273 / 364
Dead End ユ キ・サクラ (17)
しおりを挟む
私達の寮と言う名の建物から、外に出てから、しっかりと靴を履いて、神経を使う様に緊張しながら急ぎ足だった影響もあり、呼吸が落ち着かないので、一旦、深呼吸などをして呼吸を整え、ある程度、落ち着いたらやや気持ち早歩きで広場に駆け足で向かう。
駆け足っというか、早歩きぐらいの速度で歩きながらも、姿勢を正した弾みでつい、顔を上げて上空を見つめしまう。
星々が輝く夜空、でも、お月様のお顔はお見えにならない。うんうん、今日こそ完全に新月
っとなると、やっぱり、彼が出没するのは新月限定なのだろう、1日とてズレないって感じかな?
そんな推察をしながら早歩きが段々とスキップに変化していっているのかわからないような気分で広場に向かって進む。
前に向かって進めば進むほど、気分は、無我夢中、気分高揚、絶好調!!
ふんふんっと自然と鼻息が荒くなっているのは急ぎ足で動いている影響からだよね?きっとそうだよね?楽しみで興奮しているわけじゃないよ?
無我夢中、一心不乱の域に到達する手前くらいに広場に到着する。
到着して、一瞬だけ目を瞑って術式を探ってみる…やっぱり不可思議、どういう風に術式を組み上げ展開しているのか仕様がわからない。
どうやって構築し展開しているのか、全然、まったく、一ミリも理解できない術式によって特殊な空間が形成されている。
こんな意味不明摩訶不思議奇天烈な空間、未来からの声が無い状態だったら全力で敵の攻撃などを警戒するのだけれど、今回は完全に初見じゃない、既知の物なので、躊躇うことなく、この空間を作り出している相手に遠慮なんてしないで堂々と優雅に!空間の中に入り広場の中央に向かって歩いていく。
広場の中央には、空を見上げるように顔を上げている人物の背中が見えた。ついつい、彼が何を見ているのか視線の先を私も探してしまう。
視線の先は…見えないお月様だろうか?それとも、眩く輝き夜空を埋め尽くしている星々の輝きだろうか?それとも…彼はいったいなにをみているのだろうか?
私も、彼がみつめている世界をみれるのかな?一緒の世界を共有できるのかな?
遠くを見つめている彼の背中を見つめるだけで、どうしてだろうか、私の胸が締め付けられる様な、そんな不思議な感覚が内側から溢れ出てくるような気がする。
それにしても、どうしてだろうか?彼の後ろ姿を見ていると、伝わってくる、儚くて、脆くて、繊細なイメージ…彼の背中は男らしく堂々としているの…どうしてそんなイメージが伝わってくるのだろうか?
湧き上がるイメージを噛み締めるように暫く、傍から見たら惚けるような感じで、ずっと、静かに彼の後ろ姿を見つめていると、しびれを切らしたのか向こうから声を掛けてくれる。
「遠慮しないで声を掛けてくれてもいいんだがな?姫様」
声を掛けてくれたと思ったら、その場で、くるっと華麗にターンをするように回れ右をし、私の方に体を向けると、彼と私の視線が交差するだけ。
たった、たったそれだけで、私の頬が熱くなるのを感じる、彼の声が耳に届くだけで耳も熱を帯びてしまう。
「また、今夜も遊びに来るなんてね」
近くまでゆっくりと歩いて来る…柔らかな微笑み、だけど、少々呆れたような感じでゆっくりと歩いてい来る。
そんな彼になんて、どういう風に、どんな言葉で声を掛けたらいいのだろうか?直ぐに思い浮かぶことが無い、だって、私の頭の中は真っ白になってしまったから。
「子供は寝る時間だよっていうのは野暮な話だな、一度だけじゃなく二度目っとなれば、偶然なわけがない、前回も何か言いたそうにしていたしね。さぁ、要件があるのだろう?今宵も俺たちの出会いは闇の中、誰かに見られる事も無し、遠慮せずに語り明かそう、っとなるとだ、長話になるのであれば、立ち話っていうのも優雅ではない、さぁ、おいで、こっちのベンチで座って話そう」
優しく頭をぽんぽんっと撫でられたと思ったら、手を前に差し出してくれるので、差し出された手にそっと、優しく振れるように添えると、ゆっくりと丁寧に優しく指先をつまんでくれる。
