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Dead End ■■■■■儀式 D●y ●日目 (1)
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ふと、目が覚める。
寝ぼけながらも周りを見渡す、見慣れない部屋…嗚呼、そうだったわね、昨日、いや、一昨日もだったわね、教会で、眠ってしまったの、よね。
眠い目を擦りながら壁にかけられている時計を見て時刻を確認する。時計の針が指し示す時刻は、あの街で医療班の団長として活動するよりも早かった。
早朝過ぎるわね、こんな早くから活動することも無いけれど、目が覚めてしまったものは仕方が無いわね、これが日常的で当たり前の様な不思議な感覚があるのは気のせいね。
昨夜の出来事を思い出すが【早朝に】という言葉。
時計を再度見て時刻を確認するが、早朝というよりも人にとってはまだ夜よね?夜明けではあるけれど、流石に、、、ねぇ?早すぎるわね。
取り合えず、トイレにでも行きましょう。
トイレをお借りして、廊下を歩いていくが、特に何もない、何か気になることがあった気がするけれど、何も異変はない。おかしいところはなにもない。
何に対して違和感を感じていたのだろうか?よく思い出せない。おもいだそうとするとちいさなみみなりがする、これ以上、思い出そうとすると頭が痛くなりそうな気がするのでやめておこう。
んん~、疲労からくる幻覚?そこまで疲れるような出来事だったかしら?あの程度の仕事量であれば、幻覚を見るほどでは?あの程度で疲れるようなやわな体じゃないでしょ?私達の街の方が何度も何度も過酷な状況に陥ったことがあるわよね?あの程度の労働で幻覚を見るほどやわじゃないわよ?
う~ん、何度考えても原因がわからない、思い当たる節が何も出てこない、何度考えてみても肉体的にも精神的にも、受け入れがたい内容が何もなかったのかのように思い出せない、思い出すことが出来ない、なにかあったんじゃないかっておもうけれど…
引っかかるような感覚しか無いって、いうことは何も問題が無かった?気のせいってことでいいのかしら?慣れない環境のせい、とか?頼れる仲間がいないプレッシャーとか?設備が無い状況での切羽詰まった一分一秒を判断を違えることなく動き続ける事とか?…そんなのいつものことじゃない?
幾ら考えてもわからないものはわからない、考え事をしながらドアノブを握った瞬間に違和感を感じる、どうして私はこのドアノブを握ろうとしたの?
私が寝泊まりをするつもりがなくてもしてしまった、シスター達のバックルームに繋がるドアではない、ここに来てから、今まで一度も訪れたことのないドア。
どうしてかわからないが、私は、わたしは、このドアに既視感を感じてしまっている?来たことも無い場所なのに?あけてなかにはいるのがとうぜんだとかんじるのは どうして?
都合のいい答えが湧き上がってくるまでの間、ドアノブを握ったまま、考えてこんでしまう。
う~ん、デジャヴュ的な感じかしら?
嗚呼、仕方が無いわよね、教会のドアってさ、全部同じ装飾じゃない?見た目同じのドアを使っているから、きっと見間違えたのよね?慣れない場所だから純粋に道を間違えただけよね?慣れない家屋だもの、当たり前、よね?
勝手によそ様の部屋に入るなんて無作法、してはいけない。
ドアノブから手を離して、ドアの横に張られているプレートに目を送る。
ここが誰の部屋なのか見てみるが、プレートは空白だった。
それも長い事、誰もこの部屋を利用していないのかがわかる。プレートを入れる場所は長い事、空白だからこそ、誰も手に触れていないから淵の所が汚れている。
元は誰の部屋なのか、今はどうなっているのか好奇心という名の興味が湧いてしまうが、勝手に開けるのは失礼だろう。
だけど、何故かわからないが好奇心を抑えることが出来ない、一度、辺りを見回すが誰も居ない、早朝であれば誰かに見られることはない、はずよね?
この部屋に入らないといけない、中を見ないといけない、良くわからない感情にも後押しされて幼き子供のように配慮に欠ける行動をしてしまう。
もう一度、ドアノブに手をかけゆっくりと音が出ないように動かすとドアには鍵がかかっていなかった…不用心じゃない?
それとも、何も使われていないからかしら?
