5 / 5
第一章 俺の終わり=悲劇の始まり
(2)興奮の粉末が出そう / 一瞬の死
しおりを挟む
支度を終えた俺は家の前で担任教師を待つことにした。
俺の家から、通う学校までの距離は非常に遠い。車でも30分かかる程だ。
今日は嵐だし人も少ないなぁ。
さっきの電話から約1時間が経過しそうだ。流石に俺も眠くなってきた。
現在の時刻はAM8:15,朝のHRが始まるのがたしかAM9:20だったかなぁ。はっきりと覚えてねぇわ。
そんなことを思っていると右の方から一台の車がやってきた。しかもそれは漆黒のventだった。家の前で止まってから窓が空いた。するとそこには、
「君が結原くんだね。さぁ。乗って!」
可愛くて元気が良い声。まさに電話の相手、その人だった。
凄い。とても美人だ。髪は黒のロングで、服は黒のワンピース着ている。あと、スタイルが良いと座っていても一眼でわかるほどだ。そしてしかも美顔。アイドルみたいだ。
「お邪魔します。」
俺は躊躇なく車の助手席に乗った。
「動くよ!シートベルト大丈夫?」
「はっ、はい!たぶじょいぶです~。」
喋る言葉がおかしくなるほど俺、緊張している。
初めにひとつ思ったことがある________車内はいい匂いがする。女性って感じ。
そんなことを思っていると、いつのまにか走行していた。
「結原くんって学校来るの久しぶりなんですよねー。」
優しく接してくれるところも可愛いなぁ~
「はい。そんなんです。学校のある人からは、毎日手紙が送られてきて………知ってるのその人だけかもしれません……………」
少し不安になる。当たり前だ。皆は2年目でクラスや学校に溶けこもって仲良くしているかもしれないけど、俺は違う。ほぼほぼ初めてだ。入学式以来かもしれない。
「安心して!私がいるから!なんでも聞いてね。」
本当に優しい人だ。この人なら信頼できるかもしれない。
「ありがとうございます。あー、あと。名前聞いてもいいですか?」
恐る恐る訪ねてみる。
「竹鳴奈須加。『なすか』って呼んで!」
なすか……………どっかで聞いたことあるような。よくよく考えてみればどっかで会ったことあるぞ……………あー思い出せねぇ。
「あのー。俺たち、どっかで会ったことありますっけ………」
慎重に訪ねる。
「…………。分からないなぁ。」
即答ではなかったってことは、思うところがあるのかなぁ。けど聞いた感じ知らなさそうだし、深掘りする必要もないかもしれない。
「そうですかぁ。じゃ仕方ないで________、」
「あの___________‼︎」
俺の言葉の上でかき消すように、奈須加が言葉を吐く。
「結原くんは、お父さんと2人で過ごしてるんだよね。お父さん、元気にしてる?」
「父さんは………昨日亡くなったんです。もしかして父さん知ってるんですか?」
突然悲しくなってきた。
とりあえず遺体は警察の方々にどうにかしてもらったけど…………事情聴取とか色々残ってるんだよなぁ。
「……………いや、知らないよ。それは大変だったね……………」
「大丈夫なんです。ちょっと勇気もらったから………」
「そうか………」
奈須加は他人の大切な人の死のことも一緒に悲しんでくれる。本当にいい人だ………………………ん?
ふと気づく。車のルームミラーに写る奈須加。下を向きながら運転している。もしかして泣いているのか______________本当に良い人だ。
車を出して約20分が経過した。今日は道が混んでなかったのでスムーズに行けたみたいだ。あと少しで学校に着きそうだ。
走行するところは、どこもかしこも暗い夜道みたいだった。
すると道路の脇に誰かが立っているのが伺える。
誰だ?
小さな体でボロボロの服を着ている幼い少女。前髪が長くて貞子みたいな感じになっている。ホームレス?こんな幼い少女がそんなわけないだろ。今は嵐の中だ。なんだか気の毒にしか思えない。助けれるかなぁ…………
「奈須加。あそこに幼い少女いますよ。なんだか可哀想だから助けてあげたら______。」
少しの間の沈黙間。すると奈須加が口を開いた。
「……………飛ばすよ。」
「うぁぁぁっ!」
急に車が瞬で加速した。えっ?助けないのか?
