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07 復讐の足音
新世界
しおりを挟む「ここが、琴、コトミさんが働くお店ですか……」
連れられるまま入ったのは、琴が働くキャバクラだった。
最初は一歩足を踏み入れるのも躊躇したが、もしかしたら自分も働くかもしれない場所だ。煌びやかな店内に引き寄せられるように入っていた。
店内はテレビなどでよく見る、照明がキラキラと輝いていて露出の多い服を着たきれいな女性がたくさんいた。開店前らしく、客はいない。黒服と呼ばれるスタッフと話をしている嬢がいたり、開店前なのに忙しそうだった。
「コトミさん、いいんですか? 私なんかが入って……」
「いいの。私の知り合いってことでVIPも空いてるし~」
大きなテーブルに広いソファ席。しかもVIP席を案内してくれた。
「何飲む?」
「ええと……」
春子は慌てて財布を確認した。
夜のお店の相場はわからないが、高額なイメージはある。しかもこの部屋を使わせてもらっているならなおさらだろう。財布には万札が2枚。
「あの、コトミさんこれで足りますか?」
「いらないって。虎将くんにツケとくから」
「……そんな、悪いです」
「いいのいいの。カシオレでいい?」
琴は黒服を呼び注文をすると、手際よくお酒を作っていく。姿勢もよく所作は美しく、見惚れるほどだった。まさにプロの仕事だ。
「どうぞ。度数は少な目だから」
琴は細長いグラスにカシオレを用意してくれた。琴は自分の分も作って一口飲む。
「ありがとうございます」
きれいに磨かれたグラスに入った濃いオレンジ色のカシオレを一口飲む。爽やかな香りが鼻を抜けた。
「おいしいです」
「あっそ。……で、春子さんはキャバクラで働きたいの?」
やっぱり琴に一部始終を見られていたのだろう。
「プロの方を前にすみません。お金が足りなくて……」
「お金? 虎将くんからもらってるんじゃないの?」
「もらってるんですけど、仕事をクビになってしまったので」
「クビ!? 真面目そうなのに何したのよ」
さすが琴はプロだ。聞き上手で、ついつい言葉が口から出てしまう。初対面は酷い態度を取られたが、根が悪い人ではないのだと感じ始めていた。
「言いづらいんですけど……ヤクザと関係あるんだろと言われて……」
「ああ……」
琴は驚くことなく、ため息を吐いた。
「まあ一般的な仕事はそうなるだろうね。それでキャバクラならできるだろうって?」
琴の言い方にはどこか棘があった。誤解しているのだと春子は察した。
「下に見ているとかそういう気持ちじゃないんです。プロのお仕事は凄いですし私には無理だろうとわかってるんですけど、ヤクザとの絡みがあってもキャバクラなら許してくれるかなと思って……」
「まあそうだろうねー客にもいるくらいだし。でもけっこう大変だよ?」
「それは、もちろんわかってます。だから私にできるかどうか自信はないんですけど……」
春子の今の状況で、普通の仕事を見つけるよりは早く決まりそうだと考えた。でもこうやってプロの女性の隣に座っていると無理そうな気もしてくる。綺麗な肌とスタイルの良い身体。それを隠すことなく曝け出している。美貌だけではなくもちろん男性を楽しませるトーク力だって必要だ。
それならどうすればいいのだろう。
「じゃあさ、体入してみる?」
落ち込んでいた春子に琴の声が響いた。
「タイニュウ?」
聞きなれない言葉を聞き返すと、琴は面倒そうに続ける。
「体験入店ってこと。店入る子はだいたいしてるし、この店ならあたしもフォローできる」
「でも、いいんですか? 私二十八歳ですし……」
「誤魔化してる人なんかいっぱいいるし、メイクと服装次第で大丈夫でしょ。今のままじゃ絶対だめだけど! やるの? やらないの?」
琴の大きな瞳が春子をじっと見つめる。
