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人類生存圏を創造する 始祖様の秘術をここに 1

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作戦が始まった

王族って肩書だけじゃなく宰相という本来であれば、現場に来るような肩書ではない人の指示。
その為か、元々、この砦に住まう人達からは何も文句が出てこなかった、普通に考えれば、出るはずがないよね。

本来であれば、長年守ってきた自分たちの居場所であり、持ち場を離れることなんて、はいそうですか、っと、すんなり受け入れて離れたりなんてできない。
だけれど、宰相の命令だと恥も名誉も何も考えずに行動を起こすことが出来る、自分の心にも言い訳が出来るからだし、他の貴族たちに後ろ指を指されることはない。だからなのか、お偉いさんなんて無いはずの尻尾をぶんぶんと振り回すように喜んで退役し王都へと向かうことを了承していた。

兵士達にも、確認の為に、今から行う作戦に参加したいという意志だけは確認したが、誰一人として砦に残りたいと願う人はいなかった。
恙なく作戦に向けて準備が進んでいく、砦から次々と本来であれば、いないといけない人達が去っていく、思い入れとかないのだろうか?自分がこの砦を守り抜いたという誇りはないのだろうか?

…ないから、こんなにあっさりと横暴な作戦を受け入れたのだろう、姫様の推察通り、あっさりと指揮権を渡すは、自分の仕事を奪われても何も言わない、弱者なのだと痛感する。

私達だったら違う、あの街を接収しようものなら全力で抵抗する、あの街を守ってきて戦い抜いてきた誇りと…先人の心があるから、そう易々とその全てを奪わせたりしない

例え王族であろうと私は抵抗する…その場合は俺の出番になるがな、殲滅破壊鏖…いいじゃねぇか、大いに結構、楽しめそうだ

男の私が言う言葉に同意してしまう、それ程までに私はあの街を気に入っているのだと、あそこが私の居場所なのだと心の底から感じている

砦から全ての兵士が居なくなり、保護した村人たちも共に北へ向かって行った、数少ない荷馬車を使って持てるだけの荷物をもって
荷馬車を引く馬なんて、もうこの砦にはいない、なので、兵士の皆さんが力を合わせて荷馬車を引いていく。

砦の指揮官たちはその荷馬車に乗って優雅に旅立っていった、こういう部分がきっと反発を生んだりするのよっと戦乙女ちゃんが反吐を吐きそうな、眉間に皺を寄せながら悪態をついていた。

砦の中で、様々な準備をしていると北の門から来訪者が来たと知らせが来たので迎えに行く、私よりも早くに現場についていた戦乙女ちゃん達が嬉しそうな声を出している、久しぶりに出会う同じ部隊の仲間達と会えたのだから嬉しいのだろう

運ばれてきた物資や魔道具を必要な場所に運んでいく、姫様に指示されたとおりの場所に運んでいく。

私が率先して荷物を運んでいると近衛騎士の皆様が慌てて駆け寄ってくる何か用事かな?っと、気にせずに運ぼうとすると、荷物を私の手から勝手に受け取ろうとするので、どうしてですか?と声を掛けると「王族の血筋の人にこんな荷運びなんて雑用させるわけにはいきませんよ」っと、慌てながらも荷物を受け取ろう、ううん、奪おうとするので丁寧に追い返す、運ぶ場所知らないでしょっと
その言葉に一瞬食い下がったけれども食らいついてくる「お、男が荷物を持つのは当然です!」強引に私が持っている荷物を奪い取り「場所を教えてくださいませマドモアゼル!」王族として扱わずに女性として扱われるのであれば、やぶさかではありませんことよ。

…しかし、一瞬で未婚だと見抜かれている辺り、私って大人の女性としての色香とか、魅力ないのかな?ちょっとショック
ふぅっとため息が漏れ出た後、一緒に荷物を運ぶ

荷物を運び終えると怒号が聞こえる「敵を目視にて確認!」心の中にあるスイッチが入る、敵を殺しつくすことだけを考えるスイッチが

急いで、姫様がいる場所に向かうと姫様も戦うための指揮をとっていた、状況を確認すると先兵部隊の可能性が高い、前回に巻いた毒のエリアに近づこうとしないで此方をじっと見つめている獣が複数対確認できた、とのこと。

今の状況をどう見ているのか話を聞くと
獣達が停滞して動かないことに違和感を感じているみたい、どうして、突っ込んでこないのか?数多くの同類が死屍累々を晒している姿に怖気づく様な、やわな精神構造をしているわけでもなし…抗体を得ていない?

