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6話 夜飯闘争
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あの目、完全に狙ってやがる……ごくりっ。
「あれ?
クロさんじゃないですか」
今、俺の身体とフライパンは綺麗に重なっている。
そのため、クロさんからは見えていない。
つまり、現状は五分五分というわけだ。
「わざわざキッチンまで来られてどうされました?」
「いやなに、肉じゃがの気配を感じたのにゃ。
なぁハース。
もしかしてまだ、肉じゃがが残ってるんじゃないのにゃ?」
流石は猫。
当然犬には大きく劣るが、人の2倍嗅覚が優れているだけはある。
「いや、先程召し上がられた分で綺麗さっぱり無くなりましたよ」
「にゃにゃ、それは本当にゃ?」
「本当ですよ」
「じゃあ、この匂いはなんにゃ?」
くんくんと匂いを嗅ぐクロさん。
やはり、言葉だけではどうにもならないらしい。
となれば、ここから俺が逆転する方法は2つ。
1つ、目の前で肉じゃがを食べきってしまう。
2つ、クロさんにバレないよう部屋から持ち出す。
どちらかと言えば、2の方が現実的な気がする。
でもその前に、心強い助っ人を1人呼んでおくとしよう。
「ねぇ、シロさんいる?」
「はい、ここにいます……にゃ」
呼んだ瞬間、ドアから顔だけを出し、返事をするシロさん。
可愛い!
……じゃなくて、相変わらず反応が早い。
「よかった。
ちょっと話があるんだけど、いいかな?」
なぜかこの時の俺は、自然と友達のような話し方をしていた。
「す、すぐ行きます……にゃ」
ゆっくり俺の方へと歩いてくるシロさん。
まだ少し緊張しているようだ。
「来ました……にゃ」
よし、これで準備は整った。
この肉じゃがを守り抜くための鍵は、間違いなくシロさんだ。
俺はシロさんの耳元でこう囁いた。
「実はまだ、俺分の肉じゃががフライパンの中に残ってて、それをクロさんに狙われてるっていう状況ね」
「にゃ、にゃい……」
にゃい?
「そこで1つお願いなんだけど、隙を見て、フライパンを外に持ち出すことって出来る?」
「にゃい……」
にゃい?
「ありがとう」
うーん、今話し方がいつもと違ったような……。
まぁ返事はしてくれたし、特に気にすることでもないか。
「にゃにゃ?
今何か話してたにゃ?」
「いやいや、気のせいですよ」
さぁ、集中しろ俺。
勝負は一瞬だ。
俺が隙を作り、シロさんがフライパンごと肉じゃがを外に運ぶ。
ミスは絶対に許されない。
ミス、それすなわち夜ご飯抜きである。
いざ尋常に……勝負っ!
「あっ!
クロさんの足元に肉じゃがが!」
この時、まだ部屋に残っていたシェルヴィの声が居間から聞こえてきた。
「流石にそれは無理があるのだ……」
確かに一般的には不可能だ。
でも、俺には確信があった。
餌をもらい慣れた鯉は、餌を持っていなくても、人影や足音を頼りに近寄ってくる。
これはつまり、ご飯が見えるかどうかより、そこにあるかもしれないという可能性の部分に惹かれているという訳だ。
「なにっ!? どこにゃ!?」
よしっ、食いついた!
シロさん、今のうちに……って、嘘……。
気絶してる!?
引き出しにもたれかかり、シロさんはピクリとも動かない。
「シロさん……! シロさん……!」
だめだ、全く起きそうにない。
こうなったら、俺の手でやるしかない!
「おいハース。
もしかして、騙したにゃ?」
おっと、これはまずい。
何か手を打たないと……。
あっそういえば、まだこの手があったじゃん。
「いやいや、クロさん。
もう少し後ろですよ」
「にゃ?
もう少し後ろにゃ?」
よしっ、また食いついた!
頼むぞ、今の俺にならきっと出来るはず。
足元から床に溶けていくイメージ、足元に全神経を集中させるイメージ。
その時、俺の足元に小さな魔法陣が現れた。
「よしっ、出来たぞ!」
じわじわと床に消えていく俺。
勝った。
しかし、無意識に出た声の大きさは、なかなかのものだったらしい。
「ハース、そこで何してるにゃ?」
あっ……。
「その右手に持ってるものは、なんにゃ?」
詰んだ。
しかしその時、魔法陣が少し広がり、身体がより床へと吸い込まれた。
「にゃにゃ!?
