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王位継承戦 Side-S 第一次集会 ①
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目を覚ます、いつもの音は鳴らない、目覚ましよりも早くに目が覚めてしまったからね、鳴るわけがない。
テキパキと寝ぼけながらも行動を開始する、ベッドから起き上がって周りを見渡す、MMさんはいない、朝早くから行動してもらっているのでいない、なので、一人で着替えないといけない、状況判断も出来ている、寝ぼけていないから、一人でも着替えれる、もそもそと着替える。
着替えてすぐに次は何をしたらいいのかぽけっとして動きを止めてしまう、寝ぼけながらも次は何をするのか考えると、鏡が目に入るので、鏡の前に移動して椅子に座り、寝起きで暴れている髪の毛を櫛で自分なりに綺麗にする。
身だしなみを整えたら窓の近くに置いてある椅子に座って、寝ぼけた頭を起こす為にぽけっと外を見る。
外の天気は良い、心地よい風に心地よい優しい日差し…ここ数日、雨が降らなかったのが幸いしている。
天気ばかりはどうしようもなかったこればっかりは本当に運頼みだった、雨が降るだけで計画の流れが変わってしまうから、天気だけがどうしようもない、進行具合を左右されるほどの影響力がある、それくらいの懸念点だった。
本当に運が良い、日頃の行いが良いから天が味方をしてくれている、そんな風に自惚れても怒られないと思いたい。
朝日を浴びていると徐々に思考が動き出すのがわかる、なので、今日の予定を大雑把に頭の中で確認する。
現状、思い返しても流れ的に問題はない、全ての条件は整っていて向こう側も準備は完璧と言える段階、だったらもう、今日が最良、今日で全てが決まる。
この流れを止めるには、私が敵側だとしたら考えられる手となると…うん、強引な手段しか残されていない、かな?
問題としては、それをどの派閥が選択するのかだよね?
あくまでの可能性、たらればになるくらいのレベルだけれど、恐らくだけど、その心配は無いと思う、何故なら、事前情報だとアレが王位に座ることが、貴族の間でも、ほぼほぼ決まっていたと思われるから、今の状況を覆す為に強引な手段は選ぶとは思えない、選んだら最後、粛清対象になるから。
つまり、この選挙戦を勝ち抜き王の座に座ろうと考えていたのは、末席の王子以外は殆ど諦めていた可能性が高いんじゃないかって私は見立てている。
だけどね、王都に到着してから、色々と深く調査をしてみると思いの外、違っていた。
筆頭騎士様や、奥様達、様々な方面からの報告を吟味すると、どうも、王族達といえど一枚岩ではないっぽいんだよね。
表向きはアレを支持しておきながら、隙あらば寝首を搔くつもりで虎視眈々と王座を狙っている雰囲気があった。
その情報を元に末席の王子を通して各方面へと隠者を送り、探ってもらった、虎視眈々と爪を研いでいて隙あらば奪い取る算段があると確信を得たのはその情報を得た結果って感じ。
まぁ、今更、敵の情報を知ったからといって私がこれからやることは変わらない、変える予定もないし、変えるつもりもない。
問題はどの様に妨害してくるのかという一点だけだった、妨害の仕方によってこちらも相当な痛手を負ってしまって作戦を中止せざるをえないので考えうる限りの最悪を想定して動いている。
想定した結果、ある程度、此方の動きが他の派閥に伝わるころにはどうしようもない状況をひっくり返すのが困難と感じれるくらい絶望的に手遅れにするっていうのが作戦の胆、地球ではこういった素早く結果を残すことを電撃作戦って比喩するんだっけ?
私達の世界に電気という概念はまだない、だから、作戦名に電撃作戦!ってかっこよくつけたかったけれどつけれなかったんだよね~。
この大地の人は完全に電気という物を見たことが無いわけじゃないよ?
天を見上がると雲と雲の間に光が走った後に、音がバシンと遅れてくる雷という物は知っている、ふとした時にぱちりと指先から音が出る静電気という物も知っている、鉄が引き寄せられる不思議な石、磁石という物も知っている、なので、電気という物は見たことがあるが名前を付けられていない、何故ならこの大陸では電気を制御する術は持たない。他の大陸では電気という概念があるかもしれないけれど、この大陸では電気という概念はまだない、制御できるようになったら私が発見しました!っと高らかに宣言するつもりだけどね!
