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 〔140〕高句麗の高僧【慧慈】を国賓として、国を挙げてもてなし、伊予の温泉に招待した。

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  【日本】という正式国号は、この時代から80年後の【天武天皇】の時代から、使われ出した、と云われている。

それまでは、対外的に【倭国】と称されていた。

尤も、【太子】による後年の『日出ずる処の天子、書を・・・』が【日の本】の起源になっているのは間違いないと思われる。


  その【倭国】始まって以来の国賓として、【高句麗】の高僧【慧慈】を【太子】は国を挙げて、もてなした。

【高句麗】から、『【救世観音菩薩】や【弥勒菩薩】の生まれ変わりかと見紛ミマゴう程、【仏法】に精通している十代の【王太子】が【倭国】にいる!』との報せを何回も受け、いてもたってもおられず、長い船旅で死を賭して、【倭国】に遣って来たのである。

その長旅の疲れを癒やすため、【太子】は【倭国】で唯一の温泉、伊予の湯岡(道後)温泉に招待したのだった。


  







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