君の蒼に溺れたい

しろみ

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撮りたい男と、取れない男

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彼はぐず、と鼻を鳴らし、相変わらず此方を向こうとしない。右手のスマートフォンを傍に置き、自らのシャツのボタンをゆっくり外し、ベルトに手を掛け、其れを外してチャックを下ろす。服の擦れる音に思わず彼は此方を向き、少しばかり期待しているような、そんな目線を送ってきた。
一糸纏わぬ姿になり、脱いだ衣服をベッドの外に放り投げる。彼の後孔に埋めた其れを優しく引き抜いて、代わりに自らの勃起した其れをゆっくり沈めた。

「ん……ぅ、れお……っ♡」
「最初からあんなこと言わなきゃよかったのに……ね、イリヤ……?そういう素直じゃないところも好きだけど」
「あ、ぁ……だって、ぇ……あたし、ほんとに……すかれてるか、わかんな、かったからぁ……」
「好きに決まってるじゃん、出会った頃から……ずっと好きだよ、目だけじゃない……身体も、もちろん……イリヤの中身も、全部愛してる……から、俺の事……否定しないで……」
「しな、ぃ……しないからぁ……ごめ、なさ……ッ、すき、すきだから、れお……っ、れおの、いっぱい……ちょ、だい……ッ♡」

彼は先程とは打って変わって、僕の背中に手を回して力を込めて抱き締めてくる。爪が背中に食い込み、少しばかりちくりと痛みを覚えるが、それも構わず何度も腰を打ち付けた。

「ッ、中……すっご……やば、締め上げすご……、」
「あ゙ぁッまってれお……!とま、って!ッやめ、やだ!やだぁ!」
「否定しないでって言ったのに……イリヤ、ねぇ……」
「やだちが、っ、あ゙ぁあ……!あ……ッ……、あぁ……ァ……♡」

先程の前立腺の刺激で絶頂を迎えた余韻が残っていたのか、更に奥を締め上げ達した彼は何度も制止を要求し、身体を突き飛ばそうとする。しかし、快楽に溺れ力の込められていない彼の抵抗など効くはずもなく、彼の言葉を無視して更に腰を打ち付けていると、突然下腹部に熱を持った液体が飛び散ったのを感じた。

「……、あ……、」
「……ッ、ばか……ッ……」
「、ごめ……えっ、まって……潮噴いたの……?」
「ッ……やだ……もぉ……やだ……みないで、ッ……」
「……そんなに気持ちよかったんだ?」
「……、も、……やだ……」

貞操帯から漏れる液体と、下腹部を濡らす液体がシーツに溢れて拡がり染みを作った。彼が快楽のあまり漏らしてしまったという事実がどうしようもなく嬉しくなってしまい、涙でぐちゃぐちゃになった彼の頬や目許に口付けした。

「かわいーよイリヤ……好き、イリヤ……かわい……、ごめ……ほんとごめんイリヤ……、許して、俺の事もイかせて……」

一度だけ彼の秘孔から自らの陰茎を引き抜いて、紅く熟れた其処を眺め、再度其れを埋め込んだ。
何度も玩具や陰茎で陵辱した其処を、更に自らの快楽の為に虐めるのは少し気が引けたので、思わず謝罪の言葉が出たが、挿入した途端、強く締め上げて身体を震わせる彼を見たらそんな思考すら消し飛んでしまった。
彼が一番感じる中の一点を規則的に刺激し、彼の中をじっくり堪能する。

「ッ、く……ぅ……、イリヤ、イリヤ……はぁ……好き、好き……イリヤ……かわいい……」
「ッまって!やだれおッ、まって!あたしもぉいけな、ッ、やらぁッ♡はずしてぇ……!おちんぽいぎだいッ……!!」
「嫌、もーちょっとだけ、待って……ごめんねイリヤ、このまま、俺といっぱい気持ちよくなろ……?」
「ッ、やだぁ……おち、んぽ、おちんぽ、いかせ、てぇ……っ、」
「ねぇ……俺まだイってないんだけど、わかる?イリヤのおまんこに、まだ出してないの……イリヤと一緒、此処で、俺もイけてないの」
「いや、ぁ……も、わか、んな、ぃぃ……♡、はやく、おちんぽ、いぎ、だいの……ぉっ、♡」

彼は何度も貞操帯に手を掛け、無理やり外そうとするが南京錠が掛かっている為に外せず、縛られた睾丸をやわやわと握っていた。
彼の両脚を持ち上げ、両膝を裏からシーツに押し付けて更に最奥に腰を沈める。

「分かんないなら教えてあげる、俺もまだイけてないの……イったら、イリヤの中に、いっぱい精液出してあげるから……」
「っ、ひ、ひゃぅ……ッ、♡」
「俺のモノ、たくさん流し込んであげるから……此処で、全部飲んでね……?」
「ひ、ぅ……ッ、く、ぅ、ッ……♡」
「はいくらい言って、気持ちよくて無理?」
「は、は……ひぃ……ッ♡」

ぐりぐりと彼の中の最奥へ腰を埋め、腰を強く押し込めば彼は喉を枯らして高い声を上げた。
首を縦に振って、回らない頭で必死に返事をする姿が愛おしく、彼を自分だけのものにしたいと改めて感じ、手に更に力が篭もる。

「かーわい……好き……俺に従順なのほんとに可愛い……俺だけのモノだから……イリヤのココも、全部……俺だけの……だから、」
「ん、ッ……ぅ……♡」
「俺以外のモノで気持ちよくなったら絶対許さないから……」
「ッ……!?」
「……冗談だよ……、ないよね……そんなこと」
「っ、ない……ない、からァ……ッ、」
「ふふ、かわい……イリヤ……好き、大好き……」
「、れお……、ッ、」

絶えず彼の最奥に腰を打ち付ける。彼の開いた口から唾液が溢れ、視点の定まらない虚ろな瞳で此方を見つめるその顔は、普段の整った顔立ちからは想像もできないような顔で、この姿を知っているのが自分だけという優越感に浸る。
意識を失いそうな彼の耳を甘噛みし、吐息混じりに何度も囁き掛ける。

「かわいい……俺しか知らない顔……、いっぱい見せて……、気持ちよくてだらしない顔になってるの可愛い……はぁ……、いっぱい、孕ませてあげる……♡」
「ッ、や……ぁ……、んぅ……♡」
「今、こーやって奥突いてるの、イリヤの、ものだから……いっぱい、きもちよく……なって、俺の……欲しかったら、いつでも、言ってね……?、俺は、イリヤの、ものだから……ぁ……んっ、……はぁ、きもち……ッ、♡」
「あ……、あ゙ぁ……っ、れお、ッ、れお……♡」

彼が絶頂して意識を飛ばさないように、腰の動きを緩め、焦らすように入口まで陰茎を引き抜き、ゆっくり奥に沈めるという行為を繰り返す。彼は息を整え、枯れた喉から蚊の鳴くような声で嬌声混じりに僕を呼び、双丘を掴み秘孔を拡げた。

「れお……ッ、しゅご……、ッ……なか、しゅご……ぃ……ッ……、きもち、の……もっと……っ、ほし……ぃ……♡」

何度もイかされているにも関わらず、あまりにも可愛く強請るものだからつい意地悪をしたくなり、一旦彼の中から自らを引き抜く。
ベッドの外に放り投げたズボンのポケットから、貞操帯の鍵を取り出す。先程と同じ位置に戻り、彼の貞操帯にぶら下がっている南京錠にわざと鍵を当て、こう言った。

「ねぇ、イリヤ……おちんぽの鍵、外したい?」
「、は、はずして、くれ、る、の……っ」
「ん、鍵……あげる……、でも、俺……もっかい、イリヤが女の子みたいにイくとこ、見たいな……」
「ッ、う……、」
「ねぇ……もっかい、女の子みたいに……イってるとこ……俺に、見せて……?」

彼の左手に南京錠の鍵を握らせ、右手をベッドに押し付ける。彼の指に優しく指を搦め、貞操帯を撫でれば、彼は涙を零し、唇を噛んで小さく呟いた。

「……、いじわる……っ」
「何で?鍵、あげたじゃん……」
「あ、あたし、が……、あんたに……よわいの……しって、こんな、こと……ッ、……させて……、っ、こんな、の……、はずせ……ない……わよ、っ」
「いーよ、外せるなら……外しても……」

彼は本当に僕に弱いようで、普段から小言を言うがお願いごとや提案を受け入れないことはない。この場でも同じようで、彼は鍵を握って枯れた声で泣き叫んだ。
やっぱり、彼は僕の加虐心をそそってくる。

「っ、さいて……!」
「何で……最低じゃないじゃん……、俺、鍵も渡してあげたのに……ねぇ、イリヤぁ♡」

ここまで彼が僕に弱いと、あまりにも可愛すぎて何処まで提案を受け入れてくれるかが気になってしまう。
彼が左手で南京錠を動かして、鍵穴に鍵を差し込もうとした瞬間、彼の秘孔に陰茎を沈め再奥まで一気に打ち付けた。彼の手許が狂い、鍵の方向が変わったのを見てついほくそ笑んでしまった。
わざとらしく、乱暴に腰を打ち付け、南京錠の当たる音を響かせるように腰を振れば、彼は目を見開き鍵から手を離してしまった。

「あ゙ぁ!?あぁっあ゙ッ!!ひぐッ、くぅ……ッ!!だめ、だめ、うごかな、ッ!やだぁ、かぎ、っとってぇ……ッ!!」
「あはぁ……かわい、ッ、鍵、離しちゃったの……?かわいー……頑張って取ってね……、」
「ひぅ……ッ、も、やらァ……♡ゆりゅ、してぇ!れおッ、かぎぃ、はじゅしてぇ……!おまんこいぐからぁ!♡」
「自分で外してよ……俺……そんな余裕ない、もう、いきそーだから……ッ、」

何度も懇願する彼の姿と、中を締め上げられる刺激に思わず此方も絶頂に導かれていく。
何度も絶頂を迎えているにも関わらず、中を強く締め上げて、今まで聞いたことないような淫靡な言葉を発しながら達しそうになる姿に我慢が効かなくなり、彼の頭を掴んで押し込み、最奥まで腰を沈め滅茶苦茶に振る。

「おねが、ぃ、らからぁ、あ゙ぁ♡いっちゃ、!いぐぅッ、いぐぅぅ……!!いぐのぉ……あたしぃ、おまんこいぐ……ッ♡」
「ッ……、まっ……、イリヤ……ッ、待って……そんな、締め付けないで……ッ、くぅ……ッ、んぁ……ッ……!」
「ッ、れお!れおっ、あ゙たし、ッ♡あたしぃ……っ♡、おんにゃのこ♡♡なっぢゃゔぅぅッ♡ぎもち、ぃ、ッ♡きもちぃのッ♡くりゅ、ぅ♡ッんぅ~~~~~~ッ!♡♡」
「ッ……んっ、う……くぅ……、ーーーーッ!」

彼の中の締め上げに此方も絶頂を迎え、彼を強く抱き締めて最奥へ精を吐き出す。びくびくと身体が震え、絶えず大量の精を奥へと流し込んでいる自らの姿が、まるで本当に彼に種付けをしているようだった。
息を整えながら其れをゆっくり引き抜き、彼の上に体重を預け、そのまま眠ってしまった。

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