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第1章
ストーカー、目覚める。
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微睡みから覚醒し、自分の部屋ではないことに気がつく。共に寝落ちたはずのレオン様は既にいなくなっていた。
「クロンキスト様、目が覚めたのですか?」
水を持って部屋に入ってきたメイドさんが驚いたように言った。
「殿下は?」
起きた時に私がいてどんな反応をしたのだろう。また通常のツンツンに戻っているのだろうか。
「学園に行っておられます。それよりご加減はいかがですか?」
寝過ごしたか。窓から見える太陽はもうすっかり傾いてしまっている。
「なんだか、体が重たいわね」
体を起こそうとすると力が入りにくいような気がする。
「3日も眠ってらっしゃいましたから…」
え!3日!?私、ここで3日も寝ていたの?神経が図太いにも程がある。
「殿下は怒っていなかった?」
あのレオン様が、自分の寝床を女に取られるなんて許すはずがない。叩き起されなかったことに驚きだ。
メイドさんはなぜか顔を赤らめた。
「その、殿下は3日ともに、そこでお眠りになられました。」
ん?ここで?一緒にってこと!?
分からん。あのレオン様だよ?私のこと大嫌いなレオン様よ?わざわざそんな大嫌いなやつと寝るなんてことするのか。どう考えても答えは否だろう。
「クロンキスト様のお部屋の準備も整っております。」
「私の、部屋?」
いやいやいや、ええ!?部屋!?
まて、落ち着け。聞き間違いかもしれないだろ。
「殿下に申し付けられておりましたので。」
聞き間違いでは無かった。余計に混乱する。婚約者だからだとしても、急すぎる。いったい、何があったんだ。
3日の間に何かされている様子もなく、本当にただ抱き枕にされただけみたいだ。抱き心地を気に入ったとか?いや、それだけなわけもないし。
自分の部屋に通されて、放心状態でいると突然ドアが開いた。
「もう、体はいいのか?」
何事もないように、私の部屋のソファーに座ったレオン様はこちらを見ずに聞いてきた。
「はい、お陰様で?」
レオン様は、ほっと息を吐き出して私を見た。がすぐに視線を外す。なんなんだ。
「無茶は、するな。」
心配をしてくれていた…のだろうか。いつになく優しいレオン様に暖かい気持ちになる。
「お前がいると眠れたんだ。お陰で体調も良くなった。」
それは良かった。心配していたのだ、私は寝ていたけど。
「その、だな…。」
と言うと、レオン様は黙り込んでしまった。何が言いたいんだろうと身構える。
「今日も一緒に寝てほしいんでしょー?」
開いているドアには、ジーク様がいた。そのキャラやっぱりムカつくな。というか、今日も一緒に寝てほしい…って?
「ジーク、茶化すな。」
「茶化してなんかないよ。いいじゃん婚約者なんだしさ!」
「はぁ。…ヴィオラ、何もしないと約束するし嫌なら断ってもらっても構わん。俺と寝てほしい。」
なんだ、そのお願い。レオン様、可愛すぎるよ!萌死ぬかと思った。
「分かりました。レオン様なら私は何をされてもいいですわ!」
もちろん、そんなおいしい仕事断るはずもないだろう。
「ぷっ、だってさレオン。素敵な婚約者だね☆」
「だから、何もせんと言っただろう!」
てか、ジーク様楽しんでやがるな。おぼえてろ。
レオン様はなんだかんだ態度が軟化してるし、良かったのかも。
「これからはレオン様ともっと一緒にいれますわね!」
「寝る時だけだからな。」
寝顔を見せ合った仲じゃないか!
まぁ、ストーキングは圧倒的にしやすくなったか。よし!両想いも時間の問題だな。頑張るぞー!!
この間のレオン様の様子はまだ気になっているけど、少しづつ距離が縮まるといいな。いつか話してくれるといいんだけど。
「クロンキスト様、目が覚めたのですか?」
水を持って部屋に入ってきたメイドさんが驚いたように言った。
「殿下は?」
起きた時に私がいてどんな反応をしたのだろう。また通常のツンツンに戻っているのだろうか。
「学園に行っておられます。それよりご加減はいかがですか?」
寝過ごしたか。窓から見える太陽はもうすっかり傾いてしまっている。
「なんだか、体が重たいわね」
体を起こそうとすると力が入りにくいような気がする。
「3日も眠ってらっしゃいましたから…」
え!3日!?私、ここで3日も寝ていたの?神経が図太いにも程がある。
「殿下は怒っていなかった?」
あのレオン様が、自分の寝床を女に取られるなんて許すはずがない。叩き起されなかったことに驚きだ。
メイドさんはなぜか顔を赤らめた。
「その、殿下は3日ともに、そこでお眠りになられました。」
ん?ここで?一緒にってこと!?
分からん。あのレオン様だよ?私のこと大嫌いなレオン様よ?わざわざそんな大嫌いなやつと寝るなんてことするのか。どう考えても答えは否だろう。
「クロンキスト様のお部屋の準備も整っております。」
「私の、部屋?」
いやいやいや、ええ!?部屋!?
まて、落ち着け。聞き間違いかもしれないだろ。
「殿下に申し付けられておりましたので。」
聞き間違いでは無かった。余計に混乱する。婚約者だからだとしても、急すぎる。いったい、何があったんだ。
3日の間に何かされている様子もなく、本当にただ抱き枕にされただけみたいだ。抱き心地を気に入ったとか?いや、それだけなわけもないし。
自分の部屋に通されて、放心状態でいると突然ドアが開いた。
「もう、体はいいのか?」
何事もないように、私の部屋のソファーに座ったレオン様はこちらを見ずに聞いてきた。
「はい、お陰様で?」
レオン様は、ほっと息を吐き出して私を見た。がすぐに視線を外す。なんなんだ。
「無茶は、するな。」
心配をしてくれていた…のだろうか。いつになく優しいレオン様に暖かい気持ちになる。
「お前がいると眠れたんだ。お陰で体調も良くなった。」
それは良かった。心配していたのだ、私は寝ていたけど。
「その、だな…。」
と言うと、レオン様は黙り込んでしまった。何が言いたいんだろうと身構える。
「今日も一緒に寝てほしいんでしょー?」
開いているドアには、ジーク様がいた。そのキャラやっぱりムカつくな。というか、今日も一緒に寝てほしい…って?
「ジーク、茶化すな。」
「茶化してなんかないよ。いいじゃん婚約者なんだしさ!」
「はぁ。…ヴィオラ、何もしないと約束するし嫌なら断ってもらっても構わん。俺と寝てほしい。」
なんだ、そのお願い。レオン様、可愛すぎるよ!萌死ぬかと思った。
「分かりました。レオン様なら私は何をされてもいいですわ!」
もちろん、そんなおいしい仕事断るはずもないだろう。
「ぷっ、だってさレオン。素敵な婚約者だね☆」
「だから、何もせんと言っただろう!」
てか、ジーク様楽しんでやがるな。おぼえてろ。
レオン様はなんだかんだ態度が軟化してるし、良かったのかも。
「これからはレオン様ともっと一緒にいれますわね!」
「寝る時だけだからな。」
寝顔を見せ合った仲じゃないか!
まぁ、ストーキングは圧倒的にしやすくなったか。よし!両想いも時間の問題だな。頑張るぞー!!
この間のレオン様の様子はまだ気になっているけど、少しづつ距離が縮まるといいな。いつか話してくれるといいんだけど。
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