カギがかけられていないドアを開け、ゆっくりと中を覗いてみると、一番に目に留まったのが部屋の真ん中に置かれている椅子。
中に入って部屋の中を見回す、カーテンは閉められている影響で朝日が入ってこない為、薄暗くて中が良く見えない、けれど、私の目は色が見えにくい生活を長くおくってきた影響もあって、暗闇の中は普通の人よりも中に何があるのか、物質を捉えやすい。
椅子に机、後は本棚?…有り触れた、何処にでもあるような…特別でもなく普通の部屋ね。
何かに手招きされるような感覚に引き寄せられるように部屋の中に入ってしまったけれど…入る瞬間に、こんな早朝にあるわけがないのに、気のせいだと思うのだけれど
視線を感じた
この違和感は、きっと気のせいだろう、こんな早朝に、誰がいるのよ?司祭様だったら、視線云々よりも勝手に部屋に入った瞬間に咎めてくるでしょ?見逃す必要が無いじゃない。っで、あれば、教会の関係者以外の可能性ってことになるでしょ?こんな関係者以外立ち入り禁止の場所に誰がいるのよって、話よね。
部屋の中を見回していると、こえをかけられたようなきがした…その方向に視線を向けると
机の上に一冊の本が置かれている?机の近くによってどんな本なのか覗き見ると、だいぶ古い本みたいで、表紙の一部が擦れてしまったのか、よめないようになっている。
表紙の片隅に何か文字が書かれている、ル・■■■■・イラツゲっと書かれている?
一部が擦り切れてしまったのか読めないがきっと、この本の所有者の名前だろう。
何処かで見たような表紙だから、きっと有名な著者の本なのだろう。
手に取ろうかと思ったが、触れてはいけない気がしたので、触れるという行為をやめた。
他にも何かあるのかと見回してみると、女性の服が数点、クローゼットに架けられている、どうやら女性がこの部屋で日常を過ごしていたのだろう。
何処かナツカシイ空気を感じる。
どうしてか、わからないが、この部屋にいると思考が鈍くなる
部屋の中心で立ち尽くしていると、椅子が揺れている様な気がする、揺れるタイプの椅子ではないのに。
椅子が座ってほしいと声を掛けてきているような気がする。
私が、そこに座るのを、望んでいるの?
ゆっくりと椅子に向かって歩を進め、手を伸ばそうとする
チッチチっという小鳥の囀りが聞こえると同時に、どうして自分がこの部屋に居るのか疑問を感じるっていうか、勝手に入ったらダメじゃない!人様の部屋よ!?
勝手に部屋の中に入るなんて失礼どころか泥棒に間違われるじゃない!?何をやってるの私!?
慌てて部屋を出る、幸いにもドアを開けっぱなしにしていたので、ドアを開閉する音でこの部屋に入ったのだとバレることはない、って思いたいわね!
無意識に粗相しすぎでしょ!?なにやってるのよ、もう!!冒険心が抑えれない子供じゃなあるまいし!!
慌てていても、バレない様にゆっくりとドアを閉める。
小さな音を出しながらドアを閉め、ふぅっと冷や汗を拭う、こんなコソ泥みたいなことを誰かにみられ
視線を感じる
慌てて辺りを見回すが、誰も居ない…
悪いことをしたとき、特有の過剰反応ねきっと。そもそも、普通に考えて、今この教会に居るのは司祭様だけじゃない。
今の時刻だったら、流石の司祭様も寝ている時間よね?
再度、辺りを見回すが誰も居ない、ドクドクと跳ね上がる心臓の鼓動だけが聞こえてくる、うん。完全に目が覚めた!
もう一度、部屋に戻ってソファーで二度寝なんて出来ないわね、っていうか、勝手に許可を得ることも無くバックルームで寝泊まりしてる時点で、神経図太すぎない?私ってこんなに厚かましかったっけ?我が物顔で動き過ぎじゃないかしら?
いけないわね、王都に戻って早々に己のペースを見失っている。
気を引き締める為に、一度、気持ちを入れ替えるために外に出て新鮮な空気でも吸った方がいいような気がする。
そうね、少し外の風でも感じよう。
健康の為に早朝ウォーキングね!先輩夫婦のように、歩いて気分をリフレッシュしましょう!
外に出るために、祈りの間を通り過ぎていく、中央に置かれている白き月が此方を見ている様な不思議な気持ちになるが、瞬時に自分自身へ自問自答してしまう。
月が見ているってどういう感性よ?
