倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

第２３章 【トヨの国の乱】及び【塩飽水軍の叛乱】は【連合国家・倭国】の統治の難しさを露呈した！！

〔３１８〕【日御子】は【ハヤテ】の【１年後】及び【２年後】を予知してみたが、外見上の変化はなかった！

　【日御子】は【ハヤテ】の外見上の変化を予知してみたが、【死病】の兆キザしは見抜けなかった。

いくら、【日御子】の【予知能力】をもってしても、【体内透過視力】のない【日御子】の限界であった。


されど、２年後の【ハヤテ】は初期の【癌細胞】が徐々に増殖していたのである。

そう思って、【ミランダ】を呼び寄せ、【日御子の予知】と【ミランダの体内透過視力】を【言霊交信神技】で連結させて【ハヤテ】の体内を診てみたが、無駄であった！

【ミランダ】の【体内透過視力】は極小の細胞レベルの変異は見抜くことが出来なかったのである。



　　「【日御子】様！」
「父上の【死病】の件は、父上自身もご存知なのでしょうか？」


「これは家族の間の内輪の問題であるが故、私のことは【母上】と呼びなさい！」
「この【死病】のことは、そなたの父上自身も知らない！」
「知っているのは、私とそなたの２人だけじゃ！」


「でも、いずれは父上本人に知らせるのでしょう？」


「いつ、知らせるべきか、迷っている。」
「それ以前の問題として、他人の未来【予知】なら百発百中なのに、身内のこととなると、【感情】が邪魔するのか、十中八九しか当たらない！」
「そなたの父上の【死病】の件も、ただひたすら、間違いであることを望むばかりじゃ！」