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第5章 抗争
第百六十六話
しおりを挟む「……ご主人様。ご主人様」
さくらの声がする。
目を開けるとさくらの顔が間近にあった。
「おはようございますご主人様」
「あ……おはよう、ございます……?」
さくらは立ち上がると僕に手を差し出した。
……?握手?
恥ずかしいなぁと思いつつ手を差し出すとさくらは僕の手を握り起き上がらせた。
ああ、僕寝てたのか。
周りを見るとヴァイス、アーチェさん、ルビーさんがいた。
辺りは崩壊した街並み。
ここは……迷宮のポータルか。
ようやく自分の状況に気がついた僕はさくらに訊ねてみることにした。
「もしかしなくても全滅した?」
「はい」
だよね……(苦笑)
「で、ここに戻ってきたのか……」
迷宮で死ぬと立ち寄ったことのあるポータルに転移される。
どうやら全員無事に?ポータルに戻ってきたみたいだ。
「ていうかあのゾンビ強くない?」
「……ゾンビィになれなかった」
「強すぎよ!なんなのあのゾンビ」
「相当高レベルの魔物……いえ、あれはもう魔獣格の強さでしたわ」
「高難度迷宮ですから敵の強さも桁違いなのでしょう(><)」
うーん……。
……って、あれ?
いつの間にか手に持っていた魔剣がない。
いや、あんな武器ぶっちゃけいらないんだけど、視界に映るMAPを目にしてふとした疑問が思い浮かんだ。
「ヴァイス、さっき宝箱からとった剣持ってる?」
「…………ない!?」
宝箱からとったアイテムがない?
「みんなは他になにか失くしたアイテムかなんかある?」
「ちょっと待って…………矢が数本なくなってるわね」
「私は煙玉が3個ほど足りませんわ」
「私は元々アイテムの類を持っていませんので」
「……薬草もない」
僕もマジックバックをチェックしたけど薬草とエーテル水がいくつか足りない。
倒されてドロップしたか……。
改めて僕は視界の右端に映るMAPを見た。
左の道の先、宝箱があった場所には変わらず宝箱がある。
開けた表示ではなく未開のままの宝箱が3つ。
そして宝箱の辺りに落し物を示す白い光点が複数表示されていた。
多分この落し物は僕達がドロップしたアイテムだろう。
うーん……どうしようか?と僕は悩んだ。
どうやら全滅すると宝箱から取ったアイテムはリセットするらしい。
ドロップしたアイテムは落とし物として倒れた場所にある。
たしか一定時間経つと消滅してなくなるんだっけ?
幸いなくなっても別に惜しくないアイテムだけど、もったいないし回収して宝箱はスルーするか。
いやでも、一応宝箱は開けてみて大丈夫そうなら取っていこうかな。
まだひとつ開けてみないし。
聖剣もどきはともかく、あの魔剣は絶対取らない!
悩んだ末僕達は再び宝箱のある左の道へ向かうことにした。
途中、罠も復活していたうえに配置されていた場所と違う位置に罠があった。
まあ、さくらとルビーさんのおかげで難は逃れたけど、気付いてくれなかったら危なかったかもしれない。
宝箱のある場所に戻ってきた僕達はまず落としたアイテムを回収。
そして僕は前回と同じように左側の宝箱を開けてみた。
試しに開けてみたけど入っていたのはあの聖剣もどきだった。
やっぱりというかなんというか同じアイテムか……。
ってことは、真ん中の宝箱は開けないほうがいいな。
僕は真ん中の宝箱をスルーして開けていない右の宝箱の前に立った。
「一応訊くけど、罠とかないよね?」
「はいご主人様。罠はございません」
念の為さくらに訊いてから僕は宝箱を開けてみた。
中身はまた剣っぽい。
宝箱に突き刺さってる感じで柄頭から鍔くらいしか見えない。
僕は柄を握って引き抜いてみると大剣だった。
蒼く透き通る刀身が輝いている。
ていうかどっかで見たような剣だな。
そもそもこんな大きい剣どうやって入ってたの?明らかに宝箱のサイズと合ってないじゃんと、心の中でツッコミながら大剣をタップ。
『【アルティメットウエポン】(武器大剣種、ダメージ限界突破。回避カウンター。魔法カウンター)』
ファイナルなファンタジーの武器みたいな名前だな。
ていうかアルティメットウェポンじゃなくてウエポンなんだ。
見た目もなんか7の武器と似てるし。
あれ?武器名と効果だけで攻撃力とか記載されてないな。
さらにタップして詳細を確認してみる。
『全てを無に帰す伝説の覇王の剣。大陸における最強の武器のひとつで装備者の生命値を力に変える剣。HPが高いほど火力が増すチョー強い武器よ☆』
見た目は7なのに効果は10に近くて説明文は9と12をもじってる?
