66 / 81
第2章、破滅に向かう世界。
第1話、ここから始まる反撃の旅。
しおりを挟む
世界を震撼させた魔王軍の侵略が始まってから半年。
ガーディッシュでの戦いは冒険者達が駆けつけてくれた事もあり冒険者に少なくない被害はあったものの撃退に成功していた。
だが、ガーディッシュの周辺の町や他の小国は幾つも滅ぼされ、この町には逃げ延びた人々が押し寄せていて、今では人口が3倍以上の一万人を超えるまでに増えていた。
今のガーディッシュだと避難してきても人数が入る余裕が無かった。
俺達『森林の伊吹』は、土魔法で急遽、町の防壁を大規模な拡張工事をしていた。
ゴゴゴコゴ………と地鳴りと共に高さが10メートル、幅が3メートルにもなる壁が地面から現れてくる。
俺達全員が魔力を込めに込めた強度もマシマシの防壁だ。
ガーディッシュは、およそ500メートル程のほぼ正方形の防壁があったのだが、今俺達が作っている防壁は、1辺2㎞にも及ぶ巨大な防壁だ。
さすがに消費魔力がとんでもなく多いので、何日かに分けて作り上げた。
元々の防壁はそのまま残し有事の際は避難する手筈になっている。
そして、外壁の外部には深さ3メートル、幅5メートルの堀を作り、そこには川から繋げた水路を伸ばして外敵から守る為に水を張っている。
門は東と西の二ヵ所に作り跳ね橋にして、必要に応じて跳ね橋を上げる。
そして広げた場所には急ピッチで住宅や道路整備が行われ、辺境の町『ガーディッシュ』は、最早、小国にまでなり得る程に成長をしていた。
最早、国としては機能していない現状で、まだ残っている町の領主が全権を担い指示を出す。
ギルドマスターの話だと、ここの領主様は相当に疲れているらしい。
御愁傷様です。ガンバッテクダサイ。
人が増えれば、戦う人間も増える、冒険者ギルドと領主は、それぞれ戦士を募り。
現在の戦力は、ギルドが1500人、領主軍が1500人の3000人が防衛にあたる。
ギルドや領主軍に新しく入った者達には、他の町や国でも上位ランクの実力者も多数来ており、それに伴い全体的な戦力も高くなって来ている。
その為、あの日以降も何度か戦闘があったものの、現在の戦力で余裕で返り討ちにする程に充実して来ているのだ。
それに今も続々と避難する人々がガーディッシュへと来ている、これからも戦力は充実していくだろう………だが、逆にそれだけ世界は魔王軍に蹂躙されている事を物語っている。
そして現在、俺達はギルドと領主に依頼されて世界を周り、隠れて避難している人達をガーディッシュへと送ったり、各所にいる魔王軍を遊撃手のする為に町を出る準備をしていた。
「リリム~食料は揃った~?」
「あ、ハイ、大丈夫ですよ~」
「コウ~ポーションとか必要なものは揃ってる?」
「全部買ってきたでゴザル」
「レツガ、また熊車頼むぞ~?」
『グル!』(任せてください!)
『ピーークルクルクル……ピーークルクルクル…イ!?イダダダダ!!』
皆が準備している中、アホウドリは、食い物を町の人から貰い動けなくなるまで食べ続け、熊車を停めている小屋にある棚で爆睡していたので、優しく愛のムチで起こしてあげる。
俺ってば優しい。
『ま、マスター!メリメリいってるから!頭が潰れちゃうから!』
必死に羽でタップしてるが無視だ。
数分後、口から白い煙の様な物を出しているハクヨウを横目に俺達は旅の準備を終えた。
ハクヨウは『僕の鳥生が終わるとこだった』と訳の分からない事を言っていたが、聞き流す。
ちなみに食料問題だが、何とかなっている。
肉は大森林から猪や羊、それに鳥や牛などのモンスターを連れてきて繁殖させている。
果物や野菜なんかも大森林からだ。
基本的に大森林のモンスターや植物は繁殖力と成長力が高い、今回の肉にする為のモンスターは低ランクのモンスターだ。
繁殖力が高くないと、あっという間に全滅してしまう、植物もだな。
だから数は力と言うわけでは無いが、家畜に向いている。
それに加え、俺達の魔力がこの土地に巡っている為(防壁を作る時に魔力が残ったらしい)に、更に成長力が上がっている。
種を植えると、次の日には10センチ程まで成長しているらしい。
まぁ、次第に魔力も抜けて行ってるらしいが、1、2年は成長が早いみたいだな。
肉……モンスターもそうらしいし、てな訳で食料問題は大丈夫です。
それと今回からメンバーが1人増えた。
皆はスターティアラが採れたダンジョンを覚えているだろうか?