その言葉と同時に、
敵の位置と距離の具多的な数字が書かれた紙を渡して南のある城門で待機している術士の部隊に指示を出す

あの魔道具を使って毒を散布して欲しいと

近衛騎士の術士はかなりの人数が居るので、あの魔道具を起動するための魔力くらいは保持しているだろうし、砦に近衛騎士の皆さんが到着してから全員で魔力を先の作戦で空っぽになってしまった魔石をチャージしてもらっているし、私達の街から運び込まれた魔石があるので、第二陣くらいは難なく防げるだろう。

だからこそ、確認の為に毒を散布するのは悪くない手だと私も思えれる

私は何をすればいいのか指示を仰ぐと、戦乙女ちゃん達が必死に組み立てている魔道具を組み立てて欲しい、事態は急を要するから
砦に集まった人達が居ても、危険な状況なのだと姫様の焦る仕草から理解する、急いで戦乙女ちゃん達が組み立てている魔道具を確認すると蓄音機のような魔道具、通信装置だ

この状況で、通信装置?心にドロリとした何かが触れたような気がした、ドロリとした何かを振り払う為に一心不乱に通信装置を組み上げ、姫様に届けると直ぐにベルを三回鳴らすと、通信装置から声が聞こえる「姫様!聞こえますか!」メイドちゃんの慌てた声が聞こえる、ドロリとしたモノが何か理解した

メイドちゃんの言葉を聞いて

「こちらも敵の軍勢と開戦してますー!指示を、指示をください!!」

普段なら絶対に聞くことのない音が姫様から聞こえた、ちっという舌打ちが、最悪の、一番、最悪の状況

挟撃だ

「敵の数は?人型は?対処している部隊は?」状況確認するために言葉を走らせる
「人型は現時点で未確認!数は計り切れません!敵の大元を五つに分断するために、戦士部隊騎士部隊術士部隊…表に出れる全部隊が対処に当たっています!!」
表に出れる全部隊が対処しないといけないほどの軍勢!?ここよりも危険じゃないの!?
「出来る限り引き留めて!絶対に命を散らさないように!事前に用意して渡しておいた緊急指示書を読みこんどいて!その後は出来る限りの情報を集めて!」「はい!」
メイドちゃんの切りのいい言葉の後、その場の空気が凍ったように静まり返る

敵の規模を考えれば、姫様は私達の最前線の街に急いで戻るのが正解だけれど、今、姫様がこの砦から離れると、この砦が持たない・・・・
それを理解しているのか宰相は何も言葉を言わない、そう、男らしくこの場は私達に任せて姫様は本来の持ち場に!なんて絶対に言わない。

言えば、死ぬからだ

南から攻めてくる獣の軍勢を防ぎきれるとは思えない

「団長!ごめん!」その言葉が何を意味するのか理解する姫様の手を握り魔力を放出し魔力を渡していく

今私が出来ることは魔力を姫様に渡す魔力タンク…昼に練った魔力を幾重にも重ねた魔力の束を紐解いて姫様に澱みなく綺麗に流し込んでいく
長い長い、静寂の時間が流れる、姫様の時間はもっと長く感じているだろう、思考を加速させているのだから、たぶん、私が1秒を感じている間に姫様の中では何分もの時間を感じているだろう、目を開けると大量の汗が怒涛の様に流れ落ちている、拭いてあげたいが今は両の手がふさがっていて出来ない。

「っぁはぁ…」

計算が終わったのか声が姫様の口から漏れ出る「壁を最優先で作ります、もう、許可を待ってる暇はない」その言葉に宰相が「そうなりますよね、後処理は任せて欲しい」
宰相が全部隊に言葉を投げかける「時がない、人類が生き残るのか滅びるのかは、我々の動きにかかっているぞ!」

人類を守る壁を神のごとき御業、始祖様が起こした奇跡を今一度、人の手で再現する!!

