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5001話『革命のはじまり』「The beginning of the revolution」

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人間の本位『革命のはじまり』「The beginning of the revolution」

--反撃の祈り--

2023年が終わろうとしている。
真は、曼陀羅の絵を描いた。
元初現佛である。
元初に現れる仏である。
青と赤の剣を持っている。
正邪の剣である。
それを木に彫ろうとした。
木と彫刻刀を買ったが、彫刻刀が中国製なので評判どおり、研がないと切れなかった。
研ぎ石も買った。
今度は、興味本位で3Dプリンタも買った。
何か像を作りたいからである。
だが、元初現佛の像を作るためではない。
やっぱり、本尊は自分の手で彫りたかった。
真は仏像を作りたかった。
(俺にはこんなものしかできない)
(ありきたりでは意味がない。
苦難を背負うような仏を彫ろう)
真は、心に思った。
(3Dプリンタで作るのは何がいいだろう)
女神を描いた。
(※真には、それを作る時間はその後なくなる)
池田先生がなくなったとニュースに流れた。
毎年、死んだとか噂になり思いを巡らせるいた。
(とうとう、天に行く気になったのか)
ふと、真は笑った。
そして、真の人生はここで一度終わりを告げた。
(先生は俺に何も望まなかった。
不詳の師だったな)
真が7・7の選挙の戦いで病気になったからか?
気遣ったのか?
結局、俺が不詳の弟子だったのか。
今度は、自分自身を笑った。

大晦日が来た。
真は、今年、あまり祈っていない。
本当は先生の弔いをしたかったが、真には未来は見えなかった。
彼には祈りしかないのである。

しかし、今年の締めくくりとして、来年のはじまりの勤行をしようと思った。
それは、彼に妙法の心の示唆があったからである。
そんなたいそうなものなのか、そうすることが彼にとって大晦日の恒例行事であったからである。
なんとなくこの世界が妙法に帰依してほしいと思った。
元日、何もなく年は始まった。
雑煮を作ろうと年末から準備をしていた。
うまくできた。
真は、元旦に雑煮を作ろうと生きこんで、昨日遅くまで起きていたので疲れていた。
なぜか寝れない。
夕方が近いように思えた。
テレビをつけ番組表をみた。
お笑い番組がある。
何か笑う気はない。
急に家が揺れた。
その揺れは長く続いたように思う。
テレビは、みな緊急放送に変わった。
(油断した。いつもそうだ)
(先生の誕生日?)
仏が逝くと人を連れていくのか?
まだ、地震がなぜ起こるかわからなかった。
『南無妙法蓮華経』は広宣流布されたのではないのか?
その後、何のタイミングか『すずめの戸締り』の映画のビデオを見た。
要石がいるのか。
真は、何でもできるならしてみようと思った。
非現実に入りかけたが、本当に地震の災害が無くなれば、それは別の話でします。
(そんなルールがあるなら俺が変えてやる)
思いはいつもそんな感じである。

母が階段を登れなくなった。
(俺は、信仰者で誰よりも家族を愛していて、家族は幸せである)
(あの友人より幸せでいた)
(俺が母が死ぬまで幸せに過ごさせる)
震災が落ち着き始めたころ、真は祈り始めた。
「15分。最初はこんなものか」
(真。なぜ祈りだしたの?)
心に声がする。
(それは、神様や仏様が望むからです。
妙法の逆襲です。
時が来たのでしょう)
(真は自由だな)
先生が言ったような気がした。

世界を妙法に帰依さえる。
それは、まず、人を帰依させること。
つまり、世界の人に祈ることです。
真は、リレーション犯である。
祈りは、世界とつながっていると思った。
人はつながっている。
本尊は本尊のリレーション。
人は人のリレーション。
我の肉骨を与えん。
痛みを分かち合わん。
悲しみを分かち合わん。
喜びを分かち合わん。

45分祈れるようになった。
「妙法の逆襲だ!」
(今年は、妙法の逆襲の年だ)

