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第16話「ホワイトラビット商会」
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四日後、ヴィーシャス共和国シンフォニルスの港 ――
数日間天候に恵まれたホワイトラビット号は、予定通りシンフォニルスの港に入港することができた。シンフォニルスは、ヴィーシャス共和国の海の玄関口として発展した街だ。七大商人の一人、レーチェル夫人のレイモンド商会のお膝元であり、他の大商人の支店も存在している。この国の中でも屈指の大きさを誇る港街である。
港ではピッシリした制服に身を包んだ人族の女性と、同じく制服を着ている白猫たちが一緒に並んでいた。シャルルたちがタラップから降りて行くと、彼女たちが一斉にお辞儀をする。
「おかえりなさいませ、シャルルお嬢様」
「うん、ただいま~アイナさん。商会の方は順調だった?」
「はい、問題は起きておりません。業績は順調に伸ばしています」
そう答えたのは人族の女性で、美しいブロンドの髪を後ろで纏めている。歳はシャルルより少し年上に見える。如何にも仕事が出来る感じを纏った女性だった。
彼女の名前はアイナ・ストランド。新進気鋭と噂されるホワイトラビット商会の副会長であり、仕入れと称して航海に出てしまう会長の代わりに、実質的なトップとして商会を切り盛りしている人物である。
「さすがアイナさんだね。それじゃ、仕入れてきた物を降ろしちゃおうか。お前たち、さっさと降ろすよ!」
「にゃ~……」
背後から気のない返事を受け、シャルルは後ろを振り向いた。そこでは黒猫たちが白猫たちに色めき立っており、尻尾をパタパタと振っていた。しかし白猫たちは黒猫たちに興味がないようで、ツーンとそっぽを向いてしまっている。
この白猫たちはホワイトラビット商会の従業員で、きめ細かい女性のニーズに応えるため全て同性である。人族には分かり難いが美猫ばかりらしく、黒猫たちは毎回彼女たちを口説こうと頑張っているのだ。
一匹の勇気ある黒猫が前に出て、白猫の前に跪いて手を差し伸べる。
「お嬢さん、俺と付き合ってにゃ~」
「お断りにゃ!」
「ふぎゃぁ!?」
思いっきり鼻面を引っかかれ、そそくさと逃げていく黒猫。そんなやり取りを見て、シャルルは呆れた様子で肩を竦めた。
「懲りないな~、いいから積荷を降ろすよっ!」
「横暴にゃ~」
「まだ可愛い子と話してたいにゃ~」
黒猫たちはにゃ~にゃ~と鳴いて一向に動く気配がない。それに痺れを切らしたのか、ハンサムが地面を踏み鳴らすと怒号を飛ばす。
「テメェら、いい加減に働きやがれっ!」
「ふにゃ~」
「ニャァァァァ、ハンサムさま~!」
黒猫たちは一斉にホワイトラビット号に戻っていき、白猫たちは目がハートになってハンサムに黄色い声援を送っている。どうやら彼女たちの目当てはハンサムだったようだ。
「ハンサムったら、相変わらずモテモテじゃない」
「はっ、やめてくれよ」
「さて……わたしは商館に向かうから、ここは任せていい?」
「あぁ任せろ。この街なら大丈夫だろうが気をつけろよ」
アイナから倉庫の鍵を受け取ると、シャルルはそれをハンサムに手渡した。そして荷降ろしをハンサムと黒猫たちに任せ、彼女たち自身はホワイトラビット商会に向かうことにしたのである。
◇◇◆◇◇
ホワイトラビット商会の本拠地である商館は、港から正門に続く大通りに面した場所にある。人通りが多い所謂一等地であり、一階は小売のために店舗になっていた。取り扱っているのは商会の主力商品である衣服や服飾品である。
ホワイトラビット号は美しい白い船体を持つ珍しい帆船である。そのホワイトラビット号が入港したとの噂は、すでに商会を懇意にしている住民の間に広まっており、表では新しく入荷した品を求めて人が集まり始めていた。
そのためシャルルたちは店舗の入り口がある表側ではなく、倉庫になっている裏口側から中に入っていくことにした。この街ではシャルルはとても有名人なため、あんな人集りに突っ込んでしまうと大混乱になってしまう。
シャルルと一緒に来たのはマギ、カイル、アイナの三人で、ヴァル爺は途中で用があるとのことで馴染みの店に向かってしまった。シャルルたちは会長室に向かい、商談用に設置してあるソファーに腰を掛ける。
「凄い人だかりだったね。さすがに入港したばかりじゃ、お店に並ばないのに」
「それだけ待っていた人たちが多いということですよ。ところで、そちらの子は初めてですよね?」
アイナはカイルを見つめながら尋ねる。視線を感じたカイルは少し恥ずかしそうに俯いていた。
「あぁ、この子はカイルだよ。ホワイトラビット号で雇ったコックなんだ。小さいのにすごく美味しい料理を作ってくれるの」
「カイルです。よろしくお願いします!」
カイルが丁寧にお辞儀をすると、アイナは感心した様子で微笑んだ。
「小さいのに礼儀正しいんですね。初めまして、カイル君。私はアイナ・ストランド、この商会の副会長よ」
「坊や気をつけなさい。こいつ、婚期を逃して焦ってるから食べられちゃうかもよ~?」
マギが笑いながら口を挟むと、アイナはテーブルを叩いて抗議する。
「人聞き悪いこと言わないで、子供なんて襲わないわよ! それに出来ないんじゃなくてしないだけなんだから! マギこそ、どうせ良い人は見つかってないんでしょ!?」
「エルフ族は長命だから焦らなくてもいいのよ~」
いきなり始まった言い合いにカイルが驚いていると、シャルルは「いつものことよ」と耳打ちする。二人とも友人で別に憎み合っているわけではないのだが、昔から何かと衝突しがちなのだ。しばらく続いた言い争いが、小康状態になるまで待ってシャルルが仲裁に入る。
「まぁまぁ落ち着いて、二人とも。アイナさん、まずは売上を確認したいんだけど」
「はぁはぁ……わかりました。こちらになります」
アイナは息を整えながら、綺麗にまとめられた帳簿をシャルルに手渡す。シャルルはペラペラと捲りながら、彼女が居ない間の業績を確認していった。
「さすがアイナさん、とっても順調みたいだね」
「えぇ、最近では白兎印もよく出てますから安定してきたと思います」
ホワイトラビット商会の主力商品は、ローニャ公国産の衣服や装飾品である。しかし最近はそれだけでは飽き足らず、自社ブランドとして『白兎』を設立しヴィーシャス共和国内でも製造販売したり、逆にローニャ公国に輸出したりしている。
「それは良かった。次の航海はちょっと遠出をすることになって、次回の仕入れは遅くなりそうなんだよ」
「遠出ですか? 今度はどちらに向かわれるので?」
「次はスルティア諸島の予定だよ。何か持っていけそうな物はあるかな?」
交易品に心当たりがないかと尋ねるシャルルに、アイナは少し考え込んでしまった。スルティア諸島はだいぶ離れているが、彼女も商人として多少は知識を持っている。
「う~ん、南方人はあまり服に頓着しませんからね。当商会で扱っている物より、食料品や香辛料などのほうが喜ばれる気がしますね」
「やっぱりそうだよね。逆に何か仕入れて来て欲しいものはあるかな?」
「スルティア諸島と言えば、やはり鱗でしょうか? 工房から庶民向けのアクセサリーを作りたいという要望が出てまして、その材料になるかもしれません」
「そうなんだ? それじゃ、職人からの要望をリスト化しておいてくれる?」
「わかりました」
その後も真面目に話しているシャルルにカイルは少し驚いていた。彼女の普段の言動から我侭で子供っぽい印象を持っていたが、商売の話をしているシャルルは随分と大人びて見えたからである。そんなカイルの視線に気が付いたシャルルは逆にじーっと彼を見つめた。
「な……何ですか!?」
「ふむ、この格好じゃまずいかな? アイナさん、この子の準備をお願いできる?」
「お任せください。カイル君、こっちに来てくれる?」
話を聞いてなかったカイルは戸惑った様子でシャルルを見るが、彼女は立てた指をドアの方に向け「行ってきなさい」と指示を送る。頷いたカイルはソファーから立ち上がり、部屋から出て行こうとしているアイナの後を追った。そんな彼の背中に、マギがからかうように忠告する。
「何かされそうになったら大声を出すんだよ~」
「だから、手なんて出さないって言ってるでしょ!」
アイナはそう怒鳴りつけると、そのままカイルと共に出て行ってしまう。シャルルは少し呆れ気味に首を横に振ってマギを嗜める。
「マギ、からかい過ぎだよ」
「あはは、あの子って真面目すぎるから、ついからかいたくなっちゃうのよ~」
まったく悪びれもなく笑うマギは、ソファーから立ち上がると部屋から出て行こうとする。
「あれ、どこに行くの?」
「うさぎちゃん、あの店に行くつもりでしょ? 私は堅苦しい店は嫌いだから、ちょっと市場に掘り出し物でも探してくるつもり」
「あっ、それなら……」
シャルルが何かを頼むとマギは「わかったわ」とクスリと笑い、そのまま会長室から出て行くのだった。
数日間天候に恵まれたホワイトラビット号は、予定通りシンフォニルスの港に入港することができた。シンフォニルスは、ヴィーシャス共和国の海の玄関口として発展した街だ。七大商人の一人、レーチェル夫人のレイモンド商会のお膝元であり、他の大商人の支店も存在している。この国の中でも屈指の大きさを誇る港街である。
港ではピッシリした制服に身を包んだ人族の女性と、同じく制服を着ている白猫たちが一緒に並んでいた。シャルルたちがタラップから降りて行くと、彼女たちが一斉にお辞儀をする。
「おかえりなさいませ、シャルルお嬢様」
「うん、ただいま~アイナさん。商会の方は順調だった?」
「はい、問題は起きておりません。業績は順調に伸ばしています」
そう答えたのは人族の女性で、美しいブロンドの髪を後ろで纏めている。歳はシャルルより少し年上に見える。如何にも仕事が出来る感じを纏った女性だった。
彼女の名前はアイナ・ストランド。新進気鋭と噂されるホワイトラビット商会の副会長であり、仕入れと称して航海に出てしまう会長の代わりに、実質的なトップとして商会を切り盛りしている人物である。
「さすがアイナさんだね。それじゃ、仕入れてきた物を降ろしちゃおうか。お前たち、さっさと降ろすよ!」
「にゃ~……」
背後から気のない返事を受け、シャルルは後ろを振り向いた。そこでは黒猫たちが白猫たちに色めき立っており、尻尾をパタパタと振っていた。しかし白猫たちは黒猫たちに興味がないようで、ツーンとそっぽを向いてしまっている。
この白猫たちはホワイトラビット商会の従業員で、きめ細かい女性のニーズに応えるため全て同性である。人族には分かり難いが美猫ばかりらしく、黒猫たちは毎回彼女たちを口説こうと頑張っているのだ。
一匹の勇気ある黒猫が前に出て、白猫の前に跪いて手を差し伸べる。
「お嬢さん、俺と付き合ってにゃ~」
「お断りにゃ!」
「ふぎゃぁ!?」
思いっきり鼻面を引っかかれ、そそくさと逃げていく黒猫。そんなやり取りを見て、シャルルは呆れた様子で肩を竦めた。
「懲りないな~、いいから積荷を降ろすよっ!」
「横暴にゃ~」
「まだ可愛い子と話してたいにゃ~」
黒猫たちはにゃ~にゃ~と鳴いて一向に動く気配がない。それに痺れを切らしたのか、ハンサムが地面を踏み鳴らすと怒号を飛ばす。
「テメェら、いい加減に働きやがれっ!」
「ふにゃ~」
「ニャァァァァ、ハンサムさま~!」
黒猫たちは一斉にホワイトラビット号に戻っていき、白猫たちは目がハートになってハンサムに黄色い声援を送っている。どうやら彼女たちの目当てはハンサムだったようだ。
「ハンサムったら、相変わらずモテモテじゃない」
「はっ、やめてくれよ」
「さて……わたしは商館に向かうから、ここは任せていい?」
「あぁ任せろ。この街なら大丈夫だろうが気をつけろよ」
アイナから倉庫の鍵を受け取ると、シャルルはそれをハンサムに手渡した。そして荷降ろしをハンサムと黒猫たちに任せ、彼女たち自身はホワイトラビット商会に向かうことにしたのである。
◇◇◆◇◇
ホワイトラビット商会の本拠地である商館は、港から正門に続く大通りに面した場所にある。人通りが多い所謂一等地であり、一階は小売のために店舗になっていた。取り扱っているのは商会の主力商品である衣服や服飾品である。
ホワイトラビット号は美しい白い船体を持つ珍しい帆船である。そのホワイトラビット号が入港したとの噂は、すでに商会を懇意にしている住民の間に広まっており、表では新しく入荷した品を求めて人が集まり始めていた。
そのためシャルルたちは店舗の入り口がある表側ではなく、倉庫になっている裏口側から中に入っていくことにした。この街ではシャルルはとても有名人なため、あんな人集りに突っ込んでしまうと大混乱になってしまう。
シャルルと一緒に来たのはマギ、カイル、アイナの三人で、ヴァル爺は途中で用があるとのことで馴染みの店に向かってしまった。シャルルたちは会長室に向かい、商談用に設置してあるソファーに腰を掛ける。
「凄い人だかりだったね。さすがに入港したばかりじゃ、お店に並ばないのに」
「それだけ待っていた人たちが多いということですよ。ところで、そちらの子は初めてですよね?」
アイナはカイルを見つめながら尋ねる。視線を感じたカイルは少し恥ずかしそうに俯いていた。
