記憶の中に眠る愛
『愛しているから思い出して』
『愛しているから忘れなさい』
【あらすじ】
母を亡くし父子家庭で育った高校一年生の一之宮春妃は、何度も夢に出てくる青年に恋をしている。夢を見る頻度が上がるにつれて想いも募っていくが、恋焦がれたその人は毎回花吹雪の中に消えてしまって話すことすらままならない。
そんな最中、登校時に寄り道した父の研究所の傍らに咲いている桜の木の下で、春妃は何度も夢の中で出会って引き離された青年相沢雪人と出逢った。
「君に一目惚れしてしまったんだ」
そう言って、春妃に近づく雪人の真意とは。
『愛しているから忘れなさい』
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