不思議な感覚に尾を引かれないように、外に出て教会の周りをグルグルとウォーキングする。
空は、曇り時々晴れ?それとも、晴れ時々曇り?といった感じね…シスター達の礼服を洗濯しても良かったかもしれないわね。
まぁ、勝手に洗濯するのは相手からすると困惑させちゃうからしないけどね。
それにここは勝手知ったる自分のテリトリーってわけじゃないもの、洗剤を保管している場所とかも知らないし、何処で洗濯すればいいのかも知らないものね。
ウォーキングをして気分もリフレッシュし、頭が冴えてくる。太陽の位置を見るがまだまだ、朝も早すぎる時間帯。
…時間が過ぎる迄、何もすることが無いわね。
いや、あるわね、あるじゃない!忘れていると怒られる!直ぐにお小言を言う先輩に手紙を書かないといけないわね。手紙の内容なんて特にないから直ぐに書ける、なら、今すぐにでも書いてしまいましょう。
ウォーキングしながら文の内容を考える、歩きながら考える方が内容も、まとまりやすいのよね。
一汗かいたころには頭もすっきりして考えも正常になる、耳鳴りも…する。う~ん、寝不足の影響かしら?そんな寝てないわけじゃ、ないわよね?ねて、寝てる。よね?眠りについた時間がわからないので、自身が無い。
おかしい、王都に来てから時間の感覚が狂いっぱなし、約束事があるわけでもないし、あの街のように早番とか遅番とかを気にするようなことではないから、別にいいかな?気にしなくても。
首を捻りながら、ウォーキングを終えて、勝手に寝泊まりしている部屋に戻り、カバンから封筒を取り出し、机に紙を広げる。
手紙の内容は決まっているので手早く簡潔に書き封筒に入れ、封筒を持って、外へ駆け出す。
っていうか、手紙を送れって言われた期限って今日じゃないかしら!?書いていて思い出したけれど、街に来てから二日近く経ってるわよね!?
小走りで急いで王都の玄関口に向かうと、幸いにも見慣れた行商の人を見つけることが出来たので、私達の街に手紙を届けてもらっても良いのかお願いしてみると快く受け取ってくれた。よかったー、早朝に目が覚めて、行商の人が出発する前でよかった。
寝ぼけながらも周りを見渡す、見慣れない部屋…嗚呼、そうだったわね、昨日、いや、一昨日もだったわね、教会で、眠ってしまったの、よね。
眠い目を擦りながら壁にかけられている時計を見て時刻を確認する。時計の針が指し示す時刻は、あの街で医療班の団長として活動するよりも早かった。
早朝過ぎるわね、こんな早くから活動することも無いけれど、目が覚めてしまったものは仕方が無いわね、これが日常的で当たり前の様な不思議な感覚があるのは気のせいね。
昨夜の出来事を思い出すが【早朝に】という言葉。
時計を再度見て時刻を確認するが、早朝というよりも人にとってはまだ夜よね?夜明けではあるけれど、流石に、、、ねぇ?早すぎるわね。
取り合えず、トイレにでも行きましょう。
トイレをお借りして、廊下を歩いていくが、特に何もない、何か気になることがあった気がするけれど、何も異変はない。おかしいところはなにもない。
何に対して違和感を感じていたのだろうか?よく思い出せない。おもいだそうとするとちいさなみみなりがする、これ以上、思い出そうとすると頭が痛くなりそうな気がするのでやめておこう。
んん~、疲労からくる幻覚?そこまで疲れるような出来事だったかしら?あの程度の仕事量であれば、幻覚を見るほどでは?あの程度で疲れるようなやわな体じゃないでしょ?私達の街の方が何度も何度も過酷な状況に陥ったことがあるわよね?あの程度の労働で幻覚を見るほどやわじゃないわよ?
う~ん、何度考えても原因がわからない、思い当たる節が何も出てこない、何度考えてみても肉体的にも精神的にも、受け入れがたい内容が何もなかったのかのように思い出せない、思い出すことが出来ない、なにかあったんじゃないかっておもうけれど…
引っかかるような感覚しか無いって、いうことは何も問題が無かった?気のせいってことでいいのかしら?慣れない環境のせい、とか?頼れる仲間がいないプレッシャーとか?設備が無い状況での切羽詰まった一分一秒を判断を違えることなく動き続ける事とか?…そんなのいつものことじゃない?
