判に踏み切ったんだよ」
至って真面目な表情で、ギュスターヴはそう言ってのけた。
「へえ、驚いた。あなたにも、良心なんてものがあったのね。前世で私を殺した時は、躊躇なく階段から突き落としたくせに」
「そ、それは……」
ギュスターヴは、再び口ごもった。
そんな彼を眺めながら、私はますます先ほど感じた確信を強め──そして、計画を実行することにした。
──やるなら、今しかない。
そんな叫声が聞こえてくるが、お構い無しに全力で走り続ける。
やがて時計塔が見えてくると、私は素早く裏口に回った。
そして、勢いよく扉を開けると、無我夢中で螺旋階段を駆け上がる。
「もう、これ以上は走れない」と体が悲鳴を上げていた。でも、何が何でもあの場所まで辿り着かないと……。
そうやって、息を切らしながらも屋上に到着すると、今度は『展望室』を目指して再び階段を駆け上がる。
目を血走らせたアリーゼとそんな彼女を必死に追いかけるギュスターヴも、負けじと階段を上がってきた。
展望室の扉の前までやって来ると、私は『立入禁止』と書かれた貼り紙をベリッと剥がす。そして、扉を開けて室内へと入った。
「柵の修繕工事は、まだ始まっていないみたいね」
バルコニーに出るなり、私はほっと胸を撫で下ろす。
何故なら、もし修繕工事が始まっていたら私の計画は狂ってしまうからだ。
柵に手が加えられていないことを確認すると、私は二人がバルコニーに入ってくるのを待ち構える。
「ふふふ……こんな場所に逃げ込んで、どうするつもりだったの?」
しばらく待っていると、やがてアリーゼがどこか嗜虐的な笑みを浮かべながらバルコニーに入ってきた。
以前のアリーゼは、疑念を抱きつつもまだ母親としての慈愛を持ち合わせていた。
けれど、今は違う。今の彼女は、最早憎い相手を追い詰めることに愉悦している狂人だ。
「……別に、深い理由はないわ」
「そう。まあ、どこに逃げたっていずれは捕まる運命だものね」
「──一つだけ、教えてほしいことがあるの」
「何?」
問いかけると、アリーゼは眉一つ動かさずに冷淡にそう返した。
それとほぼ同時に、ギュスターヴが少し遅れてバルコニーに入ってくる。
二人が揃ったのを確認すると、私は話を続けた。
「あなた達は、『アメリア』としての私を心から愛していた?」
尋ねた瞬間、ギュスターヴは動揺するように目を大きく見開いた。
反して、アリーゼは微動だにしない。
「ええ、そうね。愛していたわ。あなたの中身が『マージョリー』じゃなければ、私はずっとあなたのことを大切な一人娘として愛し続けることができたと思うわ。でもね……正体が分かった今、もう以前と同じように無条件に愛情を注ぐことなんてできないのよ」
質問に対して、アリーゼは躊躇なくそう答えた。
「ギュスターヴ。あなたは?」
「……! 僕は……」
尋ねられると、ギュスターヴは口ごもって私から目をそらした。
そんな彼の反応を見て、私はある事を確信する。
しばらく沈黙が続くと、見かねたのかアリーゼが助け舟を出した。
「もちろん、あなたも私と同じ気持ちよね? 自分の娘の正体が前世で別れたがっていた女だったと判明して、今まで通り愛情を注げなくなった──そうでしょ?」
助け舟というよりも、むしろ強要に近い。
けれど、アリーゼは有無を言わさずギュスターヴに迫った。
「あ、ああ……もちろんだよ」
ギュスターヴは気後れするようにそう返すと、私に向かって提案をしてきた。
「聞いてくれ、アメリア。ガートルートの呪いについて調べたのなら、既に知っていると思うけれど……ガートルードの処刑に関わった者達の末裔は、何代にも渡って転生した彼女を殺してきた。それはある意味しきたりみたいなものだから、子孫であるフローレス家の人間達はご先祖様と同じように君を殺そうと決めたんだよ。とはいえ……前世の君の両親と話し合った結果、結局殺害を実行するのはガートルードの処刑とは全く無関係の家に生まれた僕になったけれどね。恐らく、夫妻はそれで呪いを断ち切れると考えたんだろう。……先日、フローレス夫妻と会った時に言われたよ。『一刻も早くアメリアを捜し出せ。そして、殺せ』ってね。でも……色々考えた結果、僕は今世では君を殺さないことに決めたんだ」
「どういうこと……?」
私が首をかしげると、ギュスターヴは話を続けた。
「誰がなんと言おうと、今世の君はアメリア・クロフォード──そう、僕達夫婦が愛し合って生まれた子供であることに変わりはない。血の繋がった実の娘を殺すのは流石に良心が痛むんだよ。だから、女王陛下に直談判してみたんだ。『どうにか、アメリアを殺さずに済む方法はありませんか?』と。そしたら、色々と考慮してくださったみたいでね。君を生涯王城の一室に軟禁して見張りをつける代わりに、天寿を全うさせることを約束してくださったんだ」
訝しむ私に向かって、ギュスターヴは経緯を語った。
彼の話しぶりから察するに、きっとガートルードの処刑に関わった者達の末裔は代々、王の命令で密かに彼女の生まれ変わりを殺害してきたのだろう。
「それは、つまり……生かしてもらえる代わりに自由がなくなるということ?」
「ああ。そういうことになるね。でも、君だってこれ以上殺されたくはないだろう? お互いに譲歩し合えば、平和的な解決ができる──そう思ったからこそ、僕は陛下との直談判に踏み切ったんだよ」
至って真面目な表情で、ギュスターヴはそう言ってのけた。
「へえ、驚いた。あなたにも、良心なんてものがあったのね。前世で私を殺した時は、躊躇なく階段から突き落としたくせに」
「そ、それは……」
ギュスターヴは、再び口ごもった。
そんな彼を眺めながら、私はますます先ほど感じた確信を強め──そして、計画を実行することにした。
──やるなら、今しかない。
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