上 下
80 / 80
神は僕と彼女に祝福を与えた

最終話 僕は彼女と一緒に下呂温泉街に里帰りした

しおりを挟む
しおりを挟む
感想 7

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(7件)

妹小路ヘルヴェティカ
ネタバレ含む
高城蓉理
2021.07.29 高城蓉理

文庫本二冊分のボリュームをお読み頂き、ありがとうございます( ;∀;)感謝の心でいっぱいです。
マーガレットは十年以上温めていた話なので、書ききることが出来て良かったです。
マーガレット先生の話は、イギリスの医学史を調べているときに存在を知りました。
元々 麻愛の設定もマーガレットというミドルネームを決めていたので、一気に世界が開けた感覚がしました。web小説にしては、だいぶ後の方での登場になりましたが、書ききってから登場をさせて良かったです。
佳央理に関しては再従兄弟同士なので、グイグイな感じにはしませんでした。普通の幼なじみなら、押しを強くしたかもしれません(笑)
あの二人はこれからも関係性が続くので、最後は決定的な言葉も描写もなしにしました。また佳央理は途中からアルバートに興味を抱き始めて感も否めません。家族関係で苦労した分、佳央理には新天地のイギリスで幸せになってほしいと思います。

妹小路さんには、執筆中にも励みになる声かけを頂き、とても嬉しかったです。
一人称で書くのは主人公以外の心情を表現するのが難しくて、何度も心が折れましたが、最後まで貫いて良かったです。
ありがとうございました。


解除
ぽんたしろお
ネタバレ含む
高城蓉理
2021.06.30 高城蓉理

ぽんたしろお様
いつも感想を頂戴し、ありがとうございました。
お優しい言葉は、とても励みになっておりました!
私は実は最初からハピエン一択で書いていましたが、若き医者という現実離れした設定を越えるために、彼らには色々と頑張ってもらいました。
agapeとloveで揺れ動く青春というのがこの話で表現したかったことの一つなので、そんなふうに書けていれば良いなと思っています。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

解除
ぽんたしろお

レビューのような感想。

 下呂温泉を地元とする高校生・恒星の一人称で進むストーリー。
両親の大学時代の同級生の娘で、かつ恒星の幼馴染みである麻愛がイギリスからやってきて、下呂の高校に通いだすところから話は始まる。
 天才少女・麻愛は、その才能を発揮し、それゆえ青春らしい青春を送ってこなかった。下呂の地で、恒星の家に下宿しながら、「ごく普通の高校生活」をイギリスに帰国するまでの期間限定で経験する麻愛。
 彼女を家族同様に、なおかつ幼馴染みとして、見守り帰国させることを決心した恒星だったが、麻愛と過ごす時間の中で、その想いを変化させていく。

 女性が医者になれなかった時代、男性と偽って医者として一生を送ったとされるマーガレット・アン・バルクレーと重ね合わせることで麻愛の生きざまが浮き出てくる描写と展開に引き込まれる。
 
 青春時代を、悩み迷う恒星の目を通じ、読者はイギリスから来た麻愛の気持ちを推し量り、見つめることになる。
 恒星の一人称ゆえ、恒星自身の気持ちと麻愛の気持ちがわからない描写にジリジリとしつつ、二人の普通っぽく装った、特別な時間を追体験することになる。
 瑞々しく、かつ、細やかで危うげな青春を、現代の下呂を舞台にして描く小説である。

高城蓉理
2021.06.03 高城蓉理

ぽんたしろお様
この度は長い話をお読み頂き、さらにはレビューのような感想まで頂戴しありがとうございます。
素敵な言葉のチョイスで拙作を紹介して頂き、とても感激しております!
この話は自分が思春期の頃から思い描いてたので、なかなか自分では客観視が出来ないのですが、今回のレビューから今までの方向性や主題は問題なさそうだと感じることができ、安堵を覚えました。
ネタバレありとコメントを頂いていましたが、小説の背表紙の文章のように拙作をまとめて頂いて、ブラインドなんて勿体なさ過ぎるので、
有り難く普通公開をさせて頂きました。
この度は、本当にありがとうございました。

解除

あなたにおすすめの小説

全力でおせっかいさせていただきます。―私はツンで美形な先輩の食事係―

入海月子
青春
佐伯優は高校1年生。カメラが趣味。ある日、高校の屋上で出会った超美形の先輩、久住遥斗にモデルになってもらうかわりに、彼の昼食を用意する約束をした。 遥斗はなぜか学校に住みついていて、衣食は女生徒からもらったものでまかなっていた。その報酬とは遥斗に抱いてもらえるというもの。 本当なの?遥斗が気になって仕方ない優は――。 優が薄幸の遥斗を笑顔にしようと頑張る話です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

【完結】ニュートンの忘れ物

高城蓉理
ライト文芸
●下呂温泉を舞台にした、 優等生女子高生と物理教師のヒトコマです。 ●禁断要素があります。

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。