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  657年(斉明3年)、愛娘【讃良王女】の涙ながらの訴えに、【葛城王子】は考えあぐねた結果、信州・善光寺の【尊光上人】を訪ねた。

【尊光上人】は、『天の啓示』を聞き取れる第一人者として、全国的に有名であった。

勿論、【葛城王子】は、【上人】が【太子夫人】であったことも、様々な超常能力を有することも知らなかった。
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