捨てた心と拾った気持ち

解けた気持ち

 
   一樹に触れられたいと思った

   あれからずっと触れられてないから

 退院前に要さんに相談したら

これ言って誘えばあいつがっつくからって言われて言ったら 本当にそのままで横抱きにされてすぐ寝室へ運ばれてベッドにポイッて投げられてすぐに一樹が被さってきた

「ふっ......あん......」

何度も何度も角度を変えて

器用に着ていたものを一樹は脱ぐし

シャツは破かれたけどパンツは下着ごと剥ぎ取られた

一樹が動くに合わせて回していた腕を緩めたり抱き寄せたり

こんなに激しかったっけなんて思いながらまだ始まったばかりのセックスになぜかドキドキする

求められる喜び

一樹との今までのセックスは性欲処理くらいにしか思ってなかったから

ハァハァ  

「僕の身体酷いでしょ」

手術跡がくっきり残る身体

その跡を一樹はなぞりキスをした瞬間

ピクっと感じた

「ここ触ったら感じたか？」

こくっと頷くと気分よくした一樹が何度も跡を念入りに触り口づけてくるぴちゃと音までするくらい

「だっめ......ちょっと いつ......きっ」

「先に出しちゃうか双葉。まだまだ俺はお前離せないぞ」

ギラギラと獲物を狩るように一樹が見てくる

「っはっは。一樹と一緒にイキたい中に出して」

「ったく、可愛すぎだろ。２０年分しっかり中にいれてやる」

くちゅくちゅと後ろの穴に一樹の舌が入る

「いやぁ  あっ......っん...... いっ......ァァ」

一樹の舌を中にいれたいと僕の穴は誘い込む

「っもう、一樹きてっ 僕の中 一樹でいっ」

言いかけた瞬間

一樹の息子が勢いよく入ってくる
 
みっちりと質量をまして

ガッツリと

「俺が入ってるのわかるか？」

グリっと一樹が動く

お腹に手を置いて

「ここにいるってわかる」

「っ馬鹿 煽るな。優しくできなくなる」

優しくなんてしなくていい

好きにして 

愛してるってわかるくらいに抱いて

「孕むくらいに抱いて一樹」
いきなり中にいる一樹が大きくなる

それに僕を起こして対面座位に

「あっあっあっ......ちょ......あんっいっやっあっっ......」

下からズンって突かれるたびに身体にくる衝撃がうれしい

一樹とキスして舌を絡めて

加速するピストン

「いつきぃーーーー」

愛しい名前を呼んで僕は力が抜けた

ゴポゴポと中に入るなにかを感じた