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「お、お待たせ、しました」
「いや、大丈夫だ。ついてきてくれ」
外で話を聞くか迷ったが話が長くなる予感がして、部屋の中で誰にも聞かれないよう話す方がいいと判断する。
「はい」
カラントは何も聞かずマンクスフドの後をついていく。
「座って」
自分の向かい側のソファに座るよう指示をする。
カラントは言われた通りそこに座る。
「君に聞きたいことがある。言いたくないことやわからないことは話さなくていいから」
「わ、わかり、ました」
「ありがとう。まず最初に君の名前を聞いても」
本当は直ぐにでも何があったのか聞きたかったが、いきなり本題に入るのはカラントにとって嫌なことを思い出すかもしれないと配慮して、まず名前から聞いた。
「カ、カラント、です」
「カラントか。いい名前だね」
そう言って次の質問をする。
「君はずっとここに住んでいるのか」
「はい」
「この町には詳しい」
「はい」
「今何歳なんだい」
「十五歳です」
カラントの年齢にえっ、とつい声が出てしまう。
十五歳には見えないほど小さい。
十歳くらいかと思っていた。
手足は木の棒みたいに細く服の上からでも体に厚みがないのがわかる。
人の成長は個人差があるがカラントの場合はそれ以外にも理由がありそうだと思った。
「そうか。……何があったのか聞いてもいいか」
これ以上余計な質問をしなくてもカラントは答えるだろうし、そもそも必要などなかったと気づいた。
カラントがゆっくり頷くとポツポツと話し出す。
「よ、四人の、男が、マーガレット様を、さ、さらお、うとしてい、たので、私が、こ殺しまた。さっきの、血は、男達を、き、斬ったと、きについ、たもの、です」
淡々と話すカラントにマンクスフドは血の気が引いていく。
目の前の子供を怖いと感じた。
それは死にたいする恐怖ではなく、人としての大切な何かを失っているなんとも言えない不気味さが怖かった。
ーー人を殺すことをなんとも思っていない。
そんな態度だった。
マンクスフドは騎士だから、マーガレット達を守るためやむおえず人を殺すことはあるがその行為に多少なりとも思うことはある。
だが、カラントにはそれを一切感じなかった。
たかが十五歳の少年がどう生きたらそんな風になるのか、マンクスフドには想像もできない。
「そうか。まずは礼を言わしてくれ。我々の代わりにお嬢様を守ってくれてありがとう」
色々思うところはあるが、マーガレットを助けてくれた事実は変わらないので、カラントに頭を下げて礼を言う。
「話をもう少し聞きたい。男達が何を言っていたか覚えている範囲でいいから教えてくれないか」
「わ、わかり、ました。た、たしか、あの、とき、男達は、こう、言って、ました……」
マーガレットが男達に攫われそうになっていたときのことを思い出す。
その時のマーガレットは死を思い出し男達の言葉が途中から耳に入っていなかったが、カラントの耳には届いていた。
「お前達があのお方の計画を邪魔するのが悪い。余計なことに首を突っ込むから痛い目にあうんだ。これからあんたは生贄にされるだろうが自業自得だ」
「そうそう。俺達の幸せを奪うってんならあんたには死んで貰わないといけねぇ」
「俺達の幸せのために死ねるんだ嬉しいだろう。生まれながら高貴なお嬢様にはわからないかもしれないが、これは俺達の復讐でもあるんだ。お前達のせいで俺達がどんなに苦しんだのか、その命で償ってもらう」
「あの方の命令は絶対だ。お前を生贄にすると言うなら我らはそれに従うのみ。死して聖女となれ」
まるで、悪霊に取り憑かれたような気味の悪い顔をしてマーガレットを攫おうとした。
男達がマーガレットに触れよる前にカラントが全員殺したので体は無事だが、心に深い傷を負うこになった。
「……って、感じ、です。すみません。お、俺が、もっと、はやく、助けられ、ていたら、こんな、ことには、ならず、に済んだ、のに……」
「君のお陰でお嬢様は助かったのだ。君がそんな顔をする必要はない。本当にありがとう。嫌なことを思い出せてしまって、すまない」
「いえ、大した、ことじゃ、ないので」
マンクスフドはカラントの頭を撫でる。
カラントは初めて頭を撫でられなんとも言えない気持ちになるが、胸の辺りがとても温かくなっていくのを感じた。
その後家までカラントを送るとマーガレットのところまで戻る。
「旦那様。私はどうすればいいのですか」
公爵家の騎士になって二十年以上。
マーガレットが生まれてからはずっと見守ってきた。
自分の子供のように大切に思っているマーガレットが生贄にされそうになったと聞かされたとき、腹わたが煮えくり返る思いを必死に我慢した。
'一人残らず殺してやる'
自分の手でマーガレットを生贄にしようとした奴等全員を殺すことを決意する。
自分の手で始末しないと腹の虫が治りそうにない。
「早く目を覚ましてください」
青白い顔でぐったりしているマーガレットがこのまま目を覚さないのではないかと急に怖くなる。