そしてスターティアを手に入れた後に今の装備を手に入れた事は記憶に新しいだろう……え?忘れた?
そして今回の魔王軍の侵攻、それはダンジョン『ガイアの洞窟』も例外では無く、ドワーフ達も襲われた。
ただガーディッシュの近くにあると言う事もあり、冒険者も多数ダンジョン攻略に来ていて、その時は何とか撃退出来たらしい。
だが、ダンジョン前の私設の被害は大きく、これ以上の防衛は無理と判断、残ったドワーフと冒険者達は、運べるだけの鉱石をガーディッシュに運び、全員で避難してきたのだ。
その為に新しい家屋等の建設が急ピッチで進んだと言う訳だ。
話は戻すが、そのドワーフ達が戻った時に鍛冶職人の『ゴルドー』に会ったのだが、その際に俺達が依頼されて世界を巡ると言う事を話すと、ゴルドーが「それだけの長旅だ、装備のメンテナンスや道具の作成何かにも人手が必要になるだろ?良し!俺を連れていけ!決まりだ!」
と、勢いで決められてしまった。
それからは忙しかった、亜空間をゴルドーに教えるとゴルドーは興奮し亜空間に鍛冶工房を作れと言い出した。
丁度その時は、防壁を大規模に広げていた時でもあり、忙しさを理由に断ろうとしていたが、そこで優しいリリムさんが登場し「マサムネさん、私がんばるのでゴルドーさんの工房を作ってあげてください」と言われ、逃げ道が無くなったので渋々作る事になった。
それで、俺が鍛冶工房を作っている時にゴルドーはと言うと、いつの間にかライオウと意気投合していて俺が働くなか、二人で酒盛を始めていた。
オッサン同士、気が合うのだろう………
そのせいで、酒を大量に買う羽目になったのは皆も分かるだろう?
ハイ、そうです!更にデカイ倉庫(酒蔵)を亜空間に作る事にもなりました。
てな感じでゴルドーが増えたとさ……
後日談だが、ゴルドーはライオウが「SS」クラスのモンスターと聞いて気絶したが、目が覚めると「慣れた!」と言って、再び酒盛りである。
そう言う事が多々ありまして、現在の出発の運びとなりました。
町を出る際には、町の人びとに盛大に見送られ旅立つ事になった。
その後、このガーディッシュの町は、更に成長、発展し対魔王軍の拠点として、世界に名を轟かせる事になる。
『希望』の国として。
ガーディッシュでの戦いは冒険者達が駆けつけてくれた事もあり冒険者に少なくない被害はあったものの撃退に成功していた。
だが、ガーディッシュの周辺の町や他の小国は幾つも滅ぼされ、この町には逃げ延びた人々が押し寄せていて、今では人口が3倍以上の一万人を超えるまでに増えていた。
今のガーディッシュだと避難してきても人数が入る余裕が無かった。
俺達『森林の伊吹』は、土魔法で急遽、町の防壁を大規模な拡張工事をしていた。
ゴゴゴコゴ………と地鳴りと共に高さが10メートル、幅が3メートルにもなる壁が地面から現れてくる。
俺達全員が魔力を込めに込めた強度もマシマシの防壁だ。
ガーディッシュは、およそ500メートル程のほぼ正方形の防壁があったのだが、今俺達が作っている防壁は、1辺2㎞にも及ぶ巨大な防壁だ。
さすがに消費魔力がとんでもなく多いので、何日かに分けて作り上げた。
元々の防壁はそのまま残し有事の際は避難する手筈になっている。
そして、外壁の外部には深さ3メートル、幅5メートルの堀を作り、そこには川から繋げた水路を伸ばして外敵から守る為に水を張っている。
門は東と西の二ヵ所に作り跳ね橋にして、必要に応じて跳ね橋を上げる。
そして広げた場所には急ピッチで住宅や道路整備が行われ、辺境の町『ガーディッシュ』は、最早、小国にまでなり得る程に成長をしていた。
最早、国としては機能していない現状で、まだ残っている町の領主が全権を担い指示を出す。
ギルドマスターの話だと、ここの領主様は相当に疲れているらしい。
御愁傷様です。ガンバッテクダサイ。
人が増えれば、戦う人間も増える、冒険者ギルドと領主は、それぞれ戦士を募り。
現在の戦力は、ギルドが1500人、領主軍が1500人の3000人が防衛にあたる。
ギルドや領主軍に新しく入った者達には、他の町や国でも上位ランクの実力者も多数来ており、それに伴い全体的な戦力も高くなって来ている。
その為、あの日以降も何度か戦闘があったものの、現在の戦力で余裕で返り討ちにする程に充実して来ているのだ。
それに今も続々と避難する人々がガーディッシュへと来ている、これからも戦力は充実していくだろう………だが、逆にそれだけ世界は魔王軍に蹂躙されている事を物語っている。
そして現在、俺達はギルドと領主に依頼されて世界を周り、隠れて避難している人達をガーディッシュへと送ったり、各所にいる魔王軍を遊撃手のする為に町を出る準備をしていた。
「リリム~食料は揃った~?」
「あ、ハイ、大丈夫ですよ~」
「コウ~ポーションとか必要なものは揃ってる?」
「全部買ってきたでゴザル」
「レツガ、また熊車頼むぞ~?」
『グル!』(任せてください!)
『ピーークルクルクル……ピーークルクルクル…イ!?イダダダダ!!』
皆が準備している中、アホウドリは、食い物を町の人から貰い動けなくなるまで食べ続け、熊車を停めている小屋にある棚で爆睡していたので、優しく愛のムチで起こしてあげる。
俺ってば優しい。
『ま、マスター!メリメリいってるから!頭が潰れちゃうから!』
必死に羽でタップしてるが無視だ。
数分後、口から白い煙の様な物を出しているハクヨウを横目に俺達は旅の準備を終えた。
ハクヨウは『僕の鳥生が終わるとこだった』と訳の分からない事を言っていたが、聞き流す。
ちなみに食料問題だが、何とかなっている。
肉は大森林から猪や羊、それに鳥や牛などのモンスターを連れてきて繁殖させている。
果物や野菜なんかも大森林からだ。
基本的に大森林のモンスターや植物は繁殖力と成長力が高い、今回の肉にする為のモンスターは低ランクのモンスターだ。
繁殖力が高くないと、あっという間に全滅してしまう、植物もだな。
だから数は力と言うわけでは無いが、家畜に向いている。
それに加え、俺達の魔力がこの土地に巡っている為(防壁を作る時に魔力が残ったらしい)に、更に成長力が上がっている。
種を植えると、次の日には10センチ程まで成長しているらしい。
まぁ、次第に魔力も抜けて行ってるらしいが、1、2年は成長が早いみたいだな。
肉……モンスターもそうらしいし、てな訳で食料問題は大丈夫です。
それと今回からメンバーが1人増えた。
皆はスターティアラが採れたダンジョンを覚えているだろうか?
そしてスターティアを手に入れた後に今の装備を手に入れた事は記憶に新しいだろう……え?忘れた?
