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プロローグ
しおりを挟むこれはある少女が魔王を倒し勇者になるまでの話だ。
生を祝福されなかった。
死を望まれた。
たった一人、自分を愛してくれた祖父のために強くなることを誓った。
その道のりはとても険しく、いつも死と隣り合わせ。
それでも少女は自分を育ててくれた祖父のために抗った。
自分は生きててもいいと、あなたは間違っていなかった、と証明するために。
少女は何千万、何億人もの命を救った。
いや、魔王を倒したことで、それから生まれてくる子達も守ったとなるとそれ以上になる。
少女の人生はたった一人の人間を救うためにだけにあった。
だが、いつしか大切な人達、守りたい人達が増えていった。
これは死を望まれた一人の少女が世界を救い、人々から愛されるまでの物語。
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