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ネクストワールド
好吃!台湾!
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◆◆◆
嗅いだことのない香辛料
見たことのない食材や食べ物
そして時々鼻に抜ける、独特でオリエンタルなお香の匂い……
今までに私はこんなにいろいろ入り交じった空間を体感したことはあっただろうか。
茜は里岡に託されたハンディカムを片手に、九份の街を歩いていた。
この辺りは台北市内から西に位置していて、山の中にある人気の観光スポットだ。標高もそれなりなので、今にも雲に手が届きそうな近さを感じる。
狭い路地には赤提灯がびっしりと掛かっていて、派手な装飾の土産物や食べ歩きスナックなどの店が、ところ狭しと ひしめき合っている。見たことのない不思議な形状をした団子を売っていると思えば、隣ではワイルドな状態で肉類が販売される商店があったりする。始めてきたハズの場所なのに、何だか前にも訪れたことがあるような気分に錯覚してしまう。
「御堂さん。あんまりカメラに気を取られると転ぶから。気をつけて。この辺りは段差が多いから 」
「……わかってるって。でもカメラ回すのも仕事だから 」
茜は額に汗を浮かべながら、両サイドに広がる様々な店の光景を、左右にカメラを振りながらひたすら収録し続けた。この画が使われることはほぼないだろうが、それでも素材は一つでも多い方がいい。
そんな茜の様子を、林は後方から難しい顔をしながら逐一 観察していた。前方は不注意状態だし、人も多い。なのに彼女はその間を縫うように、スタスタと進んでいく。
この人混みをすり抜ける能力の高さは、日本人のポテンシャルなのだろう……
だけど次の瞬間、いきなり前を歩く茜の頭がガクリと下方に落ちるのが、林にはスローモーションで見えたら。そしてそれとほぼ同時にもはや反射の領域で茜のリュックを掴むと、彼女身体をを支えていた。
「……大丈夫? 」
「あっ、リンリン。ありがとう。ちょっと足元が滑っちゃって 」
「滑った? 痛いとこない? 足捻ったりとかは平気? 」
「うん、大丈夫。リンリンが押さえてくれたから。もっとちゃんと気を付けるね 」
「もう少しで最初の取材先だから。怪我すんな 」
「……なっ 」
一瞬優しいかと思えば、何で突然雑な扱いをするのっッ。この男と来たらっッ。
茜は若干ムッとしながら、思わず林を振り返った。林は茜の態度に一瞬ギョットした表情を浮かべたが、それを軽く無視すると少し先を指差した。
「あそこが一軒目の店だから 」
「ああ、そうなんだ。りょーかい 」
茜はプイッとしながらも、カメラを確認すると今度はゆっくり歩き出した。有名な店らしく、辺りには人だかりができていた。
「うわー、おいしそー 」
ここは魚丸湯とゆう、魚のつみれのスープを出す店だった。このジメジメした夏でも、これだけ人気なのだ。予め林がコーディネートしてくれているお陰もあってか、取材の導入はスムーズだった。二人は先に店のイートインスペースの一角に荷物を置き、体制を整えた。
「後で、外観と厨房もカメラ回していいって 」
「よかった、ありがとう…… 」
「で、 魚丸湯は幾つ頼もうか? 」
「私はひとつで。リンリンも食べるなら、二つかな? 」
「俺は……仕事中だから、ここでは食べない 」
「そっか。じゃあ一個だね 」
林は茜の発言を聞くと、少し心配そうな表情を浮かべた。
「撮影用は、要らないの? 」
「まあ、スタッフいたら食べる人がいるからシズル用は別に頼むけどね。でもまあ、勿体ないしね。これから何件も回るし 」
「そう…… じゃあ注文してきます…… 」
「あっ、リンリン、ちょっと待って 」
茜は席を立つ林を慌てて引き留めると、こう注文を追加した。
「めっちゃくちゃ熱くしてもらって。特にスープ 」
「……わかりました 」
林がカウンターで順番を待っている間、茜は再び静かに己と戦っていた。
リュックからミニ三脚を取り出すと、明らかに不馴れな手つきでカメラを固定し始めた。水平は取れていないけれど、どうせスープは俯瞰で取るからカメラを振ってしまえば誤魔化せる。幸い店のテーブルは色の濃いめの木製だから、背景に持ってくれば湯気はある程度は目立つだろう。
「……御堂さん、お待たせしました 」
「リンリンありがとう 」
林が席に戻ると、茜はカメラの前で白いボードを置き、何やらパチパチとカメラのボタンを押していた。それに合わせて画面の色は淡かったり暗かったりと変化をみせた。
「それは……? 」
「一応室内で寄り撮るから、ホワイトバランス取り直してる…… 」
「はあ? 」
「あっ、ごめん、詳しくは後で説明するね。早くしないと湯気が死んじゃうから…… 」
茜はカメラの前に出来立ての魚丸湯を置くと、素早く録画ボタンを押した。そして三十秒ほどすると箸で団子を二つに割り、断面をレンゲに乗せて今度はレンズの前で制止した。息を止めて、ひたすら手元が震えないように画面だけを見つめている。そんな茜の怪しい行動は皆の気を引いたのか、気づくと辺りには人だかりができていた。
「シズルはオッケーと! ちょっ、リンリン悪いけど次は手を貸してもらってもいい? 」
「はい? 」
林は人が変わったような茜に圧倒されつつも、言われるがままに椅子に座りビデオカメラを渡された。茜はビューファーを自分の方に向けると、そちら側からテキパキと画角とフォーカスを合わせて、先ほどの魚丸湯を手に取った。
「……こんなもんか。ちょっとそこから動かさないでね。持ってるだけでいいから 」
「ええ…… 」
「じゃあ録画ボタン、赤いところ押してもらっていい? 」
「あっ、はい。押しました…… 」
林の押しましたの声とビデオカメラのタリーランプを確認すると、茜は何拍か置いて 急にアナウンサーモードになった。
「スープの香りでは、いいお出汁の香りがしますね。まずはお魚のお団子からいただきまーすー! ふーふー、んっ、美味しいっ! つみれはフワフワしてて、噛むほどにカジキの旨味が口一杯に広がりますねぇー! 」
茜はコメントをした後、しばらくレンズを凝視した。林は何が何だかよくわからなかったが、茜はそんな彼の様子は気にすることなく、そちら側からカメラを操作し収録したVTRを確認すると、一人でオーケーかなとな納得した。
「アナウンサーって、こんなこともするんだね 」
「普段は全然しないよ。今はディレクターも技術さんもいないから。ほぼ見よう見マネ。シズルのお箸の持ち上げはやることあるけどね 」
「……そうなんだ 」
「あっ、でも一応知識はあるんだよ。万一に備えては、勉強はしてるから。でもカメラのフォーカスの取るの甘いし、画角も決まらないし。照明もないから、光量も足りなかったかなとは思うんだけど 」
「…… 」
林は茜の発言を何となく理解すると、ふーんと言いながら相槌を売った。里岡は彼女のスキルをわかった上で、先発させたのだろうか…… いや、もはやそんなことは愚問である気がした。
「この魚のお団子、本当に美味しい…… リンリン本当にいらなかったの? 」
撮影で使用した魚丸湯は、まだ熱かった。カメラはもう回してはいなかったが、茜は美味しそうに残りのスープを味わった。
「俺は別に…… いつでも食えるし。御堂さんこそ、今日初の食事でしょ。苦手じゃなかったら楽しんでください 」
「そっか、それは…… ちょっと残念 」
「……何故ですか? 」
「美味しいものは誰かと共有したほうが、後から思い出したときに楽しいから 」
茜はさらりとそう話すと、また普通に食事を続けた。ツアーコンダクターが客と一緒に食事を取らないのは理解はしているが、一人だけものを食べるというのは本能的に気が引けた。
「……それは、確かにそうだね 」
林は静かに席を立った。
しまった……
私は何か変なことを言ってしまったのだろうか。
茜は少し緊張しながら、林を見上げた。
もしかしたら食事中は遠慮して、外に出てしまうのではないだろうか。
いや、でも待てよ?
もしかしてリンリンは いま財布を手に取った……よね?
