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~第2部~第1章、加速する敵意
第12話、俺達の覚悟。
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「あ、忘れてた」
悪魔を倒した事を知らせていなかったのを思い出した俺はハクヨウを叩き起こして町に伝令として飛ばした。
伝書鳩ならぬ伝書梟だな。
何だかんだでハクヨウは、あの町では有名だ。
主に屋台のおっちゃん連中にだが。
俺からお小遣いを貰い、無くなるまで屋台をハシゴして、文字通り食い倒れる。
食い過ぎて動けなくなって道に転がっているのを何回、回収しに行ったか分からない。
まぁ、攻撃される事は無いと思うし空を飛んで行くので早いからな。
どうせ、ここにいてもまともに話を聞く訳でも無いしな。と、この時は簡単に思っていた。
まさかあんなに怒られるとは……
◇
「それで?二日戦ってどうなったんだ?」
既にライオウの話の虜になっていた俺達は、話の続きが気になって仕方無いのだ。
レツガも窓から顔を覗かせ目をキラキラさせて聞いている。
『そんなに急くでない、もうちょっと年寄りをいたわらんかい。まったく困ったもんじゃ…これだから若い者は……』
見た目は50代の『チョイ悪風』でイケメンなオジサマなのに言い方が妙に爺さんチックなので、今一『オッサン』か『爺さん』か悩む時がある。
それはそうと、目の前ではわざとらしく話を止め愚痴を言い始めたので、ここで必殺の切り札を出す事にする。
「話が終わったら『ご馳走』をタップリと用意するから話の続きを聞かせてくれないかな~?…なんて」
『ご馳走』の言葉を聞きピクッと反応する。
俺はニヤリと笑みを浮かべ、もう一息とばかりに次のカードを出す。
「そうだな~町で有名な美味しいお酒も付けちゃおうかな~?」
ますますピクピクと反応するオッサン。
だがオッサンも遂に我慢出来なくなったのか。
『ウオッホン』
と、ワザとらしい咳払いをすると『仕方ないのぉ~』と明らかなご機嫌で話し出した。
実際、表情を使って喜怒哀楽を表現したり、話し方も上手いから、つい話が面白いって思ってしまう。
なんか悔しいけど。
『仕方無いのぉ~んで、どこまで話しとったかの?………ん~と。そうじゃそうじゃ。さっきも言ったが、ワシもスーさんも力が殆んど残っておらんかった。二人とも意地で立っていたみたいなもんじゃしの。だが片や殆んど消耗もしないでピンピンしておる魔王、まぁワシらに勝ち目は無かったのは確かじゃな』
しかめっ面したり、笑ったり、ふざけてみたり、俺達…特にリリムは、すっかり話の虜になっていた。
リリムは、本当に劇とか紙芝居を見ているかの様に様々な反応を見せていて、ライオウは、それに気を良くして大袈裟にリアクションして見せる。
『それでのぅ魔王がワシらにトドメを刺しに来たのか?と思ったその時、手を止め大声で『フハハハハハハハハ!』と大笑いしはじめたのじゃ。今思い出してもヤツのあの時の顔を思い出すと腸が煮えくり返って来るんじゃよ!』
グルルル!と唸るオッサンから殺気が漏れ出していて、そのせいでリリムは怯えてしまっている。
レツガもデカイ身体で怯えてるし。
「オッサン、腹立つのは分かるけど、ここでそんな殺気を出されるのは止めて欲しいな」
俺の言葉を聞いて、無意識に殺気を出しているのに気が付き、オッサンはリリムに 『すまんの』と謝っていた。
『話を続けるぞい?魔王が大笑いした後、ワシらを交互に見た後に『貴様達、我の配下となれ!』とトチ狂った事を抜かしやがった!散々ワシらを弄んでから下に付けと!まったく…開いた口が塞がらなかったわい』
自分の膝を『パンッ!』と平手打ちし、悔しさを滲ませるオッサンだったが、さすが に何と言葉を掛けていいか分からなくて黙って聞いていた。
『ワシらが『ふざけるな!』とヤツに怒鳴ると、ヤツめ『なら仕方ない、また後で来るとしよう』と言い放つと凄まじい速さで空を飛んで行きおった。
ワシらを相手に汗一つ流す事無く涼しい顔での!