彼女の第一印象は可愛いけど意地悪な人だった。だからここまで協力的なのは違和感があった。春子もそこまでのん気ではない。
「コトミさんはどうしてそんなことを言ってくれるんですか? コトミさんは虎将さんが好きなんですよね? 私が憎いはずなのに……」
琴はわずかに目を泳がせる。やっぱり何か理由があるみたいだ。琴は考える素振りを見せたあと、ふてくされながら口を開いた。
「……虎将くんが選んだ人のこと、もっと知りたいと思っちゃ悪い?」
「え……」
「あんたがどれだけ虎将くんのこと好きなのかチェックしたいし、二人で話したいとも思ってた」
そういえば、以前にも店に来ないかと誘われたことがあった。そういう考えがあったのかと納得する。探るためなら違和感はない。
「琴さん、本当に虎将さんのことが好きなんですね」
「ここではコトミだってば!」
「は、はい」
少し顔が赤い。大人っぽいメイクや格好で隠れているけれど、子どもっぽい表情が可愛かった。
「でももう無理だっていうのはわかってるから。あんな優しい顔した虎将くん、初めて見たし。どうしたら虎将くんみたいな人に好きになってもらえるか知りたいの」
寂し気に目を伏せる琴を見て、胸が痛んだ。
春子はまだ虎将の婚約者のフリを続けているだけだ。時間をかければもしかしたら虎将はいつか琴のことを好きになっていたかもしれない。そう考えてしまったら、春子はただの邪魔者だ。
でも今さらもう引くことはできない。
こんなにも虎将に惹かれてしまった。
婚約者のフリだとしても、彼の隣を譲ることはできない。
それに、ライバルである春子に対してここまで正直になれる琴は凄い。彼女はいい意味でも悪い意味でも素直なのだろう。
追い詰められた春子は、頼ることを選んだ。
「……コトミさん、体験入店やらせてください!」
春子は彼女を信頼して、頭を下げた。
それから開店まではバタバタだった。
急遽キャバクラに体験入店することになったが、髪もメイクも服もいつも通りだ。これではいけないと、琴に導かれるまま姿を変えていった。メイク用品や服は琴に借りて、髪は琴がよくお願いしている美容師の元に駆け付けた。
美容師の腕は素晴らしく、春子に似合うようなアレンジをほどこしてくれた。
「うん。まあ見られるようになったんじゃない?」
変身完了した自分の姿を鏡で見た時、別人だと思った。
あれほど地味だった自分が、華やかな世界に合うような輝きを放っている。これもすべて琴と美容師のおかげだ。髪はきれいに巻かれていてボリューム感がある。ドレスは身体に沿ったもので不安だったけれど、体型をカバーした造りになっていてスタイルが良く見え感動してしまった。ヒールはすごく高くて歩きづらい。でもいつも見ている景色と違って自然と背筋が伸びた。
「コトミさん、何から何までありがとうございます」
「本番はこれからだから! あたしと一緒にテーブルについてね」
「はい!」
開店準備が整うと一気に緊張してくる。
虎将が心配するだろうから、春子は夕飯を食べて帰ると、彼に連絡をしておいた。
キャバクラで働くから、とは言えなかった。
「そうだ。テーブルつく前に源氏名決めないと」
琴は何から何まで、春子の面倒を見てくれる。第一印象は良くなかったけれど、もうすでに頼れる先輩だ。
「ん~春子だから、春に咲く花ってことでサクラはどう?」
「あ、はい。じゃあそれでお願いします」
名前をつけてもらうなんて、なかなか経験できるものではない。春子は不思議と心が躍っていた。
琴は客が来店した時の流れなども説明してもらった。とりあえず今日の春子の仕事は客の話し相手をしていればいいとのことだ。お酒を作ったりするのは琴たちプロがやってくれると聞いてほっとした。
開店時間になるとさっそく男性客が次々と入店する。
仕事帰りであろうスーツ姿の男性ばかりだ。嬢と一緒に入店してそのまま席につく人も多かった。