今すぐにでも宣言したいんだけどさー、私も電気という特殊な性質を自由に扱える術を知らないんだよね。
知りたいんだけどさー、今一つ理解が出来ない…始祖様からの情報にも詳しくは残されていない。
そりゃ~、偉大なる始祖様だから、当然、残された秘術の中に電気系統の術も勿論、記載されているのだが、必要な魔力量が多すぎて私独りでは実験が出来ない、なので、記述された術式の中が、どの部分が魔力を電気に変換し、どのようにして制御しているのか知るすべがない、なので、いつか、余裕が出来たら!電気という物質にチャレンジしてみたい!
…いけない、思考がそれちゃった。
うう~んっと、背筋を伸ばしてふぁぁあっと欠伸のような深呼吸をして逸れてしまった思考を本筋に戻していく。
ええっと、なんだっけ?ダメだ朝は思考がぼやける…うん、そうそう、起きてから前日の事を思い出すのはいいことよ…
もう一度整理しよう…
始まりのあの日、お母さんを救う為に末席に自分の名前を名乗った時、その瞬間に決めた方針、それについては、変わりはない。
それから、王都に来て色々と活動してきた、そしてタイミング的に一番と考えらえれるのが今日、決行の日。
現状では、集めた情報も今日という日に置いて概ね問題はなし、最悪に備えて常に備えてある。
知りうる限りで、爪を磨いているであろう王族の動きも問題なし、爪を研いでいない一部の王族は選挙が始まる前から諦めていてアレに取り入ろうとしているけれど、アレも中々に狡猾で貪欲だから、仲間に入りたいのであればわかっているよなタイプであろうから、取り入るために何かしらの手柄を要求しているはず、表立って口に出しはしないが察して自らの意志で動けと言うような感じで追い詰めている筈だろうね。
そんな感じのやり取りをした、手柄を欲している派閥が今この瞬間も、何か策が無いかと無い知恵を使って考えて考えて、策を巡らした結果、被害なんて考えない無鉄砲な予想もつかない何かを実行に移す可能性がある。
モラルが欠けている追い詰めれた連中なんてすぐに、危険思想に走るのは目に見えている。短絡思考だし、今までもそうやって乗り越えてきたのだから、成功体験が忘れられなくて、当然そうするだろうからね。
そういうやつらは、心も体も意志も何もかもが脆く弱い。
なので、現状ではまだ切羽詰まる段階ではないから~情弱な奴らは、まだまだ、表立って攻撃はしてこないはず、現状を把握していないだろうし理解もしていないから。
状況を把握していない愚者を、此方から追い詰めると焦って何をしでかすのかわからない、無駄に命を散らすのも愚かの極みだからね、状況を把握し戦況を掌握している此方であれば、表立って追い詰めるようなことは愚かな行為になるってわけ、裏からはがっつりと手を回しているけどね!暴走したら即座に鎮圧できるようにね!
そんなわけで、わかりやすく目に見えて窮地に追い込まない、自分が崖っぷちに立っていると分からないように追い込んで勝手に崖から身投げしてくれたらよし!下手に追い詰めて自分が崖際だと気づかれてしまったら面倒!窮鼠猫を嚙む!コソ泥ネズミみたいなのでも追い詰められてしまったら猛獣に噛みついてくるからね、下手に攻撃されるのも面倒だから、追い詰めないように配慮する。
それにね、そういった愚かな人たちだってマンパワーとして活躍する場面はきっとくる、理想は無血!犠牲は出したくないの、だから当然、この作戦が上手いこといけば末席側に取り込むように手筈も整えているよ、下手な悪だくみをしようものならちょっと、辛いお仕事を押し付けるくらいの躾はするけどね。
うん。力のない派閥の対応は概ね問題は無さそう、思い返してみても支障はなさそう。
問題は、力を持っている派閥達だよね、アレの派閥が正直一番力を持っているし与している派閥は末端まで数えると王都の中でも一番大きいんだよね。
まぁ、その殆どをじわじわと解体してあげたけどね、現在進行形だよ。
悪いことをしてる連中ばっかりだから私の騎士達…主にMMさんが大暴れしているのと末席側に力を貸してくれている王都騎士団も張り切ってる頃だろうね!
そんな感じで表からも裏からも、各方面からゆっくりと敵の戦力を削いでは、その結果を派閥に提示して仲間になりませんかと打診するって感じかな?
大雑把に、簡単にわけちゃうと~表立ってってのは民衆から見て目が付く、私の部隊で、裏ってのが民衆から見て見えない部分を担当しているのが末席側なんだよね。
予め事前調査して、王都内でも大陸のどこかにでも何かしらの影響力があったり、個人的に武力を保持してたり、財を成してたりする、何かしらの力を保持している脅威となる派閥には、私からもこっそりと文を出したり使いを出したりして根回しはしている。
今頃、予定通りなら末席側が自らの派閥に入るために交渉の場を整えているはずだよね?そこそこ結果も出てきているし、力は示せているよね?