--社会革命--

真は、人間革命の映画を見ていた。
人間革命とは、こんなものか?
信心している人は一応に個人の幸福の追求に終始している。
確かに信仰している人は幸福なのかあもしれない。
せっかく作った政治団体の正大党さえ個人の幸福を追求した政策しかしない。
妙法に帰依している人は幸せかもしれないが、社会は悪人が横行している。
これが、本当に人間革命の結論なのか?
日本は、一見平和であるが、本当に平和な社会なのだろうか?
選択の連続?それは、考えているのではない。
社会を『妙法の革命』として目標を立て、
それに向かって本当に熟考すべきではないか。
真の祈りは続いている。
「先生。人間革命の終着点はこんな世界なのですか?
これが、妙法の社会なのですか?」
真は、本尊に問いかけてみた。
「じゃあ、真はどんな社会を望んでいるの?」
心に声がする。
「私は、何人も、ゆるぎない平和で平等に機会があり努力が報われる社会です。
悩みや苦労はあるかもしれないが、
正しく努力が出来る。
人が希望の持てる正しい社会です」
「そうか。
じゃあ。
真、社会革命をするのがお前の使命だ。
本当に社会を妙法に帰依させてみろ」
「私にできますか?
私には、社会で働くことも政治家になることもできません。
世を捨てました。
出来ると言えば祈ることだけです」
「それでいい。本気で祈って見なさい。
 今いるここが君の世界の歴史の中だ」
真の祈りは目的を得た。


--革命のはじまり--

真は祈りの目的が決まっても、祈りが定まらなかった。
そんなに簡単に一念は定まらない。
(帰命、
妙法への帰命。
はじまりは、人間だ。
下種仏法。
今でも下種が基本なのか?
南無妙法蓮華経は、宇宙の始まりの法。
既に人の心にはあるのではないか?
開目なのである。
人間は進化する。
それが人間革命である。
実在而言死(じつざいにごんし)。
実にあり而(しか)して言葉は死ぬ。
方便なのか?
時の方なのか?
新(あら)たに種を植えるんだ。
革命の種。
正義の種。
そして、真自身が先頭に立たなければならない。
悪に染まってはならない。
正しいことを正しいと間違ったことを間違ってると言えないといけない。
(真、革命のはじまりは何だと思う?)
先生の声がする。
(間違いは間違いといえることです)
見於三界(けんのうさんがい)
三界を見る。
身に仏、神、魔物ありと悟りて善と一致する。
保身と欲望に負けるものが多い。
日本は澱(よど)んだ権力の中で悪を行じている。
それに迎合する信仰者もいる。
それは、正義の者ではない悪の者である。
悪の者は許せない。
そこに社会革命の本当の意義がある。

真は社会に妙法への帰命の一念を送った。
一念が安定してきた。
真の唱題は、通算10時間を超えたころであった。

つづく

Heart position of Human.(Human heart)

「The beginning of the revolution」

--Prayer of counterattack--

The year 2023 is coming to an end.
Makoto drew a picture of a mandala.
The painting is the ``Origin First Appear Buddha''.
It is a Buddha that appears in the origin era.
He has a blue and red sword.
It is the sword of ``just and evil.''

He tried to carve it into wood.
He bought some wood and a chisel, but since the chisel was made in China, it couldn't be cut unless it was sharpened, as everyone said.

He also bought a sharpening stone.
This time, out of curiosity, he also bought a 3D printer.
Because he wants to make some kind of image.

However, it is not for the purpose of creating a statue of the original Buddha.
After all, he wanted to carve the principal image with his own hands.
Shin wanted to make a Buddha statue.
(This is the only thing I can do)
(There is no point in making a typical Buddha statue.
Let's carve a Buddha that bears suffering)
Shin thought to himself.

(What would be good to make with a 3D printer?)
He painted a goddess.
(*Truly, there will be no more time to create it after that)

It was reported on the news that Mr. Ikeda had passed away.
Every year, there are rumors that he died, and Shin thinks about it.
(Did he finally feel like going to heaven?)
Suddenly, Shin laughed.

And here, Shin's life temporarily came to an end.
(My teacher didn't want anything from me.
He was a bad teacher.)
Was it because Shin got sick during the July 7 election battle?
Did he care?
Maybe I was an ungrateful disciple after all.
This time, he laughed at himself.

New Year's Eve has arrived.
Shin hasn't prayed much this year.
He really wanted to mourn for his teacher, but he truly couldn't see a future.
All he can do is pray.

However, as a way to end this year, he decided to do a gongyo to begin next year.
This was because he had a hint of the Mystic Law.
It must have been such a big deal, because it was a customary New Year's Eve event for him.
He somehow wanted this world to follow the Mystic Law.

On New Year's Day, the year started with nothing.
He had been preparing to make zoni since the end of the year.
Well done.
Shin was tired because he stayed up late yesterday to make zoni on New Year's Day.
For some reason he can't sleep.
It seemed to him that evening was near.
He turned on the TV and looked at the program guide.
There's a comedy show.
He doesn't feel like laughing for some reason.

