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第1章 【日御子(卑弥呼)】の直系女人【刀自古姫】の誕生!!
〔4〕「勅命である!」「【蘇我稲目大臣】の嫡男【馬子】と【物部石上贄子大連】の嫡女【鎌姫】は婚礼を挙げるべし!!」
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【欽明大王】は【石上后妃】の助言に従い、前代未聞の【勅命】を出す決断をした。
本来ならば、『大王の司るまつりごとに、女の口は差し挟ませない!』というのが国是なのであるが、聡明な愛妃の言上は、できる限り聞き届けてきた大王であった。
ましてや、家臣の縁談とならば、【后妃】の専権事項であり、尚且つ、この婚姻によって、【物部】【蘇我】の両家が互いにいがみ合うことなく、国政に貢献できるとあれば万々歳ではないか!?
【大王】は先ず、【馬子】を召し出した。
「私【蘇我馬子】、【大王陛下】の御召しにより、参上仕りました。」
「ウム!よくぞ、参った。」
「他でもない。その方の縁談についてじゃ!」
「相手は【物部】の【鎌姫】である!」
【馬子】は、一瞬「ウッ!」と呻いた後、
「【鎌姫殿】は独身女人としては、宮中随一、否、都随一の美女であり、かなりの才媛と承知しております。」
「私個人としては、否やはありませぬ。」
「されど、両家の両親は反対かと!?」
「何を言うか!!」
「【鎌姫】は大乗気で、その方も賛成。」
「当人同士が賛成しておれば、何の問題もなし!」
「親の猛反対など、【大王の勅命】で、一網打尽じゃわい!!」
翌日、【物部大連】と【蘇我大臣】が御前に召し出された。
「【勅命】である!」
「【蘇我稲目大臣】の嫡男【馬子】と【物部石上贄子大連】の嫡女【鎌姫】は婚礼を挙げるべし!!」
本来ならば、『大王の司るまつりごとに、女の口は差し挟ませない!』というのが国是なのであるが、聡明な愛妃の言上は、できる限り聞き届けてきた大王であった。
ましてや、家臣の縁談とならば、【后妃】の専権事項であり、尚且つ、この婚姻によって、【物部】【蘇我】の両家が互いにいがみ合うことなく、国政に貢献できるとあれば万々歳ではないか!?
【大王】は先ず、【馬子】を召し出した。
「私【蘇我馬子】、【大王陛下】の御召しにより、参上仕りました。」
「ウム!よくぞ、参った。」
「他でもない。その方の縁談についてじゃ!」
「相手は【物部】の【鎌姫】である!」
【馬子】は、一瞬「ウッ!」と呻いた後、
「【鎌姫殿】は独身女人としては、宮中随一、否、都随一の美女であり、かなりの才媛と承知しております。」
「私個人としては、否やはありませぬ。」
「されど、両家の両親は反対かと!?」
「何を言うか!!」
「【鎌姫】は大乗気で、その方も賛成。」
「当人同士が賛成しておれば、何の問題もなし!」
「親の猛反対など、【大王の勅命】で、一網打尽じゃわい!!」
翌日、【物部大連】と【蘇我大臣】が御前に召し出された。
「【勅命】である!」
「【蘇我稲目大臣】の嫡男【馬子】と【物部石上贄子大連】の嫡女【鎌姫】は婚礼を挙げるべし!!」
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