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ふかし芋&フライドポテト
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「おお。綺麗になったわね」
想像以上のできに驚く。
二人も同じ気持ちなのか目を見開いていた。
オリバーはここに来る途中で拾った。
「……!」
料理人達は私の言葉を聞いてこれでクビにならずに済むと喜ぶが、私の行動を見たあと固まる。
私は机の裏側と食器棚の上、後ろの隙間を確認するとそこから埃が出てくる。
「……ここも掃除して」
私が言うと料理人達は一斉に動き掃除し始める。
二人は私のことを鬼だと思いながら見ていたが、きっとクビにはしないだろうと確信していたので黙って見守った。
「うん。これなら合格ね。お疲れ様。よくやったわ」
「っ!本当ですか!?ありがとうございます!」
料理人達は埃が出てきた瞬間、クビを覚悟したが結果はこれまで通り働ける。
喜びのあまり涙を流すものもいた。
だが、私の一言に彼らの涙は止まる、
「わかってると思うけど、これから毎日掃除するのよ。確認するからね。」
「はい……」
「じゃあ、今から料理を教えるわ。私が帰ってくるまでにちゃんとできるようになってなるのよ。わかるわね」
「はい!」
できなければクビだと笑顔で脅され料理人達の背筋がピンと伸びる。
「とりあえず今日はこのジャガイモを使った料理を教えるわ。二つ。どっちも簡単だからすぐできわ」
私はフライドポテトとふかし芋を教えることにした。
私が料理名を言ってもピンとこないのか料理人達は首を傾げる。
うん。よそ通りの反応だ。
私は泣きそうになる。
美味しい料理を食べれるのは当分先だと思い。
何より二度と日本で食べてきた素晴らしい料理を食べれないと悟って。
ジーッ。
私は横から視線を感じる。
主人公の二人が怪しむ視線をおくってくる。
多分、信じてないからだろう。
'うわ。こいつら。こう見えても私は一応お前達の主人の娘だぞ。せめてもうちょい感情隠せ'
そう思い睨みつけようとしたとき、いいことを思いつき睨むのをやめる。
ジェスチャーと表情で「お前達は私の料理を食べたくないのか?感動してほっぺたがおちるぞ」と伝えるも、二人は一瞬で表情が死ぬ。
かなり馬鹿にされてイラつくも、どうせ食べたら二度と私にたいしてそんな態度を取れなくなる。
そう思うと笑えてくる。
そんなとき一人の料理人長が「あの……」と恐る恐る声をかけてくる。
私の表情がコロコロ変わり最後は不気味な笑みまで浮かべ出して怖かったが、これ以上その笑みを浮かべられる方が怖かったので勇気を出して声をかけた。
「あ……ごめん。ごめん。じゃあ早速やろうか」
私は二人に気を取られ料理人達を放ったらかしにしたことを反省する。
横から二人のため息を吐く音が聞こえたが無視して料理をはじめる。
「じゃあ、まず全員手を洗いなさい」
「……?」
全員何を言ってるのかわからず目をぱちぱちさせて私を見る。
理由を尋ねるべきか迷っていると「さっさと洗いな!」と言われ慌てて洗う。
私は彼らの今の表情を見て舌打ちが出そうになった。
'最悪だな。これはかなりのキツく衛生管理のことを教えないといけないわね'
たった2日だが、彼らの作った料理を食べて病気にならなかったローズの体に感謝する。
「隅々まで丁寧に洗いなさい」
石鹸がこの世界にはない。
できるのはラブロマンスの小説の後半にヒロインが聖女になり、人々の体を心配しそこから一年後にできる。
つまり、今から4年後にできる。
'って、そんなにまてるか!その前に死ぬ!私の精神がやられる!絶対に石鹸を早く作らないと!'
