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~第2部~第1章、加速する敵意
第8話、二度目の悪魔戦②
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「オオオオオオ!」
『ドルラアアァァ!』
剣と拳がぶつかり合い激しい連撃が続く。
俺とレツガは、お互いをカバーしながらグレートデーモンとほぼ互角の戦いをしている。
俺とレツガが物理攻撃を加え、グレートデーモンが隙を見せれば、リリムとハクヨウが魔法を撃ち込む。
それを繰り返し、少しずつだがダメージを与えていた。
「ハァアアア!」
魔法を身体に受けて、バランスを崩したの見て、俺は力を込め上段から剣を振り下ろす。
『ドゥルアァア!』
それをグレートデーモンが両腕に魔力を纏い十字受けで防ぐが、俺の剣撃を完全には防ぐ事が出来ずに腕に剣が食い込む。
レツガが間髪入れず、グレートデーモンの背中側に移動し、右の炎の爪と左の氷の爪で攻撃を仕掛けた。
それに反応し右は躱されたが、左の爪は羽に浅くはない傷を入れた。
そして爪の切り傷から徐々に凍り初め広がっていく。
『貴様ら!虫けらの分際で俺様に傷をつけたな!グガアアアアア!』
怒気を帯び、グレートデーモンが憤怒の表情で俺達を睨み付け咆哮を放った。
俺達は一瞬にして身体が硬直し動けなくなる。
「クッ!しまった!咆哮の影響か!」
『死ねぇーーー!ダークブレス!』
グレートデーモンの口から黒い炎が吐き出され、回転しながら周囲に放っていく。
俺とレツガは咆哮の前に距離をとったものの数メートルしか離れていない、一瞬で飲み込まれそうになってしまう。
「≪闘刃≫!!」
ドン!と衝撃が走り光の剣が突如現れて黒い炎を欠き消した。
「大丈夫でゴザルか!?」
町に行って貰ったコウが俺達に追い付き黒い炎を搔き消したのだ。
「コウ!助かった!」
咆哮での硬直も消え再び陣形を整えグレートデーモンに攻撃を仕掛ける。
『虫が1匹増えた所で、俺様に勝てると思っているのか!』
コウに攻撃を相殺されて更に憤るグレートデーモンは、全身に魔力を張り巡らせるとプレッシャーがドンドン増していく。
『俺様を本気で怒らせたな!もう遊びは終わりだ!跡形も残さず消し去ってくれるわ!』
空気が震える位の魔力を放出し、俺に向かって迫ってくる。
右の拳は魔力が集中、圧縮し拳が何倍にも大きく見えた。
俺を狙って大きく拳を振り下ろしてくるが、俺は剣で受けずに躱す。
俺がいた場所には激しい音と衝撃と共に大きなクレーターが出来いた。
グレートデーモンはすぐに拳を振り抜いて連続で攻撃を加えてくる。
ギィィインと甲高い金属音が辺りに響き渡る。
俺は剣に魔力を纏い盾の様にグレートデーモンの拳を受け止めたのだ。
全力の身体強化と魔法を使って耐えるが、それでも衝撃は殺しきれず5メートルほど吹き飛ばされた。
『トドメだぁ!!』
そこにトドメとばかりにグレートデーモンが力を込めて迫る。
「居合い≪参の刃≫!」
ズバアァァンと空気が裂ける音がする。
『グギャアアア!』
コウの居合いによってグレートデーモンの右腕が切り落とされた。
『グルァアアア!』
そして今度はレツガが間髪入れずに炎と氷の爪を振り切り、グレートデーモンの羽を切り裂く。
片や炎が羽を燃やし尽くし、片や氷が羽を被い砕け散る。
これは格上相手の作戦で、ライオウの時の様に俺が時間を稼ぎ、残りの皆が力を溜め攻撃を放ったのだ。
コウ、レツガと続き次は……
「下がって下さーーい!」
リリムの声を聞き、すぐに俺達は距離を取る。
「アブソリュートゼロ~!」
『僕も~!トーーールハンマーーー!』
辺りに鈴の音に似た音が響き渡りグレートデーモンと、その周囲が全て凍りついた。
そして更に巨大な雷がグレートデーモンの体を焼き尽くす。
『グギャアアア!!!』
バリバリと稲妻の光と鼓膜を破壊する程の音が鳴り響き、すぐに静寂が訪れる。
そこは、高圧の電流が流れ高熱で硝子化しまった地面と、絶対零度の氷が砕けてダイヤモンドダストの様にキラキラと舞い落ちる光の粒だけが存在していた。
「終わった……のか?」
「どうでござろう?」
「怪我はしてませんか?」
『マスター、ぼくたちツヨーイ!』
『グルル』(周囲には異常ありません)
グレートデーモンの姿は見えない。
リリムとハクヨウの魔法をまともにくらい消滅したのか?