「いきなりどうしたんですか⁉︎」
「いいからいいから‼︎今は喋りかけないでほしい。」
少女はどうなったと思い後ろを振り返る。と。
そこには車の速さと同じぐらいの瞬でその少女が、悪笑みをこぼしながら追いかけてきた。
「うぁぁぁ‼︎ な、なになになになにぃ________‼︎」
俺は後ろを向かないことにした。いや。やばい…………意識が朦朧とし始めた。
そう思ったのが最後。怖さのあまりに気絶した。
俺の家から、通う学校までの距離は非常に遠い。車でも30分かかる程だ。
今日は嵐だし人も少ないなぁ。
さっきの電話から約1時間が経過しそうだ。流石に俺も眠くなってきた。
現在の時刻はAM8:15,朝のHRが始まるのがたしかAM9:20だったかなぁ。はっきりと覚えてねぇわ。
そんなことを思っていると右の方から一台の車がやってきた。しかもそれは漆黒のventだった。家の前で止まってから窓が空いた。するとそこには、
「君が結原くんだね。さぁ。乗って!」
可愛くて元気が良い声。まさに電話の相手、その人だった。
凄い。とても美人だ。髪は黒のロングで、服は黒のワンピース着ている。あと、スタイルが良いと座っていても一眼でわかるほどだ。そしてしかも美顔。アイドルみたいだ。
「お邪魔します。」
俺は躊躇なく車の助手席に乗った。
「動くよ!シートベルト大丈夫?」
「はっ、はい!たぶじょいぶです~。」
喋る言葉がおかしくなるほど俺、緊張している。
初めにひとつ思ったことがある________車内はいい匂いがする。女性って感じ。
そんなことを思っていると、いつのまにか走行していた。
「結原くんって学校来るの久しぶりなんですよねー。」
優しく接してくれるところも可愛いなぁ~
「はい。そんなんです。学校のある人からは、毎日手紙が送られてきて………知ってるのその人だけかもしれません……………」
少し不安になる。当たり前だ。皆は2年目でクラスや学校に溶けこもって仲良くしているかもしれないけど、俺は違う。ほぼほぼ初めてだ。入学式以来かもしれない。
「安心して!私がいるから!なんでも聞いてね。」
本当に優しい人だ。この人なら信頼できるかもしれない。
「ありがとうございます。あー、あと。名前聞いてもいいですか?」
恐る恐る訪ねてみる。
「竹鳴奈須加。『なすか』って呼んで!」
なすか……………どっかで聞いたことあるような。よくよく考えてみればどっかで会ったことあるぞ……………あー思い出せねぇ。
「あのー。俺たち、どっかで会ったことありますっけ………」
慎重に訪ねる。
「…………。分からないなぁ。」
即答ではなかったってことは、思うところがあるのかなぁ。けど聞いた感じ知らなさそうだし、深掘りする必要もないかもしれない。
「そうですかぁ。じゃ仕方ないで________、」
「あの___________‼︎」
俺の言葉の上でかき消すように、奈須加が言葉を吐く。
「結原くんは、お父さんと2人で過ごしてるんだよね。お父さん、元気にしてる?」
「父さんは………昨日亡くなったんです。もしかして父さん知ってるんですか?」
突然悲しくなってきた。
とりあえず遺体は警察の方々にどうにかしてもらったけど…………事情聴取とか色々残ってるんだよなぁ。
「……………いや、知らないよ。それは大変だったね……………」
「大丈夫なんです。ちょっと勇気もらったから………」
「そうか………」
奈須加は他人の大切な人の死のことも一緒に悲しんでくれる。本当にいい人だ………………………ん?
ふと気づく。車のルームミラーに写る奈須加。下を向きながら運転している。もしかして泣いているのか______________本当に良い人だ。
車を出して約20分が経過した。今日は道が混んでなかったのでスムーズに行けたみたいだ。あと少しで学校に着きそうだ。
走行するところは、どこもかしこも暗い夜道みたいだった。
すると道路の脇に誰かが立っているのが伺える。
誰だ?
