2001年未来の旅

しんたろう

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3章~火星~砂の惑星

時とともに~火星の夜明け

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火星に長く雨が降り注ぎ、その雨は地球と違い大して恵まれた大雨ではなかったが、
短い期間のうちに少しの川ができた。
祐樹は川を見つめながら、一樹の植えた植物を見ていた。多くは枯れてしまったが、
それは仲間達も絶望していた。
だがそんな中、ある日祐樹は川を見つめていると、川沿いのほとりに苔が生えてきているのを確認して、それを黙って育てていた。
やがて川の周りには小さな植物が生えはじめた。
それはゆっくりだったが、祐樹は一樹の地球から残した植林の技術をつかって、その植物を肥料を考え、大切に育てはじめた。
その植物たちが育っていくのを、祐樹は日記に残す日々を送っていた。

はじめて地球の陸に上がった植物もこうだったのかな・・・

そう思った。
植物学を学んでいた仲間の一人がこまかく植物を見る。

「病気の心配もなさそうだ、この星ではまだ細菌もいない」

やがて10年の月日が流れた・・・
植物は多く育ち、小さな森ができた。祐樹は朝森で目が覚めると霧がたちこめていた。
この星の朝はいつも霧に覆われている。
雨がたくさん降りだしてせいだ。
火星の雨は植物を豊潤にさせた。
ある夜、祐樹は火星に多くの無数の流星が落ちているのを見た。
流星は紫色の輝く光を放って無数に落ちている。

「火星は彗星が多く落ちる、あの流星は彗星が火星の大気の触れてもえつきるからだよ」友人は言った。

「信じれないほどすごく綺麗だ、美しい・・・」祐樹は言った。

祐樹達はやがて土地を使って多くの果実の栽培をはじめた。
火星で灌漑農法が実施されていた。
やがて祐樹にも子供が産まれた。
祐樹の子供が「国家論」を読んでいて、中年の仲間がその本を取り上げて祐樹に注意した。

「そうゆう考えだけは子供に教えるのはやめてくれないかな、そうゆう思想だけは自由のために取り締まる、この星は自由なのはわかってくれ、国家がなくても人間は自由を維持するために様々な事があるのはわかってくれ」

そして子供に言った、

「君のおじいさんが地球を捨てて、宇宙まで来たのに少しは学んだらどうなんだ、
俺たちは地球の地球の初めの人間と違って地球の負の知識も歴史についても知りつくしている人間なんだぞ!」

そして「この時代を宇宙で1番よかったと思う時代にはさせないぞ、人間が1番自由だった時代、安らぎがあった時代、権力もなかった時代、国家とゆうものもなかった時代、1番いい時代ができつつあるじゃないか。毎日遊んでいれる時代。新生代のように」そして

「この火星は宇宙で唯一、人間が住める星になれたんだ。
地球と違い、いろんな犯罪でもする奴がいるから、人間はそれをまとめる人間が必要なんだが、だからといって地球のように支配もない、素晴らしい星にするべきなんだ、昔の人のように国家や会社をつくってはいけないんだ、それは最低のルールだよ。わかってほしい」と言う。「この時代も火星の先カンブリア紀時代か・・・」と祐樹は思う。

彼らはこの星を国家のない素晴らしい星にするために話しあっていた。

一人が言った「権力者やそれに関わるものも誰でも辞めさせられるように」
「ネットで国会開けないか、みんな参加できて」
「あまり人間を増やさない事だ。負の事のない人間に向いている文化にしたいな」
「人間に向いている文化は地球の昔だよ、映画でSFがあるが、その世界には向いていないよ、便利なだけだよ」そうやって理想を考えていた。
「新生代のような火星の世界でいたい。人間なんて知り合いだけでいいじゃないか
。苦しい事の多い文明社会なんて火星まできて作ろうとするな」
「神様が作った惑星じゃないか」
「まず犯罪はないように、まず人間には法が必要だ。
犯罪や火星の人間の記録が必要だ」
「宇宙での文明はまず記録ができるようになってからだ」
「自然を人間の星にはしてはいけない」
「まず、宇宙にきたなら、基本は先カンブリアと安楽死できる土地とシステムは絶対かな」
「地球の他、住める惑星は火星しかない。そのためには素晴らしい理想が必要だ」
「少しの地域の理想からだな」
「まず3Dででも理想を表現してみるよ」
「まず、宇宙のこの惑星の記録をフィルムとタイプライターで犯罪等を記録していきたいと思う」
「でも神様も新しく来たんだから、神様も古すぎじゃないか」
「人間がいるうえで政治は必要になる。政治する所はいるよ。法とかもいる」

それに笑って、

「国家はないんだ、安心しろよ」と言う。

「子供には大変だな」祐樹は言う。

議論の末、通った事は火星のコンピューターでの全物理の3Dでのグラフィックの安全化の理想だった。火星は砂の惑星の先カンブリア紀だが火星開発庁はタルタリア建築でできた。火星まできてやっと人間は文明社会の負のない非文明社会の国を作るにいたったのである。食料自給率のため出生率法も作られた。国も国家までいかない小さな政府として、資本家もいない、食事も商業経済でないタダの砂の惑星のネバーランドの初期として。


火星の植物は増え、森は増えていき、地球の風景と変わらない少しの土地もできた。砂の惑星は紀を迎えようとしていた。
自然のよい、緑の森の惑星のような地球の石炭紀のような場所もできた。
自分達は火星史に残る事もない時代だ。
様々な紀も生まれるだろう・・・。

霧の濃い日、そんな中、祐樹の仲間の一人が、

「バスケでもしませんか?」と言った。

祐樹はうなずき、草の広がる平地でバスケットコートを作り、バスケをはじめた。火星の重力は地球の3分の1だから、慣れるのは大変だ。映画や昔の地球のワールドカップを見たり、人工雪でスキーを楽しんだり、温泉施設もできた。
子供達が谷の近くで花火をしている。
一人の仲間はパソコン上でこの星の理想とあゆみや問題を皆と計画を立て考えはじめた。
人々は火星に新生代の地上の楽園を作ろうと求めた。
やがて火星はパラオのようになっていった。
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