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~第2部~第1章、加速する敵意
第5話、ナカマ?
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次の日の朝、俺は起き上がるとハウスから出て亜空間の草原で軽くストレッチをした後、目の前の光景を見て昨日の深夜の事を思い出していた。
◇
『いたいけな年寄をオヌシ等がイジめるから体か痛くてかなわんの~チラッ。何処かに静かに休める所は無いものかの~あいたたた……チラッ』
わざとらしく、爺のフリをしてチラチラ俺を見るデカイ狼、いや駄犬だな。
優しいリリムの言葉もあって仕方なく、そう仕方なく!
俺はハイブラックセイバーウルフという(ハズの)災害級の(ハズの)モンスターを亜空間へ入れる事にした。
◇
それが昨日の事、そして現在。
『グガァ~グガァ~』
亜空間の広い草原のど真ん中でイビキをかき仰向けに寝る災害級の狼を俺は見ている所だ……………何だこれ?
年寄り扱いすると『まだ若い』とか言うクセに。
都合が悪くなると『年寄りをいじめる』と言ってリリムに泣きつく。
マジでたちが悪いぞコイツ!
『おかわり~…ムニャ』
昨日、あれだけ食ったのに夢の中でも食うのかよ!
心でツッコミながらハクヨウとジジイのモンスターコンビが昨日、亜空間に戻ってきたすぐに俺達が保管してあった殆どの食料を腹に納めてしまった事を忘れない。
ちなみに2ヶ月分だ。
いつもの様にハクヨウが『ご飯食べる!』と騒ぎ、それにジジイ犬が『傷を治す為にも食べないとな……ゲホンゲホン』と芝居を始めて、それを見たリリムが心配して、それぞれが腹を満たすまで料理を出し、最後には間に合わないと生肉を出す。
そんなこんなで、ほぼ食料は空なのである。
その為に一度町に行くと話したら『俺は暫くここに居るからなぁ~♪……ゲフッ。それと、ワシはテイムされた訳じゃ無いからの~戦わんからなぁ~その辺よろしく~♪』と、ゲップをしながら居候宣言をした事を思い出すとムカついてくる。
そんなこんなで、皆も起きて来て朝食(スープ、サラダ、パン)をすまし(駄犬とアホウドリは干し肉だけ)て町に行く準備をしていく。
出る時に『まだ足りない』と大食いコンビが騒いでたけど……知るか!
お前らのせいで買い物行く事になったんだからな!
リリムさん?甘やかすのは良くないよ?
あ、いや、怒った訳じゃないから!
泣かなくて良いから!
◇
モンスター組は亜空間の中でお留守番、最初は、全員で来るハズだったがジジイを町に入れる訳には行かないし、1人(1匹)でココに残るのは嫌だ!と駄々をこねやがったから、それで結局モンスター以外のメンバーで町に行く事になった。
「テレポーート!」
一瞬の空間の歪みの後に景色が変わる。
「到着~!」
転移先は、ガーディッシュの町から少し離れた場所、時空間魔法の事はメンバー以外知らないからテレポートでいきなり現れたら大騒ぎになるだろうし、ワザワザ目立つ事もしたくないし(今更感もあるが)
テレポートした場所から歩く事10分、賑やかな喧騒が聞こえてくる。
いつも出入りしていた門が目前に迫り、少し懐かしさを感じる。
「この人々の声を聞けば、戻ったと実感するでゴザルな」
「そうですね。まずはギルドに行って素材を売りに行きましょうか?」
久々の町にテンションが上がってる様だな2人とも。
「そうだな、素材を売って金を作らないとな……大飯ぐらいがいるからな、しかも2匹も。いつもの10倍は用意しないと1ヶ月もたないだろ」
苦笑いしながら言う俺を見て、二人もアイツ等の顔を思い出したのか、「ハハハハハ」と乾いた笑いを浮かべている。
今回の素材はレア度A~Sの物が多いので、それこそ一財産にはなるだろう、ただ食費だけで大半は消えると思うが………
町の人達に声を掛けられながら、俺達3人はギルドに到着する。
ギルドのドアは相変わらず閉まってはおらず、外まで喧嘩をしている声や酒盛りして賑わう声が聞こえてくる。
……まだ朝だぞ?働いてるのかこいつら?
「相変わらずうるせーなここは!」
わざと皆に聞こえる様に声を大きくして入っていく。
「「「「あぁ!?うるせーだ!?」」」」
と、息ぴったりな反応で叫ぶ冒険者達、俺達の姿を見ると、急に態度を変え俺達の周りに集まってくる。
「なんでぇ?帰ってきてたのか?」
と、30代半ばの冒険者が話しかけてくる。
「今着いたとこだよ」と俺が答えると、それを切っ掛けに、何人もの冒険者に質問攻めやら、頭や背中などバシバシ叩かれたりと揉みくちゃにされる。
何故か俺だけだけどな………残る二人は、いつの間にか、避難していてレフィーさんと談笑している。
クッ!裏切られた!
その後、何とか脱出した俺は、髪が滅茶苦茶になったまま、レフィーさんの所へと向かった。(逃げたとも言う)
「レ、レフィーさんお久し振りです」
すっかり疲労困憊の俺を見て、クスクス笑うレフィーさん。
俺が恨めしそうな目をして見ると、舌を出し「ごめんなさい」と謝ってくる。
一瞬で許したのは仕方ない事だろう。
だって男の子だもん!
何故なのか分からんが、リリムに背中をツネられたが…………何で?しかも結構痛いんですけど(泣)
その後は、戻った報告を改めてした後は素材倉庫に向い、貯めていたモンスターの素材を全て出す。
その素材全てが、レア度B以上なので、俺達に付いてきたレフィーと、解体の担当するオッサン達が口を大きく開け数分間、固まっていたのは面白かった。
その他にも炎氷ミスリルのインゴットも少しだけギルドに卸した、何時来るか分からない。魔族やモンスターの襲撃に供えて少しでも戦力を上げておく為だ。
恐らく、剣なら30本位は作れる量だ、後で町の鍛冶屋に頼むと言う事だ。
それだけの数があれば、それなりに戦力が上がるだろう。
俺達は、素材の換金に時間が掛かる事を言われ、ギルドに併設してある酒場で昼休憩している。
本当は、買い物に行きたかったが、大食漢どもの事を考えると、手持ちのお金だと物足りない気がしたのだ。
装備を作る時に散財したしな。
あの食いしん坊コンビに付き合わせたレツガには悪いが、残った干し肉を大量に置いてきたから大丈夫だと思いたい。
てか、知らん!
レツガ、何とか耐えろ!
お土産にデッカイ骨を買っていくから。
◇
そして2時間ほど過ぎ、レフィーさんが2名のギルド職員と共に俺達の所へ重そうな袋を持ってくる。
「マサムネ様、お待たせしました、これが今回の買い取り額になります」
ドシャッ!とテーブルに置かれた重そうな3つの袋、置いた後にレフィーさんが再び話しかける。
「この袋1つに白金貨100が入っております、全部で白金貨300枚、ご確認の上、お納めください。」
考えていた以上の金額だった。
その辺の国家予算並みじゃね?(震え声)
日本円にして300億、ヤベェな。
その後、俺達は1人1袋ずつ確認し無限収納へ入れた。
マジで、こんな大金手が震える。
手に持って歩きたくねーしな。
予想以上の金額に驚きつつも、ギルドを後にして買い物に向かった俺達だった。
ちなみに挙動不審すぎて、何度か衛兵に止められたのは、ある意味仕方ないと思う。
◇
『いたいけな年寄をオヌシ等がイジめるから体か痛くてかなわんの~チラッ。何処かに静かに休める所は無いものかの~あいたたた……チラッ』
わざとらしく、爺のフリをしてチラチラ俺を見るデカイ狼、いや駄犬だな。
優しいリリムの言葉もあって仕方なく、そう仕方なく!
俺はハイブラックセイバーウルフという(ハズの)災害級の(ハズの)モンスターを亜空間へ入れる事にした。
◇
それが昨日の事、そして現在。
『グガァ~グガァ~』
亜空間の広い草原のど真ん中でイビキをかき仰向けに寝る災害級の狼を俺は見ている所だ……………何だこれ?
年寄り扱いすると『まだ若い』とか言うクセに。
都合が悪くなると『年寄りをいじめる』と言ってリリムに泣きつく。
マジでたちが悪いぞコイツ!
『おかわり~…ムニャ』
昨日、あれだけ食ったのに夢の中でも食うのかよ!
心でツッコミながらハクヨウとジジイのモンスターコンビが昨日、亜空間に戻ってきたすぐに俺達が保管してあった殆どの食料を腹に納めてしまった事を忘れない。
ちなみに2ヶ月分だ。
いつもの様にハクヨウが『ご飯食べる!』と騒ぎ、それにジジイ犬が『傷を治す為にも食べないとな……ゲホンゲホン』と芝居を始めて、それを見たリリムが心配して、それぞれが腹を満たすまで料理を出し、最後には間に合わないと生肉を出す。
そんなこんなで、ほぼ食料は空なのである。
その為に一度町に行くと話したら『俺は暫くここに居るからなぁ~♪……ゲフッ。それと、ワシはテイムされた訳じゃ無いからの~戦わんからなぁ~その辺よろしく~♪』と、ゲップをしながら居候宣言をした事を思い出すとムカついてくる。
そんなこんなで、皆も起きて来て朝食(スープ、サラダ、パン)をすまし(駄犬とアホウドリは干し肉だけ)て町に行く準備をしていく。
出る時に『まだ足りない』と大食いコンビが騒いでたけど……知るか!
お前らのせいで買い物行く事になったんだからな!
リリムさん?甘やかすのは良くないよ?
あ、いや、怒った訳じゃないから!
泣かなくて良いから!