幾ら考えてもわからないものはわからない、考え事をしながらドアノブを握った瞬間に違和感を感じる、どうして私はこのドアノブを握ろうとしたの?
私が寝泊まりをするつもりがなくてもしてしまった、シスター達のバックルームに繋がるドアではない、ここに来てから、今まで一度も訪れたことのないドア。
どうしてかわからないが、私は、わたしは、このドアに既視感を感じてしまっている?来たことも無い場所なのに?あけてなかにはいるのがとうぜんだとかんじるのは どうして?
都合のいい答えが湧き上がってくるまでの間、ドアノブを握ったまま、考えてこんでしまう。
う~ん、デジャヴュ的な感じかしら?
嗚呼、仕方が無いわよね、教会のドアってさ、全部同じ装飾じゃない?見た目同じのドアを使っているから、きっと見間違えたのよね?慣れない場所だから純粋に道を間違えただけよね?慣れない家屋だもの、当たり前、よね?
勝手によそ様の部屋に入るなんて無作法、してはいけない。
ドアノブから手を離して、ドアの横に張られているプレートに目を送る。
ここが誰の部屋なのか見てみるが、プレートは空白だった。
それも長い事、誰もこの部屋を利用していないのかがわかる。プレートを入れる場所は長い事、空白だからこそ、誰も手に触れていないから淵の所が汚れている。
元は誰の部屋なのか、今はどうなっているのか好奇心という名の興味が湧いてしまうが、勝手に開けるのは失礼だろう。
だけど、何故かわからないが好奇心を抑えることが出来ない、一度、辺りを見回すが誰も居ない、早朝であれば誰かに見られることはない、はずよね?
この部屋に入らないといけない、中を見ないといけない、良くわからない感情にも後押しされて幼き子供のように配慮に欠ける行動をしてしまう。
もう一度、ドアノブに手をかけゆっくりと音が出ないように動かすとドアには鍵がかかっていなかった…不用心じゃない?
それとも、何も使われていないからかしら?
カギがかけられていないドアを開け、ゆっくりと中を覗いてみると、一番に目に留まったのが部屋の真ん中に置かれている椅子。
中に入って部屋の中を見回す、カーテンは閉められている影響で朝日が入ってこない為、薄暗くて中が良く見えない、けれど、私の目は色が見えにくい生活を長くおくってきた影響もあって、暗闇の中は普通の人よりも中に何があるのか、物質を捉えやすい。
椅子に机、後は本棚?…有り触れた、何処にでもあるような…特別でもなく普通の部屋ね。
何かに手招きされるような感覚に引き寄せられるように部屋の中に入ってしまったけれど…入る瞬間に、こんな早朝にあるわけがないのに、気のせいだと思うのだけれど
視線を感じた
この違和感は、きっと気のせいだろう、こんな早朝に、誰がいるのよ?司祭様だったら、視線云々よりも勝手に部屋に入った瞬間に咎めてくるでしょ?見逃す必要が無いじゃない。っで、あれば、教会の関係者以外の可能性ってことになるでしょ?こんな関係者以外立ち入り禁止の場所に誰がいるのよって、話よね。
部屋の中を見回していると、こえをかけられたようなきがした…その方向に視線を向けると
机の上に一冊の本が置かれている?机の近くによってどんな本なのか覗き見ると、だいぶ古い本みたいで、表紙の一部が擦れてしまったのか、よめないようになっている。
表紙の片隅に何か文字が書かれている、ル・■■■■・イラツゲっと書かれている?
一部が擦り切れてしまったのか読めないがきっと、この本の所有者の名前だろう。
何処かで見たような表紙だから、きっと有名な著者の本なのだろう。
手に取ろうかと思ったが、触れてはいけない気がしたので、触れるという行為をやめた。
他にも何かあるのかと見回してみると、女性の服が数点、クローゼットに架けられている、どうやら女性がこの部屋で日常を過ごしていたのだろう。
何処かナツカシイ空気を感じる。
どうしてか、わからないが、この部屋にいると思考が鈍くなる
部屋の中心で立ち尽くしていると、椅子が揺れている様な気がする、揺れるタイプの椅子ではないのに。
椅子が座ってほしいと声を掛けてきているような気がする。
私が、そこに座るのを、望んでいるの?
