悠久の機甲歩兵

竹氏

文字の大きさ
上 下
141 / 330
テクニカとの邂逅

第141話 騎士の華

しおりを挟む
 機外温度の低下を確認しつつ、僕は眼前で足を震わせている少女を静かに見下ろす。
 魔法とやらがどれほど体力を消耗するかはわからない。だが、マキナのラジエータを全力稼働させるほどの熱量を放ったのだ。疲労の色は目に見えて明らかであり、それでいてなお膝もつかないのは、まさしく将軍と呼ばれるに相応しい姿だと思った。

「真銀の槍も通らない、魔法の火も効かないって……ほとんどミクスチャじゃんか」

『そう、なんだろうね』

 ミクスチャもマキナも、現代人にとっては国という巨大な群れをもって立ち向かうべき存在であることに、違いは無いだろう。
 エリネラが集団戦において、圧倒的な強者であることは揺るがぬ事実である。何せ、翡翠のモニター上でロックオンカーソルに包まれる彼女は、焼夷兵器を所持した敵対者であると表示されているのだから。
 おかげでシステムは、歩兵を保護しつつ優先的に無力化しろ、と煩くメッセージを垂れ流す。
 だが、燃え盛るナパームをも乗り越えて戦闘を継続できる耐火性、耐熱性を必要としたマキナに対して、この程度の炎では驚異となりえなかった。

『……終わりでいいかい?』

 左腕に展開されたハーモニック・ブレードが輝く。たとえ右腕が使い物にならなくとも、少女1人を殺すことなど造作もない。
 エリネラ・タラカ・ハレディは自分達にとって脅威となり得る。ならば、自分の選択が一方的な虐殺だったとしても、既に僕は何も感じなかった。

「へへ、スヴェンソンのお爺が勝てないわけだよ。こりゃ気持ちよく逝けただろうね……でも、あたしにそのつもりは、ないッ!」

 彼女が三角錐の槍を構えなおしたのをきっかけに、僕はゆっくりと歩み出す。
 戦力評価終了。敵、未だ戦意有り。降伏宣言、無し。
 巨大な槍は頭上で振り回され、その両端の穴から再び燃える液体を吹き出し、渦を巻くように火炎が少女を覆っていく。それはさながら大道芸のようで、生身の人間ならば近づくことを躊躇させるに十分な迫力を持っていた。
 それでも僕は躊躇うことなく歩みより、ハーモニック・ブレードを回転する槍にぶつければ、高速で振動する技術の刃が火花を散らして槍の側面を削り取っていく。

「っつぅ……こんのぉ!!」

 弾かれて態勢が崩れたからか、エリネラは完全に回転の勢が失われる前に、向かって左方向から槍を大きく横に薙いだ。
 それを僕は防ごうとも躱そうともしない。
 マキナによる打撃すら吸収できるオートバランサーとアクチュエータの性能が相手では、いくら力が強いと言っても生身の人間が損傷を与えることなど不可能で、腰部装甲に軽い衝撃を走らせるだけに留まった。
 逆に硬い物へ重量物を叩きつけたことから、エリネラは歯を食いしばって表情を歪める。革のグローブ越しでも、手は相当に痺れただろう。それでも槍を取り落とさなかった事は称賛に値する。
 だがこれまでだった。
 左腕で槍の三角錐部分を抱え込んだことで、最早少女の力では引き抜く事すらできなくなる。

「あっ、こら、返せぇ!」

『ああ、直ぐに返すよ』

 前哨基地の時と同じように、槍ごとエリネラを持ち上げる。その柄にしがみつくようにして彼女は耐えていたが、それは武装を握っていると言うよりも高木から降りられなくなっている子猫のようだった。

「ちょちょちょちょちょ!? う、嘘でしょ!? わあああああああ!!」

 摩訶不思議な炎さえ効かないのだから、宙に足を浮かせた少女に抵抗する術はない。
 僕は軽くジャンプブースターを吹かして重量級のボディを宙に浮かせ、着地に合わせて腰だめに抱えていた槍を地面に叩きつけた。
 世界を揺らすかのような地響きと共に、土を勢いよく巻き上げながら槍は地面へと沈む。それに驚いたのか、近くの木に止まっていた鳥が驚いて一斉に飛び上がった。

『反応は、流石というところか』

 エリネラは振り下ろされる直前に槍を手放したのだろう。草の生える地面をコロコロと転げていく。
 おかげで肉体的なダメージは最小限に留まっただろう。それでも至近距離に金属の塊が凄まじい勢いで叩きつけられた威力は大きく、土を被った頭をフラフラと揺すっている。もしかすると軽い脳震盪《のうしんとう》状態だったのかもしれない。
 何せあの硬質な槍が衝撃に負け、ハーモニック・ブレードとの衝突で傷ついた部分から飴細工のように拉げているのだ。もしも手を離さなければ、彼女は肉と血だまりに変貌していたことだろう。
 白銀に輝いていた美しさは見る影もなく、スクラップ同然となり果てた槍を投げ捨て、僕は改めて脱力した姿勢のままゆっくりとエリネラに歩み寄る。
 傍から見ればそれは介錯に等しい行為だったに違いない。身動きが碌に取れない状態の少女に対し、刃を振り上げたのだから。
 だが、最強たる彼女が敗れた現状において、まさかそれを庇う者が居ようとは思いもよらなかった。

「騎士補セクストン、我が主命は御身の補助と護衛なればッ!」

 突き付けられたグラディウスの切先は僅かに震えていた。
 キメラリアですらないただの現代人。それが世に武勇を轟かせる少女ですら敵わぬ相手に、何ができると言うのだろう。
 必死の形相で睨みつけてくる彼に、僕の感情はほとんど動かなかったが、庇われていた少女は驚愕に赤い瞳を大きく見開いていた。

「何、してる……一騎討ちだぞセクストン! そこをどけ!」

「ここで御身を失うわけにはいかんでしょうが! 一応にも、将軍なんですから!」

 騎士とは斯くあるべし、そんな姿だったように思う。
 僕はこのセクストンというこの男をどうにも憎めなかった。前に立つ以上は敵として排除せざるを得ないが、それでも最大の敬意を持って殺そうと決め、軽く息を吸って上段からハーモニック・ブレードを振り下ろす。
 複合装甲をバターのように切断する高周波振動刃に、鉄鋼で作られたグラディウスなど耐えられるはずもない。迫るハーモニックブレードは剣も諸共に、セクストンを真っ二つにする、はずだった。

「そこまでだ」

 背後から響いたダマルの声に、僕は僅かな隙間を残して刃を止める。
 グラディウスの刀身中央に綺麗な断面が生まれ、泣き別れた刃が地面にポトリと落ちていく。セクストンはきっと、ハーモニック・ブレードの羽音を耳元で聞いていただろう。

『ダマル、何故止める?』

「加減しろっつったろうが、自制もできねぇのかお前は」

 金属が擦れる音を立てながらスケルトンナイトはやれやれと肩を竦めて見せる。
 確かに骨は加減しろと最初に言っていたが、それに対し僕はと伝えたに過ぎない。残念ながら、先ほどの戦闘で感じたエリネラの危険性は、善処の枠を大きく超えている。
 それを伝えようとしたものの、ダマルは翡翠の肩装甲を軽く叩いて、僕の緊張を諫めた。

「ここで帝国の喧嘩買っても、俺たちにゃなんの利益もねぇぜ。うちのお貴族様がどうするつもりかは知らねぇが、少なくともお前に戦争する気はねぇんだろ?」

『元々向こうが吹っかけてきた選択肢の――っていうのは言い訳だろうね。すまない、少し熱くなっていた』

 戦闘の熱狂が徐々に冷めていく中で、エリネラという少女の将軍職を改めて考えさせられる。
 本人曰く18歳だと言うがとてもそうは見えない小柄な体躯で、しかし実際戦ってみてその実力は本物と理解できる。問題はそれ以外における部分が、軍司令官という立場に対してあまりに子どもじみているように思えてならなかった。
 しかし、こちらが信じられようが信じられまいが、帝国に置いて将軍という肩書を持って居ることに変わりはない。それを殺してしまえば、確かに宣戦布告と呼ばれても文句は言えない事態となるだろう。
 例えそれがであっても、口実としては十分なのだから。
 戦術的な危険性だけを見ていた僕と違い、より大局的な面から観察していたダマルは、僕が謝罪した事で大きくため息をついた。

「その火炎放射器娘が危険なのは俺も理解できる。だが、そんなチンチクリンでも将軍で、元々向こうさんは敵対か従属かなんて無茶苦茶言ってきてんだ。殺しちまえば向こうさんに大義名分が整っちまう。そんなしょうもない喧嘩で、全員揃って帝国を焦土にするまで続く地獄の行軍、なんて割に合わねぇだろ」

 彼女らのことを言われれば返す言葉もない。
 黙りこくった時分に残されるのは、己の想像力が陳腐であるという事実だけで、それが心にのしかかる。
 またやらかしたと思って凹む僕を尻目に、ダマルは硬直しているセクストンの後ろで、赤い髪を地面に垂らしたまま、頬を風船のように膨らませたエリネラに兜のスリットを向けた。

「おいドチビ、まさかたぁ思うがまだやるとか言わねぇだろうな」

「小さい言うな。一騎討ちは騎士の華なんだぞ」

 座り込んだまま赤い瞳で兜を睨みつけるが、それは完全に駄々をこねる子どもそのものであり、骸骨は呆れたようにセクストンへ会話を振る。

「本ッ当にこいつ将軍なんだよな?」

「――疑いようもなく、ハレディ様は将軍だ」

「ねぇセクストン、なんで今ちょっと間があったの? ねぇ?」

 視線を逸らす騎士補に追従して、虫のように動き回る赤い娘。
 途切れた緊張感に、あのなぁ、とダマルは少女を静止してその正面にしゃがみこんだ。

「そこのモブ面が体張った意味わかってるか? 一応にも将軍様なら、自分が負ってる責任を考えやがれってんだ。司令塔が真っ先に正面突撃かましてやられたら、統率を失った軍全体が瓦解しちまうんだぞ」

 モブ面という言葉の意味が理解できないセクストンは、訝し気な表情を骸骨に向けていたが、諭すように語られる言葉が正論だったため口を挟もうとはせず、うんうんと頷くばかりか、もっと言ってやってくれとでも言いたげな雰囲気さえ醸し出す。
 逆に敵から説教を食らう形になったエリネラは、奥歯をギリギリと鳴らし、両手足をばたつかせて叫んだ。

「作戦とか責任とか言われても難しいんだよー!! あたしは頭使うのが苦手なの! 強い奴と戦うことが将の仕事でしょ!?」

 個の強さであれば確かにエリネラは他の追随を許さない。それこそ、個に優れたるキメラリアさえ容易に蹴散らせるであろう武勇を誇る。
 とはいえ、将器となれば話が違う。直接敵を蹴散らすことだけを考える彼女は明らかな不適材不適所であり、ダマルも流石に処置無しと髑髏を垂れていた。
 僕は彼女の頑なさはどこから来るのかが気になった。帝国が戦争大国なのは理解しているが、まさか腕っぷしが強いことが貴賤を定める最大要因であるわけでもないだろうに。

「一騎討ちは誰も邪魔しちゃダメなんだぞ! ね、だからもう1回!」

『そう言われてもなぁ……ゲームじゃないんだから』

「いーじゃんか! あたしに負けたって言わせたいなら、首でもなんでも持ってって見せなよ!」

「お前は首だけで喋れんのかよ」

 僕はこの段階で思考を放棄した。
 多分、エリネラはただ戦うことが好きなのだ。一騎打ちが現代の戦いでどれほど価値を持つものかは想像しがたいが、彼女が自らの命を勘定に入れない程の誉らしい。
 おかげで納得してもらえる方法が思いつかず、僕とダマル、なんならセクストンでさえも唸りながら首を捻ったが、解決案は予期せぬ方向からもたらされた。

「どうしても納得がいかないというなら提案がある」

「何さ?」

 小さく手を挙げたシューニャに、エリネラは座り込んだまま首だけを回して視線を合わせる。

「武器魔法無しの素手。どちらかが気絶するまでという条件で一騎討ちすればいい」

『えっ』

 脳内で理解不能なゴングが鳴り響いた気がした。
 総合格闘技という奴だろうか。現代にそういった競技があるかどうかは知らないが、シューニャが思いついたにしては異常に過激な内容であり、僕はついつい耳を疑ってしまう。

「おにーさん強いですからね。ボクも1回ぶん投げられましたし」

「自分も体中バッキバキにされたッスからねぇ」

「あぁ、あれね。もう私は何も言わないわ……」

 仲間だ家族だと言っても現実は非情であり、自分がもう少し穏健な方法はないのかと問いただす前に、1度でも組手を経験した面々が背中を押してきた。
 ファティマすら凌駕するエリネラの馬鹿力は武器無しでも驚異であり、身体能力は確実にこちらが負けている。だというのに、玉匣所属の女性陣は揃って僕の勝ちを揺るぎないものと確信しているらしい。挙句、その期待の眼差しが、僕にゴメンナサイするタイミングを完全に喪失させた。

「気絶かぁ、ちょっと締まらない気もするけど……不完全燃焼よりはいいね! うん、楽しそうだし、やろう!」

 先の戦闘で疲労していたはずの少女は軽やかに立ち上がると、握った拳を前に突き出して、さぁこい! と自信満々な笑みをこちらへ向き直る。

『あの、僕の意思については……?』

 最後の望みを託し、僕はダマルに助けを求めた。
 だが、緩く振られる兜から零れたのは、あまりにもご無体なお言葉。

「ガキが満足いくまで、サンドバックでもなんでもやってやれ」

 マキナのヘッドユニットから涙が流せたなら、僕は確実に泣いていたと思う。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

アイテムボックスだけで異世界生活

shinko
ファンタジー
いきなり異世界で目覚めた主人公、起きるとなぜか記憶が無い。 あるのはアイテムボックスだけ……。 なぜ、俺はここにいるのか。そして俺は誰なのか。 説明してくれる神も、女神もできてやしない。 よくあるファンタジーの世界の中で、 生きていくため、努力していく。 そしてついに気がつく主人公。 アイテムボックスってすごいんじゃね? お気楽に読めるハッピーファンタジーです。 よろしくお願いします。

分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活

SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。 クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。 これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。

英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜

駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。 しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった─── そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。 前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける! 完結まで毎日投稿!

札束艦隊

蒼 飛雲
歴史・時代
 生まれついての勝負師。  あるいは、根っからのギャンブラー。  札田場敏太(さつたば・びんた)はそんな自身の本能に引きずられるようにして魑魅魍魎が跋扈する、世界のマーケットにその身を投じる。  時は流れ、世界はその混沌の度を増していく。  そのような中、敏太は将来の日米関係に危惧を抱くようになる。  亡国を回避すべく、彼は金の力で帝国海軍の強化に乗り出す。  戦艦の高速化、ついでに出来の悪い四姉妹は四一センチ砲搭載戦艦に改装。  マル三計画で「翔鶴」型空母三番艦それに四番艦の追加建造。  マル四計画では戦時急造型空母を三隻新造。  高オクタン価ガソリン製造プラントもまるごと買い取り。  科学技術の低さもそれに工業力の貧弱さも、金さえあればどうにか出来る!

異世界楽々通販サバイバル

shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。 近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。 そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。 そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。 しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。 「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」

蒼海の碧血録

三笠 陣
歴史・時代
 一九四二年六月、ミッドウェー海戦において日本海軍は赤城、加賀、蒼龍を失うという大敗を喫した。  そして、その二ヶ月後の八月、アメリカ軍海兵隊が南太平洋ガダルカナル島へと上陸し、日米の新たな死闘の幕が切って落とされた。  熾烈なるガダルカナル攻防戦に、ついに日本海軍はある決断を下す。  戦艦大和。  日本海軍最強の戦艦が今、ガダルカナルへと向けて出撃する。  だが、対するアメリカ海軍もまたガダルカナルの日本軍飛行場を破壊すべく、最新鋭戦艦を出撃させていた。  ここに、ついに日米最強戦艦同士による砲撃戦の火蓋が切られることとなる。 (本作は「小説家になろう」様にて連載中の「蒼海決戦」シリーズを加筆修正したものです。予め、ご承知おき下さい。) ※表紙画像は、筆者が呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)にて撮影したものです。

異世界大日本帝国

暇人先生
ファンタジー
1959年1939年から始まった第二次世界大戦に勝利し大日本帝国は今ではナチス並ぶ超大国になりアジア、南アメリカ、北アメリカ大陸、ユーラシア大陸のほとんどを占領している、しかも技術も最先端で1948年には帝国主義を改めて国民が生活しやすいように民主化している、ある日、日本海の中心に巨大な霧が発生した、漁船や客船などが行方不明になった、そして霧の中は……

処理中です...