タピタピクライシス 閉ざされた楽園 美しくも儚い青春残酷物語

五人のヒロイン 常冬村編スタート！

＜間奏＞

「ようやく解決ですね」
「お前なあ。サボってないで仕事をしろ！　」
交番にも平和が戻った。

「あれから皆さんどうしてるんでしょうね？　」
「知るかよ！　結局ただの失踪事件だからな。
しかも人間も人形も見つかったんだ。もう関係ねえ。
迷惑な奴らだったからな。清々するぜ」
彼らのせいで一時交番内がパニックになった。
二度と起こしてはいけない失態。

「それで何やってるんですか？　」
「呑気だなお前は。失踪事件だろうが！　」
一難去ってまた一難らしい。事件は待ってくれない。

「失踪事件？　」
「ああ失踪事件だ。このポスターに見覚えはないか？　」
「うん……　ありましたっけそんなの？　」
「ほら昨年の夏に失踪した……　」
「ああ何でも一人が生き残ったって言う凄惨な事件。確か……　」
「それじゃない！　バス転落失踪事件は一応解決しただろうが！　」
「だったら何？　」
「ポスターをよく見ろ！　」
そう言うと一枚手渡される。

「ああこれなら覚えてます。突然失踪したって」
「そうだ。高校のクラブの夏合宿で引率二名生徒数名が失踪……　」
失踪事件が無事解決したと思ったら今度は前代未聞の消失事件。
まったく手掛かりが掴めずに一年近くが経とうとしている。

「確か顧問が疑われてませんでしたか？　」
「ああ教え子に手を出すとんでもない教師でそれ以外にも悪い噂があった」
「やっぱり。それで……　」
「捜査を尽くしたが結局常冬村で足跡が途絶えている。
とにかく俺たちも一刻も早い解決に全力を注ぐぞ！　」
「無理。無理ですって！　そんな雲を掴むような話」
我々の手で失踪事件を解決したものだから張り切り出してしまった。
そんなレベルの事件のはずがない。
集団で突如失踪したのだ。たかが交番勤務では太刀打ち出来ない。

　　　　　　　　　　　　　　＜了＞
　　　　　　　　　　　　　　抜粋

第三回登場人物紹介。

異世界探索隊メンバー。

青井サプロウタ　
この物語の主人公。高校の英語教師。
前顧問からタピオカ部と異世界探索部を任せられる。
教え子に手を出し関係を続ける最低教師としての裏の顔がある。
口癖は「早く金曜日来ないかな」
英語教師として顧問としてもそれなりの人気を保ってたがミホ先生の出現で陰りが。
異世界探索隊のリーダーとして生徒たちを見守る。

ミホ先生
男女関係なく生徒から絶大な人気。
副顧問としてメンバーに。
主人公を支える気品あふれる大人の女性。
情熱的だが真面目過ぎて頭が固いのが玉に瑕。
五人のヒロインのうちの一人。

異世界探索部より。

部長君　イセタンとも。
異世界に青春と情熱を懸ける異世界マニア。
アークニン博士と出会って余計に異世界への想いが強まった。
異世界探索部を作ったある意味一番の功労者。
ただ実践経験を積んでおらず異世界探索は憧れでしかなくまだまだ素人。

カズト
太り気味でクラスでも冴えない存在。
いつの間にか部長にも負けないほどの異世界への傾倒ぶり。
アークニンとの出会いがすべてを変える。
部室と外では印象が随分違う。

ミコ
異世界探索部で唯一の女の子。
異世界への想いは強く常におかしな舞で周囲を驚かせている。
無口で冷静。
第一回ビキニ相撲選手権で優勝するほどの実力者。
五人のヒロインの一人。

タピオカ部より。

部長さん　タピコとも。
主人公の言うことをよく聞く真面目で優しい女の子。
タピコはタピオカから。
主人公から無理やり頼まれメンバーになった。
自発的ではない。だからこそ一番悔やまれる。
五人のヒロインの一人。

アイ　美人三姉妹の三女とも一番下とも。
遅れてやって来たヒロイン。
小柄で可愛らしい女の子。
美人三姉妹の一人と言うだけあってルックスは目を見張るものが。
後は身長とカップと頭が成長することを願うのみ。
なぜ参加する気になったのか不明。
主人公のお気に入り。
ただアイは主人公の裏も表もよく知る存在。
アイの本心が分からない限り脅迫もあり得る。
排除すべき対象とも言える。
五人のヒロインの一人。

以上七名。内訳　引率教師二名　生徒五名

七名はついに異世界探索の旅へと旅立った。

夏への招待状シリーズ②
『タピタピクライシス』
成分：　恋愛40％　冒険40％　ファンタジー（SF含む）15％　ミステリー５％　

夏への招待状シリーズは五人のヒロイン制を採用。

①ミホ先生
②ミコ
③タピコ
④アイ
最後のヒロイン（未登場）

次回から常冬村編スタート。
まずは電車で。