3 / 32
第一章、俺は冒険者になる!
第2話、やっぱり武器がないとね!
しおりを挟む
奇跡の儀が終わった後、神父様から職業やスキルの事を教えて貰ってから家に帰ってきた。
かーちゃんに魔物使いになったって言ったら
「魔物使い?良く分かんないけど良かったねぇ~とりあえず家の裏の草取りしな!」
とか言ってきたから「今忙しいから」って言って部屋に避難した。
特別な日なのにやってらんないぜ!まったく!
あ、そうそう神父様に聞いた話しはこんな感じだった。
俺の職業は、最初に聞いた通り魔物を仲間にして戦うのが基本らしい。
本当は自分の力で戦って勇者様みたいになりたかったけど……
でも、神父様の話だとダンジョンと言う魔物がいっぱいいる場所や森とかで魔物を倒した時に運が良かったら『スキルオーブ』って言うスキルが身に付くレアアイテムを落とすらしくて、それを使って覚えたり。
がんばって修行すれば、職業『戦士』とかで覚えられる【剣術】とか【槍術】とか【斧術】のスキルを覚える事もあるらしいから、これからがんばろうと思う。
それとスキルの事だけど【モンスターテイム】【鑑定】【アイテムボックス】の説明を聞いてみたら。
◇
【モンスターテイム】モンスターを仲間に出来る契約魔法を使える。(レベルが高い程、仲間にしやすくなる)
【鑑定】モンスターや物、植物の情報を見る事が出来る。(人は相手の承諾があるか、スキルレベルが高ければ見る事が出来る。ただし勝手に見るのはマナー違反)
【アイテムボックス】魔力で異空間に箱の様な空間を作り物を保管できる。ただし生きた物は入れられない。
レベル1で1メートル四方の大きさ、それ以降はレベル1上がる毎に2倍の大きさになる。レベル2だと2メートル四方。
重さは影響しない。
◇
こんな感じだった。
ちなみに【レアスキル】って言うのもあったけど、今はまだ使えないのか、何があるのか分からなかった。
それと俺の職業レベルやスキルレベルが最初からレベル2だったのは才能があるって事だって言ってた。
普通はレベル1からが普通だから、それを聞いて嬉しかったけどね!
それと、神父様は他人にはスキルの事を簡単に教えちゃダメだって言ってた。
それなのに俺が神父様に全部見せたのは神父様みたいに教会で働いている人は女神様と契約していて、他人のスキルの事を見たり聞いたりした情報は他人に話せない様になってるんだって。
しゅふぎむ?しゅひぎむだっけ?とにかくそれね。
その代わりに俺みたいな12才になった人達に『奇跡の儀』を受けさせる力が貰えてるんだってさ。
それとスキルの知識とかも女神様に貰ってるんだって、だからほとんどのスキルの事を知ってるらしいよ?
てか、俺って今までこんなに長い説明を聞いても全然覚えられなかったけど、職業を貰ったお陰で自分でもびっくりするくらいに全部聞いたことを覚えられた。
良く分かんないけど職業スゲー。
話しは変わるけど、この国だと成人は15才だ。
んで今は12才、何で12才で職業を?って思ってるかもしれないけど、そこは成人するまでの3年間、職業に合わせた準備期間?とか言うヤツだってさ。
いきなり職業を貰って、さぁどうぞ!って言う訳にも行かないし。
だから成人するまでにある程度は慣らす。
要するに修行だな!
てな訳で、明日から修行だ!
んで今は昼前、これからどうするのかって言うと、村に一つだけある武器とか農具とか食料とか色んな物を売ってる店に行く。
今まで貯めたお小遣いを使って武器を買うつもりだ。
冒険者になるから武器は絶対無いとね!
んで、武器を買ってきたら家の裏で修行!