「里岡さんたちには、内緒にして 」
「……へっ? 」
「俺も、ここの魚丸湯は好きだから。クルーが来るまでは、一緒に昼飯を食うわ 」
「いいの……? 」
「別にいいよ。多分いま俺、ツアコンって言うよりADって感じだし 」
「リンリンがADって…… 」
茜は爆笑しかけて、慌てて口をつぐんだ。こんな横柄なビジネスツンデレ野郎は、少なくともまだ出会ったことはない。彼がどういうつもりでこんな発言をしたかはわからないが、ちょっとはユーモアがある 人柄であることは安心した。
「……別に君のために そうする訳じゃないけど。一人旅をしてるわけでもないのに、一人で飯食うのもつまらないだろ 」
林はそう言うと、また再びカウンターに向かい歩き出した。
適切なパーソナルスペースは、ときに少しだけ心地がいい。
茜はそんなことを一瞬だけ思ったが、ここは素直にその気遣いに感謝して暫くレンゲを置くことにした。
嗅いだことのない香辛料
見たことのない食材や食べ物
そして時々鼻に抜ける、独特でオリエンタルなお香の匂い……
今までに私はこんなにいろいろ入り交じった空間を体感したことはあっただろうか。
茜は里岡に託されたハンディカムを片手に、九份の街を歩いていた。
この辺りは台北市内から西に位置していて、山の中にある人気の観光スポットだ。標高もそれなりなので、今にも雲に手が届きそうな近さを感じる。
狭い路地には赤提灯がびっしりと掛かっていて、派手な装飾の土産物や食べ歩きスナックなどの店が、ところ狭しと ひしめき合っている。見たことのない不思議な形状をした団子を売っていると思えば、隣ではワイルドな状態で肉類が販売される商店があったりする。始めてきたハズの場所なのに、何だか前にも訪れたことがあるような気分に錯覚してしまう。
「御堂さん。あんまりカメラに気を取られると転ぶから。気をつけて。この辺りは段差が多いから 」
「……わかってるって。でもカメラ回すのも仕事だから 」
茜は額に汗を浮かべながら、両サイドに広がる様々な店の光景を、左右にカメラを振りながらひたすら収録し続けた。この画が使われることはほぼないだろうが、それでも素材は一つでも多い方がいい。
そんな茜の様子を、林は後方から難しい顔をしながら逐一 観察していた。前方は不注意状態だし、人も多い。なのに彼女はその間を縫うように、スタスタと進んでいく。
この人混みをすり抜ける能力の高さは、日本人のポテンシャルなのだろう……
だけど次の瞬間、いきなり前を歩く茜の頭がガクリと下方に落ちるのが、林にはスローモーションで見えたら。そしてそれとほぼ同時にもはや反射の領域で茜のリュックを掴むと、彼女身体をを支えていた。
「……大丈夫? 」
「あっ、リンリン。ありがとう。ちょっと足元が滑っちゃって 」
「滑った? 痛いとこない? 足捻ったりとかは平気? 」
「うん、大丈夫。リンリンが押さえてくれたから。もっとちゃんと気を付けるね 」
「もう少しで最初の取材先だから。怪我すんな 」
「……なっ 」
一瞬優しいかと思えば、何で突然雑な扱いをするのっッ。この男と来たらっッ。
茜は若干ムッとしながら、思わず林を振り返った。林は茜の態度に一瞬ギョットした表情を浮かべたが、それを軽く無視すると少し先を指差した。
「あそこが一軒目の店だから 」
「ああ、そうなんだ。りょーかい 」
茜はプイッとしながらも、カメラを確認すると今度はゆっくり歩き出した。有名な店らしく、辺りには人だかりができていた。
「うわー、おいしそー 」
ここは魚丸湯とゆう、魚のつみれのスープを出す店だった。このジメジメした夏でも、これだけ人気なのだ。予め林がコーディネートしてくれているお陰もあってか、取材の導入はスムーズだった。二人は先に店のイートインスペースの一角に荷物を置き、体制を整えた。
「後で、外観と厨房もカメラ回していいって 」
「よかった、ありがとう…… 」
「で、 魚丸湯は幾つ頼もうか? 」
「私はひとつで。リンリンも食べるなら、二つかな? 」
「俺は……仕事中だから、ここでは食べない 」
「そっか。じゃあ一個だね 」
林は茜の発言を聞くと、少し心配そうな表情を浮かべた。
「撮影用は、要らないの? 」
「まあ、スタッフいたら食べる人がいるからシズル用は別に頼むけどね。でもまあ、勿体ないしね。これから何件も回るし 」
「そう…… じゃあ注文してきます…… 」
「あっ、リンリン、ちょっと待って 」
茜は席を立つ林を慌てて引き留めると、こう注文を追加した。
「めっちゃくちゃ熱くしてもらって。特にスープ 」
「……わかりました 」
林がカウンターで順番を待っている間、茜は再び静かに己と戦っていた。
リュックからミニ三脚を取り出すと、明らかに不馴れな手つきでカメラを固定し始めた。水平は取れていないけれど、どうせスープは俯瞰で取るからカメラを振ってしまえば誤魔化せる。幸い店のテーブルは色の濃いめの木製だから、背景に持ってくれば湯気はある程度は目立つだろう。
