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第6章 燦然と光り輝く【タニハ王家の至宝・紅玉】
〔55〕「あんな【色魔の好色漢】嫌でござりまする!!」≪1≫
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半月後、ミアンカ姫は、母親でもある陛下の呼び出しを受けた。
「そなたの縁談が決まりました。」
「お相手は【ツモ国のナム王太子】です。」
ミアンカ姫は顔面蒼白となり、叫んだ。
「あんな【色魔の好色漢】嫌でござりまする!!」
「口を慎みなさい!」
「何という下品な言葉!?」
「誰の入れ知恵ですか!?」
「【日輪の女神様】が仰いました!」
「お黙りなさい!」
「言うに事欠いて、畏れ多くも【日輪の女神】を口実にするとは!」
「自室にて謹慎していなさい。」
ミアンカ姫は泣きながら退出した。
入れ替わりに【大御所】が参内して来た。
「大声が外にまで聞こえておったぞ!」
「イヤハヤ、我が娘も我が孫も共に【頑固者】じゃて・・・」
「【似た者親子】とはよくぞ、言うたものよ!」
「それは母親譲りですわ。」
「【天孫族随一の頑固者・女傑の娘】ですもの。」
「ワッハッハッハッ!」
「あの頃は【頑固者】であればこそ、これほど広大な国土を【無血統一】出来たんじゃよ!」
「されど、孫娘達の【縁談】は慎重な上にも慎重を期さなければのォー!」
「何しろ、【若き日輪の御子】の父親になるかもしれない相手じゃぞォー!」
「確かに【ナム王太子】は、古の【孔子の教え】にある【巧言令色鮮仁】に多少当てはまるかと・・・」
「されど、競争率30倍の狭き門に、唯1人選ばれるとあらば、多少の自己顕示欲や弁舌の誇張癖は【可】とすべきでしょう。」
「それに、この半月の間、私も座して無為に過ごしていたわけではありません。」
「大事な【一人娘の縁談】です。」
「【ナム王太子】の発言に虚言や作話がないか、多方面に大勢遣わして【裏】を取っております。」
「この婚姻が決まれば、【王太子】の地位を弟御に譲り、婿養子になるということも、また、当初は反対していたわが国の重臣達も、今では、私を含め、全員賛成しております。」
「まっ、そこまで言うのなら、心配なかろう。」
「いずれにせよ、【娘の婚姻】は陛下の専権事項じゃからのゥー!」
「そなたの縁談が決まりました。」
「お相手は【ツモ国のナム王太子】です。」
ミアンカ姫は顔面蒼白となり、叫んだ。
「あんな【色魔の好色漢】嫌でござりまする!!」
「口を慎みなさい!」
「何という下品な言葉!?」
「誰の入れ知恵ですか!?」
「【日輪の女神様】が仰いました!」
「お黙りなさい!」
「言うに事欠いて、畏れ多くも【日輪の女神】を口実にするとは!」
「自室にて謹慎していなさい。」
ミアンカ姫は泣きながら退出した。
入れ替わりに【大御所】が参内して来た。
「大声が外にまで聞こえておったぞ!」
「イヤハヤ、我が娘も我が孫も共に【頑固者】じゃて・・・」
「【似た者親子】とはよくぞ、言うたものよ!」
「それは母親譲りですわ。」
「【天孫族随一の頑固者・女傑の娘】ですもの。」
「ワッハッハッハッ!」
「あの頃は【頑固者】であればこそ、これほど広大な国土を【無血統一】出来たんじゃよ!」
「されど、孫娘達の【縁談】は慎重な上にも慎重を期さなければのォー!」
「何しろ、【若き日輪の御子】の父親になるかもしれない相手じゃぞォー!」
「確かに【ナム王太子】は、古の【孔子の教え】にある【巧言令色鮮仁】に多少当てはまるかと・・・」
「されど、競争率30倍の狭き門に、唯1人選ばれるとあらば、多少の自己顕示欲や弁舌の誇張癖は【可】とすべきでしょう。」
「それに、この半月の間、私も座して無為に過ごしていたわけではありません。」
「大事な【一人娘の縁談】です。」
「【ナム王太子】の発言に虚言や作話がないか、多方面に大勢遣わして【裏】を取っております。」
「この婚姻が決まれば、【王太子】の地位を弟御に譲り、婿養子になるということも、また、当初は反対していたわが国の重臣達も、今では、私を含め、全員賛成しております。」
「まっ、そこまで言うのなら、心配なかろう。」
「いずれにせよ、【娘の婚姻】は陛下の専権事項じゃからのゥー!」
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