そして今回の魔王軍の侵攻、それはダンジョン『ガイアの洞窟』も例外では無く、ドワーフ達も襲われた。
ただガーディッシュの近くにあると言う事もあり、冒険者も多数ダンジョン攻略に来ていて、その時は何とか撃退出来たらしい。
だが、ダンジョン前の私設の被害は大きく、これ以上の防衛は無理と判断、残ったドワーフと冒険者達は、運べるだけの鉱石をガーディッシュに運び、全員で避難してきたのだ。
その為に新しい家屋等の建設が急ピッチで進んだと言う訳だ。
話は戻すが、そのドワーフ達が戻った時に鍛冶職人の『ゴルドー』に会ったのだが、その際に俺達が依頼されて世界を巡ると言う事を話すと、ゴルドーが「それだけの長旅だ、装備のメンテナンスや道具の作成何かにも人手が必要になるだろ?良し!俺を連れていけ!決まりだ!」
と、勢いで決められてしまった。
それからは忙しかった、亜空間をゴルドーに教えるとゴルドーは興奮し亜空間に鍛冶工房を作れと言い出した。
丁度その時は、防壁を大規模に広げていた時でもあり、忙しさを理由に断ろうとしていたが、そこで優しいリリムさんが登場し「マサムネさん、私がんばるのでゴルドーさんの工房を作ってあげてください」と言われ、逃げ道が無くなったので渋々作る事になった。
それで、俺が鍛冶工房を作っている時にゴルドーはと言うと、いつの間にかライオウと意気投合していて俺が働くなか、二人で酒盛を始めていた。
オッサン同士、気が合うのだろう………
そのせいで、酒を大量に買う羽目になったのは皆も分かるだろう?
ハイ、そうです!更にデカイ倉庫(酒蔵)を亜空間に作る事にもなりました。
てな感じでゴルドーが増えたとさ……
後日談だが、ゴルドーはライオウが「SS」クラスのモンスターと聞いて気絶したが、目が覚めると「慣れた!」と言って、再び酒盛りである。
そう言う事が多々ありまして、現在の出発の運びとなりました。
町を出る際には、町の人びとに盛大に見送られ旅立つ事になった。
その後、このガーディッシュの町は、更に成長、発展し対魔王軍の拠点として、世界に名を轟かせる事になる。
『希望』の国として。
10
お気に入りに追加
1,308
あなたにおすすめの小説
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!
聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!
さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ
祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き!
も……もう嫌だぁ!
半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける!
時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ!
大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。
色んなキャラ出しまくりぃ!
カクヨムでも掲載チュッ
⚠︎この物語は全てフィクションです。
⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!
[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します
mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。
中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。
私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。
そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。
自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。
目の前に女神が現れて言う。
「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」
そう言われて私は首を傾げる。
「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」
そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。
神は書類を提示させてきて言う。
「これに書いてくれ」と言われて私は書く。
「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。
「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」
私は頷くと神は笑顔で言う。
「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。
ーーーーーーーーー
毎話1500文字程度目安に書きます。
たまに2000文字が出るかもです。
隠密スキルでコレクター道まっしぐら
たまき 藍
ファンタジー
没落寸前の貴族に生まれた少女は、世にも珍しい”見抜く眼”を持っていた。
その希少性から隠し、閉じ込められて5つまで育つが、いよいよ家計が苦しくなり、人買いに売られてしまう。
しかし道中、隊商は強力な魔物に襲われ壊滅。少女だけが生き残った。
奇しくも自由を手にした少女は、姿を隠すため、魔物はびこる森へと駆け出した。
これはそんな彼女が森に入って10年後、サバイバル生活の中で隠密スキルを極め、立派な素材コレクターに成長してからのお話。
異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
墓守の荷物持ち 遺体を回収したら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はアレア・バリスタ
ポーターとしてパーティーメンバーと一緒にダンジョンに潜っていた
いつも通りの階層まで潜るといつもとは違う魔物とあってしまう
その魔物は僕らでは勝てない魔物、逃げるために必死に走った
だけど仲間に裏切られてしまった
生き残るのに必死なのはわかるけど、僕をおとりにするなんてひどい
そんな僕は何とか生き残ってあることに気づくこととなりました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる