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657年(斉明3年)、『天の啓示』を得た【葛城王子】は、先ず、既に降嫁している【大田王女】の宮を訪ねた。
「『天の啓示』によると、正室であり、第一夫人のそなた次第である、ということだ。」
「本来なら、この父の名跡は男児である息子達が継ぐのではあるが、如何せん庶子ばかりで、孫に継がせることになろう。」
「故に、そなたの産む男児に期待されるということだ!」
「されど、男児が産まれる保証はない。」
「それ故に、妹達を順次、【大海人】に嫁がせたい。」
「【大御神】によると、妹達の降嫁は、そなたが拒否すれば、御破産となろう!」
「私に、否やはありませぬ!父上の宜しきように御願い申し上げまする!」
「『天の啓示』によると、正室であり、第一夫人のそなた次第である、ということだ。」
「本来なら、この父の名跡は男児である息子達が継ぐのではあるが、如何せん庶子ばかりで、孫に継がせることになろう。」
「故に、そなたの産む男児に期待されるということだ!」
「されど、男児が産まれる保証はない。」
「それ故に、妹達を順次、【大海人】に嫁がせたい。」
「【大御神】によると、妹達の降嫁は、そなたが拒否すれば、御破産となろう!」
「私に、否やはありませぬ!父上の宜しきように御願い申し上げまする!」
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