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 〔208〕608年、【小野妹子】を正使とし、【難波雄成】を副使とする第三次遣隋使が派遣される《2》

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  【第三次遣隋使】は前回同様【小野妹子】が正使として、隋使節【裴世清】の帰国の際、送るカタワら、【国書】を持参した。

『日本書紀』によると、この【国書】の冒頭部には、

『東天皇、敬しんで西皇帝に白す』とある。

とすれば、日本で初めて【天皇号】を使用したのは【太子】ということになる。


  『隋書倭国伝』によれば、

『東王、敬しんで西皇帝に白す』とある。

『隋書』は嘘・偽りを書く理由がないが、『日本書紀』には、中国と日本は対等である、との前提で書かれた節がある。

これは明らかに『隋書倭国伝』が正しいと思われる。
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