まさか逃げる気にゃ!?」
「いや、これは、その、身体が勝手に吸い込まれてですね……」
嘘は一切ついていない。
しかし、この状況では嘘にしか聞こえないだろう。
「ふん、言い訳はいいにゃ。
まぁ、出たところで先に待ってるにゃ。
あー、肉じゃが楽しみだにゃー……じゅるり」
クロさんは勝ち誇った顔で、魔法陣の中へと消えた。
でも、俺はこんな言葉を知っている。
窮鼠猫を噛む。
この言葉は、逃げ場のない場所に弱者を追い込んではいけないという意味がある。
いくら相手が猫だとはいえ、追い詰められたら鼠だって反撃する。
なんて今の俺にぴったりな言葉だろう。
言い換えるならそう、『窮ハースクロを噛む』だ。
「シロさん!
近くにある箸を2本、俺に向かって投げてくれ!」
そう、これはハースという鼠がクロという猫を噛む物語だ。
「了解……にゃ」
シロさんは自身の後ろにある引き出しを開け、菜箸を手に取ると、大きく振りかぶって俺に投げた。
その時の音は、ビュンではなく、ゴォォォォの方が近かったと思う。
「ふぅ、ナイスパス!」
「完璧……にゃ」
俺とシロさんは顔を見合せ、親指を立てた。
ただ、身体が勝手に動いてくれなければ、その箸をキャッチすることは出来なかっただろう。
今の俺が普通じゃなくてよかった。
いや、そうじゃない。
この程度の事さえ出来ないようでは、俺の愛する普通に怒られてしまう。
当然か。
そして、俺はゆっくりと吸い込まれながら、フライパンの肉じゃがを食べた。
その味は今まで食べたどのご飯よりも美味しかったと、自信を持って言える。
「はぁ、美味しかった」
その後、俺は床から颯爽と現れた。
どうやら、俺が出た先は物置小屋らしい。
わざわざ物置小屋と言ったのは、シンプルに広くないからだ。
そのうえ、左右に積まれたダンボールのせいで更に窮屈感を覚える。
「おっ、やっと来たにゃ!
さぁさぁ、早く肉じゃがをよこすにゃ!」
そんな小屋の隅で体育座りをしていたクロさんが、笑顔で俺からフライパンを奪い取った。
口からは、よだれが垂れている。
しかし、フライパンは俺が綺麗さっぱり空にした。
「……にゃーーーーーーーん……」
空のフライパンを見て、有名なボクサー漫画のように、部屋の隅で座り込むクロさん。
「おいハース」
「はい、なんでしょう?」
な、何が来る……。
「次はいつ、肉じゃがを作る予定にゃ?」
へ?
「うーん、そうですねぇ。
気が向いた時……でしょうか」
おいおい、この状況はなんだ?
まるで俺が悪いみたいじゃないか。
そもそもあの肉じゃがは俺ので、クロさんはそれを狙う捕食者だったんだぞ?
「ハース、お願いにゃ……。
明日、明日また肉じゃがを食べたいのにゃ」
うるうるとした瞳で俺を見るクロさん。
いや、これはまさか……。
クロさんの胃袋を掴んでしまったのでは!
って、あのクロさんに限ってそんな訳ないか。
「じゃあこうしませんか?
明日はクロさんも作るのを手伝ってください」
「にゃっ!?
たったそれだけでいいのにゃ!?」
「いえ、寧ろ助かるくらいですよ」
「や、や、や、やったにゃ!
ハース大好きにゃ!」
突然抱きついてくるクロさん。
「ちょっと、離れてください」
柔らかいものが俺の身体に当たっている。
まぁ、だからといって特に何もないんだけど。
「ちょっと……」
それにしても、なかなか離れてくれないクロさん。
そろそろ歯磨きをして眠りたい気分の俺は、クロさんから離れるため空間転移を使うことにした。
正直賭けだが、1度失敗を経験すると、不思議と失敗する気はしない。
心の中で祈れ。
空間転移……空間転移……空間転移……!
身体中の魔力が反応したその時、クロさんは言った。
「ハースの服、肉じゃがのいい匂いがするにゃ」
「だと思いました」
実にクロさんらしい言葉だ。
そしてその直後、俺は自分の部屋の居間に立っていた。
「やっぱり出来ちゃうか」
そこにクロさんの姿はなく、無事に成功したらしい。
ただ、1つ気になるのは、床に消えることなく転移している点だ。
これは俺が天才になってしまったからなのか、それとも空間転移とはそもそもこういうものだからなのか。
いや、今は考えないようにしよう。
今日は色々なことがありすぎた。
その後、ちゃちゃっと歯磨きを済ませた俺は、ふかふかのベッドで深い眠りについた。
「あれ?