ゆっくりと椅子に向かって歩を進め、手を伸ばそうとする
チッチチっという小鳥の囀りが聞こえると同時に、どうして自分がこの部屋に居るのか疑問を感じるっていうか、勝手に入ったらダメじゃない!人様の部屋よ!?
勝手に部屋の中に入るなんて失礼どころか泥棒に間違われるじゃない!?何をやってるの私!?
慌てて部屋を出る、幸いにもドアを開けっぱなしにしていたので、ドアを開閉する音でこの部屋に入ったのだとバレることはない、って思いたいわね!
無意識に粗相しすぎでしょ!?なにやってるのよ、もう!!冒険心が抑えれない子供じゃなあるまいし!!
慌てていても、バレない様にゆっくりとドアを閉める。
小さな音を出しながらドアを閉め、ふぅっと冷や汗を拭う、こんなコソ泥みたいなことを誰かにみられ
視線を感じる
慌てて辺りを見回すが、誰も居ない…
悪いことをしたとき、特有の過剰反応ねきっと。そもそも、普通に考えて、今この教会に居るのは司祭様だけじゃない。
今の時刻だったら、流石の司祭様も寝ている時間よね?
再度、辺りを見回すが誰も居ない、ドクドクと跳ね上がる心臓の鼓動だけが聞こえてくる、うん。完全に目が覚めた!
もう一度、部屋に戻ってソファーで二度寝なんて出来ないわね、っていうか、勝手に許可を得ることも無くバックルームで寝泊まりしてる時点で、神経図太すぎない?私ってこんなに厚かましかったっけ?我が物顔で動き過ぎじゃないかしら?
いけないわね、王都に戻って早々に己のペースを見失っている。
気を引き締める為に、一度、気持ちを入れ替えるために外に出て新鮮な空気でも吸った方がいいような気がする。
そうね、少し外の風でも感じよう。
健康の為に早朝ウォーキングね!先輩夫婦のように、歩いて気分をリフレッシュしましょう!
外に出るために、祈りの間を通り過ぎていく、中央に置かれている白き月が此方を見ている様な不思議な気持ちになるが、瞬時に自分自身へ自問自答してしまう。
月が見ているってどういう感性よ?
不思議な感覚に尾を引かれないように、外に出て教会の周りをグルグルとウォーキングする。
空は、曇り時々晴れ?それとも、晴れ時々曇り?といった感じね…シスター達の礼服を洗濯しても良かったかもしれないわね。
まぁ、勝手に洗濯するのは相手からすると困惑させちゃうからしないけどね。
それにここは勝手知ったる自分のテリトリーってわけじゃないもの、洗剤を保管している場所とかも知らないし、何処で洗濯すればいいのかも知らないものね。
ウォーキングをして気分もリフレッシュし、頭が冴えてくる。太陽の位置を見るがまだまだ、朝も早すぎる時間帯。
…時間が過ぎる迄、何もすることが無いわね。
いや、あるわね、あるじゃない!忘れていると怒られる!直ぐにお小言を言う先輩に手紙を書かないといけないわね。手紙の内容なんて特にないから直ぐに書ける、なら、今すぐにでも書いてしまいましょう。
ウォーキングしながら文の内容を考える、歩きながら考える方が内容も、まとまりやすいのよね。
一汗かいたころには頭もすっきりして考えも正常になる、耳鳴りも…する。う~ん、寝不足の影響かしら?そんな寝てないわけじゃ、ないわよね?ねて、寝てる。よね?眠りについた時間がわからないので、自身が無い。
おかしい、王都に来てから時間の感覚が狂いっぱなし、約束事があるわけでもないし、あの街のように早番とか遅番とかを気にするようなことではないから、別にいいかな?気にしなくても。
首を捻りながら、ウォーキングを終えて、勝手に寝泊まりしている部屋に戻り、カバンから封筒を取り出し、机に紙を広げる。
手紙の内容は決まっているので手早く簡潔に書き封筒に入れ、封筒を持って、外へ駆け出す。
っていうか、手紙を送れって言われた期限って今日じゃないかしら!?書いていて思い出したけれど、街に来てから二日近く経ってるわよね!?
小走りで急いで王都の玄関口に向かうと、幸いにも見慣れた行商の人を見つけることが出来たので、私達の街に手紙を届けてもらっても良いのかお願いしてみると快く受け取ってくれた。よかったー、早朝に目が覚めて、行商の人が出発する前でよかった。
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