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第10章 【青龍の牙】の凄まじいまでの破壊力
〔117〕【キララ姫】の弓射技は2射のみで【丞相親子】を射殺!!≪1≫
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その待ち伏せする竹林は、ハヤテらが陣取る丘の上から丞相の屋敷までの距離の、倍近い地点であった。
【ミカ姫本人】も、弓射は未経験ながら、【丞相親子の逃走】を言い出した責任上、また、【キララ姫の弓射】の腕前にも興味があったので、【鷹の爪70名】に帯同する事にした。
丞相の屋敷が炎上し、その周囲一帯が火の海と化す直前、兵達が三々五々、逃げ出して来た。
屋敷の炎上によって、月明かりよりは幾分明るいとはいえ、逃げ出す人の区別は出来ても、顔の識別までは困難かと思われた。
【ミカ姫】はその点を危惧すると、
「大丈夫よ!」
「私は【夜眼】も【遠目】も効くから、波止場で見た顔の識別ぐらい簡単よ!」
と、【キララ姫】は自信満々に言ってのけた。
・・・弓射の腕前も、その口並みにあれば、いいのだけれど・・・
【ミカ姫】はそう思ったが、敢えて口には出さなかった。
先頭集団が、竹林前に逃げ出して来ると、母親の【マリン妃】は、流石【百発百中】全射的中しているが、【キララ姫】は丞相狙いか、まだ1射も射ていない。
「ほーら、来たわよ!」
「手前の一団のひとつ向こうの十数人の真ん中!」
と、叫びながら、弓を大きく引き絞って、射た!
・・・アッ!外れた・・・
・・・口ほどにもないわね・・・
と、ミカが思った矢先、キララの矢は急速カーブで、他の警護兵を避けながら、丞相の首を突き刺していた。
【ミカ姫本人】も、弓射は未経験ながら、【丞相親子の逃走】を言い出した責任上、また、【キララ姫の弓射】の腕前にも興味があったので、【鷹の爪70名】に帯同する事にした。
丞相の屋敷が炎上し、その周囲一帯が火の海と化す直前、兵達が三々五々、逃げ出して来た。
屋敷の炎上によって、月明かりよりは幾分明るいとはいえ、逃げ出す人の区別は出来ても、顔の識別までは困難かと思われた。
【ミカ姫】はその点を危惧すると、
「大丈夫よ!」
「私は【夜眼】も【遠目】も効くから、波止場で見た顔の識別ぐらい簡単よ!」
と、【キララ姫】は自信満々に言ってのけた。
・・・弓射の腕前も、その口並みにあれば、いいのだけれど・・・
【ミカ姫】はそう思ったが、敢えて口には出さなかった。
先頭集団が、竹林前に逃げ出して来ると、母親の【マリン妃】は、流石【百発百中】全射的中しているが、【キララ姫】は丞相狙いか、まだ1射も射ていない。
「ほーら、来たわよ!」
「手前の一団のひとつ向こうの十数人の真ん中!」
と、叫びながら、弓を大きく引き絞って、射た!
・・・アッ!外れた・・・
・・・口ほどにもないわね・・・
と、ミカが思った矢先、キララの矢は急速カーブで、他の警護兵を避けながら、丞相の首を突き刺していた。
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