小さな体でボロボロの服を着ている幼い少女。前髪が長くて貞子みたいな感じになっている。ホームレス?こんな幼い少女がそんなわけないだろ。今は嵐の中だ。なんだか気の毒にしか思えない。助けれるかなぁ…………
「奈須加。あそこに幼い少女いますよ。なんだか可哀想だから助けてあげたら______。」
少しの間の沈黙間。すると奈須加が口を開いた。
「……………飛ばすよ。」
「うぁぁぁっ!」
急に車が瞬で加速した。えっ?助けないのか?
「いきなりどうしたんですか⁉︎」
「いいからいいから‼︎今は喋りかけないでほしい。」
少女はどうなったと思い後ろを振り返る。と。
そこには車の速さと同じぐらいの瞬でその少女が、悪笑みをこぼしながら追いかけてきた。
「うぁぁぁ‼︎ な、なになになになにぃ________‼︎」
俺は後ろを向かないことにした。いや。やばい…………意識が朦朧とし始めた。
そう思ったのが最後。怖さのあまりに気絶した。
0
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
婚約者の浮気相手が子を授かったので
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ファンヌはリヴァス王国王太子クラウスの婚約者である。
ある日、クラウスが想いを寄せている女性――アデラが子を授かったと言う。
アデラと一緒になりたいクラウスは、ファンヌに婚約解消を迫る。
ファンヌはそれを受け入れ、さっさと手続きを済ませてしまった。
自由になった彼女は学校へと戻り、大好きな薬草や茶葉の『研究』に没頭する予定だった。
しかし、師であるエルランドが学校を辞めて自国へ戻ると言い出す。
彼は自然豊かな国ベロテニア王国の出身であった。
ベロテニア王国は、薬草や茶葉の生育に力を入れているし、何よりも獣人の血を引く者も数多くいるという魅力的な国である。
まだまだエルランドと共に茶葉や薬草の『研究』を続けたいファンヌは、エルランドと共にベロテニア王国へと向かうのだが――。
※表紙イラストはタイトルから「お絵描きばりぐっどくん」に作成してもらいました。
※完結しました
王子は婚約破棄をし、令嬢は自害したそうです。
七辻ゆゆ
ファンタジー
「アリシア・レッドライア! おまえとの婚約を破棄する!」
公爵令嬢アリシアは王子の言葉に微笑んだ。「殿下、美しい夢をありがとうございました」そして己の胸にナイフを突き立てた。
血に染まったパーティ会場は、王子にとって一生忘れられない景色となった。冤罪によって婚約者を自害させた愚王として生きていくことになる。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
幼馴染の息子に転生した俺は人生を復讐に捧げます。
西脇 るい
ファンタジー
魔法も存在する世界にて、少年と少女は誓い合った。「「将来、絶対結婚しよう!」」と。その後、2人は成長し、お互い結婚できる年齢になったが、ある日彼女に「分かれよう」と告げられる。何が起きたのかわからないまま少年が青年になりかけた頃、少年は幼馴染が結婚することを知る。その夜、ショックで呆然としている少年は事故にあい命を落としてしまう。その後、目を覚ますと少年は赤子になっており、なんと親はあの幼馴染だった。前世の恨みと悲しみを胸に、イオン・リベリオルの来世である彼――アレス・フィリップスの復讐が始まる………。
なろうにて同作品を投降中です。
先生「は~い、それじゃあ皆さん、パーティー組んで~。」
赤べこフルボッコ
ファンタジー
幼い頃から勇者に憧れ、早二十代。いつしかそんな夢を忘れ、ひたすらに仕事に精を出す。そんな毎日を送っていると、体調不良で営業先で大失敗☆会社をクビになり、追い詰められてしまう。人生お先真っ暗、明日自殺をしようと心に決め、布団に入り眠りに落ちる。その時見た夢の中で俺は・・・女神に出会うのであった。
※基本読み辛いので後々修正していくと思います!!御了承!!
感想を頂けると泣いて喜びます。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる