番になれないアルファ

酷くされても

  どんなに酷くされても海斗だったらいいって思ってた。

結局誤解は解けないまま散々中出しされたあとに海斗は部屋を出ていった

抱き潰された体に悲鳴が上がる

会社には無理かとそのまま会社へ電話

「悪いな。明日には出社できるから、頼んだぞ」
電話を切ってベッドへ倒れた

もちろん海斗はいない

どうしてあんなにも怒るのか

まさか海斗が俺を好き？なわけがない

俺だって海斗は......


いつも海斗がキスしてくる項に手をやる

噛み跡すらついてない綺麗な項

そういえば海斗の亡くなった運命の番さんにはついてたっけと思い出した。

友人として祝福したのになぁ

あのころに戻れるなら俺が奥さんの身代わりになってやるのに

頬に一筋の涙が流れた

腰が立たなくなるとはよくいうが初めての経験だった 

「昼にはどうにかなれよ」と腰を撫でて回復を待つ

ガチャン

海斗が帰ってくる時間でもないはずだが

「見つけました。」

俺の運命の番がそこにいた

「なんでお前がここにいる。なに勝手に」

「色々と駆使してですね！」

やめろ。やめてくれ......乱すな......


「俺は運命の番とは一緒にならない」
きっぱりと告げたにも関わらず

「あなたに抱いて欲しいなんて思ってません。俺が抱くので気にしないでください」

彼はにっこり微笑んだ