たった、たった、それだけ、ほんの少し、頭を撫でられ、指先が触れ、指先が掴まれただけで、私の心臓が勢いよく跳ねるように脈打ち、心の水面が激しく波を産み出す。
産み出された衝動に翻弄されてしまったのか、私の足が力が抜けてしまったのか、小さくふらついてしまう。
「ん?今日は、調子が悪いのか?もっと、此方に体を預けてエスコートは任せてくれたまへ」
ふらついた瞬間に、舞踏会でダンスを踊る様に自然に、優雅に、さも当然のように、すっと腰に手を添えられる。添えられたと思ったら力強く体を引き寄せられ全身を支えられてしまう、貴族の女性たちが舞踏会で恋に落ちる理由が分かったかもしれない…彼の体温…吐息が…視線が…彼の存在全てが間近で感じられる。
「これでよしっと、大丈夫かい?あるけるかい?新月の夜だから、足元が見えにくいから、それもあって、ふらついただけかい?それとも、本当に体調が悪いのなら無理をしないいほうがいいぞ?」
心配そうに声を掛けてくれるのだが、此方としてはもうどうしたらいいのかわからないくらいまっしろだから、言葉を選べれない。
なので、こくこくと頷いて返事を返すだけしか出来ない。
私の心は真っ白…何も考えれない、彼の体から伝わってくる体温を、息吹を、鼓動を、力強さを感じるだけで…
私の全てが…満たされている気がする…
彼の腕に絡みつく様にしがみ付き、彼の細いにもかかわらず力強い腕に抱きしめられるような形でベンチの前に到着すると以前のようにハンカチを広げ、ベンチに敷いてくれる。
その一連の流れで、ハンカチをまだ返してないことを思い出し、ポケットに手を入れるが…準備不足だったぁ、部屋に置いてきちゃってる。この場に持ってきていなかった。
借りたものを返す機会があったのに逃してしまった事への懺悔の感情を噛み締めていると
「さぁ、レディ、席の準備は整いましたよ、どうぞ、お掛けになってください」
じっと佇んでいるのを、彼が座る準備が整ったのだという合図を待っているのだと勘違いしたのか、優しくベンチの前に誘導され、流される様にベンチに座らせてもらう。
すると、彼もまた、ベンチに座るのだが、一連の動作が非常に優雅だった…やっぱり、所作の全てに気品がある。
本当の本当に別人なのだろう。看病してくれたユキさんとは違い過ぎる。所作も雰囲気も仕草も、何もかもが別人だ。
お互いベンチに座ったからと言って直ぐに会話が始まるわけでもなかった。
彼は私が会話を切り出すのを待ってくれているのか顔を上げて星を眺め始める、つい、私もそれに倣って遠い遠い星々を見ながら、見えないはずの照れてしまって顔を隠している月を探す様に眺めていると、静かな時間に彼から視線を外した影響なのか、次第に、私の心も落ち着きを取り戻してく
心音も落ち着いて、脈もたぶん、落ち着いてきている、ふぅっと軽く吐息を漏らした後、視線をゆっくりと隣にいる人物に向けると、表情が穏やかと言うか、何だろう?星々を見ている様で見ていない?何処か遠い場所を見ているような気がする
「…貴方はどこからきたの?」
その哀愁漂う、悲し気な表情を見て居たら、自然と声が出てしまった
「…どこからっか、俺は何処からきたのだろうな、始まりっというか、生まれは西方の小さな小さな国…この街の規模を見てしまうと恥ずかしくなるほどに小さな国…君の視点からすれば小さな村といったほうがいいだろうな」
切なそうな表情?哀愁?郷愁?…貴方は王族だと言っていた、だとしたら、王都出身じゃないの?
「この世界の地図を見たわけではないから、正確な位置まではわからないんだけどな」
そう言いながら、すっと立ち上がって、近くに落ちていた小枝を拾い、此方に戻ってきて、優雅に此方に振動が伝わってこない様に丁寧にベンチに座った後、先ほど拾ってきた小枝を使って地面に線を描いていく?…話の流れからしてきっと、地図なのだろう
「ここが、王都で…ここが、君の街だ、っで、俺が生まれ育ち治めていた村は、ここだ」
示された場所は、王都から見て西の方角、私が生まれたのは王都から見て東の方角…
確かに、その方角には今も街がある、一つの街じゃなく複数の街っとうか集落と言うか、村というか、とにかく、人が住む場所があるけれど、具体的に何処の街だろう?
