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15.出会いのイベント
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学院に入学して一週間が経った。
クラウディアが僕の婚約者であることは周知の事実なのだが、婚約者のいない令嬢たちは相変わらず僕に媚を売ってくる。
これは、令嬢に限らず、令息もそうだ。僕に取り繕うと頑張る輩が思った以上にいるのに閉口した。
そしてそれはアンドレも同じようだ。彼も次期宰相の座は確定している侯爵令息。彼の周りも将来旨い汁を吸おうと今から頑張っている令息に取り囲まれているのをよく見かけた。
だが、彼は僕より腹黒ではないので、しっかり塩対応するものだから、一週間で彼の周りから人は引いて行った。
ただ、彼の毅然過ぎる塩対応に、泣きそうになる令嬢のフォローを婚約者である優しいアイリーン嬢に任せているどうかと思うけど。
ビンセントに至っては人集りができた。
もちろんこれは想定内。あの王太子殿下に人が集まらないわけがない。
しかし、こちらも警護はしっかり付けているので、おいそれとは近づけない。
遠巻きにできている人集りに、にっこりと微笑みながら通り過ぎる。その度に黄色い悲鳴が聞こえ、耳障りと言ったらない。
だか、これも暫くすれば落ち着くだろう。
その内に、王子や上位貴族がいることが日常になる。
落ち着いた頃に、少しずつ、僕らのような王家が決めた側近令息以外の人たちと、新たな交流を深めてくれればと思う。
さて、一番心配なクラウディアだが、彼女のちんまりとした外見と人柄から、彼女を小動物のように思うのは僕だけではないようで、ご令嬢たちから何かと世話を焼かれていた。
とは言うものの、彼女を可愛がる令嬢たちは皆一様に婚約者持ちだが。
それでも、僕は常にクラウディアと一緒にはいられないから、彼女に友達が出来たことは有難いことだ。
ただ、その中に、彼女の希望通りの選民意識を持たない令嬢がいるかは分からない。
なかなか難しいと思うが、ゆっくり本当の友人を見つけてほしい。
★
ある日の夕方だった。
回廊をアンドレと並んで歩いていた。
「相変わらず忙しそうだね。学院にあまり来れていないし。アイリーン嬢との時間は取れているの?」
「忙しいと分かってくれているのはカイル様だけですよ」
彼は軽く肩を窄ませる。
彼はすでに宰相である父君の補佐をしている。優秀である彼は、実は既に学院で修める学科や課程は修得している。本来なら学院に通っている暇があるなら王宮に通って働いて欲しいというのが彼の父君の希望だろうが、彼もまた王太子の「莫逆の友」であるが故に、共に学院に通わざるを得ない立場なのだ。
そして、僕の同志と言っていい。
宰相であるブラウン侯爵家あってこそのランドルフ公爵家なのだ。
彼らがランドルフ家の裏稼業のパイプであり、火消し役だ。
彼らがいるから我が家が自由に動ける。
王家がホワイトなら、ブラウン家はグレー(ブラウンなくせに)、そしてランドルフ家はブラック。
「とりあえず、今は殿下の周りに危険要素がないことが有難いです。くっだらい揉め事などが起こって後始末させられるなんて、そんな時間はないですからね、私には」
「大丈夫だよ。学院の小さな揉め事くらいは僕が全部潰しておくから」
「・・・穏便にお願いしますよ。カイル様の揉め事だって、私が後始末することには変わりないのですから」
「嫌だなぁ、穏便に潰すのは我が家の得意技だよ?」
「・・・そうでした。失礼しました」
そんな会話をしながら歩いていると、彼の愛しのアイリーン嬢と行き会った。
すぐに彼を解放して、アイリーン嬢に託す。
二人が並んで歩いて去って行く後ろ姿を見送っていると、パタパタと足音が聞こえた。
振り返ると、たくさんの荷物を抱えた令嬢が小走りですぐ傍まで迫っていた。
僕はスッと体を避けた。
令嬢はそのまま僕の近くにいた一人の令息にぶつかってしまった。
「わっ!」
「きゃっ!」
ぶつかった拍子に、彼女が持っていた荷物や書類や本が廊下中にばらまかれた。
「ごめんなさい~~! 前を見ていなくって!」
「いいや、こちらこそ、すまない。大丈夫かい?」
二人はペコペコと謝り合って、荷物を拾う。
「ありがとうございます! って、え? あれ?」
なぜか女の子はぶつかった相手を見て動揺しているようだ。
僕はその場を無言で後にした。
「ははは! いいんだ! 大丈夫だよ! 君こそ怪我はなかった?」
「あ・・・、はい。大丈夫です・・・」
「良かった! ずいぶんたくさん荷物があるんだね。俺が半分持ってあげるよ」
「え・・・。いいえ、結構です」
「遠慮しないで! さあ!」
「マジで、いいですって・・・」
そんな会話が背後から聞こえる。
ふーん、ずいぶんセコイ手で僕と接触するつもりだったんだなぁ。
他の令嬢と同じだ。ワザとらしく僕の前でハンカチだとか教科書だとか落としたりする令嬢とね。
だけど、まさかタックルを仕掛けてくるとは。
仮にも僕は公爵家の子息だよ。不遜極まりないと思わないのかな?
ねえ? セシリア・ロワール男爵令嬢。
クラウディアが僕の婚約者であることは周知の事実なのだが、婚約者のいない令嬢たちは相変わらず僕に媚を売ってくる。
これは、令嬢に限らず、令息もそうだ。僕に取り繕うと頑張る輩が思った以上にいるのに閉口した。
そしてそれはアンドレも同じようだ。彼も次期宰相の座は確定している侯爵令息。彼の周りも将来旨い汁を吸おうと今から頑張っている令息に取り囲まれているのをよく見かけた。
だが、彼は僕より腹黒ではないので、しっかり塩対応するものだから、一週間で彼の周りから人は引いて行った。
ただ、彼の毅然過ぎる塩対応に、泣きそうになる令嬢のフォローを婚約者である優しいアイリーン嬢に任せているどうかと思うけど。
ビンセントに至っては人集りができた。
もちろんこれは想定内。あの王太子殿下に人が集まらないわけがない。
しかし、こちらも警護はしっかり付けているので、おいそれとは近づけない。
遠巻きにできている人集りに、にっこりと微笑みながら通り過ぎる。その度に黄色い悲鳴が聞こえ、耳障りと言ったらない。
だか、これも暫くすれば落ち着くだろう。
その内に、王子や上位貴族がいることが日常になる。
落ち着いた頃に、少しずつ、僕らのような王家が決めた側近令息以外の人たちと、新たな交流を深めてくれればと思う。
さて、一番心配なクラウディアだが、彼女のちんまりとした外見と人柄から、彼女を小動物のように思うのは僕だけではないようで、ご令嬢たちから何かと世話を焼かれていた。
とは言うものの、彼女を可愛がる令嬢たちは皆一様に婚約者持ちだが。
それでも、僕は常にクラウディアと一緒にはいられないから、彼女に友達が出来たことは有難いことだ。
ただ、その中に、彼女の希望通りの選民意識を持たない令嬢がいるかは分からない。
なかなか難しいと思うが、ゆっくり本当の友人を見つけてほしい。
★
ある日の夕方だった。
回廊をアンドレと並んで歩いていた。
「相変わらず忙しそうだね。学院にあまり来れていないし。アイリーン嬢との時間は取れているの?」
「忙しいと分かってくれているのはカイル様だけですよ」
彼は軽く肩を窄ませる。
彼はすでに宰相である父君の補佐をしている。優秀である彼は、実は既に学院で修める学科や課程は修得している。本来なら学院に通っている暇があるなら王宮に通って働いて欲しいというのが彼の父君の希望だろうが、彼もまた王太子の「莫逆の友」であるが故に、共に学院に通わざるを得ない立場なのだ。
そして、僕の同志と言っていい。
宰相であるブラウン侯爵家あってこそのランドルフ公爵家なのだ。
彼らがランドルフ家の裏稼業のパイプであり、火消し役だ。
彼らがいるから我が家が自由に動ける。
王家がホワイトなら、ブラウン家はグレー(ブラウンなくせに)、そしてランドルフ家はブラック。
「とりあえず、今は殿下の周りに危険要素がないことが有難いです。くっだらい揉め事などが起こって後始末させられるなんて、そんな時間はないですからね、私には」
「大丈夫だよ。学院の小さな揉め事くらいは僕が全部潰しておくから」
「・・・穏便にお願いしますよ。カイル様の揉め事だって、私が後始末することには変わりないのですから」
「嫌だなぁ、穏便に潰すのは我が家の得意技だよ?」
「・・・そうでした。失礼しました」
そんな会話をしながら歩いていると、彼の愛しのアイリーン嬢と行き会った。
すぐに彼を解放して、アイリーン嬢に託す。
二人が並んで歩いて去って行く後ろ姿を見送っていると、パタパタと足音が聞こえた。
振り返ると、たくさんの荷物を抱えた令嬢が小走りですぐ傍まで迫っていた。
僕はスッと体を避けた。
令嬢はそのまま僕の近くにいた一人の令息にぶつかってしまった。
「わっ!」
「きゃっ!」
ぶつかった拍子に、彼女が持っていた荷物や書類や本が廊下中にばらまかれた。
「ごめんなさい~~! 前を見ていなくって!」
「いいや、こちらこそ、すまない。大丈夫かい?」
二人はペコペコと謝り合って、荷物を拾う。
「ありがとうございます! って、え? あれ?」
なぜか女の子はぶつかった相手を見て動揺しているようだ。
僕はその場を無言で後にした。
「ははは! いいんだ! 大丈夫だよ! 君こそ怪我はなかった?」
「あ・・・、はい。大丈夫です・・・」
「良かった! ずいぶんたくさん荷物があるんだね。俺が半分持ってあげるよ」
「え・・・。いいえ、結構です」
「遠慮しないで! さあ!」
「マジで、いいですって・・・」
そんな会話が背後から聞こえる。
ふーん、ずいぶんセコイ手で僕と接触するつもりだったんだなぁ。
他の令嬢と同じだ。ワザとらしく僕の前でハンカチだとか教科書だとか落としたりする令嬢とね。
だけど、まさかタックルを仕掛けてくるとは。
仮にも僕は公爵家の子息だよ。不遜極まりないと思わないのかな?
ねえ? セシリア・ロワール男爵令嬢。
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