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魔法って便利だね
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ファリから剣術を学び始めて一週間が経った。
初日は体が筋肉痛でガタガタだったけれど、今はコツを掴んだので、筋肉痛には悩まされていない。
そんなコツあるの? という疑問は最もだ。
そこはそれ、ほら、おれって曲がりなりにも聖女だからさ。
筋肉を鍛えると筋繊維が破壊され傷付き、修復される時に少しづつ太くなる。簡単に説明するとそういう仕組みなわけだ。
筋肉痛が酷いからといって、筋肉が負った傷を普通にヒールで治してしまったら、ただ傷が修復されるだけで筋肉は太くならない。これでは、元の木阿弥だ。
なので、最初は我慢していたのだけれど、よくよく考えたら、直接治療するのではなく、自己治癒力自体を促進させたらいいんじゃないの? ということに気付いたワケだ。
この方法なら、本来修復されるまでに数日かかるところを即時に短縮出来、鍛えられる速度は確実に早まる上に、傷みも感じなくて済む。
マッチョなバディを手に入れられる日も近いっ!
ビバ聖女! スゲーな、魔法!
他にもおれにとっては重大なふたつの懸案事項を魔法が解決してくれた。
ひとつは、風呂問題。
訓練すると、どーしても汗をかく。しかしここは森の中。当たり前だが、風呂なんて無い。
毎日入浴を欠かさ無かったおれとしては、汚れたまま汗まみれで寝ないといけないなんて気持ち悪くて仕方がない。
水魔法を使って水浴び…とかも考えたけれど、冷たい水なのもキツイし、着替えも無いのでずぶ濡れになった後が辛い。
体が綺麗になったとしても、その後にまた汚れた服を着るのも苦痛だ。
やはり、あれだ。浄化だろ。
聖女的には得意ジャンルと言えるんじゃぁないのかな?
そんな考えの元、着ている洋服ごと身体の浄化を試みたら上手くいった。スッキリ、サッパリ。
ビバ聖女! スゲーな、魔法!
テンションが上がって、ファリにも浄化の魔法をかけたら微笑んでお礼を言ってくれた。
喜んで貰えた! 役に立てて嬉しい!
そして一番の問題はやっぱりトイレだ。
ここは危険な森の中だから、ファリに断って周囲を警戒してもらいながら致さねばならないワケだが。
学校のトイレですら落ち着いて致せないのに、外でなんて以ての外。緊張して出るものも出なくなる。
…とか、心配していたワケなんだが。
大どころか小まで全く、もよおさない!
食べる物もしっかり食べて、癒しの水をいっぱい飲んでいるのにも拘らず、一度ももよおさないって、怖くないか?!
異世界に来たせいで、体調がおかしくなってしまってるってこと?
と、かなり不安になっていたんだけれど、おれだけでなく、ファリも用を足していないことに気が付いた。
えっ?! この世界の住人って、排泄しないの?
という疑問で頭がいっぱいになる。
ここは乙女ゲームの世界だし、『アイドルはう◯こしない』的理想がまかり通っていてもおかしくない気もするけれど。
すっごく気になる。
気になるけれども、なんかね、うん、そういうことって聞き辛い。
話題的には勿論だけど、それが常識だった場合、そんな質問をしたら、さすがに記憶喪失では済まされないような気がするんだよな。
ストレートに聞かず、なんとか上手く聞き出せないものか。
しばらく悩んでいたが、いきなりシモの話題から攻めようとするから、不自然さが際立つのであって、食べる方からアプローチすれば、上手く聞き出せるんじゃないのか、と思い至り、食事の際に無邪気を装ってファリに疑問をぶつけてみた。
「ファリー、食べたものってどうなるんだっけ? 食べただけ、筋肉つくかなー? おれ、マッチョになりたい」
モグモグとファリが仕留めた魔獣肉を咀嚼しながら聞いてみる。
肉体を鍛えているから気になるんだよ、あくまでも筋肉つけるためだよ、決してシモの話題ではないよ、と脳内では少々挙動不審にはなっているが、話の入口としては合格ラインではないだろうか?