この力を示すって部分がネックなんだよね、力持っている派閥だと、末席ではそれらを取り込むだけの力を示せていないって部分かな、元々、末席の後ろ盾なんて皆無に近いからね。
力が無さ過ぎて何時、暗殺されてもおかしくないくらい弱い存在だったから、身を寄せる場所が無いために教会に避難…っていうか、保護?してもらっているくらいだもの。一応、血筋的に聖女に関する一族だから教会とは切っても切れない間柄だから、保護してくれたんだと思うけどね。
当然、力が無いっていう事実は周知の事実だからね~、そりゃ、力が無い派閥が末席がいくら口説こうにも、口だけを頼りにしている様に見えるから、力のある派閥からしたら、全ての結果次第で派閥に与してくれるかもしれないって感じなんだよね。意を示すには条件を整えてからって感じ、知の部分として私、武の部分として黒い組織の解体ってわかりやすい結果を示している筈!
これが、大まかな力を持つ派閥を取り込むための策略!…策略って言う程、大層な物じゃないけどね、地道に地道に結果を出し続けて納得せざるを得ない結果を用意するだけ。
これらが大まかな私の作戦!!って感じかな?
っで!現段階ではここまでは問題はない、見落としはない、はず!問題があるとすれば~たぶんだけどね、私が今日行うアクションの影響で一気に危険度が跳ね上がるってくらいかな?短絡的思考のどうしようもない奴らがするアクションと言えば、暗殺でしょ?ってことはだよ、この後に待っている暗殺行為が過激になるってのは予想通りになると思わない?…うん、そうだよ、それらが一番の懸念点かな?…
一番って言うか要だよね、私が中心となっているのだから、戦局を把握できるくらい広い視野を持つ人物だったら私の命を殺るのがどう考えてもベストでしょうね…戦術を教えてくれた先生がご存命で無くてよかった、もし、王族に与していたら私の考えなんてすぐに見破るって先手を打ってくるだろうから。
それだけじゃない、私が死んだらその後の世界はどうなる?…世界が滅ぶ…
誰の手によって?…下手するとお母さんの呪いが発動する、それだけじゃない、目の上のたん瘤が嬉々として襲い掛かってくる…
死ねないね…まだ、駄目だね死んではいけない、その時じゃないよ、踏ん張ろう…
テキパキと寝ぼけながらも行動を開始する、ベッドから起き上がって周りを見渡す、MMさんはいない、朝早くから行動してもらっているのでいない、なので、一人で着替えないといけない、状況判断も出来ている、寝ぼけていないから、一人でも着替えれる、もそもそと着替える。
着替えてすぐに次は何をしたらいいのかぽけっとして動きを止めてしまう、寝ぼけながらも次は何をするのか考えると、鏡が目に入るので、鏡の前に移動して椅子に座り、寝起きで暴れている髪の毛を櫛で自分なりに綺麗にする。
身だしなみを整えたら窓の近くに置いてある椅子に座って、寝ぼけた頭を起こす為にぽけっと外を見る。
外の天気は良い、心地よい風に心地よい優しい日差し…ここ数日、雨が降らなかったのが幸いしている。
天気ばかりはどうしようもなかったこればっかりは本当に運頼みだった、雨が降るだけで計画の流れが変わってしまうから、天気だけがどうしようもない、進行具合を左右されるほどの影響力がある、それくらいの懸念点だった。
本当に運が良い、日頃の行いが良いから天が味方をしてくれている、そんな風に自惚れても怒られないと思いたい。
朝日を浴びていると徐々に思考が動き出すのがわかる、なので、今日の予定を大雑把に頭の中で確認する。
現状、思い返しても流れ的に問題はない、全ての条件は整っていて向こう側も準備は完璧と言える段階、だったらもう、今日が最良、今日で全てが決まる。
この流れを止めるには、私が敵側だとしたら考えられる手となると…うん、強引な手段しか残されていない、かな?
問題としては、それをどの派閥が選択するのかだよね?
