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第三章、冒険者として成すべき事!
第10話、これが英雄になる最初の一歩だ!
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「レイナ回復頼む!」
「了解」
魔族のバラルドの攻撃を何とか盾で受けたけど、そのまま吹き飛ばされた。
動けない程の痛みじゃ無いけど、身体を動かすとやっぱり痛みは気になる。
その痛みが、戦いの邪魔になるのは嫌だから回復を頼む。
レイナはメテオストライクを放つとバラルドに直撃、また腕をクロスして攻撃を防ぐが、バラルドの身体は数メートル後退した。
その隙に俺を回復してくれる。
「『ヒール』」
「キュキュウ!」
ハクアがバラルドの視界を塞ぐ様に魔法を放って行く。
バラルドは、その魔法を拳に魔力を纏う事で魔法を殴り消していった。
いつの間にかバラルドの背後に移動したシバが槍に魔力を纏って突くとバラルドの背中に少しだけど突き刺さる。
ん?槍に魔力を流してる?バラルドの見て真似をした?
シバ、スゲーな!
しかも、あの魔力の鎧を貫通してるぞ!
一応、バラルドは槍が刺さりそうな場所に魔力を集めて防御力を上げていたみたいだけど、それを貫いたのは本当に凄い。
でも思ったより槍が通じてないのが悔しいのか唸っている。
少しでも凄いと思うけどな……俺は、あの魔力の鎧を破れて無いしな。
剣のスキル無しだと、やっぱりキツイかな?
シバみたいに【技】を使えればまだ違うと思うけど。
「さすが【魔装】だっけ?攻撃にも防御にも使えるってのは便利だな」
回復して、戦線に復帰した俺はバラルドと向き合う。
『貴様等とは強さのレベルが違うのだよ!ウワハハハハハ!!』
「いーや!俺は分かるぞ?お前の魔力が減ってきてるのを。このままその魔力の鎧を破って倒してやる!」
『フン!確かに貴様達は強い!それは認めよう!だが、我が負ける可能性は皆無!我が貴様達を葬る!』
「うるせー!だから負けねーって言ってるだろ!」
それから数分、いや数十分経ったか?
時間が分からない程の濃厚な命のやり取りをして、バラルドとぶつかり合った後、少し俺達とバラルドの間に距離が出来る。
『……何故だ?』
「……?何の事だ?」
『何故に貴様等は俺の前に立つ?何故に立ち向かってくる?』
「ああ…そんな事か」
俺は仲間を見回してから、バラルドを見つめる。
「俺には最高の仲間がいる」
「アン!」
「うん」
「キュゥン♪」
「……コクコク」
『仲間?それがどうした?』
「お前には分からないか?信頼出来る仲間がいるし、町には俺達に期待してくれる人達もいる。生まれた村には、とーちゃんとかーちゃん、レイナの両親、神父様、他にも沢山の知り合いがいる」
『それが、どうした?』
「やっぱりわかんねーか?俺はな……昔から『英雄』とか『勇者』に憧れた。でもまぁ『勇者』ってのは特別な人みたいだから俺にはなれないかもしれない……でもな………『英雄』は違う」
バラルドは、俺が言っている事に全然理解出来ていないのか、明らか不機嫌な顔で俺を見る。
「その『英雄』だってな、自分でなろうとしてなるもんじゃない……けど!精一杯、生きていく過程を全ての人に認められて、初めて『英雄』と呼ばれる存在になれる……違うな、存在として認められるだと思う」
何か身体の奥から力が湧いてくる。
体力が大分減って疲れてたけど、その疲れが消えていく。
仲間や家族なんかの事を考えると力がどんどん溢れてくる!
「いくぞバラルド!」
『受けて立つ!来い!』
ただこの一撃に全部を込める。
「ウオォォオオ!!」
バラルドの前で大きくジャンプして、バラルドの脳天を目掛けて剣を振り下ろす。
左手の盾は投げ捨てて両手でしっかりと持っての全力だ。
レイナの補助魔法も従魔の皆の力も全部、この一振に込める!
『グルァアアァ!!』
バラルドも右の拳に魔力を集めて、俺の剣ごと俺を砕こうと拳を振り抜く。
剣と拳がぶつかると、まるで金属同士がぶつかり合う様な大きな音が辺りに鳴り響いた。
そして一瞬の静けさが訪れる。
俺とバラルドの剣と拳がぶつかり合ったまま止まったからだ。
「ぐぎぎぎぎ!!」
『グヌアァァアア!!』
力と力、意地と意地が拮抗する。
ジャンプした勢いは無くなって地面に着地していまったけど、逆に足を踏ん張りバラルドを押そうと力を込める。
でもバラルドも黙って見ている訳じゃない。
バラルドも更に踏み込んで来る。
このまま押し合いになるのかと思ったけど、そうはならなかった。
ピキリ。
俺の剣にヒビが入った。
町で買える中でも、一番良い質の剣だったけど、連戦が続いたし、バラルドとのぶつかり合いで限界を越えてしまった。
『ヌハハハハ!我の勝ちの様だな!』
俺とバラルドの力は拮抗している。
剣が折れた瞬間に拳を躱すのは、多分無理だ。
右の拳を躱しても、まだ左がある。
逆に俺は盾も外してしまってるし、どうしてもアイテムボックスから違う剣を出して受けるのは間に合わない。
俺の剣の限界を見て、バラルドの拳を被う魔力が増える。
剣を折れば勝てるって分かってるから、残りの魔力を出しきってるんだ。
それに合わせて、剣のヒビがドンドン拡がっていく。
アイテムボックスから違う剣を出す暇なんて勿論無い。
「ちき…しょう!」
俺はバラルドの様に剣に魔力を通してるわけじゃない。
バラルドの魔力の強さが剣の強度を大きく超えてしまった。
でも……でも諦めてたまるか!
「ぐぎぎぎ!俺は…負けねぇ!」
絶対に諦められない!
レイナは、今にも飛び出して来そうだけど、俺に補助魔法を掛け続けているから動けない。
魔法を切らせば、俺は力負けしてしまのを分かっているから我慢しているんだと思う。
シバ達は、自分達の攻撃だとダメージにならないのを知って、俺の邪魔にならない様に見守って応援している。
そうだ……俺を信じて見守っている仲間がいるんだ。
最後まで諦めてたまるか!
『諦めの悪いヤツだ!剣が折れた時がお前の、いやお前達の最後だ!皆殺しにしてやる!!』
「うるせぇ! どんなに強い相手にも一歩も退かないで、最後に勝つヤツが『英雄』って言われるんだ!お前を倒すこの一歩を俺が『英雄』になる最初の一歩にしてやる!ありがたく俺に倒されやがれ!」
『ほざけ!弱き人間が図に乗るな!』
剣を持つ手に力が入る。
それだけ力を込めれば、剣のダメージも大きくなる。
どんどん剣のヒビが拡がっていく。
「うおおおおお!」
剣よ持ちこたえてくれよ!
そう心で願いながら剣を振り抜いた。
「カイトいけぇー!」
「アンアーン!」
「キュゥン!」
「……フンス!」
皆の気持ちが俺に入ってくるのが分かる。
今までも従魔達の魔力は繋がってたし、スキルなんかも力になっていたけど。
それとは全然違う。
従魔達だけじゃなく、レイナの力も感じる。
今まで感じた事のない程の熱い力が俺の身体を包み込む。
「うおおおおお!!」
『ヌゥ!?』
俺の全身から腕に、腕から手に、そして手から剣へと力が流れていく。
『何!?』
バラルドが驚いたのは、俺の剣が光出したからだ。
俺もだけどね!
でも……
「でも!これでいける!」
まるで勝つ事が当然だ、と思ってしまう程の力の輝き。
剣を持つ両手に力が入る。
『グガ!?』
バラルドの拳と魔力を切り裂き、そのままバラルドの右腕を縦に割った。
『ヌガアァアア!?バ、バかな!?』
「じゃあな。強かったぜバラルド!」
『ま、待て……!』
剣を横に振り抜くとバラルドの首がポトリと落ち、バラルドの身体は後ろ向きに倒れた。
「ふう……終わった」
ピシッ。
最後に『カラン』と鈍い音を響かせ剣が折れて地面に落ちた。
「ありがとな」
折れてしまった剣に、気付けば礼を口にしていた。
「カイトー!」
「うお!?」
レイナが大きな声で俺の名前を叫びながら抱きついてきた。
勢いが強かったのと、戦闘の疲れで足がもつれて倒れる。
「グェ!?」
「カイトー!カイトー!」
俺の胸に顔を埋めて、今まで聞いたことの無い大声を上げるレイナに俺は少し戸惑いながらも嬉しく思った。
こんなに心配してくれて、思ってくれる相手がいて幸せだな、って。
まぁ、絶対に口には出さないけど。
恥ずかしいし。
「レイナ、泣いてるのか?」
「泣いてない……グス」
「泣いてるじゃねーか」
「泣いてないもん…グス」
「どうでも良いけど、鼻水はつけるなよ?」
「もうついてるし」
「げ!チョッ!?お前!」
俺とレイナがギャーギャー騒いでいるのを従魔の3人が微笑んで見ていた。
それから少し時間が過ぎ、落ち着いて周りを見ると、戦った場所は荒れ放題。
これって後で怒られないよね?
ちなみにバラルドがいた場所には、バラルドの姿が消えていて、変わりに両手で持つくらいの大きな魔石が落ちていた。
「でっか」
両手で持つと見た目通りに重かった魔石。
幾らになるんだろ?何てどうでも良いことを考えながら俺達は町へ戻って行くのだった。
◇
後に数多くのモンスターを従え、先頭に立ち勇猛に戦う『魔物の王』と言われる英雄と呼ばれる………かもしれない。
*これで三章は終わりです。
次の章は、また二、三日後の予定です。
ひぃー!仕事が忙しすぎる!(泣
投稿が遅れたらごめんなさいです。
「了解」
魔族のバラルドの攻撃を何とか盾で受けたけど、そのまま吹き飛ばされた。
動けない程の痛みじゃ無いけど、身体を動かすとやっぱり痛みは気になる。
その痛みが、戦いの邪魔になるのは嫌だから回復を頼む。
レイナはメテオストライクを放つとバラルドに直撃、また腕をクロスして攻撃を防ぐが、バラルドの身体は数メートル後退した。
その隙に俺を回復してくれる。
「『ヒール』」
「キュキュウ!」
ハクアがバラルドの視界を塞ぐ様に魔法を放って行く。
バラルドは、その魔法を拳に魔力を纏う事で魔法を殴り消していった。
いつの間にかバラルドの背後に移動したシバが槍に魔力を纏って突くとバラルドの背中に少しだけど突き刺さる。
ん?槍に魔力を流してる?バラルドの見て真似をした?
シバ、スゲーな!
しかも、あの魔力の鎧を貫通してるぞ!
一応、バラルドは槍が刺さりそうな場所に魔力を集めて防御力を上げていたみたいだけど、それを貫いたのは本当に凄い。
でも思ったより槍が通じてないのが悔しいのか唸っている。
少しでも凄いと思うけどな……俺は、あの魔力の鎧を破れて無いしな。
剣のスキル無しだと、やっぱりキツイかな?
シバみたいに【技】を使えればまだ違うと思うけど。
「さすが【魔装】だっけ?攻撃にも防御にも使えるってのは便利だな」
回復して、戦線に復帰した俺はバラルドと向き合う。
『貴様等とは強さのレベルが違うのだよ!ウワハハハハハ!!』
「いーや!俺は分かるぞ?お前の魔力が減ってきてるのを。このままその魔力の鎧を破って倒してやる!」
『フン!確かに貴様達は強い!それは認めよう!だが、我が負ける可能性は皆無!我が貴様達を葬る!』
「うるせー!だから負けねーって言ってるだろ!」
それから数分、いや数十分経ったか?
時間が分からない程の濃厚な命のやり取りをして、バラルドとぶつかり合った後、少し俺達とバラルドの間に距離が出来る。
『……何故だ?』
「……?何の事だ?」
『何故に貴様等は俺の前に立つ?何故に立ち向かってくる?』
「ああ…そんな事か」
俺は仲間を見回してから、バラルドを見つめる。
「俺には最高の仲間がいる」
「アン!」
「うん」
「キュゥン♪」
「……コクコク」
『仲間?それがどうした?』
「お前には分からないか?信頼出来る仲間がいるし、町には俺達に期待してくれる人達もいる。生まれた村には、とーちゃんとかーちゃん、レイナの両親、神父様、他にも沢山の知り合いがいる」
『それが、どうした?』
「やっぱりわかんねーか?俺はな……昔から『英雄』とか『勇者』に憧れた。でもまぁ『勇者』ってのは特別な人みたいだから俺にはなれないかもしれない……でもな………『英雄』は違う」
バラルドは、俺が言っている事に全然理解出来ていないのか、明らか不機嫌な顔で俺を見る。
「その『英雄』だってな、自分でなろうとしてなるもんじゃない……けど!精一杯、生きていく過程を全ての人に認められて、初めて『英雄』と呼ばれる存在になれる……違うな、存在として認められるだと思う」
何か身体の奥から力が湧いてくる。
体力が大分減って疲れてたけど、その疲れが消えていく。
仲間や家族なんかの事を考えると力がどんどん溢れてくる!
「いくぞバラルド!」
『受けて立つ!来い!』
ただこの一撃に全部を込める。
「ウオォォオオ!!」
バラルドの前で大きくジャンプして、バラルドの脳天を目掛けて剣を振り下ろす。
左手の盾は投げ捨てて両手でしっかりと持っての全力だ。
レイナの補助魔法も従魔の皆の力も全部、この一振に込める!
『グルァアアァ!!』
バラルドも右の拳に魔力を集めて、俺の剣ごと俺を砕こうと拳を振り抜く。
剣と拳がぶつかると、まるで金属同士がぶつかり合う様な大きな音が辺りに鳴り響いた。
そして一瞬の静けさが訪れる。
俺とバラルドの剣と拳がぶつかり合ったまま止まったからだ。
「ぐぎぎぎぎ!!」
『グヌアァァアア!!』
力と力、意地と意地が拮抗する。
ジャンプした勢いは無くなって地面に着地していまったけど、逆に足を踏ん張りバラルドを押そうと力を込める。
でもバラルドも黙って見ている訳じゃない。
バラルドも更に踏み込んで来る。
このまま押し合いになるのかと思ったけど、そうはならなかった。
ピキリ。
俺の剣にヒビが入った。
町で買える中でも、一番良い質の剣だったけど、連戦が続いたし、バラルドとのぶつかり合いで限界を越えてしまった。
『ヌハハハハ!我の勝ちの様だな!』
俺とバラルドの力は拮抗している。
剣が折れた瞬間に拳を躱すのは、多分無理だ。
右の拳を躱しても、まだ左がある。
逆に俺は盾も外してしまってるし、どうしてもアイテムボックスから違う剣を出して受けるのは間に合わない。
俺の剣の限界を見て、バラルドの拳を被う魔力が増える。
剣を折れば勝てるって分かってるから、残りの魔力を出しきってるんだ。
それに合わせて、剣のヒビがドンドン拡がっていく。
アイテムボックスから違う剣を出す暇なんて勿論無い。
「ちき…しょう!」
俺はバラルドの様に剣に魔力を通してるわけじゃない。
バラルドの魔力の強さが剣の強度を大きく超えてしまった。
でも……でも諦めてたまるか!
「ぐぎぎぎ!俺は…負けねぇ!」
絶対に諦められない!
レイナは、今にも飛び出して来そうだけど、俺に補助魔法を掛け続けているから動けない。
魔法を切らせば、俺は力負けしてしまのを分かっているから我慢しているんだと思う。
シバ達は、自分達の攻撃だとダメージにならないのを知って、俺の邪魔にならない様に見守って応援している。
そうだ……俺を信じて見守っている仲間がいるんだ。
最後まで諦めてたまるか!
『諦めの悪いヤツだ!剣が折れた時がお前の、いやお前達の最後だ!皆殺しにしてやる!!』
「うるせぇ! どんなに強い相手にも一歩も退かないで、最後に勝つヤツが『英雄』って言われるんだ!お前を倒すこの一歩を俺が『英雄』になる最初の一歩にしてやる!ありがたく俺に倒されやがれ!」
『ほざけ!弱き人間が図に乗るな!』
剣を持つ手に力が入る。
それだけ力を込めれば、剣のダメージも大きくなる。
どんどん剣のヒビが拡がっていく。
「うおおおおお!」
剣よ持ちこたえてくれよ!
そう心で願いながら剣を振り抜いた。
「カイトいけぇー!」
「アンアーン!」
「キュゥン!」
「……フンス!」
皆の気持ちが俺に入ってくるのが分かる。
今までも従魔達の魔力は繋がってたし、スキルなんかも力になっていたけど。
それとは全然違う。
従魔達だけじゃなく、レイナの力も感じる。
今まで感じた事のない程の熱い力が俺の身体を包み込む。
「うおおおおお!!」
『ヌゥ!?』
俺の全身から腕に、腕から手に、そして手から剣へと力が流れていく。
『何!?』
バラルドが驚いたのは、俺の剣が光出したからだ。
俺もだけどね!
でも……
「でも!これでいける!」
まるで勝つ事が当然だ、と思ってしまう程の力の輝き。
剣を持つ両手に力が入る。
『グガ!?』
バラルドの拳と魔力を切り裂き、そのままバラルドの右腕を縦に割った。
『ヌガアァアア!?バ、バかな!?』
「じゃあな。強かったぜバラルド!」
『ま、待て……!』
剣を横に振り抜くとバラルドの首がポトリと落ち、バラルドの身体は後ろ向きに倒れた。
「ふう……終わった」
ピシッ。
最後に『カラン』と鈍い音を響かせ剣が折れて地面に落ちた。
「ありがとな」
折れてしまった剣に、気付けば礼を口にしていた。
「カイトー!」
「うお!?」
レイナが大きな声で俺の名前を叫びながら抱きついてきた。
勢いが強かったのと、戦闘の疲れで足がもつれて倒れる。
「グェ!?」
「カイトー!カイトー!」
俺の胸に顔を埋めて、今まで聞いたことの無い大声を上げるレイナに俺は少し戸惑いながらも嬉しく思った。
こんなに心配してくれて、思ってくれる相手がいて幸せだな、って。
まぁ、絶対に口には出さないけど。
恥ずかしいし。
「レイナ、泣いてるのか?」
「泣いてない……グス」
「泣いてるじゃねーか」
「泣いてないもん…グス」
「どうでも良いけど、鼻水はつけるなよ?」
「もうついてるし」
「げ!チョッ!?お前!」
俺とレイナがギャーギャー騒いでいるのを従魔の3人が微笑んで見ていた。
それから少し時間が過ぎ、落ち着いて周りを見ると、戦った場所は荒れ放題。
これって後で怒られないよね?
ちなみにバラルドがいた場所には、バラルドの姿が消えていて、変わりに両手で持つくらいの大きな魔石が落ちていた。
「でっか」
両手で持つと見た目通りに重かった魔石。
幾らになるんだろ?何てどうでも良いことを考えながら俺達は町へ戻って行くのだった。
◇
後に数多くのモンスターを従え、先頭に立ち勇猛に戦う『魔物の王』と言われる英雄と呼ばれる………かもしれない。
*これで三章は終わりです。
次の章は、また二、三日後の予定です。
ひぃー!仕事が忙しすぎる!(泣
投稿が遅れたらごめんなさいです。
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