その言葉に周囲にいる近衛騎士団全員が大きな声を出して返事をする

姫様は近衛騎士の術士を率いる部隊長に紙を渡し、その紙を見ながら説明をしている、その隙に私は魔力回復促進剤を二本開けて一気に飲み干す。
宰相が私の方を見て驚いている、あら?宰相もこのドリンクを飲んだことがあるのかしら?

多くの魔道具をもって、2部隊に分かれて壁を創る手筈を整えていく、そういえば、忘れていたどうやって壁を創るのに必要な魔力を得るのか?その疑問を解決する魔道具が目の前に用意されていく、その魔道具を身に着けていく姫様に術士の部隊…背負うタイプの魔道具?魔道具の後ろ側が開いて魔石をセットするためのスペースがある

「これはね、いつか絶対に来るだろうと思って開発していた外部魔力タンク、魔石から魔力を人の体内へと吸収することはできない、けれど、魔石から放たれる魔力を意図的につかみ、術式をもって理へと変換し、術式を発動させる為の魔道具!これを使って私達、弱き人が絶対に到達できない絶対的な嵐にも近い魔力の暴力、始祖様への領域へと導く!」

装着し説明を終えた姫様が仁王立ちでポーズを決めている…が「…重たい」と言いながら座り込んでしまう、かっこよく決まらなかった

やれやれと思いながら起こしてあげようと思ったら女将が姫様を重い装置ごと片手で持ちあげて「力仕事なら任せな!」ここぞとばかりに、あたいが居て正解だったじゃねぇかっと笑いながら姫様を持ち上げている、その言葉に姫様も苦笑しながら「女将は、もう、非戦闘員なんだよ?」っと弱々しい声を出していた。
その言葉に女将は「関係ないさぁね!あたいはもう、戦士さ、現役引退なんてさせてくれやしないさぁ、こんな世界、戦い抜くのが戦士の定めさ」

女将の腹はもう決まっている様だった、きっと、あの時、ベテランさんと、ともに戦ったあの時から女将の中ではもう、料理や、美味しいお酒を豪快にふるまう、何処にでもいるような気さくな女将ではなく、全ての敵を握りつぶし、骨ごと砕く粉砕姫として生涯を終える覚悟を決めていたのだろう。

その言葉に姫様が一筋の涙を流しながら
「ごめんね、女性として生涯を終えて欲しかったなんて私の押し付けだってわかってても、願ってたんだよ?女将が平穏無事に愛する旦那と子供達に囲まれて生きるのを」
女将の胸の中に顔を埋めると優しく抱きしめながら
「わかっていたさぁね、必死に遠ざけようとしていたから、そんな真っすぐな想いに気が付かないわけないさぁねぇ、姫ちゃんからしたら…私も、あのバカも…お母さんなんだよね」
大きな大きな腕で見えないがきっと、大粒の涙を流しているのだろう、声から察することが出来る「わかってるなら、絶対に死なないでよ、ぜったいに…」

泣き止んだ姫様は鼻を鳴らしながらも声を上げる作戦開始だと


夜がくれようとしていても、作戦がどれ程までに急がないといけないのか、現場の人達は理解している、直ぐにでも動き始めた
二つに分かれた部隊は真っすぐに大陸の果てである東の端、西の端へと旅立つ

端から順に壁を創っていき砦まで壁を創る

二つの部隊に渡された装備は、大量の魔石に通信するための魔道具、戦うための魔道具は持たない
少しでも移動を早くするためだ、移動方法は運よく2台ある車
最初にこの街に向かってきた車に、後続で運転していた車

今日の夕方に資材を運んだ車は大急ぎで北にある私達の街に帰っていった
私達の街でも戦闘を繰り広げているので少しでも戦力があるに越したことはない。

全力で東の端に走らせていると、車の中で聞こえてくる通信機の音、それのおかげで現状がどうなっているのか知ることが出来るし適切な指示を飛ばすことが出来る

幸い、幸運、予想外

まさか、第二陣の敵が毒の抗体を持ちえていなかったことだ
作戦開始前に放った毒に次々と獣達が倒れていく、どうやら、抗体を直ぐに得るのは彼らでも難しく、あの時襲い掛かってきた人型が特別製だと