本当はシャンプーとリンスも作りたいが、それはとりあえず後回しにすることにした。
「洗いました」
料理人達は洗った手を私に見えるようにする。
「うん。次からも絶対これくらい洗うこと。適当に洗うのはダメだからね」
「はい!」
全員元気よく返事をする。
「じゃあ、今度こそ作りましょうか」
私は腕まくりをしてジャガイモ達を机の上にのせていく。
「まず最初にふかし芋をつくるわ」
「はい」
「私のやった通りにやるのよ」
「はい」
[ふかし芋のレシピ]
1.たわしで表面をよく洗う。そのとき芽があったら包丁でくり抜いていく。
2.ジャガイモの皮に十字線をいれる。
3.鍋に水を入れ沸騰させる。
4.お皿を二枚用意して鍋に入れる。一つは逆さにして、もう一つはその上に皿をのせる。
5.皿の上にジャガイモを置いていく。
6.大体25分程度蒸す。
7.加熱が終わればフォークで中心をさし柔らかくなっているか確認する。
(本当は竹串や爪楊枝がいいがないので諦める)
8.蒸したジャガイモに塩をふれば完成。
(私はマヨネーズ派だが塩でも美味しいので問題ない)
「さてと後は蒸すだけだから、この間にフライドポテトを作るわよ」
今ふかし芋は6のところだ。
この間にフライドポテトを作って同時に食べる。
一番美味しい食べ方は出来上がってすぐ食べることだ。
「はい」
「じゃあ、さっきと同じでジャガイモをよく洗って」
「はい」
[フライドポテトのレシピ]
1.ジャガイモはよく洗って、水気をふき8等分のくし形にきる。
2.小麦粉をまぶく。
3.鍋に油を入れ熱し、ジャガイモを揚げていく。
4.香ばしい色がつくまで揚げる。
5.塩をふりかければ完成。
(お好みでケチャップやマヨネーズをかけても良い。ただし、今はないので今回は塩のみ)
「すごくいい匂いです」
男は出来上がったばかりのフライドポテトの香りを嗅ぎお腹を鳴らす。
それと同時に鍋からピューと音が鳴る。
「こっちもちょうどできあがったみたいね」
蓋を開け出来上がりを確認する。
フォークでジャガイモをさし柔らかさを確認する。
スッとフォークがささったので、皿を取り出し、塩をふって完成だ。
「よし。じゃあ、みんな食べよう……か」
準備万端ね。
全員椅子に座って私の合図を待っている。
「どうぞ。召し上がって」
私は空いている椅子に座り食べていいと言う。
料理人達は私の合図が出るなり、物凄い速さで気になっていた方の料理を口にする。
一口食べると出来立てホヤホヤの熱さに驚くが、すぐにジャガイモのあまりの美味しさに驚いて目を見開く!
「美味しい~っ!」
全員が同じタイミングで叫ぶ。
「何だ!この美味しさは!本当にこれがあのジャガイモなのか!」
「アツアツ、ホカホカですごく美味しいわ」
「こっちはフアフアなのに、こっちはサクサク。信じられない。こんな料理の仕方があったなんて」
各自が思ったことを口にしながらどんどんふかし芋とフライドポテトを食べていく。
料理人達の姿に満足しながら、私は主人公二人の方に顔を向ける。
彼らは席につかず壁際でこちらを眺めている。
顔はいつもと変わらないが、私にはわかる。
この料理を食べたくてしかたないということを。
ジャガイモのいい香り、料理人達の美味しそうに食べる顔。
それを見たらどんな味なのか気になる。
私は朝のときと同じようにジェスチャーと表情で語りかける。
「これとーっても美味しいの。ほっぺたが落ちそうになるくらい。二人も食べてもいいよ?あ、でも早くしないとなくなっちゃうよ」
最後にフライドポテトとふかし芋を交互に食べ笑いかける。
死ぬほどムカつく顔で。
二人は言いたいことは山ほどあったが、その時間も惜しいと思い椅子に座り料理を口に運ぶ。
「……っ!」
二人共一口食べて目が輝く。
こんなに美味しいものを口にするのは初めてだった。
子供の頃に比べたら男爵家で出される食べ物は二人にとってとても美味しいものだった。
だが、このジャガイモ料理を食べて考えが変わる。
上には上があるのだと。
二人は朝食べられなかった料理の分まで取り戻そうといっぱい食べる。
そんな二人を見てにんまりと笑う。
'胃袋つーかんだ!'
美味しいものを一度食べるとまた食べたくなる。
そして、美味しくないものは食べたくなくなる。
一度舌が肥えてしまうと元に戻るのは難しくなる。
この場にいる全員の胃袋を掴むことで、私の指示に従えば美味しい物を食べられると思い込ませた。
問題児のローズから使用人達のために料理を作ったとイメージもついでに定着でき、美味しい料理をこれからも食べられる。
まさに一石二鳥、いや三鳥。
でも、これはまだ始まりに過ぎない。
ここから借金を返して、使いきれないくらいの大金を稼いで遊び暮らしてやる!