あくまでの可能性、たらればになるくらいのレベルだけれど、恐らくだけど、その心配は無いと思う、何故なら、事前情報だとアレが王位に座ることが、貴族の間でも、ほぼほぼ決まっていたと思われるから、今の状況を覆す為に強引な手段は選ぶとは思えない、選んだら最後、粛清対象になるから。
つまり、この選挙戦を勝ち抜き王の座に座ろうと考えていたのは、末席の王子以外は殆ど諦めていた可能性が高いんじゃないかって私は見立てている。
だけどね、王都に到着してから、色々と深く調査をしてみると思いの外、違っていた。
筆頭騎士様や、奥様達、様々な方面からの報告を吟味すると、どうも、王族達といえど一枚岩ではないっぽいんだよね。
表向きはアレを支持しておきながら、隙あらば寝首を搔くつもりで虎視眈々と王座を狙っている雰囲気があった。
その情報を元に末席の王子を通して各方面へと隠者を送り、探ってもらった、虎視眈々と爪を研いでいて隙あらば奪い取る算段があると確信を得たのはその情報を得た結果って感じ。
まぁ、今更、敵の情報を知ったからといって私がこれからやることは変わらない、変える予定もないし、変えるつもりもない。
問題はどの様に妨害してくるのかという一点だけだった、妨害の仕方によってこちらも相当な痛手を負ってしまって作戦を中止せざるをえないので考えうる限りの最悪を想定して動いている。
想定した結果、ある程度、此方の動きが他の派閥に伝わるころにはどうしようもない状況をひっくり返すのが困難と感じれるくらい絶望的に手遅れにするっていうのが作戦の胆、地球ではこういった素早く結果を残すことを電撃作戦って比喩するんだっけ?
私達の世界に電気という概念はまだない、だから、作戦名に電撃作戦!ってかっこよくつけたかったけれどつけれなかったんだよね~。
この大地の人は完全に電気という物を見たことが無いわけじゃないよ?
天を見上がると雲と雲の間に光が走った後に、音がバシンと遅れてくる雷という物は知っている、ふとした時にぱちりと指先から音が出る静電気という物も知っている、鉄が引き寄せられる不思議な石、磁石という物も知っている、なので、電気という物は見たことがあるが名前を付けられていない、何故ならこの大陸では電気を制御する術は持たない。他の大陸では電気という概念があるかもしれないけれど、この大陸では電気という概念はまだない、制御できるようになったら私が発見しました!っと高らかに宣言するつもりだけどね!
今すぐにでも宣言したいんだけどさー、私も電気という特殊な性質を自由に扱える術を知らないんだよね。
知りたいんだけどさー、今一つ理解が出来ない…始祖様からの情報にも詳しくは残されていない。
そりゃ~、偉大なる始祖様だから、当然、残された秘術の中に電気系統の術も勿論、記載されているのだが、必要な魔力量が多すぎて私独りでは実験が出来ない、なので、記述された術式の中が、どの部分が魔力を電気に変換し、どのようにして制御しているのか知るすべがない、なので、いつか、余裕が出来たら!電気という物質にチャレンジしてみたい!
…いけない、思考がそれちゃった。
うう~んっと、背筋を伸ばしてふぁぁあっと欠伸のような深呼吸をして逸れてしまった思考を本筋に戻していく。
ええっと、なんだっけ?ダメだ朝は思考がぼやける…うん、そうそう、起きてから前日の事を思い出すのはいいことよ…
もう一度整理しよう…
始まりのあの日、お母さんを救う為に末席に自分の名前を名乗った時、その瞬間に決めた方針、それについては、変わりはない。
それから、王都に来て色々と活動してきた、そしてタイミング的に一番と考えらえれるのが今日、決行の日。
現状では、集めた情報も今日という日に置いて概ね問題はなし、最悪に備えて常に備えてある。
知りうる限りで、爪を磨いているであろう王族の動きも問題なし、爪を研いでいない一部の王族は選挙が始まる前から諦めていてアレに取り入ろうとしているけれど、アレも中々に狡猾で貪欲だから、仲間に入りたいのであればわかっているよなタイプであろうから、取り入るために何かしらの手柄を要求しているはず、表立って口に出しはしないが察して自らの意志で動けと言うような感じで追い詰めている筈だろうね。
そんな感じのやり取りをした、手柄を欲している派閥が今この瞬間も、何か策が無いかと無い知恵を使って考えて考えて、策を巡らした結果、被害なんて考えない無鉄砲な予想もつかない何かを実行に移す可能性がある。
モラルが欠けている追い詰めれた連中なんてすぐに、危険思想に走るのは目に見えている。短絡思考だし、今までもそうやって乗り越えてきたのだから、成功体験が忘れられなくて、当然そうするだろうからね。
そういうやつらは、心も体も意志も何もかもが脆く弱い。
なので、現状ではまだ切羽詰まる段階ではないから~情弱な奴らは、まだまだ、表立って攻撃はしてこないはず、現状を把握していないだろうし理解もしていないから。
状況を把握していない愚者を、此方から追い詰めると焦って何をしでかすのかわからない、無駄に命を散らすのも愚かの極みだからね、状況を把握し戦況を掌握している此方であれば、表立って追い詰めるようなことは愚かな行為になるってわけ、裏からはがっつりと手を回しているけどね!暴走したら即座に鎮圧できるようにね!