あまりにも呆気なく終わってしまい、逆に困惑していた。
マップを開き反応を見るも何も出ない。
一応、魔力探知をしてみると小さい反応が見えた。
「ん?微かに魔力を感じるな?」
「どこでゴサル?」
「ん~と、あそこだな」
そこにはコウが切り飛ばしたグレートデーモンの右腕が残っていた。
「おかしいでゴサルな?本体が死んだら、残った部分も消えるハズ、しかも良く見ると大量の魔力が腕に残っているでゴサル」
「あ、あの~マサムネさん?嫌な予感がします」
「あー………多分、これって……」
「「「復活しそう(ですね)だな」」」
その時だった。腕から魔力が溢れだし、それと共に黒い泡の様な物が斬られた場所から吹き出してくる。
そして、数秒後には3メートル程の巨大な黒い塊となるとパァンと割れた。
割れると同時に黒い霧が広がるがすぐに消える。
そして黒い霧の後には、グレートデーモンが完全な状態で復活をしていたのだった。
「やっぱり復活したか!もしかして不死身なのか!?」
「恐らく少しでも身体が残っていると復活するのではゴザらんか?」
「はうぅ、またですかぁ?」
『グァアア!』(今度は塵も残さない!)
『お腹すいたのに!しつこい』
若干、違うベクトルで怒っているヤツもいるが。
しつこいって所は同意する。
『ガハハハハハハ!貴様らごときに殺られる俺様では無い!』
「「「『さっきは死にそうになったくせに』」」」
『グアグア』(そうそう)
俺様にツッコまれ涙目になるグレートデーモン、涙目になっても可愛く無いし、誰得なのよ?
まだ続く様です。
『ドルラアアァァ!』
剣と拳がぶつかり合い激しい連撃が続く。
俺とレツガは、お互いをカバーしながらグレートデーモンとほぼ互角の戦いをしている。
俺とレツガが物理攻撃を加え、グレートデーモンが隙を見せれば、リリムとハクヨウが魔法を撃ち込む。
それを繰り返し、少しずつだがダメージを与えていた。
「ハァアアア!」
魔法を身体に受けて、バランスを崩したの見て、俺は力を込め上段から剣を振り下ろす。
『ドゥルアァア!』
それをグレートデーモンが両腕に魔力を纏い十字受けで防ぐが、俺の剣撃を完全には防ぐ事が出来ずに腕に剣が食い込む。
レツガが間髪入れず、グレートデーモンの背中側に移動し、右の炎の爪と左の氷の爪で攻撃を仕掛けた。
それに反応し右は躱されたが、左の爪は羽に浅くはない傷を入れた。
そして爪の切り傷から徐々に凍り初め広がっていく。
『貴様ら!虫けらの分際で俺様に傷をつけたな!グガアアアアア!』
怒気を帯び、グレートデーモンが憤怒の表情で俺達を睨み付け咆哮を放った。
俺達は一瞬にして身体が硬直し動けなくなる。
「クッ!しまった!咆哮の影響か!」
『死ねぇーーー!ダークブレス!』
グレートデーモンの口から黒い炎が吐き出され、回転しながら周囲に放っていく。
俺とレツガは咆哮の前に距離をとったものの数メートルしか離れていない、一瞬で飲み込まれそうになってしまう。
「≪闘刃≫!!」
ドン!と衝撃が走り光の剣が突如現れて黒い炎を欠き消した。
「大丈夫でゴザルか!?」
町に行って貰ったコウが俺達に追い付き黒い炎を搔き消したのだ。
「コウ!助かった!」
咆哮での硬直も消え再び陣形を整えグレートデーモンに攻撃を仕掛ける。
『虫が1匹増えた所で、俺様に勝てると思っているのか!』
コウに攻撃を相殺されて更に憤るグレートデーモンは、全身に魔力を張り巡らせるとプレッシャーがドンドン増していく。
『俺様を本気で怒らせたな!もう遊びは終わりだ!跡形も残さず消し去ってくれるわ!』
空気が震える位の魔力を放出し、俺に向かって迫ってくる。
右の拳は魔力が集中、圧縮し拳が何倍にも大きく見えた。