「……御堂さん、お待たせしました 」
「リンリンありがとう 」
林が席に戻ると、茜はカメラの前で白いボードを置き、何やらパチパチとカメラのボタンを押していた。それに合わせて画面の色は淡かったり暗かったりと変化をみせた。
「それは……? 」
「一応室内で寄り撮るから、ホワイトバランス取り直してる…… 」
「はあ? 」
「あっ、ごめん、詳しくは後で説明するね。早くしないと湯気が死んじゃうから…… 」
茜はカメラの前に出来立ての魚丸湯を置くと、素早く録画ボタンを押した。そして三十秒ほどすると箸で団子を二つに割り、断面をレンゲに乗せて今度はレンズの前で制止した。息を止めて、ひたすら手元が震えないように画面だけを見つめている。そんな茜の怪しい行動は皆の気を引いたのか、気づくと辺りには人だかりができていた。
「シズルはオッケーと! ちょっ、リンリン悪いけど次は手を貸してもらってもいい? 」
「はい? 」
林は人が変わったような茜に圧倒されつつも、言われるがままに椅子に座りビデオカメラを渡された。茜はビューファーを自分の方に向けると、そちら側からテキパキと画角とフォーカスを合わせて、先ほどの魚丸湯を手に取った。
「……こんなもんか。ちょっとそこから動かさないでね。持ってるだけでいいから 」
「ええ…… 」
「じゃあ録画ボタン、赤いところ押してもらっていい? 」
「あっ、はい。押しました…… 」
林の押しましたの声とビデオカメラのタリーランプを確認すると、茜は何拍か置いて 急にアナウンサーモードになった。
「スープの香りでは、いいお出汁の香りがしますね。まずはお魚のお団子からいただきまーすー! ふーふー、んっ、美味しいっ! つみれはフワフワしてて、噛むほどにカジキの旨味が口一杯に広がりますねぇー! 」
茜はコメントをした後、しばらくレンズを凝視した。林は何が何だかよくわからなかったが、茜はそんな彼の様子は気にすることなく、そちら側からカメラを操作し収録したVTRを確認すると、一人でオーケーかなとな納得した。
「アナウンサーって、こんなこともするんだね 」
「普段は全然しないよ。今はディレクターも技術さんもいないから。ほぼ見よう見マネ。シズルのお箸の持ち上げはやることあるけどね 」
「……そうなんだ 」
「あっ、でも一応知識はあるんだよ。万一に備えては、勉強はしてるから。でもカメラのフォーカスの取るの甘いし、画角も決まらないし。照明もないから、光量も足りなかったかなとは思うんだけど 」
「…… 」
林は茜の発言を何となく理解すると、ふーんと言いながら相槌を売った。里岡は彼女のスキルをわかった上で、先発させたのだろうか…… いや、もはやそんなことは愚問である気がした。
「この魚のお団子、本当に美味しい…… リンリン本当にいらなかったの? 」
撮影で使用した魚丸湯は、まだ熱かった。カメラはもう回してはいなかったが、茜は美味しそうに残りのスープを味わった。
「俺は別に…… いつでも食えるし。御堂さんこそ、今日初の食事でしょ。苦手じゃなかったら楽しんでください 」
「そっか、それは…… ちょっと残念 」
「……何故ですか? 」
「美味しいものは誰かと共有したほうが、後から思い出したときに楽しいから 」
茜はさらりとそう話すと、また普通に食事を続けた。ツアーコンダクターが客と一緒に食事を取らないのは理解はしているが、一人だけものを食べるというのは本能的に気が引けた。
「……それは、確かにそうだね 」
林は静かに席を立った。
しまった……
私は何か変なことを言ってしまったのだろうか。
茜は少し緊張しながら、林を見上げた。
もしかしたら食事中は遠慮して、外に出てしまうのではないだろうか。
いや、でも待てよ?
もしかしてリンリンは いま財布を手に取った……よね?
「里岡さんたちには、内緒にして 」
「……へっ? 」
「俺も、ここの魚丸湯は好きだから。クルーが来るまでは、一緒に昼飯を食うわ 」
「いいの……? 」
「別にいいよ。多分いま俺、ツアコンって言うよりADって感じだし 」
「リンリンがADって…… 」
茜は爆笑しかけて、慌てて口をつぐんだ。こんな横柄なビジネスツンデレ野郎は、少なくともまだ出会ったことはない。彼がどういうつもりでこんな発言をしたかはわからないが、ちょっとはユーモアがある 人柄であることは安心した。
「……別に君のために そうする訳じゃないけど。一人旅をしてるわけでもないのに、一人で飯食うのもつまらないだろ 」
林はそう言うと、また再びカウンターに向かい歩き出した。
適切なパーソナルスペースは、ときに少しだけ心地がいい。
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