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17.香り
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「貴女の香りが! どうか少し距離を取って・・・!」
ちょっと待って! 私の香りって?! そんなにきつい香水は使ってないし・・・。
え? もしかして体臭のこと? え? 私、臭いの? 昨日もお風呂に入ったし、髪の毛も洗ったけど? もしかして自分では気が付かなかったけど、元々体臭ヤバかったの?
ぎゃあ~! もしかして腋臭とか?!
「ご、ごめんなさい、ごめんなさい! 私、臭かったんですね?!」
私はバッとアーサーから離れた。
「す、すぐ、換気を! ま、窓、窓を開けますわ! 換気! 空気!」
ヤバい!! どうしよう!? ずっと腋臭だったの!?
「ち、違う! ローゼ!」
「窓! 窓! 窓! 換気! 換気!」
私は軽くパニックになりながら、そばの窓を開けた。
「違うんだ! ローゼ! そういう意味ではない!」
「ごめんなさいぃ~! ずっと臭かったんですね~! 自分で気が付かなかったなんて本当に情けない! ずっと我慢されてたんですね~、アーサー様~」
私は半泣き状態で反対側のドアの窓に手を掛けた。
それにしてもクロードもよく私と踊ったわね、あいつも相当我慢してたのかしら?
ああ、クロードだけじゃない。エミリアにもあんなに近づいちゃって、私のバカバカ!
それ以外にも、ラッセン侯爵夫婦! どう思ったかしら?!
それから、それから、メアリーだって、マイクだって・・・、それから・・・。
「ローゼ!! 違うんだ!」
アーサーは窓を開けようとする私の両手首を取ると、自分の方に振り向かせた。
私の両手首を掴んだまま自分の前に座らせると、
「すまない、ローゼ! 誤解を招くような言い方をして! 貴方は決して臭くない! どうか泣かないでくれ!」
覗き込むように私を見た。
「でも・・・、私の匂いがって・・・、私の香りって・・・」
「そう・・・、貴女の香りが・・・」
ほら~、やっぱり臭いんじゃん~~!
「貴女の・・・貴女の香りが甘過ぎるんだ・・・、私には・・・。今日はまだ理性の方が勝っているから貴方の傍にいても耐えられた。でも、こんな狭い空間で二人きりだと・・・いくら新月が近いからと言っても・・・」
私の両手首を掴んでいる手に力が込められた。その間から私を覗き見る瞳にも熱がこもっているのが分かり、私は息を呑んだ。
「今日の貴女はとても綺麗で・・・、香りもいつも以上に強く感じられて・・・、耐えるのに必死なんだ・・・」
熱く揺れる瞳がゆっくり近づいてくる。その瞳に私の心臓がトクンと鳴った。
吐息が感じられるほど近づいてきた時、
「あ、あの、アーサー様・・・?」
流石の急展開に耐えきれず、つい、名前を口走ってしまった。
その一言でアーサーは我に返り、慌てて私の手を放した。
「す、すまない!」
叫ぶように謝ると同時に、バッと私から距離を取った。
「つ、つまり、今の私は危険なんだ! 離れた方がいい!」
★
彼は背けた顔を片手で覆い、もう片方の手を来るなとばかりにこちらへかざしている。
私は一瞬だったが間近に迫った彼のせいで、ドクンドクンと波だった心臓が止まらない。
「・・・」
「・・・」
妙な沈黙が流れる。
シーンとしている車内。トクントクンと鳴っている私の心臓の音が漏れ聞こえそうだ。
「あ、あの・・・、アーサー様・・・」
私はこの沈黙に耐えきれず、彼に声を掛けた。アーサーといえば、両手で顔を覆って膝に顔を埋めている。
「あの・・・、危険とはどういう意味ですか?」
「・・・そ、それは、その・・・」
アーサーは蹲ったまま顔を上げない。
「私を襲うということですか?」
「っ!!」
アーサーの肩がピクッと動いた。
「それは、どういう意味の『襲う』ですか? 欲情ですか? それとも殺意?」
「・・・そ、それは・・・」
「あの、前者なら何も問題ないと思うのですが。だって、私たちは夫婦なのだから」
「な・・・っ!」
アーサーは顔を上げた。その顔は赤く動揺している。
「それとも後者ですか? 私のこと殺したいほど嫌い・・・というか、殺したいほど臭いとか・・・?」
「違う! 嫌ってなどいない! むしろっ・・・」
アーサーはガバッと起き上がると私に向かい合った。
「むしろ・・・貴女のことを・・・」
熱をこもった瞳で私を見つめる。だが、再び両手で顔を覆ってしまった。
「私は・・・、私は貴女を欲している・・・、ずっと前から・・・。もちろん、それは欲情だ・・・。だが・・・それは同時に貴女の命を奪いかねない・・・。その意味では『殺意』もあることになる・・・」
は?
言っている意味か分からず、私は首を傾げた。
「貴女がずっと私を想ってくれていることは知っていた・・・。でもそれに応えられないのは貴女の命を奪ってしまう恐れがあるからだ・・・。貴女を愛したくても愛することができない・・・」
アーサーは顔を覆ったまま辛そうに続ける。
「黙っていてすまない・・・。隠していてすまない。私は・・・」
アーサーは覆っていた手を顔から放すと、ゆっくり私の方に振り向いた。
「私は、吸血鬼なんだ・・・」
はい?
「欲情だけじゃない・・・。私は貴女の血も欲しているんだ・・・。もし、欲情に負けて貴女を抱いてしまったら、我を忘れて貴女の血を飲み干してしまうかもしれない・・・」
ちょっと待って! 私の香りって?! そんなにきつい香水は使ってないし・・・。
え? もしかして体臭のこと? え? 私、臭いの? 昨日もお風呂に入ったし、髪の毛も洗ったけど? もしかして自分では気が付かなかったけど、元々体臭ヤバかったの?
ぎゃあ~! もしかして腋臭とか?!
「ご、ごめんなさい、ごめんなさい! 私、臭かったんですね?!」
私はバッとアーサーから離れた。
「す、すぐ、換気を! ま、窓、窓を開けますわ! 換気! 空気!」
ヤバい!! どうしよう!? ずっと腋臭だったの!?
「ち、違う! ローゼ!」
「窓! 窓! 窓! 換気! 換気!」
私は軽くパニックになりながら、そばの窓を開けた。
「違うんだ! ローゼ! そういう意味ではない!」
「ごめんなさいぃ~! ずっと臭かったんですね~! 自分で気が付かなかったなんて本当に情けない! ずっと我慢されてたんですね~、アーサー様~」
私は半泣き状態で反対側のドアの窓に手を掛けた。
それにしてもクロードもよく私と踊ったわね、あいつも相当我慢してたのかしら?
ああ、クロードだけじゃない。エミリアにもあんなに近づいちゃって、私のバカバカ!
それ以外にも、ラッセン侯爵夫婦! どう思ったかしら?!
それから、それから、メアリーだって、マイクだって・・・、それから・・・。
「ローゼ!! 違うんだ!」
アーサーは窓を開けようとする私の両手首を取ると、自分の方に振り向かせた。
私の両手首を掴んだまま自分の前に座らせると、
「すまない、ローゼ! 誤解を招くような言い方をして! 貴方は決して臭くない! どうか泣かないでくれ!」
覗き込むように私を見た。
「でも・・・、私の匂いがって・・・、私の香りって・・・」
「そう・・・、貴女の香りが・・・」
ほら~、やっぱり臭いんじゃん~~!
「貴女の・・・貴女の香りが甘過ぎるんだ・・・、私には・・・。今日はまだ理性の方が勝っているから貴方の傍にいても耐えられた。でも、こんな狭い空間で二人きりだと・・・いくら新月が近いからと言っても・・・」
私の両手首を掴んでいる手に力が込められた。その間から私を覗き見る瞳にも熱がこもっているのが分かり、私は息を呑んだ。
「今日の貴女はとても綺麗で・・・、香りもいつも以上に強く感じられて・・・、耐えるのに必死なんだ・・・」
熱く揺れる瞳がゆっくり近づいてくる。その瞳に私の心臓がトクンと鳴った。
吐息が感じられるほど近づいてきた時、
「あ、あの、アーサー様・・・?」
流石の急展開に耐えきれず、つい、名前を口走ってしまった。
その一言でアーサーは我に返り、慌てて私の手を放した。
「す、すまない!」
叫ぶように謝ると同時に、バッと私から距離を取った。
「つ、つまり、今の私は危険なんだ! 離れた方がいい!」
★
彼は背けた顔を片手で覆い、もう片方の手を来るなとばかりにこちらへかざしている。
私は一瞬だったが間近に迫った彼のせいで、ドクンドクンと波だった心臓が止まらない。
「・・・」
「・・・」
妙な沈黙が流れる。
シーンとしている車内。トクントクンと鳴っている私の心臓の音が漏れ聞こえそうだ。
「あ、あの・・・、アーサー様・・・」
私はこの沈黙に耐えきれず、彼に声を掛けた。アーサーといえば、両手で顔を覆って膝に顔を埋めている。
「あの・・・、危険とはどういう意味ですか?」
「・・・そ、それは、その・・・」
アーサーは蹲ったまま顔を上げない。
「私を襲うということですか?」
「っ!!」
アーサーの肩がピクッと動いた。
「それは、どういう意味の『襲う』ですか? 欲情ですか? それとも殺意?」
「・・・そ、それは・・・」
「あの、前者なら何も問題ないと思うのですが。だって、私たちは夫婦なのだから」
「な・・・っ!」
アーサーは顔を上げた。その顔は赤く動揺している。
「それとも後者ですか? 私のこと殺したいほど嫌い・・・というか、殺したいほど臭いとか・・・?」
「違う! 嫌ってなどいない! むしろっ・・・」
アーサーはガバッと起き上がると私に向かい合った。
「むしろ・・・貴女のことを・・・」
熱をこもった瞳で私を見つめる。だが、再び両手で顔を覆ってしまった。
「私は・・・、私は貴女を欲している・・・、ずっと前から・・・。もちろん、それは欲情だ・・・。だが・・・それは同時に貴女の命を奪いかねない・・・。その意味では『殺意』もあることになる・・・」
は?
言っている意味か分からず、私は首を傾げた。
「貴女がずっと私を想ってくれていることは知っていた・・・。でもそれに応えられないのは貴女の命を奪ってしまう恐れがあるからだ・・・。貴女を愛したくても愛することができない・・・」
アーサーは顔を覆ったまま辛そうに続ける。
「黙っていてすまない・・・。隠していてすまない。私は・・・」
アーサーは覆っていた手を顔から放すと、ゆっくり私の方に振り向いた。
「私は、吸血鬼なんだ・・・」
はい?
「欲情だけじゃない・・・。私は貴女の血も欲しているんだ・・・。もし、欲情に負けて貴女を抱いてしまったら、我を忘れて貴女の血を飲み干してしまうかもしれない・・・」
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