椅子に座ってマーガレットが目を覚ますまでずっと傍で見守る。
いつまた襲われるかわからないのでずっと起きて看病した。
何人かが代わるから休んでくださいと言いにきたが、どうせマーガレットのことが気になって落ち着かないから大丈夫だと言ってその場から離れなかった。
「んーー、マクス?貴方何してるの?」
目を覚ますとマンクスフドがいて驚く。
気を失う前の事は驚きのあまり忘れてしまう。
「おはようございます。お嬢様」
ひどく安心した表情で笑う。
「うん、おはよう。で、何でここ……」
にいるのか、と続けようとして昨日のことを思い出す。
「ずっと見守ってくれてたの?ありがう、マクス」
「大切なお嬢様を守るのが私の仕事ですから」
起きたときいたのがマンクスフドで本当によかったと思う。
今、使用人達がいたら自分を殺そうとしているのではないかと疑って暴れていたかもしれない。
「立てますか?」
手を差し出す。
「ええ、ありがとう」
その手をら掴みベットから降りる。
「人を呼んできます。お風呂とお食事どちらから先にしますか?」
「お風呂にするわ」
寝ているときに汗をかいたのか、服が肌にべったりとついていて気持ちが悪い。
「わかりました。呼んできますので、少しお待ち下さい」
マーガレットを椅子に座らせ使用人達を呼びに行く。
もちろん、使用人達がマーガレットに大して何かしないよう釘をさしてから向かわされる。
トントントン。
「失礼します。おはようございます、お嬢様」
「おはよう、みんな」
何故か使用人達の顔が強張っていて何があったのかと首を傾げる。
「お風呂の準備ができたのでいきましょう」
「ええ、ありがとう。お願いね」
正直昨日の内に入っておきたかった。
とにかく、体中の至るところが気持ち悪くて仕方ない。
昨日のことを思い出すと怒りが湧いてくる。
いきなり攫われそうになったり、カラントに会って嫌なことを思い出した。
あのときは恐怖に支配されたが、今は怒りの方が強くどうやって復讐するかしか頭にない。
'あの女絶対許さない!どんな手を使っても地獄に落としてやる!'
マーガレットは男達に自分を攫うよう命じたのがアネモネだと確信していた。
急に空気が変わって使用人達はビクッと体を震わす。
マーガレットの怒りが治るまで使用人達は重苦しい空気にひたすら耐えるしかなかった。
「お嬢様、頭からお洗いしていきます」
震える声でそう尋ねる。
「ええ、よろしくね」
使用人が頭を洗っていく。
湯に浸かるのはすごく気持ちよくて、昨日の疲れが一気にとれていくように感じ癒されていく。
「いや、大丈夫だ。ついてきてくれ」
外で話を聞くか迷ったが話が長くなる予感がして、部屋の中で誰にも聞かれないよう話す方がいいと判断する。
「はい」
カラントは何も聞かずマンクスフドの後をついていく。
「座って」
自分の向かい側のソファに座るよう指示をする。
カラントは言われた通りそこに座る。
「君に聞きたいことがある。言いたくないことやわからないことは話さなくていいから」
「わ、わかり、ました」
「ありがとう。まず最初に君の名前を聞いても」
本当は直ぐにでも何があったのか聞きたかったが、いきなり本題に入るのはカラントにとって嫌なことを思い出すかもしれないと配慮して、まず名前から聞いた。
「カ、カラント、です」
「カラントか。いい名前だね」
そう言って次の質問をする。
「君はずっとここに住んでいるのか」
「はい」
「この町には詳しい」
「はい」
「今何歳なんだい」
「十五歳です」
カラントの年齢にえっ、とつい声が出てしまう。
十五歳には見えないほど小さい。
十歳くらいかと思っていた。
手足は木の棒みたいに細く服の上からでも体に厚みがないのがわかる。
人の成長は個人差があるがカラントの場合はそれ以外にも理由がありそうだと思った。
「そうか。……何があったのか聞いてもいいか」
これ以上余計な質問をしなくてもカラントは答えるだろうし、そもそも必要などなかったと気づいた。
カラントがゆっくり頷くとポツポツと話し出す。
「よ、四人の、男が、マーガレット様を、さ、さらお、うとしてい、たので、私が、こ殺しまた。さっきの、血は、男達を、き、斬ったと、きについ、たもの、です」
淡々と話すカラントにマンクスフドは血の気が引いていく。
目の前の子供を怖いと感じた。
それは死にたいする恐怖ではなく、人としての大切な何かを失っているなんとも言えない不気味さが怖かった。
ーー人を殺すことをなんとも思っていない。
そんな態度だった。
マンクスフドは騎士だから、マーガレット達を守るためやむおえず人を殺すことはあるがその行為に多少なりとも思うことはある。
だが、カラントにはそれを一切感じなかった。
たかが十五歳の少年がどう生きたらそんな風になるのか、マンクスフドには想像もできない。
「そうか。まずは礼を言わしてくれ。我々の代わりにお嬢様を守ってくれてありがとう」
色々思うところはあるが、マーガレットを助けてくれた事実は変わらないので、カラントに頭を下げて礼を言う。