「マッチョ?」
しまった、マッチョは通じなかったか。
「えっと、マッチョっていうのは、こう、体に筋肉が分厚ーーく付いて、逞しく大きな体つきのことかな」
ゼスチャーで筋肉が盛り上がっているボディを表現して見せながら伝える。
「…残念だがカズアキはマッチョにはなれないだろう」
「えっ!? 何でだよ!?」
本題とズレ始めているが、思わぬところで否定されて、本気で問い返す。
「マッチョになるには、体質が関係するからだ。鍛えれば誰しもがマッチョになるというならば、わたしも既にマッチョであるはずだし、わたしだけでなく、軍に所属している者や冒険者など、普段から鍛えている者全てがマッチョでないとおかしいだろう」
ショックだ…
鍛えたらおれでもマッチョになれると思ってた…
改めて考えてみれば、ファリの話は尤もなんだけど…
ショックを受けていたのが顔に出ていたのだろう。ファリが慰めてくれる。
「筋肉は太く大きくなれば良い、というものでもない。カズアキは柔軟性が高い。しなやかに動けるというのは強味になる。鎧のような筋肉をつけるのを目指すのではなく、柔軟性を生かして素早い攻撃や防御が出来るような鍛え方をすれば強くなれる」
なるほど…
さすがファリ、的確なご指導ありがとうございます!
……って… ハッ! 本来の目的を見失ってしまっていた!
「え…えっと、食べたものが全部筋肉にならなかったら、残りはどこに行くのカナ?」
大分強引に話を戻してみたが、挙動不審になっていないだろうか? 心配。
「それも体質と体調による。肉体に必要な栄養を使った残りは、魔力機関に分解されて魔力に変換される。魔力機関が発達している者は、分解能力も高いので全て体内で分解される。魔力機関が弱っていたり損傷していたりすると、分解しきれなかった残りは体外に排出されることになる」
なるほど。
体調不良じゃなくて、むしろ逆に体調が良いから排泄物が出ないってことなのか。
ファリの話から察するに、体内に魔力を生成する場所があって、それを魔力機関って呼んでいるってことだなんだろうな。
で、おれは聖女だから魔力機関も発達してるってこと?
うーん、でも、おれは元々この世界の住人じゃないのに、魔力機関とかあるのか?
いや、それを言ったら魔力機関がないのに魔法を使えるのも不自然?
元々あったけど、元の世界では認識されていなかった…とか?
それともこちらの世界に来たことで何かが変わった…のか?
よく分からないけど、考えるだけムダな気もする…
まぁ、とにかく、結論、魔法のお陰ってことだな!
ビバ聖女! スゲーな、魔法!
って、それはもういいっての!
とりあえずセルフ突っ込みで自分を諌めておいた。
初日は体が筋肉痛でガタガタだったけれど、今はコツを掴んだので、筋肉痛には悩まされていない。
そんなコツあるの? という疑問は最もだ。
そこはそれ、ほら、おれって曲がりなりにも聖女だからさ。
筋肉を鍛えると筋繊維が破壊され傷付き、修復される時に少しづつ太くなる。簡単に説明するとそういう仕組みなわけだ。
筋肉痛が酷いからといって、筋肉が負った傷を普通にヒールで治してしまったら、ただ傷が修復されるだけで筋肉は太くならない。これでは、元の木阿弥だ。
なので、最初は我慢していたのだけれど、よくよく考えたら、直接治療するのではなく、自己治癒力自体を促進させたらいいんじゃないの? ということに気付いたワケだ。
この方法なら、本来修復されるまでに数日かかるところを即時に短縮出来、鍛えられる速度は確実に早まる上に、傷みも感じなくて済む。
マッチョなバディを手に入れられる日も近いっ!
ビバ聖女! スゲーな、魔法!
他にもおれにとっては重大なふたつの懸案事項を魔法が解決してくれた。
ひとつは、風呂問題。
訓練すると、どーしても汗をかく。しかしここは森の中。当たり前だが、風呂なんて無い。
毎日入浴を欠かさ無かったおれとしては、汚れたまま汗まみれで寝ないといけないなんて気持ち悪くて仕方がない。
水魔法を使って水浴び…とかも考えたけれど、冷たい水なのもキツイし、着替えも無いのでずぶ濡れになった後が辛い。
体が綺麗になったとしても、その後にまた汚れた服を着るのも苦痛だ。
やはり、あれだ。浄化だろ。
聖女的には得意ジャンルと言えるんじゃぁないのかな?
そんな考えの元、着ている洋服ごと身体の浄化を試みたら上手くいった。スッキリ、サッパリ。
ビバ聖女! スゲーな、魔法!
テンションが上がって、ファリにも浄化の魔法をかけたら微笑んでお礼を言ってくれた。
喜んで貰えた! 役に立てて嬉しい!
そして一番の問題はやっぱりトイレだ。
ここは危険な森の中だから、ファリに断って周囲を警戒してもらいながら致さねばならないワケだが。
学校のトイレですら落ち着いて致せないのに、外でなんて以ての外。緊張して出るものも出なくなる。
…とか、心配していたワケなんだが。
大どころか小まで全く、もよおさない!
食べる物もしっかり食べて、癒しの水をいっぱい飲んでいるのにも拘らず、一度ももよおさないって、怖くないか?!
異世界に来たせいで、体調がおかしくなってしまってるってこと?
と、かなり不安になっていたんだけれど、おれだけでなく、ファリも用を足していないことに気が付いた。
えっ?! この世界の住人って、排泄しないの?
という疑問で頭がいっぱいになる。
ここは乙女ゲームの世界だし、『アイドルはう◯こしない』的理想がまかり通っていてもおかしくない気もするけれど。
すっごく気になる。
気になるけれども、なんかね、うん、そういうことって聞き辛い。
話題的には勿論だけど、それが常識だった場合、そんな質問をしたら、さすがに記憶喪失では済まされないような気がするんだよな。
ストレートに聞かず、なんとか上手く聞き出せないものか。
しばらく悩んでいたが、いきなりシモの話題から攻めようとするから、不自然さが際立つのであって、食べる方からアプローチすれば、上手く聞き出せるんじゃないのか、と思い至り、食事の際に無邪気を装ってファリに疑問をぶつけてみた。
「ファリー、食べたものってどうなるんだっけ? 食べただけ、筋肉つくかなー? おれ、マッチョになりたい」
モグモグとファリが仕留めた魔獣肉を咀嚼しながら聞いてみる。
肉体を鍛えているから気になるんだよ、あくまでも筋肉つけるためだよ、決してシモの話題ではないよ、と脳内では少々挙動不審にはなっているが、話の入口としては合格ラインではないだろうか?
「マッチョ?」
しまった、マッチョは通じなかったか。
「えっと、マッチョっていうのは、こう、体に筋肉が分厚ーーく付いて、逞しく大きな体つきのことかな」
ゼスチャーで筋肉が盛り上がっているボディを表現して見せながら伝える。
「…残念だがカズアキはマッチョにはなれないだろう」
「えっ!? 何でだよ!?」
本題とズレ始めているが、思わぬところで否定されて、本気で問い返す。
「マッチョになるには、体質が関係するからだ。鍛えれば誰しもがマッチョになるというならば、わたしも既にマッチョであるはずだし、わたしだけでなく、軍に所属している者や冒険者など、普段から鍛えている者全てがマッチョでないとおかしいだろう」
ショックだ…
鍛えたらおれでもマッチョになれると思ってた…
改めて考えてみれば、ファリの話は尤もなんだけど…
ショックを受けていたのが顔に出ていたのだろう。ファリが慰めてくれる。
「筋肉は太く大きくなれば良い、というものでもない。カズアキは柔軟性が高い。しなやかに動けるというのは強味になる。鎧のような筋肉をつけるのを目指すのではなく、柔軟性を生かして素早い攻撃や防御が出来るような鍛え方をすれば強くなれる」
なるほど…
さすがファリ、的確なご指導ありがとうございます!
……って… ハッ! 本来の目的を見失ってしまっていた!
「え…えっと、食べたものが全部筋肉にならなかったら、残りはどこに行くのカナ?」
大分強引に話を戻してみたが、挙動不審になっていないだろうか? 心配。
「それも体質と体調による。肉体に必要な栄養を使った残りは、魔力機関に分解されて魔力に変換される。魔力機関が発達している者は、分解能力も高いので全て体内で分解される。魔力機関が弱っていたり損傷していたりすると、分解しきれなかった残りは体外に排出されることになる」
なるほど。
体調不良じゃなくて、むしろ逆に体調が良いから排泄物が出ないってことなのか。
ファリの話から察するに、体内に魔力を生成する場所があって、それを魔力機関って呼んでいるってことだなんだろうな。
で、おれは聖女だから魔力機関も発達してるってこと?
うーん、でも、おれは元々この世界の住人じゃないのに、魔力機関とかあるのか?
いや、それを言ったら魔力機関がないのに魔法を使えるのも不自然?
元々あったけど、元の世界では認識されていなかった…とか?
それともこちらの世界に来たことで何かが変わった…のか?
よく分からないけど、考えるだけムダな気もする…
まぁ、とにかく、結論、魔法のお陰ってことだな!
ビバ聖女! スゲーな、魔法!
って、それはもういいっての!
とりあえずセルフ突っ込みで自分を諌めておいた。
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