「あぁ、この子はカイルだよ。ホワイトラビット号で雇ったコックなんだ。小さいのにすごく美味しい料理を作ってくれるの」
「カイルです。よろしくお願いします!」
カイルが丁寧にお辞儀をすると、アイナは感心した様子で微笑んだ。
「小さいのに礼儀正しいんですね。初めまして、カイル君。私はアイナ・ストランド、この商会の副会長よ」
「坊や気をつけなさい。こいつ、婚期を逃して焦ってるから食べられちゃうかもよ~?」
マギが笑いながら口を挟むと、アイナはテーブルを叩いて抗議する。
「人聞き悪いこと言わないで、子供なんて襲わないわよ! それに出来ないんじゃなくてしないだけなんだから! マギこそ、どうせ良い人は見つかってないんでしょ!?」
「エルフ族は長命だから焦らなくてもいいのよ~」
いきなり始まった言い合いにカイルが驚いていると、シャルルは「いつものことよ」と耳打ちする。二人とも友人で別に憎み合っているわけではないのだが、昔から何かと衝突しがちなのだ。しばらく続いた言い争いが、小康状態になるまで待ってシャルルが仲裁に入る。
「まぁまぁ落ち着いて、二人とも。アイナさん、まずは売上を確認したいんだけど」
「はぁはぁ……わかりました。こちらになります」
アイナは息を整えながら、綺麗にまとめられた帳簿をシャルルに手渡す。シャルルはペラペラと捲りながら、彼女が居ない間の業績を確認していった。
「さすがアイナさん、とっても順調みたいだね」
「えぇ、最近では白兎印もよく出てますから安定してきたと思います」
ホワイトラビット商会の主力商品は、ローニャ公国産の衣服や装飾品である。しかし最近はそれだけでは飽き足らず、自社ブランドとして『白兎』を設立しヴィーシャス共和国内でも製造販売したり、逆にローニャ公国に輸出したりしている。
「それは良かった。次の航海はちょっと遠出をすることになって、次回の仕入れは遅くなりそうなんだよ」
「遠出ですか? 今度はどちらに向かわれるので?」
「次はスルティア諸島の予定だよ。何か持っていけそうな物はあるかな?」
交易品に心当たりがないかと尋ねるシャルルに、アイナは少し考え込んでしまった。スルティア諸島はだいぶ離れているが、彼女も商人として多少は知識を持っている。
「う~ん、南方人はあまり服に頓着しませんからね。当商会で扱っている物より、食料品や香辛料などのほうが喜ばれる気がしますね」
「やっぱりそうだよね。逆に何か仕入れて来て欲しいものはあるかな?」
「スルティア諸島と言えば、やはり鱗でしょうか? 工房から庶民向けのアクセサリーを作りたいという要望が出てまして、その材料になるかもしれません」
「そうなんだ? それじゃ、職人からの要望をリスト化しておいてくれる?」
「わかりました」
その後も真面目に話しているシャルルにカイルは少し驚いていた。彼女の普段の言動から我侭で子供っぽい印象を持っていたが、商売の話をしているシャルルは随分と大人びて見えたからである。そんなカイルの視線に気が付いたシャルルは逆にじーっと彼を見つめた。
「な……何ですか!?」
「ふむ、この格好じゃまずいかな? アイナさん、この子の準備をお願いできる?」
「お任せください。カイル君、こっちに来てくれる?」
話を聞いてなかったカイルは戸惑った様子でシャルルを見るが、彼女は立てた指をドアの方に向け「行ってきなさい」と指示を送る。頷いたカイルはソファーから立ち上がり、部屋から出て行こうとしているアイナの後を追った。そんな彼の背中に、マギがからかうように忠告する。
「何かされそうになったら大声を出すんだよ~」
「だから、手なんて出さないって言ってるでしょ!」
アイナはそう怒鳴りつけると、そのままカイルと共に出て行ってしまう。シャルルは少し呆れ気味に首を横に振ってマギを嗜める。
「マギ、からかい過ぎだよ」
「あはは、あの子って真面目すぎるから、ついからかいたくなっちゃうのよ~」
まったく悪びれもなく笑うマギは、ソファーから立ち上がると部屋から出て行こうとする。
「あれ、どこに行くの?」
「うさぎちゃん、あの店に行くつもりでしょ? 私は堅苦しい店は嫌いだから、ちょっと市場に掘り出し物でも探してくるつもり」
「あっ、それなら……」
シャルルが何かを頼むとマギは「わかったわ」とクスリと笑い、そのまま会長室から出て行くのだった。
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