そのためにも次は水の確保をしないといけない。
想像以上のできに驚く。
二人も同じ気持ちなのか目を見開いていた。
オリバーはここに来る途中で拾った。
「……!」
料理人達は私の言葉を聞いてこれでクビにならずに済むと喜ぶが、私の行動を見たあと固まる。
私は机の裏側と食器棚の上、後ろの隙間を確認するとそこから埃が出てくる。
「……ここも掃除して」
私が言うと料理人達は一斉に動き掃除し始める。
二人は私のことを鬼だと思いながら見ていたが、きっとクビにはしないだろうと確信していたので黙って見守った。
「うん。これなら合格ね。お疲れ様。よくやったわ」
「っ!本当ですか!?ありがとうございます!」
料理人達は埃が出てきた瞬間、クビを覚悟したが結果はこれまで通り働ける。
喜びのあまり涙を流すものもいた。
だが、私の一言に彼らの涙は止まる、
「わかってると思うけど、これから毎日掃除するのよ。確認するからね。」
「はい……」
「じゃあ、今から料理を教えるわ。私が帰ってくるまでにちゃんとできるようになってなるのよ。わかるわね」
「はい!」
できなければクビだと笑顔で脅され料理人達の背筋がピンと伸びる。
「とりあえず今日はこのジャガイモを使った料理を教えるわ。二つ。どっちも簡単だからすぐできわ」
私はフライドポテトとふかし芋を教えることにした。
私が料理名を言ってもピンとこないのか料理人達は首を傾げる。
うん。よそ通りの反応だ。
私は泣きそうになる。
美味しい料理を食べれるのは当分先だと思い。
何より二度と日本で食べてきた素晴らしい料理を食べれないと悟って。
ジーッ。
私は横から視線を感じる。
主人公の二人が怪しむ視線をおくってくる。
多分、信じてないからだろう。
'うわ。こいつら。こう見えても私は一応お前達の主人の娘だぞ。せめてもうちょい感情隠せ'
そう思い睨みつけようとしたとき、いいことを思いつき睨むのをやめる。
ジェスチャーと表情で「お前達は私の料理を食べたくないのか?感動してほっぺたがおちるぞ」と伝えるも、二人は一瞬で表情が死ぬ。
かなり馬鹿にされてイラつくも、どうせ食べたら二度と私にたいしてそんな態度を取れなくなる。
そう思うと笑えてくる。
そんなとき一人の料理人長が「あの……」と恐る恐る声をかけてくる。
私の表情がコロコロ変わり最後は不気味な笑みまで浮かべ出して怖かったが、これ以上その笑みを浮かべられる方が怖かったので勇気を出して声をかけた。
「あ……ごめん。ごめん。じゃあ早速やろうか」
私は二人に気を取られ料理人達を放ったらかしにしたことを反省する。
横から二人のため息を吐く音が聞こえたが無視して料理をはじめる。
「じゃあ、まず全員手を洗いなさい」
「……?」
全員何を言ってるのかわからず目をぱちぱちさせて私を見る。
理由を尋ねるべきか迷っていると「さっさと洗いな!」と言われ慌てて洗う。
私は彼らの今の表情を見て舌打ちが出そうになった。
'最悪だな。これはかなりのキツく衛生管理のことを教えないといけないわね'
たった2日だが、彼らの作った料理を食べて病気にならなかったローズの体に感謝する。
「隅々まで丁寧に洗いなさい」
石鹸がこの世界にはない。
できるのはラブロマンスの小説の後半にヒロインが聖女になり、人々の体を心配しそこから一年後にできる。
つまり、今から4年後にできる。
'って、そんなにまてるか!その前に死ぬ!私の精神がやられる!絶対に石鹸を早く作らないと!'
本当はシャンプーとリンスも作りたいが、それはとりあえず後回しにすることにした。
「洗いました」
料理人達は洗った手を私に見えるようにする。
「うん。次からも絶対これくらい洗うこと。適当に洗うのはダメだからね」
「はい!」
全員元気よく返事をする。
「じゃあ、今度こそ作りましょうか」
私は腕まくりをしてジャガイモ達を机の上にのせていく。
「まず最初にふかし芋をつくるわ」
「はい」
「私のやった通りにやるのよ」
「はい」
[ふかし芋のレシピ]
1.たわしで表面をよく洗う。そのとき芽があったら包丁でくり抜いていく。
2.ジャガイモの皮に十字線をいれる。
3.鍋に水を入れ沸騰させる。
4.お皿を二枚用意して鍋に入れる。一つは逆さにして、もう一つはその上に皿をのせる。
5.皿の上にジャガイモを置いていく。
6.大体25分程度蒸す。
7.加熱が終わればフォークで中心をさし柔らかくなっているか確認する。
(本当は竹串や爪楊枝がいいがないので諦める)
8.蒸したジャガイモに塩をふれば完成。
(私はマヨネーズ派だが塩でも美味しいので問題ない)
「さてと後は蒸すだけだから、この間にフライドポテトを作るわよ」
今ふかし芋は6のところだ。
この間にフライドポテトを作って同時に食べる。
一番美味しい食べ方は出来上がってすぐ食べることだ。
「はい」
「じゃあ、さっきと同じでジャガイモをよく洗って」
「はい」
[フライドポテトのレシピ]
1.ジャガイモはよく洗って、水気をふき8等分のくし形にきる。
2.小麦粉をまぶく。
3.鍋に油を入れ熱し、ジャガイモを揚げていく。
4.香ばしい色がつくまで揚げる。
5.塩をふりかければ完成。
(お好みでケチャップやマヨネーズをかけても良い。ただし、今はないので今回は塩のみ)
「すごくいい匂いです」
男は出来上がったばかりのフライドポテトの香りを嗅ぎお腹を鳴らす。
それと同時に鍋からピューと音が鳴る。
「こっちもちょうどできあがったみたいね」
蓋を開け出来上がりを確認する。
フォークでジャガイモをさし柔らかさを確認する。
スッとフォークがささったので、皿を取り出し、塩をふって完成だ。
「よし。じゃあ、みんな食べよう……か」
準備万端ね。
全員椅子に座って私の合図を待っている。
「どうぞ。召し上がって」
私は空いている椅子に座り食べていいと言う。
料理人達は私の合図が出るなり、物凄い速さで気になっていた方の料理を口にする。
一口食べると出来立てホヤホヤの熱さに驚くが、すぐにジャガイモのあまりの美味しさに驚いて目を見開く!
「美味しい~っ!」
全員が同じタイミングで叫ぶ。
「何だ!この美味しさは!本当にこれがあのジャガイモなのか!」
「アツアツ、ホカホカですごく美味しいわ」
「こっちはフアフアなのに、こっちはサクサク。信じられない。こんな料理の仕方があったなんて」
各自が思ったことを口にしながらどんどんふかし芋とフライドポテトを食べていく。
料理人達の姿に満足しながら、私は主人公二人の方に顔を向ける。
彼らは席につかず壁際でこちらを眺めている。
顔はいつもと変わらないが、私にはわかる。
この料理を食べたくてしかたないということを。
ジャガイモのいい香り、料理人達の美味しそうに食べる顔。
それを見たらどんな味なのか気になる。
私は朝のときと同じようにジェスチャーと表情で語りかける。
「これとーっても美味しいの。ほっぺたが落ちそうになるくらい。二人も食べてもいいよ?あ、でも早くしないとなくなっちゃうよ」
最後にフライドポテトとふかし芋を交互に食べ笑いかける。
死ぬほどムカつく顔で。
二人は言いたいことは山ほどあったが、その時間も惜しいと思い椅子に座り料理を口に運ぶ。
「……っ!」
二人共一口食べて目が輝く。
こんなに美味しいものを口にするのは初めてだった。
子供の頃に比べたら男爵家で出される食べ物は二人にとってとても美味しいものだった。
だが、このジャガイモ料理を食べて考えが変わる。
上には上があるのだと。
二人は朝食べられなかった料理の分まで取り戻そうといっぱい食べる。
そんな二人を見てにんまりと笑う。
'胃袋つーかんだ!'
美味しいものを一度食べるとまた食べたくなる。
そして、美味しくないものは食べたくなくなる。
一度舌が肥えてしまうと元に戻るのは難しくなる。
この場にいる全員の胃袋を掴むことで、私の指示に従えば美味しい物を食べられると思い込ませた。
問題児のローズから使用人達のために料理を作ったとイメージもついでに定着でき、美味しい料理をこれからも食べられる。
まさに一石二鳥、いや三鳥。
でも、これはまだ始まりに過ぎない。
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