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  第2章 稀代の英才【厩戸王太子】誕生す!!

 〔13〕【厩戸王太子】は生後1ヶ月で、言葉を話し、生後3年で、漢文の【仏法経典】を読破・読解される!

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  【厩戸王太子】は生後1ヶ月で、言葉を話し、その抜群の記憶力と頭の回転の速さに、周囲の大人達は皆、驚嘆した、と云われている。

太子の事績や伝説については、それらが主に掲載されている『日本書紀』等の編纂がすでに、没後1世紀近く近く経っていることや、記紀成立の背景を反映して、脚色が加味されていると思われる。

中でも、「母・間人王女は西方の【救世観音菩薩】が王女の口から入り、【厩戸】を身ごもった」等の「太子出生伝説」は明らかに誇張、脚色されていると思われる。

記紀編纂当時、「既に、中国に伝来していた景教(キリスト教ネストリウス派)の福音書」が伝来していたので、その影響だと云われている。


  更に、平安時代になると、一層脚色され、太子は【救世観音菩薩】や【弥勒菩薩】の生まれ変わりだとか、白馬に乗って空を飛んだとか、未来を予知したとかの荒唐無稽な超人伝説がまことしやかに広まり、最早、 【太子教】の域になってしまった。

しかしながら、稀代の英才であり、桁違いの記憶力を有する、超人的かつ明晰な頭脳を持っていたことは真実であろうと思われる。

生後3年で、多少の誇張はあるかもしれないが、漢文の【仏法経典】を読破・読解された、というのも、そうなると真実なのかもしれない!
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