クロさんじゃないですか」
今、俺の身体とフライパンは綺麗に重なっている。
そのため、クロさんからは見えていない。
つまり、現状は五分五分というわけだ。
「わざわざキッチンまで来られてどうされました?」
「いやなに、肉じゃがの気配を感じたのにゃ。
なぁハース。
もしかしてまだ、肉じゃがが残ってるんじゃないのにゃ?」
流石は猫。
当然犬には大きく劣るが、人の2倍嗅覚が優れているだけはある。
「いや、先程召し上がられた分で綺麗さっぱり無くなりましたよ」
「にゃにゃ、それは本当にゃ?」
「本当ですよ」
「じゃあ、この匂いはなんにゃ?」
くんくんと匂いを嗅ぐクロさん。
やはり、言葉だけではどうにもならないらしい。
となれば、ここから俺が逆転する方法は2つ。
1つ、目の前で肉じゃがを食べきってしまう。
2つ、クロさんにバレないよう部屋から持ち出す。
どちらかと言えば、2の方が現実的な気がする。
でもその前に、心強い助っ人を1人呼んでおくとしよう。
「ねぇ、シロさんいる?」
「はい、ここにいます……にゃ」
呼んだ瞬間、ドアから顔だけを出し、返事をするシロさん。
可愛い!
……じゃなくて、相変わらず反応が早い。
「よかった。
ちょっと話があるんだけど、いいかな?」
なぜかこの時の俺は、自然と友達のような話し方をしていた。
「す、すぐ行きます……にゃ」
ゆっくり俺の方へと歩いてくるシロさん。
まだ少し緊張しているようだ。
「来ました……にゃ」
よし、これで準備は整った。
この肉じゃがを守り抜くための鍵は、間違いなくシロさんだ。
俺はシロさんの耳元でこう囁いた。
「実はまだ、俺分の肉じゃががフライパンの中に残ってて、それをクロさんに狙われてるっていう状況ね」
「にゃ、にゃい……」
にゃい?
「そこで1つお願いなんだけど、隙を見て、フライパンを外に持ち出すことって出来る?」
「にゃい……」
にゃい?
「ありがとう」
うーん、今話し方がいつもと違ったような……。
まぁ返事はしてくれたし、特に気にすることでもないか。
「にゃにゃ?
今何か話してたにゃ?」
「いやいや、気のせいですよ」
さぁ、集中しろ俺。
勝負は一瞬だ。
俺が隙を作り、シロさんがフライパンごと肉じゃがを外に運ぶ。
ミスは絶対に許されない。
ミス、それすなわち夜ご飯抜きである。
いざ尋常に……勝負っ!
「あっ!
クロさんの足元に肉じゃがが!」
この時、まだ部屋に残っていたシェルヴィの声が居間から聞こえてきた。
「流石にそれは無理があるのだ……」
確かに一般的には不可能だ。
でも、俺には確信があった。
餌をもらい慣れた鯉は、餌を持っていなくても、人影や足音を頼りに近寄ってくる。
これはつまり、ご飯が見えるかどうかより、そこにあるかもしれないという可能性の部分に惹かれているという訳だ。
「なにっ!? どこにゃ!?」
よしっ、食いついた!
シロさん、今のうちに……って、嘘……。
気絶してる!?
引き出しにもたれかかり、シロさんはピクリとも動かない。
「シロさん……! シロさん……!」
だめだ、全く起きそうにない。
こうなったら、俺の手でやるしかない!
「おいハース。
もしかして、騙したにゃ?」
おっと、これはまずい。
何か手を打たないと……。
あっそういえば、まだこの手があったじゃん。
「いやいや、クロさん。
もう少し後ろですよ」
「にゃ?
もう少し後ろにゃ?」
よしっ、また食いついた!
頼むぞ、今の俺にならきっと出来るはず。
足元から床に溶けていくイメージ、足元に全神経を集中させるイメージ。
その時、俺の足元に小さな魔法陣が現れた。
「よしっ、出来たぞ!」
じわじわと床に消えていく俺。
勝った。
しかし、無意識に出た声の大きさは、なかなかのものだったらしい。
「ハース、そこで何してるにゃ?」
あっ……。
「その右手に持ってるものは、なんにゃ?」
詰んだ。
しかしその時、魔法陣が少し広がり、身体がより床へと吸い込まれた。
「にゃにゃ!?
まさか逃げる気にゃ!?」
「いや、これは、その、身体が勝手に吸い込まれてですね……」
嘘は一切ついていない。
しかし、この状況では嘘にしか聞こえないだろう。
「ふん、言い訳はいいにゃ。
まぁ、出たところで先に待ってるにゃ。
あー、肉じゃが楽しみだにゃー……じゅるり」
クロさんは勝ち誇った顔で、魔法陣の中へと消えた。
でも、俺はこんな言葉を知っている。
窮鼠猫を噛む。
この言葉は、逃げ場のない場所に弱者を追い込んではいけないという意味がある。
いくら相手が猫だとはいえ、追い詰められたら鼠だって反撃する。
なんて今の俺にぴったりな言葉だろう。
言い換えるならそう、『窮ハースクロを噛む』だ。
「シロさん!
近くにある箸を2本、俺に向かって投げてくれ!」
そう、これはハースという鼠がクロという猫を噛む物語だ。
「了解……にゃ」
シロさんは自身の後ろにある引き出しを開け、菜箸を手に取ると、大きく振りかぶって俺に投げた。
その時の音は、ビュンではなく、ゴォォォォの方が近かったと思う。
「ふぅ、ナイスパス!」
「完璧……にゃ」
俺とシロさんは顔を見合せ、親指を立てた。
ただ、身体が勝手に動いてくれなければ、その箸をキャッチすることは出来なかっただろう。
今の俺が普通じゃなくてよかった。
いや、そうじゃない。
この程度の事さえ出来ないようでは、俺の愛する普通に怒られてしまう。
当然か。
そして、俺はゆっくりと吸い込まれながら、フライパンの肉じゃがを食べた。
その味は今まで食べたどのご飯よりも美味しかったと、自信を持って言える。
「はぁ、美味しかった」
その後、俺は床から颯爽と現れた。
どうやら、俺が出た先は物置小屋らしい。
わざわざ物置小屋と言ったのは、シンプルに広くないからだ。
そのうえ、左右に積まれたダンボールのせいで更に窮屈感を覚える。
「おっ、やっと来たにゃ!
さぁさぁ、早く肉じゃがをよこすにゃ!」
そんな小屋の隅で体育座りをしていたクロさんが、笑顔で俺からフライパンを奪い取った。
口からは、よだれが垂れている。
しかし、フライパンは俺が綺麗さっぱり空にした。
「……にゃーーーーーーーん……」
空のフライパンを見て、有名なボクサー漫画のように、部屋の隅で座り込むクロさん。
「おいハース」
「はい、なんでしょう?」
な、何が来る……。
「次はいつ、肉じゃがを作る予定にゃ?」
へ?
「うーん、そうですねぇ。
気が向いた時……でしょうか」
おいおい、この状況はなんだ?
まるで俺が悪いみたいじゃないか。
そもそもあの肉じゃがは俺ので、クロさんはそれを狙う捕食者だったんだぞ?
「ハース、お願いにゃ……。
明日、明日また肉じゃがを食べたいのにゃ」
うるうるとした瞳で俺を見るクロさん。
いや、これはまさか……。
クロさんの胃袋を掴んでしまったのでは!
って、あのクロさんに限ってそんな訳ないか。
「じゃあこうしませんか?
明日はクロさんも作るのを手伝ってください」
「にゃっ!?
たったそれだけでいいのにゃ!?」
「いえ、寧ろ助かるくらいですよ」
「や、や、や、やったにゃ!
ハース大好きにゃ!」
突然抱きついてくるクロさん。
「ちょっと、離れてください」
柔らかいものが俺の身体に当たっている。
まぁ、だからといって特に何もないんだけど。
「ちょっと……」
それにしても、なかなか離れてくれないクロさん。
そろそろ歯磨きをして眠りたい気分の俺は、クロさんから離れるため空間転移を使うことにした。
正直賭けだが、1度失敗を経験すると、不思議と失敗する気はしない。
心の中で祈れ。
空間転移……空間転移……空間転移……!
身体中の魔力が反応したその時、クロさんは言った。
「ハースの服、肉じゃがのいい匂いがするにゃ」
「だと思いました」
実にクロさんらしい言葉だ。
そしてその直後、俺は自分の部屋の居間に立っていた。
「やっぱり出来ちゃうか」
そこにクロさんの姿はなく、無事に成功したらしい。
ただ、1つ気になるのは、床に消えることなく転移している点だ。
これは俺が天才になってしまったからなのか、それとも空間転移とはそもそもこういうものだからなのか。
いや、今は考えないようにしよう。
今日は色々なことがありすぎた。
その後、ちゃちゃっと歯磨きを済ませた俺は、ふかふかのベッドで深い眠りについた。
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