実力差を感じ、それに何も出来なかった情けなさも感じてワシもスーさんもしばらく呆けておった。
その後、ワシらは人に姿を変えてオヌシらが守っている町……その頃は、まだ村程の規模じゃったがの…そこの酒場に行って三日間、朝まで飲み続けたもんじゃ…まぁ、途中からはそれも忘れて村人達とどんちゃん騒ぎしとったがの!なーはっは!』
え~~?災害級のモンスターが2体もこの町で自棄酒?
何も起こらなくて良かったな………下手すると、この世界からガーディッシュの町が消えていたかもしんないぞ。
『まぁ、その後、ヤツが来ることは無かったが、風の便りでヤツが魔族の住む大陸を1人で1年かからず平定したと聞いた。そんで『魔王』と名乗り今もふんぞり返っているんじゃろうな』
何て言うか…ライオウと俺達の認識が違う事もあるけど、スケールがデカすぎて良くわかんねぇな。
『おそらく、人間の町を襲っとるのも、自分の手下を使って遊んどるんじゃないのかの?』
迷惑な話だな。
暇潰しで、町や国を潰されたんじゃ洒落にならないぞ。
魔王が遊びのつもりでも、こっちは命懸けだ。
指をくわえて見てる訳にもいかないし、俺の知り合いを死なせたくないからな。
もっと強くならないとな。
ライオウに媚びを売ってでも………何かいやだな。
『エサ』で釣って、今よりも強くなる方法でも聞き出して、守れる強さを手に入れないと……後悔しない様に。
ライオウの話しに一区切りついた所で、俺達は町に戻る事にした。
ちなみに悪魔を倒してから、既に半日近くたっていた。
悪魔を倒した事を知らせていなかったのを思い出した俺はハクヨウを叩き起こして町に伝令として飛ばした。
伝書鳩ならぬ伝書梟だな。
何だかんだでハクヨウは、あの町では有名だ。
主に屋台のおっちゃん連中にだが。
俺からお小遣いを貰い、無くなるまで屋台をハシゴして、文字通り食い倒れる。
食い過ぎて動けなくなって道に転がっているのを何回、回収しに行ったか分からない。
まぁ、攻撃される事は無いと思うし空を飛んで行くので早いからな。
どうせ、ここにいてもまともに話を聞く訳でも無いしな。と、この時は簡単に思っていた。
まさかあんなに怒られるとは……
◇
「それで?二日戦ってどうなったんだ?」
既にライオウの話の虜になっていた俺達は、話の続きが気になって仕方無いのだ。
レツガも窓から顔を覗かせ目をキラキラさせて聞いている。
『そんなに急くでない、もうちょっと年寄りをいたわらんかい。まったく困ったもんじゃ…これだから若い者は……』
見た目は50代の『チョイ悪風』でイケメンなオジサマなのに言い方が妙に爺さんチックなので、今一『オッサン』か『爺さん』か悩む時がある。
それはそうと、目の前ではわざとらしく話を止め愚痴を言い始めたので、ここで必殺の切り札を出す事にする。
「話が終わったら『ご馳走』をタップリと用意するから話の続きを聞かせてくれないかな~?…なんて」
『ご馳走』の言葉を聞きピクッと反応する。
俺はニヤリと笑みを浮かべ、もう一息とばかりに次のカードを出す。
「そうだな~町で有名な美味しいお酒も付けちゃおうかな~?」
ますますピクピクと反応するオッサン。
だがオッサンも遂に我慢出来なくなったのか。
『ウオッホン』
と、ワザとらしい咳払いをすると『仕方ないのぉ~』と明らかなご機嫌で話し出した。
実際、表情を使って喜怒哀楽を表現したり、話し方も上手いから、つい話が面白いって思ってしまう。
なんか悔しいけど。
『仕方無いのぉ~んで、どこまで話しとったかの?………ん~と。そうじゃそうじゃ。さっきも言ったが、ワシもスーさんも力が殆んど残っておらんかった。二人とも意地で立っていたみたいなもんじゃしの。だが片や殆んど消耗もしないでピンピンしておる魔王、まぁワシらに勝ち目は無かったのは確かじゃな』
しかめっ面したり、笑ったり、ふざけてみたり、俺達…特にリリムは、すっかり話の虜になっていた。
リリムは、本当に劇とか紙芝居を見ているかの様に様々な反応を見せていて、ライオウは、それに気を良くして大袈裟にリアクションして見せる。
『それでのぅ魔王がワシらにトドメを刺しに来たのか?と思ったその時、手を止め大声で『フハハハハハハハハ!』と大笑いしはじめたのじゃ。今思い出してもヤツのあの時の顔を思い出すと腸が煮えくり返って来るんじゃよ!』
グルルル!と唸るオッサンから殺気が漏れ出していて、そのせいでリリムは怯えてしまっている。
レツガもデカイ身体で怯えてるし。
「オッサン、腹立つのは分かるけど、ここでそんな殺気を出されるのは止めて欲しいな」
俺の言葉を聞いて、無意識に殺気を出しているのに気が付き、オッサンはリリムに 『すまんの』と謝っていた。
『話を続けるぞい?魔王が大笑いした後、ワシらを交互に見た後に『貴様達、我の配下となれ!』とトチ狂った事を抜かしやがった!散々ワシらを弄んでから下に付けと!まったく…開いた口が塞がらなかったわい』
自分の膝を『パンッ!』と平手打ちし、悔しさを滲ませるオッサンだったが、さすが に何と言葉を掛けていいか分からなくて黙って聞いていた。
『ワシらが『ふざけるな!』とヤツに怒鳴ると、ヤツめ『なら仕方ない、また後で来るとしよう』と言い放つと凄まじい速さで空を飛んで行きおった。
ワシらを相手に汗一つ流す事無く涼しい顔での!
実力差を感じ、それに何も出来なかった情けなさも感じてワシもスーさんもしばらく呆けておった。
その後、ワシらは人に姿を変えてオヌシらが守っている町……その頃は、まだ村程の規模じゃったがの…そこの酒場に行って三日間、朝まで飲み続けたもんじゃ…まぁ、途中からはそれも忘れて村人達とどんちゃん騒ぎしとったがの!なーはっは!』
え~~?災害級のモンスターが2体もこの町で自棄酒?
何も起こらなくて良かったな………下手すると、この世界からガーディッシュの町が消えていたかもしんないぞ。
『まぁ、その後、ヤツが来ることは無かったが、風の便りでヤツが魔族の住む大陸を1人で1年かからず平定したと聞いた。そんで『魔王』と名乗り今もふんぞり返っているんじゃろうな』
何て言うか…ライオウと俺達の認識が違う事もあるけど、スケールがデカすぎて良くわかんねぇな。
『おそらく、人間の町を襲っとるのも、自分の手下を使って遊んどるんじゃないのかの?』
迷惑な話だな。
暇潰しで、町や国を潰されたんじゃ洒落にならないぞ。
魔王が遊びのつもりでも、こっちは命懸けだ。
指をくわえて見てる訳にもいかないし、俺の知り合いを死なせたくないからな。
もっと強くならないとな。
ライオウに媚びを売ってでも………何かいやだな。
『エサ』で釣って、今よりも強くなる方法でも聞き出して、守れる強さを手に入れないと……後悔しない様に。
ライオウの話しに一区切りついた所で、俺達は町に戻る事にした。
ちなみに悪魔を倒してから、既に半日近くたっていた。
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