待機している時間もなく、すぐに琴は指名をされた。
「よしサクラ行くよ!」
「は、はい!」
春子は呼ばれ慣れない名前にどこか高揚感を感じていた。
ついに初仕事だ。
琴の後ろをついて、テーブルへ向かう。男性客は三名の男性だ。上司に連れられてきたのか、若い男性が二人と貫禄のある中年男性が一人だった。よく笑う優しそうな人だ。
「こんばんは、いらっしゃいませ。今日は新人の子を同席させていただきますね~」
「よ、よろしくお願いします!」
「お~新しいネーちゃんか。よろしくね」
春子は若い男性客の間に座らせてもらうことになった。彼らも初めてのキャバクラなのか緊張している様子だったので勝手に仲間意識を感じる。
「君、ちょっと地味だけど美人だねえ」
中年男性が春子を見てニコニコと笑う。
「……ありがとうございます」
「ちょっと、手出しはだめですからね!」
「はいはいわかってるよ。俺はコトミちゃんに一途だから」
「とか言っていろんな子を指名してるの知ってますよ! それで何飲みます? いつものでいい?」
琴は軽快な会話で客を巻き込みながら、テキパキとお酒を作っていく。その手際の良さはやはり目を見張るものがある。
トーク力もあり、春子と話している時とはまるで違い表情豊かに男性客の自慢話を聞いている。相槌にもバリエーションがあり、プロの仕事だと改めて感服した。
春子はというとごく普通の雑談をすることしかできない。企業で働いていたり接客業も経験があるのでコミュニケーションには問題がないが、大きなリアクションをあえて選ぶのはなかなか抵抗があった。でもいつもと違う姿の春子は気分が変わり、徐々に積極的になることができた。
その場の雰囲気もあったのだろう。琴たちプロの会話を聞いているうちに、気分も乗ってきた。他に仕事がなければこの仕事をするしかない。そう考えれば覚悟もできた。
時間が経つにつれ、キャバクラの雰囲気にも慣れてくる。春子にとっては異世界のような場所で、気分も浮ついていた。
「それでこの前取引先相手がさ~」
男性の話は、主に仕事の話だった。上司が同席しているので上司の愚痴ではなかったが、取引先がどうとか、前職ではこんな活躍をしたとか、そういう話だ。話を聞いているうちに、他の人の世界の話はおもしろく、自然とリアクションができるようになっていた。
気付けば、二時間が経過していた。
「そろそろ次の店に行くか」
「え~もう行っちゃうんですか?」
琴はこの中で一番偉い中年男性の腕に絡まる。甘えた仕草は女性から見ても可愛く見えた。案の定、男性はデレデレとした顔をしている。
「いや~悪い悪い。このあと予約してるんだよ」
本当か嘘かはわからないが、彼らは延長せずに帰っていった。
「ありがとうございました」
「次は同伴もよろしくね~」
琴は最初から最後まで表情豊かだった。口調や態度は基本的にきちんとしているがところどころタイミング良く崩したりして親近感が湧く。それがわざとらしくなく見えるのは凄いことだ。彼女は本当にこの仕事が天職なのだろう。
接客を終え待機室に戻る。
「……はぁ」
「疲れた?」
「そうですね……コトミさんすごすぎます」
「こんなの普通だって」
一組目の接客を終えただけでこの疲労感。想像以上に大変な仕事だと身体で感じていた。
待機室で休憩する間もなく、すぐにまた呼び出される。
「コトミさん、サクラさんお願いしまーす」
「はい! よしサクラ行くよ」
「は、はい」
ぐったりしている春子の一方で琴はまだまだ余裕そうだ。むしろ楽しそうにも見える。天職なのだろう。
二組目のテーブルにつくと、今度はサラリーマン風ではなく、スーツ姿ではあるがどこか柄の悪さがあり一瞬身を固めた。しかし、見知った顔がいた。
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