「話をもう少し聞きたい。男達が何を言っていたか覚えている範囲でいいから教えてくれないか」
「わ、わかり、ました。た、たしか、あの、とき、男達は、こう、言って、ました……」
マーガレットが男達に攫われそうになっていたときのことを思い出す。
その時のマーガレットは死を思い出し男達の言葉が途中から耳に入っていなかったが、カラントの耳には届いていた。
「お前達があのお方の計画を邪魔するのが悪い。余計なことに首を突っ込むから痛い目にあうんだ。これからあんたは生贄にされるだろうが自業自得だ」
「そうそう。俺達の幸せを奪うってんならあんたには死んで貰わないといけねぇ」
「俺達の幸せのために死ねるんだ嬉しいだろう。生まれながら高貴なお嬢様にはわからないかもしれないが、これは俺達の復讐でもあるんだ。お前達のせいで俺達がどんなに苦しんだのか、その命で償ってもらう」
「あの方の命令は絶対だ。お前を生贄にすると言うなら我らはそれに従うのみ。死して聖女となれ」
まるで、悪霊に取り憑かれたような気味の悪い顔をしてマーガレットを攫おうとした。
男達がマーガレットに触れよる前にカラントが全員殺したので体は無事だが、心に深い傷を負うこになった。
「……って、感じ、です。すみません。お、俺が、もっと、はやく、助けられ、ていたら、こんな、ことには、ならず、に済んだ、のに……」
「君のお陰でお嬢様は助かったのだ。君がそんな顔をする必要はない。本当にありがとう。嫌なことを思い出せてしまって、すまない」
「いえ、大した、ことじゃ、ないので」
マンクスフドはカラントの頭を撫でる。
カラントは初めて頭を撫でられなんとも言えない気持ちになるが、胸の辺りがとても温かくなっていくのを感じた。
その後家までカラントを送るとマーガレットのところまで戻る。
「旦那様。私はどうすればいいのですか」
公爵家の騎士になって二十年以上。
マーガレットが生まれてからはずっと見守ってきた。
自分の子供のように大切に思っているマーガレットが生贄にされそうになったと聞かされたとき、腹わたが煮えくり返る思いを必死に我慢した。
'一人残らず殺してやる'
自分の手でマーガレットを生贄にしようとした奴等全員を殺すことを決意する。
自分の手で始末しないと腹の虫が治りそうにない。
「早く目を覚ましてください」
青白い顔でぐったりしているマーガレットがこのまま目を覚さないのではないかと急に怖くなる。
椅子に座ってマーガレットが目を覚ますまでずっと傍で見守る。
いつまた襲われるかわからないのでずっと起きて看病した。
何人かが代わるから休んでくださいと言いにきたが、どうせマーガレットのことが気になって落ち着かないから大丈夫だと言ってその場から離れなかった。
「んーー、マクス?貴方何してるの?」
目を覚ますとマンクスフドがいて驚く。
気を失う前の事は驚きのあまり忘れてしまう。
「おはようございます。お嬢様」
ひどく安心した表情で笑う。
「うん、おはよう。で、何でここ……」
にいるのか、と続けようとして昨日のことを思い出す。
「ずっと見守ってくれてたの?ありがう、マクス」
「大切なお嬢様を守るのが私の仕事ですから」
起きたときいたのがマンクスフドで本当によかったと思う。
今、使用人達がいたら自分を殺そうとしているのではないかと疑って暴れていたかもしれない。
「立てますか?」
手を差し出す。
「ええ、ありがとう」
その手をら掴みベットから降りる。
「人を呼んできます。お風呂とお食事どちらから先にしますか?」
「お風呂にするわ」
寝ているときに汗をかいたのか、服が肌にべったりとついていて気持ちが悪い。
「わかりました。呼んできますので、少しお待ち下さい」
マーガレットを椅子に座らせ使用人達を呼びに行く。
もちろん、使用人達がマーガレットに大して何かしないよう釘をさしてから向かわされる。
トントントン。
「失礼します。おはようございます、お嬢様」
「おはよう、みんな」
何故か使用人達の顔が強張っていて何があったのかと首を傾げる。
「お風呂の準備ができたのでいきましょう」
「ええ、ありがとう。お願いね」
正直昨日の内に入っておきたかった。
とにかく、体中の至るところが気持ち悪くて仕方ない。
昨日のことを思い出すと怒りが湧いてくる。
いきなり攫われそうになったり、カラントに会って嫌なことを思い出した。
あのときは恐怖に支配されたが、今は怒りの方が強くどうやって復讐するかしか頭にない。
'あの女絶対許さない!どんな手を使っても地獄に落としてやる!'
マーガレットは男達に自分を攫うよう命じたのがアネモネだと確信していた。
急に空気が変わって使用人達はビクッと体を震わす。
マーガレットの怒りが治るまで使用人達は重苦しい空気にひたすら耐えるしかなかった。
「お嬢様、頭からお洗いしていきます」
震える声でそう尋ねる。
「ええ、よろしくね」
使用人が頭を洗っていく。
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