ずっと前から木剣で立てた丸太相手に剣の修行はしてたけど、職業が付いてからは力が上がってるし、どれだけ職業無い時と身体の動きが違うのかも試さないとダメだし。
それと、武器を買うつもりだけど、そんなにお金がある訳じゃないし行ってから値段見て決める。
まぁ、何を買うのかは一応決めてるけどね。
とにかく武器を買ってきてからだな。
「カーチャン出かけてくる!」
また何か、かーちゃんに言われる前に家を出た。
向かうのは村の北だ。
この村の南は大森林、東と西はもともと大森林だったけど、今は開拓している広い土地、んで北には少し離れた所にある大きな町に続く道がある。
村の中でも人通りが多い北側に店とか小さい宿屋があるんだ。
一直線に北側に行ければそんなに時間はかからないけど、道以外は全部畑だから結構時間がかかる。
たぶん教会に行くのと同じくらい。
ちなみに俺のとーちゃんは職業が『農家』ででっかい畑を一人で耕してる。
何か農家のレベルが高いとかで、ちょっと見てて引くくらいに耕すのか早い。
職業もらった今なら分かるけど、あれってスキル使ってたんだな。
でも一日中「オララララララ!!!」って大声上げて耕すのは近所迷惑だと思う。
かーちゃんは確か『メイド』って言ってたな。
どこかの貴族様の所で働いてる時にとーちゃんと出会って一緒になったって言ってた。
『メイド』って料理、洗濯、掃除が得意らしくて料理は美味しいし、洗濯も掃除も早くてきれいだから良く考えるとスゲー職業なんだな。
……たぶん。
速攻、全部終わらせた後にソファーに寝てゴロゴロしてるけど。
とーちゃんはかーちゃんが「若い時は細くて綺麗だった」って言ってたけど……
今は……うおっ!?何か背中がゾワッとした!
何か嫌な予感がするから、かーちゃんの事を考えるの止めておこう。
何だかんだ考えながら歩いていたら、いつの間にか店の近くまで来ていた。
いつも、かーちゃんに頼まれて買い物に来てるけど、今日は俺の欲しい物を買いに来たから、何かワクワクするぜ!
「こんにちはー!オッチャンいるー?」
「んー?おお、カイトか?どうしたお使いか?」
「違うよー!『奇跡の儀』を終わらせて職業貰ったから武器を買いに来たんだよ!」
「おお?そうかカイトは今日だったか。おめでとう」
「ありがとー!てな訳で武器を見るね~」
「おお、怪我をせんように気を付けて見るんだぞ~」
「わかった~」
この店のオッチャンは勿論、職業『商人』のマルコスってオッチャン。
聞いての通り、少しノンビリした人。
確か50才とか言ってたな。
俺のとーちゃんとかーちゃんは36才とか言ってたし、俺の爺ちゃんみたいなもんかな。
スゲー優しいし。
まぁ、そんな人じゃないと、こんなド田舎に店なんか開かないよね。
まぁ俺達は助かってるけどさ。
そんな事より、武器だ武器!
何があるかな~?
てか、俺のお小遣いで買えるのなんて安い武器だけなんだけどさ。
*大きさの単位や時間は分かりやすく地球と同じに設定してます。
時計の魔道具は、庶民にも手が出る位の価格なので一家に1~3台位は持ってます。
大きさや形は懐中時計が基本です。
かーちゃんに魔物使いになったって言ったら
「魔物使い?良く分かんないけど良かったねぇ~とりあえず家の裏の草取りしな!」
とか言ってきたから「今忙しいから」って言って部屋に避難した。
特別な日なのにやってらんないぜ!まったく!
あ、そうそう神父様に聞いた話しはこんな感じだった。
俺の職業は、最初に聞いた通り魔物を仲間にして戦うのが基本らしい。
本当は自分の力で戦って勇者様みたいになりたかったけど……
でも、神父様の話だとダンジョンと言う魔物がいっぱいいる場所や森とかで魔物を倒した時に運が良かったら『スキルオーブ』って言うスキルが身に付くレアアイテムを落とすらしくて、それを使って覚えたり。
がんばって修行すれば、職業『戦士』とかで覚えられる【剣術】とか【槍術】とか【斧術】のスキルを覚える事もあるらしいから、これからがんばろうと思う。
それとスキルの事だけど【モンスターテイム】【鑑定】【アイテムボックス】の説明を聞いてみたら。
◇
【モンスターテイム】モンスターを仲間に出来る契約魔法を使える。(レベルが高い程、仲間にしやすくなる)
【鑑定】モンスターや物、植物の情報を見る事が出来る。(人は相手の承諾があるか、スキルレベルが高ければ見る事が出来る。ただし勝手に見るのはマナー違反)
【アイテムボックス】魔力で異空間に箱の様な空間を作り物を保管できる。ただし生きた物は入れられない。
レベル1で1メートル四方の大きさ、それ以降はレベル1上がる毎に2倍の大きさになる。レベル2だと2メートル四方。
重さは影響しない。
◇
こんな感じだった。
ちなみに【レアスキル】って言うのもあったけど、今はまだ使えないのか、何があるのか分からなかった。
それと俺の職業レベルやスキルレベルが最初からレベル2だったのは才能があるって事だって言ってた。
普通はレベル1からが普通だから、それを聞いて嬉しかったけどね!
