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第4章 【橘豊日尊】の【大王位即位】の儀式が【王太后炊屋姫】を始め、王族、大臣、大連、豪族・群臣参列の下、荘重盛大に挙行された!
〔40〕「痛いの、痛いのーっ!遠いお山へ飛んで行けーっ!!」
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【刀自古姫】は父親の名代として、【新大王即位】祝賀の贈答品を荷車3台に分乗させ、【池辺の新宮】へ向かっていた。
【刀自古姫】は、今年10歳になり、馬術も刀剣も、かなりの腕前であり、この時も自ら白馬に跨がって、【蘇我家】の10人の舎人を従えていた。
【新大王家】の【厩戸王太子】とは気心が知れた幼なじみであり、太子個人への贈答品として、もう一頭の白馬を引き連れていた。
・・・【太子】は漢語や三韓語を流暢に話す上、難解な漢文をも読解される・・・
・・・私は会話は何とか出来るが、難解な漢文はとても読めない・・・
・・・その代わり、馬術も剣術も私の方が上手であり、【太子】はまだ初心者だ・・・
・・・早く二人して、乗馬し、一緒に遠出が出来たらいいなぁ・・・
そんな風に思いながら、進んで行くと、道端に、他家の舎人風の人が倒れていた。
近づいてみると、肩口から背中にかけて、刀傷で裂け、かなり出血しており、息も絶え絶えだ!・・
・・・私の『痛いのー飛んでけぇー呪文』で助かるかしら!?・・・
・・・傷口が深すぎて無理かもしれない・・・
・・・母上からも、人前では、使っちゃダメ!と言われているしー・・・
・・・エエーイ!迷っていると、死んじゃう!・・・
姫は右手を太陽に、かざして、その掌を傷口に向けて、
「痛いの、痛いのー!遠いお山へ飛んで行けーっ!!」
【刀自古姫】は、今年10歳になり、馬術も刀剣も、かなりの腕前であり、この時も自ら白馬に跨がって、【蘇我家】の10人の舎人を従えていた。
【新大王家】の【厩戸王太子】とは気心が知れた幼なじみであり、太子個人への贈答品として、もう一頭の白馬を引き連れていた。
・・・【太子】は漢語や三韓語を流暢に話す上、難解な漢文をも読解される・・・
・・・私は会話は何とか出来るが、難解な漢文はとても読めない・・・
・・・その代わり、馬術も剣術も私の方が上手であり、【太子】はまだ初心者だ・・・
・・・早く二人して、乗馬し、一緒に遠出が出来たらいいなぁ・・・
そんな風に思いながら、進んで行くと、道端に、他家の舎人風の人が倒れていた。
近づいてみると、肩口から背中にかけて、刀傷で裂け、かなり出血しており、息も絶え絶えだ!・・
・・・私の『痛いのー飛んでけぇー呪文』で助かるかしら!?・・・
・・・傷口が深すぎて無理かもしれない・・・
・・・母上からも、人前では、使っちゃダメ!と言われているしー・・・
・・・エエーイ!迷っていると、死んじゃう!・・・
姫は右手を太陽に、かざして、その掌を傷口に向けて、
「痛いの、痛いのー!遠いお山へ飛んで行けーっ!!」
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