色街って言うと失礼だけど、そういった事に力を入れている街が一番近いのかな?それとも、小さいけれど、素朴な街、主な産業は豚や鶏を育成している畜産街の方かな?
「国としての産業、主な収入は、漁が主だったな、漁をして自分達が食べない多くとれた魚は干したりと日持ちする様にしたりして、それでも余りそうなら次の日に近隣の国に干した魚を売りにいったりしていた。漁だけでは鉄を購入するだけで国が傾く、当然、魚以外の収穫物もあったさ、木になる固い実があってな、昔は床に落とすとコロコロとした音がなることから、コロの実って呼んでいたよ。今はどういう風な名前なのか、知らないんだが、それが良く取れてな」
固い木の実、ってことは、ドングリとかだろうか?…あれを収穫していたの?
「地面に落ちている木の実を暫く水に浸してから、木臼や木槌で叩いて叩いて、粉にして、それも売ったりしたし、自分達で食べたりもした。食べ方はな、粉と水を一緒に手でこねてから暫く寝かせたやつを焼いて食べるんだよ」
トントンっと当時の仕草を見せてくれる。
木でできた道具を主に使用していたってことは当時は、鉱石の類は貴重だったのかもしれない。
私の知る限りでは、西の方は鉱石が採れないことは無いけれど、少ない。産出量っと言うか、採取のしやすさはダントツで東の方がしやすい。
地面を掘れば出てくるくらい、簡単によく取れるから採取するなら東の方が楽なんだよね。
駆け足っというか、早歩きぐらいの速度で歩きながらも、姿勢を正した弾みでつい、顔を上げて上空を見つめしまう。
星々が輝く夜空、でも、お月様のお顔はお見えにならない。うんうん、今日こそ完全に新月
っとなると、やっぱり、彼が出没するのは新月限定なのだろう、1日とてズレないって感じかな?
そんな推察をしながら早歩きが段々とスキップに変化していっているのかわからないような気分で広場に向かって進む。
前に向かって進めば進むほど、気分は、無我夢中、気分高揚、絶好調!!
ふんふんっと自然と鼻息が荒くなっているのは急ぎ足で動いている影響からだよね?きっとそうだよね?楽しみで興奮しているわけじゃないよ?
無我夢中、一心不乱の域に到達する手前くらいに広場に到着する。
到着して、一瞬だけ目を瞑って術式を探ってみる…やっぱり不可思議、どういう風に術式を組み上げ展開しているのか仕様がわからない。
どうやって構築し展開しているのか、全然、まったく、一ミリも理解できない術式によって特殊な空間が形成されている。
こんな意味不明摩訶不思議奇天烈な空間、未来からの声が無い状態だったら全力で敵の攻撃などを警戒するのだけれど、今回は完全に初見じゃない、既知の物なので、躊躇うことなく、この空間を作り出している相手に遠慮なんてしないで堂々と優雅に!空間の中に入り広場の中央に向かって歩いていく。
広場の中央には、空を見上げるように顔を上げている人物の背中が見えた。ついつい、彼が何を見ているのか視線の先を私も探してしまう。
視線の先は…見えないお月様だろうか?それとも、眩く輝き夜空を埋め尽くしている星々の輝きだろうか?それとも…彼はいったいなにをみているのだろうか?
私も、彼がみつめている世界をみれるのかな?一緒の世界を共有できるのかな?
遠くを見つめている彼の背中を見つめるだけで、どうしてだろうか、私の胸が締め付けられる様な、そんな不思議な感覚が内側から溢れ出てくるような気がする。
それにしても、どうしてだろうか?彼の後ろ姿を見ていると、伝わってくる、儚くて、脆くて、繊細なイメージ…彼の背中は男らしく堂々としているの…どうしてそんなイメージが伝わってくるのだろうか?
