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第3章 【崇仏論】の【蘇我氏】と、【廃仏論】の【物部氏】との対立!
〔20〕御前において、【蘇我稲目大臣】と【物部尾輿大連】が真っ向対立す!
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この【仏法】信奉問題は極めて重大な案件なので、重臣達の意見も聞く必要があるので、百済特使を一旦、下がらせた。
「この【釈迦仏】金銅像は、百済王が献上してきたものではあるが、信奉すべきかどうか、吾は迷っておる。」
「よって、皆の意見を聞きたい!?」
【蘇我大臣】は立ち上がって、言上した。
「諸外国が皆、尊崇していますものを、我が国だけが信奉しないというのは、如何なものかと!?」
「諸外国を理解するためにも、文化交流はあってしかるべし、と存じまする。」
即座に【物部大連】が立ち上がり、反対論を言上した。
「我が国は、古来より、固有の【天つ神】【国つ神】を尊崇し、春夏秋冬、それぞれ祭拝して来ました。」
「異国の神などを信奉されては、【天神地祇】のお怒りがあり、国家も、みかど御自身も、我々も災いを被ることになりましょう。」
【大臣】は再度、立ち上がり、言上した。
「私は何も、畏れ多くも【天つ神】への信奉を取り止めて、異国の神を信奉しようなどと、そんな大それたことなど、言上してはいませぬ。」
「畏れながら、我が国には【八百万の神々】がおわします。」
「その【八百万神々】に異国の神御一人が入られても、いかほどのことがありましょうや!!」
「この【釈迦仏】金銅像は、百済王が献上してきたものではあるが、信奉すべきかどうか、吾は迷っておる。」
「よって、皆の意見を聞きたい!?」
【蘇我大臣】は立ち上がって、言上した。
「諸外国が皆、尊崇していますものを、我が国だけが信奉しないというのは、如何なものかと!?」
「諸外国を理解するためにも、文化交流はあってしかるべし、と存じまする。」
即座に【物部大連】が立ち上がり、反対論を言上した。
「我が国は、古来より、固有の【天つ神】【国つ神】を尊崇し、春夏秋冬、それぞれ祭拝して来ました。」
「異国の神などを信奉されては、【天神地祇】のお怒りがあり、国家も、みかど御自身も、我々も災いを被ることになりましょう。」
【大臣】は再度、立ち上がり、言上した。
「私は何も、畏れ多くも【天つ神】への信奉を取り止めて、異国の神を信奉しようなどと、そんな大それたことなど、言上してはいませぬ。」
「畏れながら、我が国には【八百万の神々】がおわします。」
「その【八百万神々】に異国の神御一人が入られても、いかほどのことがありましょうや!!」
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