The house suddenly shook.
He thinks the tremors lasted a long time.
All TV stations changed to emergency broadcasts.
(I let my guard down. I always do)
(Teacher's birthday?)
When the Buddha dies, does he take people with him?
He still didn't understand why earthquakes occur.
Wasn't "Namu-myoho-renge-kyo" widely proclaimed and propagated?

After that, he happened to watch a video of the movie ``The Sparrow's Door Shut.''
Need a keystone?
Shin thought he would do whatever he could to stop the disaster.
He was on the verge of unreality, but he really wished there were no more earthquake disasters. That story will be told in another story.
(If there is such a rule, I will change it)
His thoughts are always like that.

His mother can no longer climb the stairs.
(I am a believer and love my family more than anyone else, and my family is happy.)
(I was happier than that friend)
(I will make her happy until her mother dies)
As the earthquake began to subside, Shin began praying.

"15 minutes. Is this what it's like at first?"
(Shin. Why did you start praying?)
There's a voice in his heart.
(This is because God and Buddha desire it.
This is a counterattack of the Mystic Law.
I guess the time has come)
(Shin is free)
It felt like something the teacher had said to him.

Make the world believe in the Mystic Law.
First of all, make people believe.
That is, it is important for him to pray to the people of the world.
Shin is a relationship criminal.
He believed that prayer connects us to the world.
People are connected.
The principal image is the relation of the principal image.
People are relationships.
I will give you my flesh and bones.
Let's share the pain.
Share your sadness.
Let's share the joy.

Now I can pray for 45 minutes.
“Mystical law strikes back!”
(This year is the year when the Mystic Law strikes back)

--Social revolution--

Shin was watching a video of the Human Revolution movie.
Is this what human revolution is?
People who are religious are primarily concerned with the pursuit of personal happiness.
It may be true that those who believe are happy.
Even the newly created political organization, the Seidai Party, only pursues policies that pursue individual happiness.
People who believe in the Mystic Law may be happy, but society is rife with evil people.
Is this really the conclusion of the human revolution?
Japan appears to be a peaceful society, but is it really a peaceful society?
A series of choices? He doesn't think about that.
He set a goal for society as a ``revolution of the Mysterious Law,''
Shouldn't we really think about it?
Shin's prayers continue.

“Teacher. Is this the world the end point of the human revolution?
Is this the society of Mystic Law? ”
Shin asked the principal.
"So, what kind of society does Shin want?"
There's a voice in his heart.
``I want a society where everyone has unwavering peace, equal opportunities, and where their efforts are rewarded.
Although there may be troubles and hardships,
Everyone can do their best.
It's a just society where people can have hope."

"Really.
Well then.
Shin, your mission is to bring about a social revolution.
Really try to convert society to the Mystic Law.”
“Can I do it?
I cannot work in society or become a politician.
I left the world.
All I can do is pray.”
“That’s fine. Pray seriously and see.
The place you are now is the place you will write in the history of this world.''
Shin's prayers found purpose.

--The beginning of the revolution--

Even though Shin had decided on the purpose of his prayer, he could not decide on his prayer.
It's not that easy to make up your mind.

(return to life,
A return to the Mystic Law.
It all starts with humans.
The Buddhist method of planting seeds.
Is it still basic to plant seeds?
Nam-myoho-renge-kyo is the law of the beginning of the universe.
Isn't it already in people's hearts?
It is an opening of eyes.
Humans evolve.

That is the human revolution.
Words die when they actually exist.
(Jitsuzai Nigonshi).
Is it ``Expedient (law of time)''?
Is it the time?
Plant new seeds.
Seeds of revolution.
seeds of justice.

And Shin himself must take the lead.
He must not be infected with evil.
You have to be able to say what's right is right and what's wrong is wrong.
(Shin, what do you think started the revolution?)
Hear the teacher's voice.

(A mistake is saying it's a mistake. That's what's important.)
Three worlds
Look at the three worlds.
Realize that there are Buddhas, gods, and demons in your body and become one with goodness.
Many people give in to self-preservation and desire.
Japan is committing evil acts amidst stagnant power.
There are some believers who agree with this.
It is not the righteous, but the evil.
Evil people cannot be tolerated.
Therein lies the true meaning of social revolution.

Shin sent a message of return to the Mystic Law to society.
His spirit has stabilized.
Shin's chanting time was over 10 hours in total.

to be continued.


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