俺を狙って大きく拳を振り下ろしてくるが、俺は剣で受けずに躱す。
俺がいた場所には激しい音と衝撃と共に大きなクレーターが出来いた。
グレートデーモンはすぐに拳を振り抜いて連続で攻撃を加えてくる。
ギィィインと甲高い金属音が辺りに響き渡る。
俺は剣に魔力を纏い盾の様にグレートデーモンの拳を受け止めたのだ。
全力の身体強化と魔法を使って耐えるが、それでも衝撃は殺しきれず5メートルほど吹き飛ばされた。
『トドメだぁ!!』
そこにトドメとばかりにグレートデーモンが力を込めて迫る。
「居合い≪参の刃≫!」
ズバアァァンと空気が裂ける音がする。
『グギャアアア!』
コウの居合いによってグレートデーモンの右腕が切り落とされた。
『グルァアアア!』
そして今度はレツガが間髪入れずに炎と氷の爪を振り切り、グレートデーモンの羽を切り裂く。
片や炎が羽を燃やし尽くし、片や氷が羽を被い砕け散る。
これは格上相手の作戦で、ライオウの時の様に俺が時間を稼ぎ、残りの皆が力を溜め攻撃を放ったのだ。
コウ、レツガと続き次は……
「下がって下さーーい!」
リリムの声を聞き、すぐに俺達は距離を取る。
「アブソリュートゼロ~!」
『僕も~!トーーールハンマーーー!』
辺りに鈴の音に似た音が響き渡りグレートデーモンと、その周囲が全て凍りついた。
そして更に巨大な雷がグレートデーモンの体を焼き尽くす。
『グギャアアア!!!』
バリバリと稲妻の光と鼓膜を破壊する程の音が鳴り響き、すぐに静寂が訪れる。
そこは、高圧の電流が流れ高熱で硝子化しまった地面と、絶対零度の氷が砕けてダイヤモンドダストの様にキラキラと舞い落ちる光の粒だけが存在していた。
「終わった……のか?」
「どうでござろう?」
「怪我はしてませんか?」
『マスター、ぼくたちツヨーイ!』
『グルル』(周囲には異常ありません)
グレートデーモンの姿は見えない。
リリムとハクヨウの魔法をまともにくらい消滅したのか?
あまりにも呆気なく終わってしまい、逆に困惑していた。
マップを開き反応を見るも何も出ない。
一応、魔力探知をしてみると小さい反応が見えた。
「ん?微かに魔力を感じるな?」
「どこでゴサル?」
「ん~と、あそこだな」
そこにはコウが切り飛ばしたグレートデーモンの右腕が残っていた。
「おかしいでゴサルな?本体が死んだら、残った部分も消えるハズ、しかも良く見ると大量の魔力が腕に残っているでゴサル」
「あ、あの~マサムネさん?嫌な予感がします」
「あー………多分、これって……」
「「「復活しそう(ですね)だな」」」
その時だった。腕から魔力が溢れだし、それと共に黒い泡の様な物が斬られた場所から吹き出してくる。
そして、数秒後には3メートル程の巨大な黒い塊となるとパァンと割れた。
割れると同時に黒い霧が広がるがすぐに消える。
そして黒い霧の後には、グレートデーモンが完全な状態で復活をしていたのだった。
「やっぱり復活したか!もしかして不死身なのか!?」
「恐らく少しでも身体が残っていると復活するのではゴザらんか?」
「はうぅ、またですかぁ?」
『グァアア!』(今度は塵も残さない!)
『お腹すいたのに!しつこい』
若干、違うベクトルで怒っているヤツもいるが。
しつこいって所は同意する。
『ガハハハハハハ!貴様らごときに殺られる俺様では無い!』
「「「『さっきは死にそうになったくせに』」」」
『グアグア』(そうそう)
俺様にツッコまれ涙目になるグレートデーモン、涙目になっても可愛く無いし、誰得なのよ?
まだ続く様です。
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