それと、神父様は他人にはスキルの事を簡単に教えちゃダメだって言ってた。
それなのに俺が神父様に全部見せたのは神父様みたいに教会で働いている人は女神様と契約していて、他人のスキルの事を見たり聞いたりした情報は他人に話せない様になってるんだって。
しゅふぎむ?しゅひぎむだっけ?とにかくそれね。
その代わりに俺みたいな12才になった人達に『奇跡の儀』を受けさせる力が貰えてるんだってさ。
それとスキルの知識とかも女神様に貰ってるんだって、だからほとんどのスキルの事を知ってるらしいよ?
てか、俺って今までこんなに長い説明を聞いても全然覚えられなかったけど、職業を貰ったお陰で自分でもびっくりするくらいに全部聞いたことを覚えられた。
良く分かんないけど職業スゲー。
話しは変わるけど、この国だと成人は15才だ。
んで今は12才、何で12才で職業を?って思ってるかもしれないけど、そこは成人するまでの3年間、職業に合わせた準備期間?とか言うヤツだってさ。
いきなり職業を貰って、さぁどうぞ!って言う訳にも行かないし。
だから成人するまでにある程度は慣らす。
要するに修行だな!
てな訳で、明日から修行だ!
んで今は昼前、これからどうするのかって言うと、村に一つだけある武器とか農具とか食料とか色んな物を売ってる店に行く。
今まで貯めたお小遣いを使って武器を買うつもりだ。
冒険者になるから武器は絶対無いとね!
んで、武器を買ってきたら家の裏で修行!
ずっと前から木剣で立てた丸太相手に剣の修行はしてたけど、職業が付いてからは力が上がってるし、どれだけ職業無い時と身体の動きが違うのかも試さないとダメだし。
それと、武器を買うつもりだけど、そんなにお金がある訳じゃないし行ってから値段見て決める。
まぁ、何を買うのかは一応決めてるけどね。
とにかく武器を買ってきてからだな。
「カーチャン出かけてくる!」
また何か、かーちゃんに言われる前に家を出た。
向かうのは村の北だ。
この村の南は大森林、東と西はもともと大森林だったけど、今は開拓している広い土地、んで北には少し離れた所にある大きな町に続く道がある。
村の中でも人通りが多い北側に店とか小さい宿屋があるんだ。
一直線に北側に行ければそんなに時間はかからないけど、道以外は全部畑だから結構時間がかかる。
たぶん教会に行くのと同じくらい。
ちなみに俺のとーちゃんは職業が『農家』ででっかい畑を一人で耕してる。
何か農家のレベルが高いとかで、ちょっと見てて引くくらいに耕すのか早い。
職業もらった今なら分かるけど、あれってスキル使ってたんだな。
でも一日中「オララララララ!!!」って大声上げて耕すのは近所迷惑だと思う。
かーちゃんは確か『メイド』って言ってたな。
どこかの貴族様の所で働いてる時にとーちゃんと出会って一緒になったって言ってた。
『メイド』って料理、洗濯、掃除が得意らしくて料理は美味しいし、洗濯も掃除も早くてきれいだから良く考えるとスゲー職業なんだな。
……たぶん。
速攻、全部終わらせた後にソファーに寝てゴロゴロしてるけど。
とーちゃんはかーちゃんが「若い時は細くて綺麗だった」って言ってたけど……
今は……うおっ!?何か背中がゾワッとした!
何か嫌な予感がするから、かーちゃんの事を考えるの止めておこう。
何だかんだ考えながら歩いていたら、いつの間にか店の近くまで来ていた。
いつも、かーちゃんに頼まれて買い物に来てるけど、今日は俺の欲しい物を買いに来たから、何かワクワクするぜ!
「こんにちはー!オッチャンいるー?」
「んー?おお、カイトか?どうしたお使いか?」
「違うよー!『奇跡の儀』を終わらせて職業貰ったから武器を買いに来たんだよ!」
「おお?そうかカイトは今日だったか。おめでとう」
「ありがとー!てな訳で武器を見るね~」
「おお、怪我をせんように気を付けて見るんだぞ~」
「わかった~」
この店のオッチャンは勿論、職業『商人』のマルコスってオッチャン。
聞いての通り、少しノンビリした人。
確か50才とか言ってたな。
俺のとーちゃんとかーちゃんは36才とか言ってたし、俺の爺ちゃんみたいなもんかな。
スゲー優しいし。
まぁ、そんな人じゃないと、こんなド田舎に店なんか開かないよね。
まぁ俺達は助かってるけどさ。
そんな事より、武器だ武器!
何があるかな~?
てか、俺のお小遣いで買えるのなんて安い武器だけなんだけどさ。
*大きさの単位や時間は分かりやすく地球と同じに設定してます。
時計の魔道具は、庶民にも手が出る位の価格なので一家に1~3台位は持ってます。
大きさや形は懐中時計が基本です。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる