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45話 ディアンナ来襲
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「そ、それはどうして……?」
「そんなの……ハース様がエモーラになった途端、目をハートにして追いかけるようなやつらだからですよ!
ハース様への忠誠心は、その程度で揺らがない!
みんな、そうだよな!」
「そうだっ!」
ま、まぁ、レオルの言うことも、あながち間違ってない……のかな。
でも、これがもし逆の立場だったらどうなっていただろうか。
「じゃあさ、みんなに聞くけど、めちゃくちゃ自分のタイプな人がエモーラだったら、追いかけたりしないの?」
「も、も、も、も、も、もちろんですよ……!
み、みんなもそうだよなぁ?」
「お、おう……」
「と、当然だよなぁ?」
はぁ、これだから男ってやつは……。
「ちなみに、俺なら全力で追いかける!」
「おおっ、流石はハース様!」
俺は再び拍手の雨を浴びた。
なんかもうここまで来ると、俺の発言全てに謎の力が備わっているようで、少し話しづらい。
「はいはい、拍手終了」
「はっ!」
俺の指示を受け、拍手から敬礼に切り替える隊員たち。
うわっ、なんか今のすごく隊長っぽい!
「それではハース様、この地下通路をご案内いたします!」
「あっ、うん。
ありがとう」
へぇ、こんなところに階段か。
ズザァァァァァァ!
レオルに続いて、俺が土の階段を降りようとすると、突然大きな剣が目の前を通過した。
「なんだなんだ!?」
そしてその直後、地面が2つに割れた。
もし俺がそのまま脚を下ろしていたら、今頃どうなっていたことだろう。
いや、これに関しては考えない方が自分のためか。
「ハース様!」
「あっ、バイバイ」
「ハース様ぁぁぁああああ!」
それと、今の出来事によって、俺とレオルが完全に分断された。
力任せに土の壁を壊せば、この辺り一帯の地面が崩れかねない。
だから、実質分断されたって感じだ。
それはさておき、俺には誰がこんなことをしたのかなんとなく分かる。
だって、こんなことが出来るのは、魔王軍幹部の中でも、あの人くらいしかいない。
「うふふ、ハースくんみーっけ」
「はぁ、最悪だ……」
青空の見える上方から、華やかに降ってくる和服の女性。
スタッと軽やかに着地すると、その人は俺の頭を撫でた。
「いちいちこんな派手な登場する必要なかったですよね、ディアンナさん」
そう。
彼女はディアンナだ。
「だってだって、ハースくんがエモーラになったなんて聞いちゃったら、直接会いに行くしかないじゃない?」
「行くしかないことはないですよね、はぁ」
「もうっ、ハースくん冷たい!」
そんな様子を見ていた隊員たちは、ディアンナに有利に働きそうな、こんな言葉を口にした。
「あれって、ハース様の彼女?」
「まぁ、ハース様にはお似合いか」
「ってか、ハース様がモテないはずないもんな」
「それにしても、美人さんだなぁ」
この空気、あのディアンナが利用しないはずが無い。
「うふふ、彼女だなんて……。
まだ、よ」
「ヒュー、ヒュー!」
口元に人差し指を近づけ、ウィンクで答えるディアンナ。
今すぐにでも逃げ出したいが、隊員たちをこの場に残したら、何をされるか分かったもんじゃない。
「くっ、ここまでか……」
その時だった。
「家の庭で何してるのだ?」
「シェルヴィ様……!」
ディアンナに続き、上方に姿を現したのはシェルヴィ様……とパパさん!?
「ハースくん、シェルヴィから君に話があるんだって」
「話……ですか?」
「うん」
パパさんが1回手を叩くと、酷く荒れ果てた庭はすっかり綺麗な庭に戻り、地中にいた隊員たちに加え、俺を探していた隊員たちまでもが、並べられたベンチに座らされた。
「あれ?
みなさんお揃いなんですね」
「ハースさん、お久しぶりです」
「ナタリアさんまで!?」
俺、ディアンナ、レオル、フェンリアル、パパさん、ママさん、クロさん、シロさん、ナタリアさんの9人は先頭の列に、シェルヴィ様はマイクを片手に木で作られたお立ち台に立っている。
「パパ、ありがとうなのだ!」
「いやいや、このくらいどうってことないよ」
あっ、パパさんめちゃくちゃ嬉しそう。
「皆の衆、我の話をよく聞くのだ!」
「そんなの……ハース様がエモーラになった途端、目をハートにして追いかけるようなやつらだからですよ!
ハース様への忠誠心は、その程度で揺らがない!
みんな、そうだよな!」
「そうだっ!」
ま、まぁ、レオルの言うことも、あながち間違ってない……のかな。
でも、これがもし逆の立場だったらどうなっていただろうか。
「じゃあさ、みんなに聞くけど、めちゃくちゃ自分のタイプな人がエモーラだったら、追いかけたりしないの?」
「も、も、も、も、も、もちろんですよ……!
み、みんなもそうだよなぁ?」
「お、おう……」
「と、当然だよなぁ?」
はぁ、これだから男ってやつは……。
「ちなみに、俺なら全力で追いかける!」
「おおっ、流石はハース様!」
俺は再び拍手の雨を浴びた。
なんかもうここまで来ると、俺の発言全てに謎の力が備わっているようで、少し話しづらい。
「はいはい、拍手終了」
「はっ!」
俺の指示を受け、拍手から敬礼に切り替える隊員たち。
うわっ、なんか今のすごく隊長っぽい!
「それではハース様、この地下通路をご案内いたします!」
「あっ、うん。
ありがとう」
へぇ、こんなところに階段か。
ズザァァァァァァ!
レオルに続いて、俺が土の階段を降りようとすると、突然大きな剣が目の前を通過した。
「なんだなんだ!?」
そしてその直後、地面が2つに割れた。
もし俺がそのまま脚を下ろしていたら、今頃どうなっていたことだろう。
いや、これに関しては考えない方が自分のためか。
「ハース様!」
「あっ、バイバイ」
「ハース様ぁぁぁああああ!」
それと、今の出来事によって、俺とレオルが完全に分断された。
力任せに土の壁を壊せば、この辺り一帯の地面が崩れかねない。
だから、実質分断されたって感じだ。
それはさておき、俺には誰がこんなことをしたのかなんとなく分かる。
だって、こんなことが出来るのは、魔王軍幹部の中でも、あの人くらいしかいない。
「うふふ、ハースくんみーっけ」
「はぁ、最悪だ……」
青空の見える上方から、華やかに降ってくる和服の女性。
スタッと軽やかに着地すると、その人は俺の頭を撫でた。
「いちいちこんな派手な登場する必要なかったですよね、ディアンナさん」
そう。
彼女はディアンナだ。
「だってだって、ハースくんがエモーラになったなんて聞いちゃったら、直接会いに行くしかないじゃない?」
「行くしかないことはないですよね、はぁ」
「もうっ、ハースくん冷たい!」
そんな様子を見ていた隊員たちは、ディアンナに有利に働きそうな、こんな言葉を口にした。
「あれって、ハース様の彼女?」
「まぁ、ハース様にはお似合いか」
「ってか、ハース様がモテないはずないもんな」
「それにしても、美人さんだなぁ」
この空気、あのディアンナが利用しないはずが無い。
「うふふ、彼女だなんて……。
まだ、よ」
「ヒュー、ヒュー!」
口元に人差し指を近づけ、ウィンクで答えるディアンナ。
今すぐにでも逃げ出したいが、隊員たちをこの場に残したら、何をされるか分かったもんじゃない。
「くっ、ここまでか……」
その時だった。
「家の庭で何してるのだ?」
「シェルヴィ様……!」
ディアンナに続き、上方に姿を現したのはシェルヴィ様……とパパさん!?
「ハースくん、シェルヴィから君に話があるんだって」
「話……ですか?」
「うん」
パパさんが1回手を叩くと、酷く荒れ果てた庭はすっかり綺麗な庭に戻り、地中にいた隊員たちに加え、俺を探していた隊員たちまでもが、並べられたベンチに座らされた。
「あれ?
みなさんお揃いなんですね」
「ハースさん、お久しぶりです」
「ナタリアさんまで!?」
俺、ディアンナ、レオル、フェンリアル、パパさん、ママさん、クロさん、シロさん、ナタリアさんの9人は先頭の列に、シェルヴィ様はマイクを片手に木で作られたお立ち台に立っている。
「パパ、ありがとうなのだ!」
「いやいや、このくらいどうってことないよ」
あっ、パパさんめちゃくちゃ嬉しそう。
「皆の衆、我の話をよく聞くのだ!」
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