砦では、あの毒をひたすら、寝ずに何度も何度も散布して敵が迂闊に攻めれないほどの濃度へと変貌させることになった。
完全にあの土地は人が住める大地ではなくなる、この戦いが終わった後も毒の沼地へと変貌するだろう、向こう50年?100年?
ううん、一生あの大地は人が、生き物が踏み込むことが出来ない死の土地に変貌することが、人が生き残るための生存戦略によって決定されてしまった。

獣達が砦を攻めないで迂回して他の土地から攻めてくる可能性があるので、近衛騎士団の皆様には毒の影響がない場所まで出撃してもらい、徹底的に朝だろうが夜だろうが気にせず四六時中、獣を挑発してもらい毒の沼地に叩き落す作戦をしてもらい、その中でも死骸を潜り抜けて毒の沼地から抜け出た獣を殺す役目も担ってくれている

幸いにも毒の影響があってどんな獣だろうと生来の力を発揮することがなく、易々と退治されていく。
一定の毒を散布したら、違う場所に次々と毒を散布していき、砦に近寄らせないように徹底的に広範囲を毒のエリアへと変貌させていく

元々、その土地に住んでいたと思われる生き物たちは全部、死に絶えるだろう、浸透毒なので土の中にも毒が浸透していく、土の中を通っていく獣も私達が気が付かない間に死んでいるだろう。

砦からの通信が終わるとベルが三回鳴る、直ぐに最前線の街へと通信を繋ぐ

最前線の街では、大きな大きな壁の上に築いた見張り台から戦況がメイドちゃんに伝わり、それを姫様に伝え作戦を請う

メイドちゃんがいる場所は最近、建設が終わった塔の頂に陣取っていて、姫様から授かった作戦を各部隊に通信機を使って指示を出す役目をしている
敵の軍勢は街から遠い位置で戦闘を行っているが、死の大地へと繋がっている門はしっかりと閉じている、仕留めそこなった獣が街の中に入って大暴れさせないようにしている。

医療班も部隊を編成して前線で怪我をした人を死なせない為に全力を尽くしている、私が知る中で今まで一度たりとも、死の大地で医療部隊へと出撃したことがない医療の父である大先輩も出撃していた。
その事をNo2が知ったら悲しむのだろうか?喜ぶのだろうか?…いや、絶対に出撃させないだろう、ごめんなさい、私が居たら絶対に出撃なんてさせないのに
No2が、ううん、全ての医療を志す人全員が悲しむので医療の父が死なないことを祈り続けよう。

敵の種類や規模も細かく判明している段階で状況説明が飛んでくる、幸いにも、獣の軍勢の殆どが今まで戦ってきた敵ばかりで幾重にも研究を研鑽を重ねてきた相手だからこそ、対処は特に問題なく人型も確認されていないので戦線は安定しており、人類が優勢だった
それだけでも顔色の優れない姫様の顔はほころんでいた。

緊急事態に備えて、各種魔道具の設置も順調に進んでおり、術式研究所職員、並びに、研究塔職員、非戦闘員である街の人達も総出で魔石に魔力を流し込んで魔道具をいつでも使える状況に備えていく

準備は恙なく進んでいますのでご安心を!っと元気のいい声が車内に響いていた。

通信の終わりに特別ボーナスを絶対に要求しますから!っと叫んでいる声が聞こえ、その言葉に姫様は任せて!っと応えていたけれど

…メイドちゃんってお金欲しい人じゃない気がするけど、ボーナスって絶対にお金じゃないよね?一瞬だけ背筋が震えるような、悪寒が通っていった

魔石を運ぶ予定の車も王都に申請し急遽届けてくれることになっており、王都側も緊急事態であると判断しありったけの物資に人を北と南に派遣することが決まった。
あの王様でも今回の状況が危険だと感じ取れたみたいで、色々と融通を聞かせてくれるみたい

…その言葉に私の胸に湧き上がってくる、胸にあるのは嬉しさ?うん、嬉しさだ、ようやく、ようやくだよね、人類が一丸となって人類存続の為に動き出したことに、嬉しさを感じている。
こんな時でも、下らない欲に負けて人類同士で争う人達が居る、でも、流石に今の状況を分かっていて争いが発生することはないって思ってもいいってことだけが、救いの様に感じ取れた
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