◇
モンスター組は亜空間の中でお留守番、最初は、全員で来るハズだったがジジイを町に入れる訳には行かないし、1人(1匹)でココに残るのは嫌だ!と駄々をこねやがったから、それで結局モンスター以外のメンバーで町に行く事になった。
「テレポーート!」
一瞬の空間の歪みの後に景色が変わる。
「到着~!」
転移先は、ガーディッシュの町から少し離れた場所、時空間魔法の事はメンバー以外知らないからテレポートでいきなり現れたら大騒ぎになるだろうし、ワザワザ目立つ事もしたくないし(今更感もあるが)
テレポートした場所から歩く事10分、賑やかな喧騒が聞こえてくる。
いつも出入りしていた門が目前に迫り、少し懐かしさを感じる。
「この人々の声を聞けば、戻ったと実感するでゴザルな」
「そうですね。まずはギルドに行って素材を売りに行きましょうか?」
久々の町にテンションが上がってる様だな2人とも。
「そうだな、素材を売って金を作らないとな……大飯ぐらいがいるからな、しかも2匹も。いつもの10倍は用意しないと1ヶ月もたないだろ」
苦笑いしながら言う俺を見て、二人もアイツ等の顔を思い出したのか、「ハハハハハ」と乾いた笑いを浮かべている。
今回の素材はレア度A~Sの物が多いので、それこそ一財産にはなるだろう、ただ食費だけで大半は消えると思うが………
町の人達に声を掛けられながら、俺達3人はギルドに到着する。
ギルドのドアは相変わらず閉まってはおらず、外まで喧嘩をしている声や酒盛りして賑わう声が聞こえてくる。
……まだ朝だぞ?働いてるのかこいつら?
「相変わらずうるせーなここは!」
わざと皆に聞こえる様に声を大きくして入っていく。
「「「「あぁ!?うるせーだ!?」」」」
と、息ぴったりな反応で叫ぶ冒険者達、俺達の姿を見ると、急に態度を変え俺達の周りに集まってくる。
「なんでぇ?帰ってきてたのか?」
と、30代半ばの冒険者が話しかけてくる。
「今着いたとこだよ」と俺が答えると、それを切っ掛けに、何人もの冒険者に質問攻めやら、頭や背中などバシバシ叩かれたりと揉みくちゃにされる。
何故か俺だけだけどな………残る二人は、いつの間にか、避難していてレフィーさんと談笑している。
クッ!裏切られた!
その後、何とか脱出した俺は、髪が滅茶苦茶になったまま、レフィーさんの所へと向かった。(逃げたとも言う)
「レ、レフィーさんお久し振りです」
すっかり疲労困憊の俺を見て、クスクス笑うレフィーさん。
俺が恨めしそうな目をして見ると、舌を出し「ごめんなさい」と謝ってくる。
一瞬で許したのは仕方ない事だろう。
だって男の子だもん!
何故なのか分からんが、リリムに背中をツネられたが…………何で?しかも結構痛いんですけど(泣)
その後は、戻った報告を改めてした後は素材倉庫に向い、貯めていたモンスターの素材を全て出す。
その素材全てが、レア度B以上なので、俺達に付いてきたレフィーと、解体の担当するオッサン達が口を大きく開け数分間、固まっていたのは面白かった。
その他にも炎氷ミスリルのインゴットも少しだけギルドに卸した、何時来るか分からない。魔族やモンスターの襲撃に供えて少しでも戦力を上げておく為だ。
恐らく、剣なら30本位は作れる量だ、後で町の鍛冶屋に頼むと言う事だ。
それだけの数があれば、それなりに戦力が上がるだろう。
俺達は、素材の換金に時間が掛かる事を言われ、ギルドに併設してある酒場で昼休憩している。
本当は、買い物に行きたかったが、大食漢どもの事を考えると、手持ちのお金だと物足りない気がしたのだ。
装備を作る時に散財したしな。
あの食いしん坊コンビに付き合わせたレツガには悪いが、残った干し肉を大量に置いてきたから大丈夫だと思いたい。
てか、知らん!
レツガ、何とか耐えろ!
お土産にデッカイ骨を買っていくから。
◇
そして2時間ほど過ぎ、レフィーさんが2名のギルド職員と共に俺達の所へ重そうな袋を持ってくる。
「マサムネ様、お待たせしました、これが今回の買い取り額になります」
ドシャッ!とテーブルに置かれた重そうな3つの袋、置いた後にレフィーさんが再び話しかける。
「この袋1つに白金貨100が入っております、全部で白金貨300枚、ご確認の上、お納めください。」
考えていた以上の金額だった。
その辺の国家予算並みじゃね?(震え声)
日本円にして300億、ヤベェな。
その後、俺達は1人1袋ずつ確認し無限収納へ入れた。
マジで、こんな大金手が震える。
手に持って歩きたくねーしな。
予想以上の金額に驚きつつも、ギルドを後にして買い物に向かった俺達だった。
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