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ギルマス視点 ②
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──その頃ギルドでは大騒ぎになっていた──
「お前ら、ルルナはどうしたんだよ!
くそっ、質問したいことは山ほどあるが、今はクロードの処置が先だ。
そっちに運んでくれ!」
受付の方がやけに騒がしいな、またルルナが何かしてるのか? だが、あの笑顔の可愛い俺の愛娘の姿が見当たらない。どういうことなんだ!? 不安が横切る。
「おいっ、お前ら……その傷…ルルナを知らないか?」
「「「…………」」」
「おい!
俺は質問してるんだが?
なぜ返事をしないんだ!!」
ガタンッ! と椅子を横に蹴った俺は、コイツらを殴りたい衝動が身体中を駆け巡った。が、そんな強い勢いのある俺をギルドのヤツらが食い止めようと体を抑えるが、ギルドにいるコイツらの顔もまた、怒りで額に青筋が出ていた。
受付嬢のローランとライラも、腸が煮えくり返る怒りを抑えている。
「……ギルマス、私はずっとここで待っていましたが、帰還したのはブラックシャークの3名のみ。
ルルナの姿はお昼過ぎから誰も見ていません!!」
「あんた達、ルルナをどこに……。
質問を変えます、ルルナは生きていますか?」
静まり返るギルド。
それに反して俺は、ローランの「生きていますか?」の言葉に怒りが込み上げてきて3人を怒鳴った。
「クソがっっ!!
まさか、テメェら俺の大切な娘を……ルルナを……。
おいっ!! 命が惜しければ、正直に答えろよ?
……おいっ、早く言えっ!!」
レジスは黙って俯いているが、ギルマスの怒号に体を震わすリタが、蚊の鳴くような震える小さな声で答えた。
「あの子が……二つもスキルを持っているから、だから凄い攻撃をするんだと思って、私達は……あの子に睡眠薬入りの果実水を飲ませ眠らせてから採取用の籠に入れて攫った。そのあと私たちは8層に降りわ。
でも!! スキルのことを聞いたら攻撃しないなんて言い出すし……あ、あの子が悪いのよっっ!!」
俺は怒りで体を震わせた。
その後ろで、黒い炎をゴゥゴゥと出しているローランとライラ。
レイブンはテーブルを拳で叩き、ドルバルが椅子を蹴飛ばした。
クロードの回復はほとんど済んでいるが、リタの話を聞き、ドリアンは途中で手を止め。恐ろしい形相でメラメラと体から怒りの炎を出している冒険者たち。
「8層……だと?
俺は初めから反対してたよなぁ?
レベル上げはまだ早いと!!
あの子はまだ小さな……俺たちが守り助けてあげないといけない【5歳の幼子】なんだぞっっ!!!!
8層は俺でも……くそったれがぁぁぁぁぁ!!」
ガンッッ!!!!
椅子を強く蹴飛ばし破壊した。
「クソッ、クソッ!
ぐっ……ルルナァァァァァ!!!!」
叫んだ声がギルド内を響かせた。
「ねぇ誰か、このバカ達を地下牢の奥へ連れて行って!!」
レジスは、周りを恐れるように引け腰になり、唾が飛ぶほど大きな声で叫んだ。
「な、なんで俺達が奥の呪われた牢に行かなきゃいけねぇんだよ!
ふざけんなっ!!」
クロードの体は、まだ完治したわけではないので、お腹を押さえながらヨロヨロと顔を横にブンブンと何度も振りながら後退る。
「俺は悪くない。あのガキが悪いんだ!」
リタは小刻みに震えながら、ルルナに何をしたのかを暴露してしまっていた。
「やめて、触らないで!!
なんで私達が呪われた牢に行くのよ!
こんな事になったのも、あのクソガキのせいよ。
急に、パパ助けて、などと叫んだクソガキが悪いのよ!
あのクソガキが叫ばなければ魔物も寄って来なかったはずなのに!!
だから私達は、ミノタウロスに餌を与えただけよっ!!」
金切り声で叫んだリタを、ローランが力いっぱい頬を叩いた。
パアァァンッ!!
「い、痛いじゃない!!」
「痛いのは当り前よ。叩いたんだから……ルルナが傷付いているなら、こんな痛みじゃ生温いくらいよ!!」
3人は地下の呪われた牢へと連れて行かれた。
誰が言い出したのかは不明だが、その牢に入れられると【死神が殺しに来る】なんて面白可笑しく、デタラメを吹聴したらしい。
するとそこへ救世主が現れた。
「何かあったのか?」
後ろを振り向くと、3人組の救世主【真紅の炎竜】が任務から帰還したところだった。
「モーリス! 北のダンジョンにいる幼女、俺の娘を助けてくれ!
8層に、放置されているんだ。
頼む! 一緒に行ってほしい!!」
筋肉マッチョの男性が、スタイル抜群な美女の後ろから現れ、ギルマスの肩に手を置き。
「直ぐに行こう。
8層なら……もしものことを考えておいた方がいい。
最悪、亡骸だけでも……とにかく急ごう!」
「マリウス……ありがとう。
ローラン、ライラ。
あとは頼んだ」
「はい。必ずルルナを!」
ギルマスはSS級冒険者【真紅の炎竜】と共に、ルルナの救出に向かった。
「お前ら、ルルナはどうしたんだよ!
くそっ、質問したいことは山ほどあるが、今はクロードの処置が先だ。
そっちに運んでくれ!」
受付の方がやけに騒がしいな、またルルナが何かしてるのか? だが、あの笑顔の可愛い俺の愛娘の姿が見当たらない。どういうことなんだ!? 不安が横切る。
「おいっ、お前ら……その傷…ルルナを知らないか?」
「「「…………」」」
「おい!
俺は質問してるんだが?
なぜ返事をしないんだ!!」
ガタンッ! と椅子を横に蹴った俺は、コイツらを殴りたい衝動が身体中を駆け巡った。が、そんな強い勢いのある俺をギルドのヤツらが食い止めようと体を抑えるが、ギルドにいるコイツらの顔もまた、怒りで額に青筋が出ていた。
受付嬢のローランとライラも、腸が煮えくり返る怒りを抑えている。
「……ギルマス、私はずっとここで待っていましたが、帰還したのはブラックシャークの3名のみ。
ルルナの姿はお昼過ぎから誰も見ていません!!」
「あんた達、ルルナをどこに……。
質問を変えます、ルルナは生きていますか?」
静まり返るギルド。
それに反して俺は、ローランの「生きていますか?」の言葉に怒りが込み上げてきて3人を怒鳴った。
「クソがっっ!!
まさか、テメェら俺の大切な娘を……ルルナを……。
おいっ!! 命が惜しければ、正直に答えろよ?
……おいっ、早く言えっ!!」
レジスは黙って俯いているが、ギルマスの怒号に体を震わすリタが、蚊の鳴くような震える小さな声で答えた。
「あの子が……二つもスキルを持っているから、だから凄い攻撃をするんだと思って、私達は……あの子に睡眠薬入りの果実水を飲ませ眠らせてから採取用の籠に入れて攫った。そのあと私たちは8層に降りわ。
でも!! スキルのことを聞いたら攻撃しないなんて言い出すし……あ、あの子が悪いのよっっ!!」
俺は怒りで体を震わせた。
その後ろで、黒い炎をゴゥゴゥと出しているローランとライラ。
レイブンはテーブルを拳で叩き、ドルバルが椅子を蹴飛ばした。
クロードの回復はほとんど済んでいるが、リタの話を聞き、ドリアンは途中で手を止め。恐ろしい形相でメラメラと体から怒りの炎を出している冒険者たち。
「8層……だと?
俺は初めから反対してたよなぁ?
レベル上げはまだ早いと!!
あの子はまだ小さな……俺たちが守り助けてあげないといけない【5歳の幼子】なんだぞっっ!!!!
8層は俺でも……くそったれがぁぁぁぁぁ!!」
ガンッッ!!!!
椅子を強く蹴飛ばし破壊した。
「クソッ、クソッ!
ぐっ……ルルナァァァァァ!!!!」
叫んだ声がギルド内を響かせた。
「ねぇ誰か、このバカ達を地下牢の奥へ連れて行って!!」
レジスは、周りを恐れるように引け腰になり、唾が飛ぶほど大きな声で叫んだ。
「な、なんで俺達が奥の呪われた牢に行かなきゃいけねぇんだよ!
ふざけんなっ!!」
クロードの体は、まだ完治したわけではないので、お腹を押さえながらヨロヨロと顔を横にブンブンと何度も振りながら後退る。
「俺は悪くない。あのガキが悪いんだ!」
リタは小刻みに震えながら、ルルナに何をしたのかを暴露してしまっていた。
「やめて、触らないで!!
なんで私達が呪われた牢に行くのよ!
こんな事になったのも、あのクソガキのせいよ。
急に、パパ助けて、などと叫んだクソガキが悪いのよ!
あのクソガキが叫ばなければ魔物も寄って来なかったはずなのに!!
だから私達は、ミノタウロスに餌を与えただけよっ!!」
金切り声で叫んだリタを、ローランが力いっぱい頬を叩いた。
パアァァンッ!!
「い、痛いじゃない!!」
「痛いのは当り前よ。叩いたんだから……ルルナが傷付いているなら、こんな痛みじゃ生温いくらいよ!!」
3人は地下の呪われた牢へと連れて行かれた。
誰が言い出したのかは不明だが、その牢に入れられると【死神が殺しに来る】なんて面白可笑しく、デタラメを吹聴したらしい。
するとそこへ救世主が現れた。
「何かあったのか?」
後ろを振り向くと、3人組の救世主【真紅の炎竜】が任務から帰還したところだった。
「モーリス! 北のダンジョンにいる幼女、俺の娘を助けてくれ!
8層に、放置されているんだ。
頼む! 一緒に行ってほしい!!」
筋肉マッチョの男性が、スタイル抜群な美女の後ろから現れ、ギルマスの肩に手を置き。
「直ぐに行こう。
8層なら……もしものことを考えておいた方がいい。
最悪、亡骸だけでも……とにかく急ごう!」
「マリウス……ありがとう。
ローラン、ライラ。
あとは頼んだ」
「はい。必ずルルナを!」
ギルマスはSS級冒険者【真紅の炎竜】と共に、ルルナの救出に向かった。
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