火力を考えると7みたいに9999ダメしそう。あ、でもダメージ限界突破の効果で万は超えるか?
ていうかコレどうしよう?
僕は大剣スキル持ってないし他の仲間も大剣が主武器じゃない。
かといって新しく入った人に渡すには強すぎる武器だし……。
こうなったら僕が使うか?
これでもHP高めだしスキルはこれから覚えればいいし。
ていうかぶっちゃけ僕が使いたい。
この剣カッコいいし僕クラ○ド好きだしwww
この剣でメテオ○インとか超究○神覇斬とか使えたらカッコいいだろうなあ(憧)
決めた。今日から僕はソルジャー……いや大剣使いだ!
僕は衝撃槍とミスリルの盾をマジックバックにしまうことにした。
「ご主人様。ここはアリシア様がお創りになられた高難度迷宮。なにかあっても即対応できるように普段からお使いになられている得物を手にしたほうがよろしいかと(◞‸◟)」
「あ、うん……そうだね、そうするよ」
たしかにいくら強くてもスキルも使えない武器を今使っちゃダメだよね。
帰ったら大剣スキル覚えて鍛えよう……。
宝箱を回収した僕達は来た道を戻ることにした。
「さて、どっちに行こうか?」
真っ直ぐ正面か、それとも右斜めの道を進むか……(悩)
「探知した限り正面の道はそれほど危険はないかと思いますわ」
「逆に右斜めの道は道が入り組んでいるうえに複数の敵の気配がします(><)」
「普通に敵の少ない真っ直ぐの道でよくない?」
「……右に同じく」
うん、アーチェさんとヴァイスは真っ直ぐの道か……。
「さくらはどっちがいいと思う?」
「ご主人様の進む道が私の道です(๑˃̵ᴗ˂̵)」
「……ルビーさんは?」
「迷宮の探索は自らの足で稼ぐのが基本ですから、まずは正面の道でよろしいかと思いますわ」
「うん、じゃあとりあえず真っ直ぐ行ってみよう」
僕達は隊列を組んで正面の道を進むことにした。
真っ直ぐな一本道はこの迷宮の街の大通りなのか、かなり広い道だった。
道の真ん中を歩き、罠を警戒しながら進むと前方に敵を確認した。
まあ50メートルくらい先に敵シンボルがあるのはわかってたし、ぶっちゃけ安全地帯からでも敵の姿は見えていた。
距離が縮まるにつれてその姿がはっきりと見えてきた。
こちらに背を向けて蹲っているから確証はなかったけど間違いない。
子供のように小さい身体。
ボロ切れを纏った感じの小鬼、ゴブリンだ。
HPゲージの上に表示されているネームが非表示になっているけど、なんか見た感じ普通のゴブリンっぽい。
これなら楽勝かな。
「あれ、ゴブリンだよね?」
「はいゴブリンですお兄様」
「ゴブリンなら楽勝ね」
「……勝ったな」
「はいご主人様。ただのゴブリンです」
一応みんなに訊いてみたけど、やっぱりただのゴブリンのようだ。
みんなも余裕の表情でゴブリンを見ていた。
よーし、相手は一体だしサクッと倒しちゃうか。
「まだ気付かれておりませんね( ̄∇ ̄)」
「お兄様、今なら先制攻撃できますわ」
「うん、アーチェさん」
「了解、任せて」
アーチェさんが矢を番え、弓を引き絞る。
ゴブリンはまだこちらに気付いていない。
しゃがみ込み蹲ったまま動かない。
アーチェさんは狙いを定めて矢を放った。
矢はゴブリンの背に突き刺さった。
「やった!」
「…GJ」
「いえ……」
「待ってください!様子がおかしいですわ!」
喜ぶアーチェさんとヴァイスとは逆に、さくらは竹箒を構え、ルビーさんが警戒の声をあげた。
うん?
僕もなにかおかしいことに気がついた。
ゴブリンは背に矢が刺さっても微動だにしない。
そして頭上のHPゲージがあまり減っていなかった。
「オ…オオ……」
ガクガクとゼンマイのキレそうな人形のように立ち上がろうとするゴブリン。
ちょっと待って、アレもまさか……!?
「オオ……オオォ!」
立ち上がり振り向いたゴブリンの顔は腐っていた。
「またゾンビ!?」
僕はみんなの前に出て叫んだ。
なんなのここ!?ゾンビ迷宮!?アリシアってゾンビ好きだっけ?
ゴブリンゾンビがのろのろとこちらに向かってくる。
さっきのゾンビのようなスピードはない。
ただのゾンビか?
いやいや油断はいけない。
「ルビーさんスカウティング!」
不安になった僕はルビーさんにステータス鑑定を指示した。
「了解ですわ!【スカウティング】!」
これでもしレジストされて鑑定できなかったらダッシュで逃げよう。
「お兄様!敵は【腐ったゴブリン】レベルは45ですわ!」
「なにかスキルとか特殊能力は?」
「ありません!」
それを聞いて安心した。
僕はゴブリンゾンビ…じゃなくて腐ったゴブリンだっけ、それに向かっていった。
まあどっちみちアンデッドには違いない。
僕は盾を引くモーションをすると盾がライトエフェクトに包まれた。
喰らえっ!
「【シールドブラスト】!」
突き出した盾から光の粒子が放たれる。
何気に光属性の攻撃スキルだからアンデッドには有効だ!
腐ったゴブリンに光が直撃した。
腐ったゴブリンのHPが三割ほど削れたのを確認。
よしよし効いてる。
「【フレイムアロー】【乱れ撃ち】!」
アーチェさんの放った炎の矢が次々と腐ったゴブリンに突き刺さる。
その度に後ろに仰け反る腐ったゴブリン。
腐ったゴブリンのHPがガンガン削れていく。
「トドメですわ!」
ルビーさんが二丁拳銃っていうか【黒星弩】というトカレフに似たライトボウガンを構えて撃つ。
速射強化された黒星弩の矢(ていうか弾)が腐ったゴブリンを何度も撃ち抜いた。
「オオォ…オオオオオオ!」
断末魔のような叫びをあげて、腐ったゴブリンは倒れた。
ポリゴンのカケラになって四散した腐ったゴブリンを見て、僕はほっと息をついた。
勝てた……。
「オオ……」
「アアァ……」
「ウゥ……!」
と思ったその時、後ろのほうからいくつもの呻き声が聞こえた。
「えっ!?」
後ろを振り向くと、地面から今倒したばかりの腐ったゴブリンみたいなのが沸いていた。
ホントなにここ!?墓場ですか!?街中に見えるんですけど!
いきなり沸くのホントにやめてほしいんですけど!
「いつの間に!?」
「…またゾンビィ」
「そんな……!?先程まで気配を一切感じませんでしたわ」
「ご主人様!」
ああもう!戻れないなら先に進むしかない。
「みんな逃げるよ!」
さっきみたいにまだ囲まれてはいない。
「僕が殿を受け持つから、ルビーさんとさくらは罠探知しながら先行して!ヴァイスとアーチェさんはそのあとに続いて!早く!」
さすがにここで【僕が実際に言ってみたい名台詞ランキング】第3位をいう気にはなれない。
ていうかこの前言ったし満足してるから言わない。
アホみたいに沸き続ける腐ったゴブリン達を置いて僕達は必死で逃げ出した。
「こちらにもゾンビが!」
「腐ったゴブリンですよルビー様。こちらへ曲がりましょう( ̄∀ ̄)」
「もうなんなのよ一体!数多すぎでしょー!?」
行く手を遮るかのように現れるゾンビから逃れ続けた僕達。
「はあ……はあ……」
ようやく、逃げ切れたか。
「ご主人様。どうやら第二層に辿り着いたようです(^ ^)」
「え?」
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