湧き上がるイメージを噛み締めるように暫く、傍から見たら惚けるような感じで、ずっと、静かに彼の後ろ姿を見つめていると、しびれを切らしたのか向こうから声を掛けてくれる。
「遠慮しないで声を掛けてくれてもいいんだがな?姫様」
声を掛けてくれたと思ったら、その場で、くるっと華麗にターンをするように回れ右をし、私の方に体を向けると、彼と私の視線が交差するだけ。
たった、たったそれだけで、私の頬が熱くなるのを感じる、彼の声が耳に届くだけで耳も熱を帯びてしまう。
「また、今夜も遊びに来るなんてね」
近くまでゆっくりと歩いて来る…柔らかな微笑み、だけど、少々呆れたような感じでゆっくりと歩いてい来る。
そんな彼になんて、どういう風に、どんな言葉で声を掛けたらいいのだろうか?直ぐに思い浮かぶことが無い、だって、私の頭の中は真っ白になってしまったから。
「子供は寝る時間だよっていうのは野暮な話だな、一度だけじゃなく二度目っとなれば、偶然なわけがない、前回も何か言いたそうにしていたしね。さぁ、要件があるのだろう?今宵も俺たちの出会いは闇の中、誰かに見られる事も無し、遠慮せずに語り明かそう、っとなるとだ、長話になるのであれば、立ち話っていうのも優雅ではない、さぁ、おいで、こっちのベンチで座って話そう」
優しく頭をぽんぽんっと撫でられたと思ったら、手を前に差し出してくれるので、差し出された手にそっと、優しく振れるように添えると、ゆっくりと丁寧に優しく指先をつまんでくれる。
たった、たった、それだけ、ほんの少し、頭を撫でられ、指先が触れ、指先が掴まれただけで、私の心臓が勢いよく跳ねるように脈打ち、心の水面が激しく波を産み出す。
産み出された衝動に翻弄されてしまったのか、私の足が力が抜けてしまったのか、小さくふらついてしまう。
「ん?今日は、調子が悪いのか?もっと、此方に体を預けてエスコートは任せてくれたまへ」
ふらついた瞬間に、舞踏会でダンスを踊る様に自然に、優雅に、さも当然のように、すっと腰に手を添えられる。添えられたと思ったら力強く体を引き寄せられ全身を支えられてしまう、貴族の女性たちが舞踏会で恋に落ちる理由が分かったかもしれない…彼の体温…吐息が…視線が…彼の存在全てが間近で感じられる。
「これでよしっと、大丈夫かい?あるけるかい?新月の夜だから、足元が見えにくいから、それもあって、ふらついただけかい?それとも、本当に体調が悪いのなら無理をしないいほうがいいぞ?」
心配そうに声を掛けてくれるのだが、此方としてはもうどうしたらいいのかわからないくらいまっしろだから、言葉を選べれない。
なので、こくこくと頷いて返事を返すだけしか出来ない。
私の心は真っ白…何も考えれない、彼の体から伝わってくる体温を、息吹を、鼓動を、力強さを感じるだけで…
私の全てが…満たされている気がする…
彼の腕に絡みつく様にしがみ付き、彼の細いにもかかわらず力強い腕に抱きしめられるような形でベンチの前に到着すると以前のようにハンカチを広げ、ベンチに敷いてくれる。
その一連の流れで、ハンカチをまだ返してないことを思い出し、ポケットに手を入れるが…準備不足だったぁ、部屋に置いてきちゃってる。この場に持ってきていなかった。
借りたものを返す機会があったのに逃してしまった事への懺悔の感情を噛み締めていると
「さぁ、レディ、席の準備は整いましたよ、どうぞ、お掛けになってください」
じっと佇んでいるのを、彼が座る準備が整ったのだという合図を待っているのだと勘違いしたのか、優しくベンチの前に誘導され、流される様にベンチに座らせてもらう。
すると、彼もまた、ベンチに座るのだが、一連の動作が非常に優雅だった…やっぱり、所作の全てに気品がある。
本当の本当に別人なのだろう。看病してくれたユキさんとは違い過ぎる。所作も雰囲気も仕草も、何もかもが別人だ。
お互いベンチに座ったからと言って直ぐに会話が始まるわけでもなかった。
彼は私が会話を切り出すのを待ってくれているのか顔を上げて星を眺め始める、つい、私もそれに倣って遠い遠い星々を見ながら、見えないはずの照れてしまって顔を隠している月を探す様に眺めていると、静かな時間に彼から視線を外した影響なのか、次第に、私の心も落ち着きを取り戻してく
心音も落ち着いて、脈もたぶん、落ち着いてきている、ふぅっと軽く吐息を漏らした後、視線をゆっくりと隣にいる人物に向けると、表情が穏やかと言うか、何だろう?星々を見ている様で見ていない?何処か遠い場所を見ているような気がする
「…貴方はどこからきたの?」
その哀愁漂う、悲し気な表情を見て居たら、自然と声が出てしまった
「…どこからっか、俺は何処からきたのだろうな、始まりっというか、生まれは西方の小さな小さな国…この街の規模を見てしまうと恥ずかしくなるほどに小さな国…君の視点からすれば小さな村といったほうがいいだろうな」
切なそうな表情?哀愁?郷愁?…貴方は王族だと言っていた、だとしたら、王都出身じゃないの?
「この世界の地図を見たわけではないから、正確な位置まではわからないんだけどな」
そう言いながら、すっと立ち上がって、近くに落ちていた小枝を拾い、此方に戻ってきて、優雅に此方に振動が伝わってこない様に丁寧にベンチに座った後、先ほど拾ってきた小枝を使って地面に線を描いていく?…話の流れからしてきっと、地図なのだろう
「ここが、王都で…ここが、君の街だ、っで、俺が生まれ育ち治めていた村は、ここだ」
示された場所は、王都から見て西の方角、私が生まれたのは王都から見て東の方角…
確かに、その方角には今も街がある、一つの街じゃなく複数の街っとうか集落と言うか、村というか、とにかく、人が住む場所があるけれど、具体的に何処の街だろう?
色街って言うと失礼だけど、そういった事に力を入れている街が一番近いのかな?それとも、小さいけれど、素朴な街、主な産業は豚や鶏を育成している畜産街の方かな?
「国としての産業、主な収入は、漁が主だったな、漁をして自分達が食べない多くとれた魚は干したりと日持ちする様にしたりして、それでも余りそうなら次の日に近隣の国に干した魚を売りにいったりしていた。漁だけでは鉄を購入するだけで国が傾く、当然、魚以外の収穫物もあったさ、木になる固い実があってな、昔は床に落とすとコロコロとした音がなることから、コロの実って呼んでいたよ。今はどういう風な名前なのか、知らないんだが、それが良く取れてな」
固い木の実、ってことは、ドングリとかだろうか?…あれを収穫していたの?
「地面に落ちている木の実を暫く水に浸してから、木臼や木槌で叩いて叩いて、粉にして、それも売ったりしたし、自分達で食べたりもした。食べ方はな、粉と水を一緒に手でこねてから暫く寝かせたやつを焼いて食べるんだよ」
トントンっと当時の仕草を見せてくれる。
木でできた道具を主に使用していたってことは当時は、鉱石の類は貴重だったのかもしれない。
私の知る限りでは、西の方は鉱石が採れないことは無いけれど、少ない。産出量っと言うか、採取のしやすさはダントツで東の方がしやすい。
地面を掘れば出てくるくらい、簡単によく取れるから採取するなら東の方が楽なんだよね。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話
島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。
俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
〖完結〗旦那様には出て行っていただきます。どうか平民の愛人とお幸せに·····
藍川みいな
恋愛
「セリアさん、単刀直入に言いますね。ルーカス様と別れてください。」
……これは一体、どういう事でしょう?
いきなり現れたルーカスの愛人に、別れて欲しいと言われたセリア。
ルーカスはセリアと結婚し、スペクター侯爵家に婿入りしたが、セリアとの結婚前から愛人がいて、その愛人と侯爵家を乗っ取るつもりだと愛人は話した……
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全6話で完結になります。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
そして、彼はいなくなった
杜野秋人
ファンタジー
「そなたとの婚約を破棄するっ!」
王都、社交シーズン終わりの王宮主催の舞踏会。
その会場に王太子のよく通る声が響きわたった。
王太子は婚約者がいかに不出来かを滔々と述べ立てて、だから自分には、将来の王妃には相応しくないと彼女を断罪する。そして心当たりがあり過ぎる彼女は特に反論もしない。
だが自分の代わりに婚約すると王太子が告げた人物を見て唖然とする。
なぜならば、その令嬢は⸺!?
◆例によって思いつきの即興作品です。
そしてちょこっとだけ闇が見えます(爆)。
恋愛要素が薄いのでファンタジージャンルで。本当はファンタジー要素も薄いけど。
◆婚約破棄する王子があり得ないほどおバカに描かれることが多いので、ちょっと理由をひねってみました。
約6500字、3話構成で投稿します。
◆つい過去作品と類似したタイトル付けてしまいましたが、直接の関係はありません。
◆この作品は小説家になろうでも公開しています。
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる