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第一章

30.改めて人物紹介(2)

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【第2の主人公】


(前世) アベル・ダニエリック  【公爵】

(今世)エイト 【市民】


両親の呪いの様な育てかたもあって俺様&暴君で容姿も何もかも完璧な美しい青年になる。
唯我独尊で威風堂々な姿が周囲に常に恐れられているが密かに影で大勢の人間に崇拝されていた。

王国では珍しい男でも産める体な事もあり幼い頃から婚約者の皇子を素直になれないけど心の底から愛していた。
だが同じ男でも産める体の平民のミカが通っていたクラスに編入してきてから関係が狂いだした。
いつの間にか皇子を掻っ攫われて最終的にやってもない罪を被せられて泣き叫びながら処刑。

今世では再度同じ体で転生しようとするも失敗して容姿の美しい市民として生まれ変わった。
両親は生まれて直ぐに死んでしまったが、自分を殺した皇子とゴミに復讐出来ればいいと割り切って過去の知識を活かして様々な知識を手に入れた。
だが数年経つと皇子がおかしくなったのはゴミのせいじゃないかと冷静になり止めた。

それから自分がやりたい事を模索していく内に訳ありだった幹部達を拾っていき、いつの間にか隣国すら恐れる裏組織のボスになっていた。

今では大事な家族も仲間も沢山居て自由に動ける環境に満足しているが個性的な幹部達に偶に頭を悩ませている。

現在は前世自分の体だった現アベルに出会い、骨董屋をやるらしく支援と引き換えに恨みきれずに未だに愛してやまない皇子とまた再開できるよう協力関係になった。

死ぬ間際に煽りに来たミカは殺すまで許さない。

ちなみに幹部は合計4人くらい出す予定。


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エヴァン・ウィリアム 【皇子】


(前世)情緒不安定な独裁的で無能な王様

誰しもが眉目秀麗で市民にも分け隔てなく優しい皇子に将来優秀な心優しい王様になるだろうと期待されていた。
幼い頃からの婚約者のアベルはツンデレで素直じゃないが皇子という肩書きとは関係無くエヴァンという1人の人間としてちゃんと見てくれていて素敵なお姫様だなと物凄く溺愛していた。

だが、突如編入してきた女の子みたいに可愛い顔をした市民のミカと仲良くなり弟がいたらこんな感じなんだと甘やかしていたら。
徐々にアベルの表情が沈んでいるのに気づいて、最近アベルと一緒に居たり会話が無くなるのに気づいた。
これ以上愛しい婚約者を不安にさせたくなくてある程度距離を置こうとミカに伝えようとした時に「アベルは皇子様を地位だけしか見ていない」と言われたのにショックを受けてヒビが入る。
段々と天使のように優しいミカに惹かれるようになり最愛の婚約者だったアベルは邪魔な存在としか思わなくなった。
最終的にミカが妊娠したのをきっかけに本気で邪魔だと認識して有り得ない罪を被せて処刑した。

程なくして王様と王妃が病で亡くなり、エヴァンは王様になった。
ミカとの結婚を反対するものは全て反逆罪で処刑すると誰も反論出来なくなってしまった。

結局はミカが欲しい宝石や服など金を惜しみなく使っていく内に守るべき市民の生活が苦しむ結果になり無能で独裁者の王だと言われるようになってしまった。

後にミカの専属従者になったケイン・ロドリゲスが復讐して、全てミカが自分の地位とケイン・ロドリゲスを手に入れる為だと知って絶望。

最後はーー森に住んでいる魔法使いにミカが産んだ子供を捧げて時間を逆行した。



(今世)阿呆で間抜けに成長してしまったが前世の記憶を取り戻してやり直し中

10歳の頃にアベルと出会い一目惚れするも前世とは中身が違う為、散々イジメ(?)られて幼いながらに自尊心がズタズタになった。
自分に靡かない婚約者に執着して、婚約破棄はせずに才能を磨いて数年ぶりに再開するも、結局は無駄で終わってしまう。

それから程なくして前世と同じく編入してきたミカと仲良くなり、あっという間に恋に落ちた。

デビュタントで婚約者のアベルをエスコートせずにミカとお揃いの服で最後に登場したが全く嫉妬しない所か王国で最も活躍している容姿端麗の若き天才3人を引き連れており更にプライドがボロボロになってアベルに淫乱と暴言を吐いた瞬間。
耳を塞ぎたくなる程の暴言とえげつない暴力でボコボコにされて自身の評判もダダ下がり。

逆恨みでケインよりもアベルとそこまで親しくなさそうなアークとエリックを秘密裏に呼び出して何処にいるかを聞き出すも。
にっこり笑顔で危険で有名なーーー森で隠れてますよと嘘を言われ、馬鹿正直に金で買収した騎士たちを連れてその森に向かうも自分だけ生き残り、市民達の前で無様な姿を晒しながら重症な状態で数週間寝込む羽目になった。

目が覚めた時にはミカも目の前から消えて、自身の評判も底辺くらいまで落ちてしまい絶望。
前世ケインが魔法使いと契約し、皇子の前世の記憶が思い出す言葉を遂に吐いて全て思いだした。

また自分は愚かで浅はかな行動をした事に後悔してショックをするも。
愛していたアベルが前世とは違った事に気づいて違う体で転生しているのかもと確信的な希望を持ち再度自分の評判を戻す為に立ち上がった。

今は転生したアベルに会うために頑張るのと自分を騙したミカがまた自分の前に現れても切り捨てるつもりでいる。


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ミカ 【市民】

(前世) 三橋燈 (みつはし ともる) 【高校生】

(今世)ミカ 【市民】

人生が詰まらなく不幸な生活を送っていた。
両親が眉目秀麗な兄とは違い見た目も面白みもない出来損ないの自分に失望して毎日の様に罵声を浴びせていた。
こうなってしまった原因の憎むべき兄は性格まで完璧で毎日落ち込む燈に気にかけて傍に居てくれるも劣等感でどうしようも無く苦しみ、優しい兄みたいな年上好きのゲイだとバレないようにするので色々と辛い状態。

高校受験では担任に兄みたいな頭の良い高校は受けれるわけないだろと嘲笑され、流されるまま普通の良くも悪くもない公立の高校に進学をした。

だが、地味でオタクそうな見た目だからと直ぐに陽キャ達に目をつけられて虐められるが。
そんな理不尽な理由だったら自分以外に1人だけ存在していた。

それがラノベ大好きな前世悪役令息の記憶持ちの自称平凡な高校生の小高隼人だった。

何時も陽キャに囲まれながらラノベを読んでいて虐められる筈のオタクなはずなのに。
逆に陽キャ達が小高に取り入ろうと必死だが、鈍感な小高はその事に全く気づいておらず案外喋ると口が悪くてそのギャップで笑わせていた。

その光景を遠くから見て同じ様な地味な奴がどうしてこうも僕とじゃ違うんだと羨ましさと妬ましい感情でいつも以上に気分が悪くなる。

その日は昼飯のパシリをされる前に教室を出て誰も来ないトイレで便所飯をして、目を血走らせながらブツブツ呟きながら。
「こんな酷い扱いなんて僕じゃない」と呟いた瞬間、目の前が真っ暗になり気づいたら知らない世界に転生していた。

ボロボロな家の中で混乱しながら傍にあった手鏡を覗くと、可愛らしい天使のような美少年が写って驚愕し、鏡を投げ割った瞬間前世の記憶が一気に蘇り。

前世は愛してもない皇子様の王妃だった。
全ては幼い頃に暴漢から助けてくれたケイン・ロドリゲス子爵を手に入れる為に。
幸い王国では珍しい男でも子供が産める体という神様からのギフテッドを利用してチョロい皇子の心と権力を時間を掛けて手入れ。
皇子の婚約者だった性格の悪い奴はストレスを発散する為に嘘と真実を織り交ぜた言葉で最後前まで絶望させて処刑場に送った。

それからはケイン・ロドリゲス子爵を専属の従者にして自分のモノにした。
子供を出産するまでに宝石や服などを沢山ねだり贅沢三昧しながらケイン子爵に愛される為に沢山頑張るも全く振り向いてくれなかった。
最悪な事に子供を産んで直ぐに病気になってしまい最後までケイン子爵に愛されないまま無念ながら亡くなった。

そんな主役の様な輝かしい記憶を思い出しながら、今度は死なない為には前世と違う行動を取ったらいいんじゃないかと思い立ったが。
突然魔法使いが現れて意味深な事を言われた。

それから、魔法使いに言われた通りに動くも。
勝手に未来が変わっていて不思議だなと思いながら自分が面倒な事やんなくて済んだし優しい皇子に少しだけ靡いたものの自分に夢中で順調だから大丈夫だと思っていた。

だが、全て空回りしてケイン子爵に愛される筈が王国に追われる立場になってしまった。
前世と同じような道を歩んでいるような気がしてきて情緒不安定ぎみ。

取り敢えず一旦隠れて様子見ている。


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魔法使い 【?】

ーーー森に古くから住んでいる魔法使い。
面白そうな人間の行動に興味があり何かあれば手を貸すし飽きたら捨てる。
最近は面白い人間達を見つけてかなり楽しんでいる。



続く…次回から本編です。
















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