そんなわけで、わかりやすく目に見えて窮地に追い込まない、自分が崖っぷちに立っていると分からないように追い込んで勝手に崖から身投げしてくれたらよし!下手に追い詰めて自分が崖際だと気づかれてしまったら面倒!窮鼠猫を嚙む!コソ泥ネズミみたいなのでも追い詰められてしまったら猛獣に噛みついてくるからね、下手に攻撃されるのも面倒だから、追い詰めないように配慮する。
それにね、そういった愚かな人たちだってマンパワーとして活躍する場面はきっとくる、理想は無血!犠牲は出したくないの、だから当然、この作戦が上手いこといけば末席側に取り込むように手筈も整えているよ、下手な悪だくみをしようものならちょっと、辛いお仕事を押し付けるくらいの躾はするけどね。
うん。力のない派閥の対応は概ね問題は無さそう、思い返してみても支障はなさそう。
問題は、力を持っている派閥達だよね、アレの派閥が正直一番力を持っているし与している派閥は末端まで数えると王都の中でも一番大きいんだよね。
まぁ、その殆どをじわじわと解体してあげたけどね、現在進行形だよ。
悪いことをしてる連中ばっかりだから私の騎士達…主にMMさんが大暴れしているのと末席側に力を貸してくれている王都騎士団も張り切ってる頃だろうね!
そんな感じで表からも裏からも、各方面からゆっくりと敵の戦力を削いでは、その結果を派閥に提示して仲間になりませんかと打診するって感じかな?
大雑把に、簡単にわけちゃうと~表立ってってのは民衆から見て目が付く、私の部隊で、裏ってのが民衆から見て見えない部分を担当しているのが末席側なんだよね。
予め事前調査して、王都内でも大陸のどこかにでも何かしらの影響力があったり、個人的に武力を保持してたり、財を成してたりする、何かしらの力を保持している脅威となる派閥には、私からもこっそりと文を出したり使いを出したりして根回しはしている。
今頃、予定通りなら末席側が自らの派閥に入るために交渉の場を整えているはずだよね?そこそこ結果も出てきているし、力は示せているよね?
この力を示すって部分がネックなんだよね、力持っている派閥だと、末席ではそれらを取り込むだけの力を示せていないって部分かな、元々、末席の後ろ盾なんて皆無に近いからね。
力が無さ過ぎて何時、暗殺されてもおかしくないくらい弱い存在だったから、身を寄せる場所が無いために教会に避難…っていうか、保護?してもらっているくらいだもの。一応、血筋的に聖女に関する一族だから教会とは切っても切れない間柄だから、保護してくれたんだと思うけどね。
当然、力が無いっていう事実は周知の事実だからね~、そりゃ、力が無い派閥が末席がいくら口説こうにも、口だけを頼りにしている様に見えるから、力のある派閥からしたら、全ての結果次第で派閥に与してくれるかもしれないって感じなんだよね。意を示すには条件を整えてからって感じ、知の部分として私、武の部分として黒い組織の解体ってわかりやすい結果を示している筈!
これが、大まかな力を持つ派閥を取り込むための策略!…策略って言う程、大層な物じゃないけどね、地道に地道に結果を出し続けて納得せざるを得ない結果を用意するだけ。
これらが大まかな私の作戦!!って感じかな?
っで!現段階ではここまでは問題はない、見落としはない、はず!問題があるとすれば~たぶんだけどね、私が今日行うアクションの影響で一気に危険度が跳ね上がるってくらいかな?短絡的思考のどうしようもない奴らがするアクションと言えば、暗殺でしょ?ってことはだよ、この後に待っている暗殺行為が過激になるってのは予想通りになると思わない?…うん、そうだよ、それらが一番の懸念点かな?…
一番って言うか要だよね、私が中心となっているのだから、戦局を把握できるくらい広い視野を持つ人物だったら私の命を殺るのがどう考えてもベストでしょうね…戦術を教えてくれた先生がご存命で無くてよかった、もし、王族に与していたら私の考えなんてすぐに見破るって先手を打ってくるだろうから。
それだけじゃない、私が死んだらその後の世界はどうなる?…世界が滅ぶ…
誰の手によって?…下手するとお母さんの呪いが発動する、それだけじゃない、目の上のたん瘤が嬉々として襲い掛かってくる…
死ねないね…まだ、駄目だね死んではいけない、その時じゃないよ、踏ん張ろう…
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