貢がせて、ハニー!

わこ

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112.破壊者Ⅳ

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「おお……ハルってやっぱ身長に対して線が細いな。ダボダボ感がすげえ」

 と言うのは浩太。

「スタイルいいから似合うっちゃ似合うんだけどなんつーかこう、地元のヤンキー?」

 との評価は小宮山。

「一周回ってガラ悪いよな」

 率直な悪口は岡崎だ。

 三人から口々に言わる。頭のてっぺんからつま先まで人のことをジロジロ見ながら、街中ファッションチェックよろしく好き勝手に言いたい放題。
 反論するのもかえってむなしいから睨むだけに留めてはいるが、一つだけ言っていいならこれは俺の服じゃなくて岡崎の服だ。

「てかハルほんと冗談抜きでほっそ。これだと俺ちょっとウエストきついよ。ベルトいらねえし」
「…………」

 岡崎と服を交換した。こいつは普段から服装のバリエーションが豊富だが今日はストリート系。動きやすくもダボっとしているシェフパンツはよりにもよってペイズリー柄だ。幸いなのは上が白のトレーナーに黒いジャンパーとシンプルであること。
 それでもなおこの服の持ち主曰く、一周回って俺はガラが悪い。小宮山が言うには地元のヤンキー。実際俺の地元のダチにもこういうのが二人くらいいる。

「これやっぱ上手くいかないんじゃ……」

 半信半疑どころか疑問の余地しかない。呟いた俺の横からは浩太がパンパンと肩をたたいてきた。

「大丈夫だって、遠目で暗ければごまかせる。ハルはなんも心配すんな」

 岡崎は俺と背格好が似ている。髪の長さも今はほとんど同じくらい。正面を向くとさすがに分かるが、明かりの少ない場所で後ろ姿だけを見たら確かに誤魔化しはきくかもしれない。これはいわゆる囮作戦だ。
 いくら法改正があったところで警察が動き出せない状況を作り出されているなら意味がない。小宮山がそう言い、ならばと浩太がこれを発案し、囮になるなら俺が適任だと買って出たのが岡崎だった。

 証拠を掴む事ができないのであれば俺が後ろを振り返るしかない。そこでそいつの顔を見る。知り合いなら気づく。全く知らない奴だったとしても見えない敵に怯えているより、いっそこちらから掴みかかってやった方が心理的な気味の悪さは拭える。
 言っても俺は男だ。平均的な体力はある。腕っぷしに自信はなくても女の子ほどか弱くない。武器なんて出されたら終わりだが、そうでないならなんとかできる。自分で自分に言い聞かせ、行動に移そうとするその前に三人からの提案が出た。

 抱えきれなくなって相談した。一人きりでこんな手紙を見続けるのはもう限界だった。だからと言って大学の友達にここまでさせていいはずがない。
 こういう状況に陥ったとき、第三者を介入させるのは適切ではないと聞いたことがある。犯人を刺激する危険性が高く、そうなればこいつらが逆恨みの対象になるかもしれない。ただでさえ相手は何を考えているのか分からないような人物だ。

 だからもちろん断った。囮なんて論外だ。だが三人にはやる気しかなかった。
 背を押されるまま公衆トイレに寄って岡崎と服を取り換えてはみたものの、これは上手くいかない気がする。囮に引っかかったとしても、向こうがどう反撃に出てくるか想定もしきれない。

「なあ……やっぱやめよう。俺が騒ぎすぎだった。大したことされた訳じゃねえし……平気だから」
「平気じゃねえから俺らに話したんだろ。ハルがこんな相談してくるなんてよっぽどの事じゃんかよ」

 浩太の切り返しを受けて口を閉じた。困っているのはその通り。そうでなければ誰にも話さなかった。

「こういう事してくる奴らはどんどんエスカレートしていくもんだぞ。現に盗撮までされてんだし、後付けてくるような奴なら何があってもおかしくない。警察が動ける状態になってからじゃ遅ぇだろ」
「…………」

 俺だけが押し黙り、浩太の横では小宮山と岡崎も力強くうなずいた。
 ここに来るまでに適当なカフェで時間を潰したからすでに暗くなっている。今は俺が普段バイトから戻ってくる時間帯だ。日はすっかり沈み切り、辺りには街灯と、自販機やなんかの明かりだけが点在している。それでも明かりが照らす範囲から少々逸れれば輪郭はぼやけた。

「こんだけ男が揃ってんだ。変態の一人くらい取り押さえられる」

 励ますように言った小宮山と、俺の肩をポンと叩いた岡崎は通りを向こうへと歩いていく。俺は浩太に連れられて、それとは反対の方向に進んだ。

 すっかり服を入れ替えた岡崎は俺のバッグも持って行った。俺が普段歩く道を、いつもと同じ時間帯に一人きりで歩くために。
 その近くでは小宮山が張っている。こっちにいる俺たちとの連絡手段はチャットアプリ。今のところ異常なし。小宮山からのその一文が画面にピコッと表示された。
 しかしそこからさらに十分以上が経過しても、向こうの通りに変化は見られない。

「……動きないっぽいな」

 暗い中でそこだけぽっかり光っているスマホを見下ろしながら、警戒するような様子を見せつつも浩太が声を押さえて言った。
 岡崎と小宮山がいるのはうちのマンションにつながる通り。ここは公園を挟んで一本奥に入った通り。こちらの道は向こうに比べると多少の違いだが街灯が多く、マンションやアパートよりも一軒家が目立つ。そしてその家々の多くはすでに明かりがついている。
 いざというときには手近な所に助けを求めやすい環境だ。だから俺はここで浩太と待機させられた。ところが道の曲がり角に身を潜めて待っていても一向に動きはない。

「いつも帰ってくる時間帯もう過ぎてんだろ……?」
「……今日は来ないのかもしれない」

 ブブッと、俺と浩太のスマホがほぼ同時に鳴った。それっぽい奴が通る気配はない。二人からのそんな報告だった。

 手紙の送り主は俺がどこに帰っているのか見抜いた奴だ。そこにいたんだねというあの書き方は、まさに今気づいたような雰囲気だった。
 あの時にはもう俺もだいぶ警戒を強めていたから、三階まで付けられていて気付かないとは思えない。だが俺がマンションに入っていった後、外からしばらく三階の窓を見続けていれば、電気のつく部屋がどこであるのか探る事はできるだろう。

 少なくとも全く頭の回らない奴ではないはずだ。バレたのだろうか。俺たちが今していることにも気づいていて、どこかで見ているかもしれない。
 もしもそんなことになったら、本当にこいつらを危ない目に遭わせることになる。

「……やっぱ今日はいねえんだよ。戻ろう。もう十分だ」
「いや、でも……ちょっと待ってて、いったん俺も様子見てくるから。ハルは絶対ここ動くなよ。顔も出すな。あ、一応スマホはすぐ通話できる状態にしといて」
「あっ、浩太……」

 言うだけ言うと一人で走っていく。俺なんかよりもよっぽど熱心だ。浩太も小宮山も岡崎も、本気でストーカーを捕まえようとしている。

 道を曲がったここにはちょうど二階建ての家がある。小洒落た作りの住宅の塀に身を潜めていた。傍から見れば俺の方がよっぽど不審な人物だろう。顔を出すなと念押しされたばかりではあるが、通りの方をこそっと覗き込んだ。
 ここから顔をのぞかせた所でどのみち向こうまでは見えない。こんな心境でさえなければ、いつもと変わらない平和な夜道だ。
 静かで、喧嘩なんて起こらない場所で、騒音トラブルの一つも聞いたことがない。住みやすい場所。住民は穏やか。不便がなくて立地も良くて、一人暮らしにもファミリー世帯にも向いている。とにかくいい環境だ。

 大体の人はそう言うだろう。そんな地域におかしな奴が紛れ込んでいるとは誰も思わない。
 こんなことになっている俺でさえいまだに信じられないくらいで、通りを覗くこの背後では、コツッと、静かな靴音が響いた。

「遥希……?」

 外観も中身も十二分に暮らしやすいそんな住宅街で、後ろから呼ばれた。その時。ヒヤリと。全身が脈打ち、パッと、振り向く。

「何してんだこんなとこで」
「あ……」

 緊張と安堵が一瞬にして起こった。竦みそうだった足にもじんわりと感覚が戻る。
 瀬名さんだった。俺のすぐそばで足を止めた。いま時刻は、十九時半過ぎ。

「……なんで……仕事は……」
「定時ちょい過ぎで上がれた。ごめんな、直前までどうなるか微妙だったから連絡は入れなかった」

 一度は強張り、今は血が通い、それでも微かに震えそうな両手の力をほっと緩める。体ごと瀬名さんに向き直り、手の中ではブブッとスマホが鳴った。視線だけをチラリと落とせばメッセージのポップアップ通知。
 あいつらだ。向こうはどうなっている。メッセージを入れる余裕があるということは、何も起こっていないのか。

「お前も今帰りか?」
「あ……はい……」

 そう言う瀬名さんは右手に何か、手提げの付いた小さな紙袋を持っている。見覚えのあるロゴが街灯によって照らし出された。
 気づいた俺がそれを見下ろすと、瀬名さんはそっと差し出してきた。

「ここしばらく貢いでなかった」
「え……これのために?」
「ああ。マカロン」

 俺のお気に入りのマカロンが買える店は駅からこの付近までのルート上にない。そこの公園よりももっと裏手側だ。自宅マンションを通り過ぎてもう少々行った所に、こじんまりとした洋菓子店がある。連れて行ってもらったこともあった。個人経営の可愛らしい店だ。
 受け取ったのはそこの袋だった。マカロンならここでなくても買えるが、瀬名さんはわざわざ俺の一番お気に入りを買いに行った。せっかく遅くならずに帰れたというのに、自分のための時間には使わずこの人はまた、俺のために。

「つーかお前どしたその格好」
「え、あ、いや……あの……」

 自分では選ばないタイプの服装をしていることを今になって思い出した。マカロンが入っているちょこんとしたデザインの紙袋とは全然合わない。瀬名さんが俺に貢いでくるような着心地のいい素材の服とも違う。
 あいつらの言うところによれば地元のヤンキーでガラが悪い。袖も幅もダボダボだ。
 オーバーサイズな上着の胸元に手を伸ばしてきた瀬名さんは、物珍しそうな顔をしながらファスナーの閉まっていない前を合わせた。

「ダチの服か?」
「あ、はい。ええ。そうです。ちょっと今日、いろいろ」
「いろいろ?」
「うん……」
「……何があったか知らねえが恋人としては気分が良くない」
「え?」
「他の男の服なんか着るな。包まれてる感がなんかムカつく」

 力強く言ってのけた。
 わずかに呆け、真面目な発言か冗談なのか掴み切れないそれに戸惑う。表情を見る限り真剣そうだ。包まれてる感にムカついている割に俺が寒くならないように服の前を合わせるのは忘れない。
 張り詰めていたものがふっと解ける。思わず肩の力が抜けて、ついつい笑ってしまったのはどう考えても不可抗力。

「おいコラ、笑い事じゃねえぞ。帰ったら俺の服で彼シャツさせるからな」
「そんなことして何が楽しいんですか」
「お前は男心が分かってない」

 俺も男なんだけど。
 不思議な趣味を堂々と晒し、瀬名さんは俺の腰に手を伸ばした。

「とにかく帰るぞ。それともどっか行くつもりだったか?」
「いえ、そういう訳ではないんですが……ちょっと先戻っててもらえますか?」
「どうした?」
「あの今、ちょっと…」

 適当な嘘がすぐには出てこない。浮かんでは即座に消えていくいくつかの言い訳を巡らせたその時、慌ただしい音を聞いた。後方から。切迫したように低く強く、こちらへ向けて叫ばれたその声。

「っおい……ッ!!」

 反射で振り返り、ハッと目を見開いた。声は出ない。咄嗟には、喉がうまく開かなかった。
 あいつら。その光景。それを見た。向こう側にいた三人が一気に走ってくる。こっちにめがけて。テメエとかクソがとかそういうのが交じった怒鳴り声を響かせながら、突進してくるその方向は、俺のすぐそば。瀬名さんだ。

「あっ、まッ…」

 しまった。思うも止めに入るのは遅れる。駆け込んでくるなりバッと押され、後ろに追いやられた俺を瀬名さんの視線が捉えた時すでに三人が間に割り入っている。
 先頭で突っ込んでいった浩太。張り倒す。飛びかかるような、そんな勢い。男三人分の怒号とそれら以上に荒っぽい動作。訳も分からぬまま囲まれた瀬名さんは直後には取り押さえられている。

「いッ……!」

 かのように、思えたのだが。そうはなっていなかった。数秒にも満たない間に、はっきりとついていた決着。

「イッ、だっ……ぅっ……ッ」

 忘れかけた瞬きほんの一回の間にここまで全部が一気に起こった。ガッと後ろに捻り上げられたのは、瀬名さんじゃない。浩太の右腕。それを片手で掴んでいるのが瀬名さん。
 目を見開く。口も閉じられず、瞬間的に誰も動けない。詰まったような短い悲鳴が浩太から再び上がった時には、怖い顔をした瀬名さんがそこにいた。

「……ガキが」

 苦々しそうに吐き出されたのは凍えそうなほど鋭利な声。辛うじて身構えている小宮山と岡崎も、威嚇態勢を取れてはいるもののそれ以上の手出しができないようだった。
 何せ浩太が本気で痛そう。さらにギリッと腕を捻られ、苦痛で引きつった浩太の顔と呻き声を鮮明に感知する。そこで再び、ハッとした。

「ッ待ってそいつ俺のダチです……っ!!」
「あぁ?」

 慌てて叫べば瀬名さんは俺に目を向けた。それから浩太をいま一度睨みつけ、意味が分からないとでも言いたげな顔で再び俺を見てきたからブンブンと首を横に振った。するとようやく訝りつつも、緩められたのだろうその手。
 解放された浩太は力なくヨロッと、しかし即座に後ろへズサッと一歩分身を引いた。岡崎が横から手を伸ばして支えたが、三人が三人とも混乱気味にただじっと俺を見ている。

 この状況を唯一正確に理解しているのは俺一人。浩太は痛ましいことになっていて、小宮山と岡崎も戸惑いの表情。そりゃそうだ。意味が分からないだろう。

「あの……ごめん、この人……お隣さん」
「え?」

 思わずといった感じに声を漏らしたのは小宮山だった。浩太は反対に声も出ない。岡崎に至っては分かりやすくポカンと。そこから数秒の間は沈黙が流れた。

 瀬名さんは表情を険しくさせたまま、俺と三人を交互に見ていた。しかし浩太を支える岡崎で、ピタリと視線を止めたのは分かった。
 岡崎の顔を見て、というよりは、気づいたのはこいつの格好だろう。浩太を捻り上げていた時の二倍くらいはきつく眉間を寄せ、そして俺に目を向けた。

「……どういうことだ」
「…………すみません」

 俺は一人で気まずいけれど、瀬名さんは三人を睨みながらも顔には困惑が交じっている。睨まれている三人もいまだに半ば放心したような状態から抜け出せていなかった。

「……ごめん。なんか、あの……」

 俺の呟きは誰にも拾われない。状況はとてもよろしくない。カツカツと、微かに足音も聞こえてくる。
 曲がり角から姿を現し、そこで一瞬足を止めかけたように見えたのは女の人だった。仕事帰りだろうその若い女性は、一ヵ所に溜まっている五人の男たちを不審そうにチラチラ見ながらいささか距離を取りつつ歩いて行く。不審そうにチラチラ見られた側の俺たちは言葉も出ない。
 あれだ。これはもう、最悪だ。
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